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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:155mL・68,090円発売日:2026/5/20
2026/6/2 19:06:12
フランスの大統領官邸であるエリゼ宮殿とのコラボレーションフレグランス、「ジャルダンドゥレリゼ(エリゼ宮殿の庭)」。日本では新宿伊勢丹でのイベントポップアップとオンラインブティックで発売された。125mlのビーボトル+30mlスプレーで税込68,090円。
エリゼ宮殿の庭の香りは、みずみずしいベルガモットから始まる。春の陽光に満ち溢れた庭園のようなすっきりとしたグリーンのニュアンス、ピーチやストロベリーを思わせる甘酸っぱいフルーティな香りも感じられる。思わず胸いっぱいに吸いこみたくなるような心地よいトップノート。
果実のようなフルーティさはローズの甘さにバトンタッチし、そこからメインのマグノリアが開花していく。ここのマグノリアはベルベットのように滑らかでクリーミーで、他の要素と完璧に溶け合ってエリゼ宮殿の庭というひとつの情景を作り上げている。とってつけたようなホワイトフローラルではなくとてもナチュラルで思わずうっとりしてしまう。
ネロリウートルノワにも似たティーノートが香り立つとドライダウン。ネロリ〜と比べると、甘さとオークモスがカットされ、アンバーグリスの潮気が足されているようだ。軽めの香りかと思いきや、わりと持ちもよく6、7時間程度。「なんだかいい香りがする」ほどよい空気感を纏える香りだ。
全体的な香調としてはいわゆるフルーティフローラルだが、決してキッチュにならずかといってクラシカル寄りにもならずいい塩梅を保っている。ゲランが用意する最高の素材をデルフィーヌ・ジェルクがたしかな技術で調香し、ひとつの風景として作り上げた限定品は美麗で繊細で少しロマンチック、お値段はまぁそれなりに高いがかなり満足度が高い作品だと思う(※感覚が麻痺している)。
トップ:ベルガモット
ミドル:マグノリア、ジャスミンサンバック、ローズ
ベース:ティー、アンバーグリス、ムスク
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(fragranticaより)
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ラール エ ラ マティエール レ ゾー オー ドゥ チュール
容量・税込価格:100mL・33,000円発売日:2026/4/1
2026/5/23 13:03:25
ゲランのレマティエールコンフィダンシェルシリーズがテキスタイルを着想元とした「ラールエラマティエールレゾー」としてリニューアル。全5種でそれぞれ33,000円/100ml。このオードゥチュールは花嫁のヴェールのイメージだそうで、これだけEDP扱いで残り4種はEDT。
オードゥチュールをスプレーする。キャンディのように甘いオレンジとレモンに、ピンクペッパーとアンジェリカがハーバルでほろ苦い抜け感を加えていく。
ミドルでは、ゆっくりと花開くオレンジブロッサムと甘いアーモンドドラジェの幸福な二重奏を奏でていく。ドラジェは家族の繁栄や健康を祈る結婚式でのプチギフトとして鉄板らしく、まさにオードゥチュールにふさわしいイメージ。そういえばボトルの外観も、ホワイトのプレートにホワイトのコードでまるで花嫁のようだ。
ドライダウンで広がっていくホワイトムスクもまさにウェディングドレスとお揃いの真っ白、ボリューミーでややパウダリーな印象。そこにシルキーで滑らかなゲラン印のバニラがさらに甘さを加えていき、幸福な花嫁を祝福してくれる。
ゲランで、花嫁イメージで、アーモンドドラジェとオレンジブロッサムとホワイトムスク…というとピンとくるゲランマニアは多いだろう。そう、これはブーケドゥラマリエ(ボジュールドゥマヴィ)だ。公式サイトにもきっちり明記してあるので特段ナイショというわけでもない。オレンジブロッサムとホワイトムスクというだけであの頃のワサが思い浮かぶ気がする(オードゥチュールはデルフィーヌが調香ということになっているけど)。
私はブーケドゥラマリエはさすがに持っていないのでボジュールドゥマヴィとの比較となるが、マヴィと比べるとパチュリがだいぶ減らされてその分ホワイトムスクの主張が強くなっているように感じる。マヴィはパチュリが落とす土っぽいダークさが不穏に感じることもあったため、オードゥチュールの方が素直に花嫁のチュールとしてのイメージにはより合うだろう。
トップ:アンゼリカ、シトラス、ピンクペッパー
ミドル:オレンジブロッサム、ドラジェ、ローズ
ベース:ホワイトムスク、バニラ、パチュリ、インセンス
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(fragranticaより)
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2026/5/9 20:28:15
ついに五つ目になったシャリマーミレジムシリーズ、今年の主役はローズだ。例年通りだと、シャリマーの限定系の発売は秋頃だったのだが、今年は5月とかなり早い。価格は50mlで税込19,030円。年々値上げされているが、昨今の香水事情を鑑みると大変良心的な方だと思う。
ミレジムローズを付けてみる。瞬間、甘くふくよかなローズ香が広がる。フルーティでベリーのような華やかさがあり、少しアーモンドのようなビターアロマティックな要素もある。
そういえばこんな感じの香りを他になにか知っている気がする…そう、これはラールエラマティエールのローズシェリーとかなり似ているのだ。アーモンド、ローズウォーター、センティフォリアローズ、ダマスクローズのコンボはゲランNo.2調香師のデルフィーヌ・ジェルクがローズシェリーで用いたもの。
もちろん、まんま流用したわけではないだろう。ミレジムローズには、ローズシェリーにはなかったベルガモットの酸味がわかりやすく感じられる程度には入っている。
それにしてもローズシェリーとよく似ているなぁ…と思っていると、薔薇の奥からじわりじわりとなにかの気配がする。これはバニラ、シャリマーのアンバーバニラだ。なんだ、やっぱりシャリマーじゃないか。琥珀色の甘さはその主張を次第に強め、薔薇をバニラの甘さに染め上げる。
ドライダウンではほのかに漂うインセンスとパチュリで抜け感を演出、鼻先には少しロージーな余韻があるものの、主旋律はやはりパウダリーバニラ。レザー感はあまりないが、他のシャリマーよりもややパチュリの存在は感じやすい。シャリマーの中にあるフローラル要素に着目して何倍もその存在感を高めた、という点では2024年のミレジムジャスミンと方向性は近い。
今のご時世で、この価格でこのクオリティのローズ香を出せるのはさすがゲランだと思う。しかし、予想の範疇内というか、ちょっと優等生過ぎるのだ。単純に甘いアンバリーなローズではよくある中東向けローズになるし、かといってフレッシュに寄せすぎるとそれはもうシャリマーではなくなるし…シャリマーというテーマに沿うとローズという題材は扱いにくいのかもしれない。
それを差し引いても、ミレジムローズはいい香りだと思う。これもまた、新たなシャリマーファミリーの一員だ。
トップ:ローズウォーター、アーモンド、ベルガモット
ミドル:ダマスクローズ、メイローズ、インセンス
ベース:バニラ、パチュリ
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(fragranticaより)
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2026/4/6 23:56:06
古典的なコロンを着想元にした「イリヤべアンジャルダン」は、英語だとThere was a garden(そこに庭があった)…という、ポエミーなのか直球なのかよくわからないネーミング。1番(アン)と2番(ドゥ)があって、各250mlで税込59,400円。このレビューは2番のもの。
早い話が、「アンリ・ジャックが最高の素材で作ったオーデコロン(一応EDT扱いらしいが)」ってこと。スクリューキャップを外して付けてみる。イリヤべ…の2種には、レ・ブルームと違いスプレーは付属しない。手のひらにくぼみを作ってそこに出しパシャパシャ浴びる。スプレー容器に移し替えてもいいのだが、ブランド推奨の使い方を試してみよう。
トップに広がるのはとてもジューシーなシトラスミックス。カラッと晴れた夏の青空の下、ベルガモット、レモン、オレンジが庭で実りを成している。なるほど、これはイリヤべアンジャルダンだ。あふれる果汁感に、果皮のほろ苦くてオイリーなニュアンス、単にトップにシトラスを据えただけではない。そこにはたしかに庭があった、たわわに実った果樹園が。
果汁感がトーンダウンし、果皮の苦味が目立つようになってくるとミドル。熱っぽいナツメグのスパイシーとドライなウッディ、それにラベンダーも合わさってくる。ここのラベンダーは鋭いグリーンの表情を持ちながらも、フルーティーなファセットもあり嗜好性が高い。
ラストになると、ベチバーとわずかなトンカビーンが香りに影を落としていく。目立った香りの展開は2時間程で収束していくが、トンカビーンのほの甘さはなんとなく肌周辺にだけ、細く長く残存している気がする。この残滓はスプレーで付けるよりも、手である程度の量を馴染ませた方が感じやすい。
カラリと晴れた夏の日、果樹園にはオレンジやベルガモット、レモンが実っている。その木陰に吹き込む風で涼んでいるうちに居眠りをしてしまって、目が覚めたら夕暮れ時。そんな情景を思わせるイリヤべアンジャルダンはまさにタイトル通りの香り。
じゃあ夏はこれで決まり…と思いきや、おそらくこの香水は日本の高温多湿の夏では綺麗に香らない(多分HJは全体的に湿度に左右されやすい香り立ちが多い)。特定の季節に向けたものというより、もっと本質的・普遍的なもの、かつてのケルン水のように気付け薬、日常のストレスをリフレッシュさせて明日への活力に繋げてくれる香りだ。
手のくぼみにイリヤべアンジャルダンを出す。
胸元に浴びるように付ける。
目を閉じて香りに身を委ねる。
極上の柑橘とハーブがエナジーを満たしてくれる。
Il y avait un jardin…
トップ:マンダリンオレンジ、ベルガモット、レモン
ミドル:プチグレン、ラベンダー、ナツメグ、パリサンダーローズウッド
ベース:トンカビーン、ラブダナム、ベチバー
(fragranticaより)
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2026/4/2 18:16:54
バレンシアガもウード香水出してるのか。一時期のブームは過ぎたとはいえ、もうすっかりいちジャンルとして定着したからなぁ。どうやら使用しているのはバングラデシュ産のウードオイル(Oud assafi ) らしい。
クリストバルをスプレーしてみる。鼻先にカルダモンやシナモンの清涼感が一瞬かすめたと思ったら、すぐに力強いスモーキーアニマリックウッディが押し寄せてくる。単なるレザーやアンバーではなく、かなり出力がある煙い樹脂香、さらに奥には木酢酢のような酸味も感じる。香水好きでなければ、この時点で「ナニコレ?臭すぎ!」と鼻をシャットダウンしてしまうだろう。それくらいしっかりとウードが感じられる。ニッチブランドならともかく、デザイナーフレグランスでここまで攻めたウード香が感じられるのは素直に驚きだ。
ミドルになると、上層に冷たいシダーウッドとカルダモン、下層にパチパチと静かに燃える樹脂香といった穏やかな印象に落ち着く。ここの冷×熱の対比はとても美しい。
ドライダウンになるとウードはたおやかな甘さに姿を変え、さらにオークモスの苦味、シャープなパチュリがシプレの骨格を与えることでハイブランドらしいエレガントさを醸し出している。持続はウード香水らしく長めで7、8時間程。
ハイブランドのウード香水と聞いて「あー中東やマニア受け狙ったアレねー」と穿った見方をしていたが、このクリストバルは中々本気のウードフレグランス。伊達にブランド創設者の名を冠しているのではないようだ。
ノート:パチュリ、オークモス、ウード
(fragranticaより)
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