CookieyukiさんのLikeしたクチコミ（登録日時順）81件〜85件 - My@cosme

フレデリック マル

ビガラード コンサントレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格：10ml・6,600円 / 30ml・18,150円 / 50ml・23,100円 / 100ml・33,000円発売日：- (2018年11月追加発売)

この「ビガラードコンサントレ」の発売は2002年、2001年発売の「コロンビガラード」の濃度違い。柑橘精油といえばなんとなく黄色っぽいイメージがあるが、とにかく着色が大嫌いなJCエレナは精油の色を徹底して抜かせたみたいだ。すっきり無色透明なジュース、やっぱりエレナの作る香水はこうじゃなきゃね。そんなことを考えながらワンプッシュすると、立ち昇るのはツーンと鼻を刺すスパイシーなビターオレンジ。ピリッとしたピンクペッパーに、カルダモンのほろ苦さ、ちょいワキガチックに転がりそうなほどに効いたクミン。そして丸ごとかぶりついたときに香ってきそうなほどフレッシュなビターオレンジ。実際にビターオレンジをかじることはないけれど、そんな風に感じるくらいフレッシュ&スパイシー。

構成をみるとミドルにローズとあるが、フローラルに転ぶことなくオレンジのフレッシュさをキープしていく。スパイシー感は大人しくなっていき、少し果汁感が出てくるように思える。

ドライダウンになってもオレンジっぽさは色褪せることなく続く。そこにプチグレンの乾いたグリーンとシダーウッドで柑橘類の白い綿っぽさがプラスされるイメージ。持続はトップからミドルまでで30分、ドライダウンは4時間ほど。


このフレグランスには分子蒸留したビターオレンジ精油が贅沢に配合されているらしい（なんかよくわからんけどスゴいんだろうな、という感想しかわかないけど）。ミニマルでシンプルなエレナらしさを存分に感じられる香水だ。


トップ:ビターオレンジ
ミドル:ローズ
ベース:干し草、グラス（grass）、シダーウッド
調香師は、ジャン＝クロード・エレナ。
（fragranticaより）

使用した商品

• 現品
• 購入品

エルメティカ

ヴァーティカルウード オーデパルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格：100ml・23,100円発売日：2019/10/20

meecoでディスカバリーキット発売の情報を入手後、伊勢丹新宿本店にて購入。買う物が決まっている場合は通販よりも店頭で買った方がそのブランドの商品サンプルを頂けるので好きです。
以前店頭でテスターを嗅いで目星を付けていた香りが7つ中4つラインナップされていたので買いました。ソース1、ローズファイア、ジェイド888、ヴァーティカルウードの4種が気になっていたので、最初に目を付けた物はこの記事で最後です。

種類はEDPで、調香師はフィリップ・パパレラです。
EDPと書かれていますが、アルコールフリーで香りが分子化？カプセル化？されています。時間が経って香りが弱くなったら塗布箇所を擦ると少し復活します。

吹きつけるととろみのある液体が出て手首から垂れるので、最初は塗り広げる事になります。
最初から最後まで香調が変わった感じはせず、どうやら筆者は塗り広げる時に分子をまとめて潰してしまっているようです…。
ずっと落ち着いたウードと芳醇なブランデーのようなベリー系とウッディ系の混ざった要素が細く長く続き、香り自体は重いですが冬にとても合います。ラズベリーやバラとサフランとウードが良いバランスです。アンバーやソース1は分かりませんでした。

持続時間は8〜9時間程度でした。
前々から目を付けていた香りは全て当たりで、中でもジェイド888とこちらが気に入りました。
ウッディ系の中でもスパイスが強くないので、エスニックな外国人とすれ違った時くらい特徴的ではなく、集団の中でも浮かない香りだと思います。
分子カプセルは最初に全部潰してしまっている気はしますが、それでも夜まで持続するので、アルコールフリーのロングラスティングを謳っていますが、本当です。

使用した商品

• サンプル・テスター
• 購入品

アールフレグランス

ティーブレイク

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格：-発売日：2017/3/1

　充分大人ですが、無理せず背伸びもせずだからといって若作りでもない今の等身大のわたしにちょうどいい香りです。

　緑茶、紅茶などお茶の香りが、好きです。コーヒーも好きなので、コーヒーの香りの香水もあったら試してみたいです。

　紅茶の香りの香水を探している時に、候補に上がったのがロジェ・ガレのテ・ファンタジーとミラーハリスのティートニック、そしてこちらのアールフレグランス、ティーブレイク。

　もともと、香りが肌に馴染みにくくムエットで試した香りが自分自身には再現しにくいタイプ。ロシェガレは紅茶の香りということで飛びついて、ボディミルクやシャワージェルもついたキットを購入しましたが、しつこくない女性らしい香りでしたが、紅茶は感じず…。
　ミラーハリスも店頭で試してみましたが、シトラスさが勝って紅茶は感じず、ややメンズ寄りの香りに。
　最後の頼みの綱として試したアールフレグランス、ティーブレイク。こちらがわたしの肌でもまさしく紅茶の香りが、楽しめます。
　最初はシトラスを感じるレモンティーのような香りの後にベルガモットが香りだし、どんどん甘さを感じるストレートティーに変化していきます。手首と足首につけているのですが、仕事最中など、手首からほんのりと香りがし、癒やされます。
　ただ、他の方の口コミでも皆様おっしゃっていたように、持ちが短いです。2、3時間くらいだと思います。もう少し、長く香ってくれればというのが希望です。
　あと、4年で50歳ですが今の定番は
・ルラボ　ガイアック10
・ロクシタン　イモール＆ネロリ
とこちらのティーブレイクにし、夏の間だけは軽めのアクアアレゴリアなどを楽しみたいと思っています。

　このアールフレグランスは辻が花という香りもとても素敵なので、50代になったら試してみるのもいいなぁと思っています。

使用した商品

• 現品
• 購入品

エルメティカ

ジェイド 888 オーデパルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格：50ml・16,500円 / 100ml・23,100円発売日：2019/10/20

meecoでディスカバリーキット発売の情報を入手後、伊勢丹新宿本店にて購入。買う物が決まっている場合は通販よりも店頭で買った方がそのブランドの商品サンプルを頂けるので好きです。
以前店頭でテスターを嗅いで目星を付けていた香りが7つ中4つラインナップされていたので買いました。

種類はEDPで、調香師はアリエノール・マスネです。
EDPと書かれていますが、アルコールフリーで香りが分子化？カプセル化？されています。時間が経って香りが弱くなったら塗布箇所を擦ると少し復活します。

吹きつけるととろみのある液体が出て手首から垂れるので、最初は塗り広げる事になります。
最初から最後まで香調が変わった感じはせず、ずっとスズランとちょっと青リンゴっぽさもある植物系のムスクが続きます。細く長くアイリスやシダーウッドがいる気もしますが、デスクでパソコンに向かっている時の手首と鼻の数十cmの距離では石鹸のようなムスクが長続きしています。

持続時間は8〜9時間程度でした。オフィス向きです。
店頭で888が何の名前か聞いてみたところ、伊勢丹新宿本店にデザイナーの方がいらした際にミステリアスで格好良いから付けたと聞いたそうです。グリーン系の透き通ったムスクの香りがジェイド(翡翠)のイメージになる気もするので、こちらの名前はインスピレーションで付けたのかもしれません。
是非とも買いたいところですが、同じTPOで使う現品ボトルが何本もあるので、せめてオフィス向けの物を3本くらいまで使い終えてから買おうと思います。その時期まで日本国内で取り扱いがありますように。

使用した商品

• サンプル・テスター
• 購入品

クリニーク (海外)

アロマティクス エリクシール

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格：-発売日：-

Gone with the Wind．風と共に去りぬ。
クリニークのアロマティック・エリクシールをつけるたび、映画「風と共に去りぬ」のヒロイン、スカーレットを思い浮かべてしまう。それは、なぜなんだろう。

トップ。強烈なアルデヒド・シャワー。思わず往年の名香の数々を想起する。アルコールのようで、それでもかぐわしく、他の香料にテリを与えるようなアルデヒドの拡散。それから、すっと色を変えて出てくるのは、上でカモミールの白いパウダリーな香り。下でやや弱めだけれど特徴的な重たいジャスミン・イランイランの香り。カモミールっぽさをのぞけば、圧倒的にクラシカルな出だしだなと思う。それもそのはず。この香りは、1971年にベルナール・シャンによって作られたもの。今から40年以上前の作品だ。

そして、この香りのトップのおもしろさは、意外にもパチュリだ。

カモミールや他のフローラルが広がろうとするトップの終わり、土っぽくアーシーな強い香りが全体を包み込む。おお、パチュリ！と感じられるほど。そしてほどなく強烈な苦み。いわゆるオークモス系では？と思う香り。香りなのにビターと感じるのはとても不思議。そしてこれらが、高音のカモミール。中音のゼラニウム、ローズ、低音のイランイランといったフローラル和音全体をくるんで、シプレ・ウッディの重厚なミドルに展開していく。

そう、かなり正統なシプレー。強くて、凛としていて、どこまでも自分を譲らない芯のある頑固さ。そんなふうに感じる。あえて言うなら、ミツコやNo.5などの往年のフランス香水にひけをとるまいと、本気で作ったアメリカ式の返答か。映画で言うなら、カンヌに対するアカデミーのように。

ミドルからラストにかけては、このウッディ系の土っぽさ＆苦みに、ベチバーの重たさも混じってきて、そうそうたる「森の湿った苔＆地衣類＆掘り返した土と根の香り」に展開。とはいえ、ハーブのスパイスとフローラルのシンフォニーとのバランスがよく、土臭く感じないところがいい。全体に、重たく高貴なフローラルっぽく感じられるのだ。カモミールのさっぱりした香りとローズの華やかさ、ゼラニウムの涼しい感じを支えるように、ウッディの濃さを整えているからだろう。

そして、ラストは、アメリカン感覚なソーピー・ムスクに変化。それらをオークモスやベチバーの苦みがキリッとエッジを作っているような印象。ジョーバンあたりののムスク系石鹸の香りを高級っぽく仕上げたという感じ。泡立つシャボンで体のすみずみまでキシキシに磨き上げたような、強くて清潔感あふれるオトナ石鹸の香り。ただ、このラストも残香性は強い。つけるときは下半身で十分。量にも注意が必要だと思う。

そんなアロマティック・エリクシール。それがなぜスカーレット・オハラ？

「風と共に去りぬ」のヒロイン、スカーレット・オハラは、アメリカ南北戦争当時のヒロインには珍しい、強烈な「お嬢様的エゴイスト」だ。気が強く、機敏で計算高く、貪欲だ。一度見たら忘れない強烈な美貌の持ち主で、周りの男性からちやほやされて育った。自分の目的のために男性の心をつかんで利用する技術に長けており、商才がある。実家の農園タラを心から愛しているが、結婚して直ぐに夫が死に、更に南北戦争の敗戦後、広大な土地と財産を全て失い、波乱の人生を送る。

そんなスカーレットとこの香りは共通点が多い。クラシカルで、でも展開が派手で、押し出し感が強い。多層的フローラルの、濃厚で完璧な美しさをたたえながら、近寄る相手を一蹴してしまうほどのギリギリとした苦みでツンデレのバリアを張っている。まさに翻弄されてしまうほどの強さ。計算高さ。土を思う心。

全体にクラシカルな印象なので、誰にでもおすすめできる部類ではない。カチっとしたビジネススーツの女性、あるいはゴージャスな装いに似合うだろう。そして何より、知的で傲慢で、美しく自己愛が激しい、そして、思うままに人生を苛酷に生きようとする、自分のスタイルを譲らない女性に似合うと思う。または、そんなふうに強くありたいと思う女性に。

スカーレットは、最後まで素直になれず、本当の愛情に気付けないまま、レット・バトラーという自身の生き写しとも言える伴侶を失った。彼は風と共に去ったのだ。けれど、彼女は、何度も絶望の淵からはいあがってきたように、それでも顔を上げ、負けまいと空に誓った。この香りにも、そんな強さが表現されている。俺はきっとそこにとらわれたのだろう。

「彼は風と共に去った。タラに帰り、彼を取り戻す方法を考えましょう。そうよ。明日に望みを託して。」

Gone with the Wind . Tomorrow is another day !

使用した商品

• 現品
• 購入品