TOP > ナツメグジンジャーさんのLikeしたクチコミ(登録日時順)

166件中 1〜5件表示

doggyhonzawaさん
doggyhonzawaさん 500人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 48歳
  • 乾燥肌
  • クチコミ投稿426
Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン) / ライム バジル & マンダリン コロン

Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)

ライム バジル & マンダリン コロン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:30ml・8,800円 / 50ml・13,640円 / 100ml・19,030円発売日:- (2019/7/5追加発売)

ショッピングサイトへ

4購入品

2014/2/13 00:49:42

「なんか、何かが、もの足りない」このコロンをつけるたび、いつも何となくそう感じる。←生意気だな

そんなことを言うと、どこからともなく、「ノン!ノン!ジョー・マローンの個々の香りは、そもそも1つの完成形ではなくて、いわば素材ね。彼女は、『フレグランス・コンバイニング』という考え方を提唱していて、それは2つの香りをブレンドすることではなく、付ける量や場所などを自身で考えて、自由に重ねづけするというフィロソフィーなの。それによって初めて、個々の香りが唯一無二のオリジナルな香りを作り出すのよ」と、BAさんもどきな声が聞こえてきそうなわけだが。顔とか斜めにして髪かきあげたぐらいにして。←嫌いなタイプではない

なるほど、「フレグランス・コンバイニング」か。さすがTMマーク(商標)をとるだけのことはある。おもしろい。

「それはまあ、わかるんだよな、でもなあ」とまたまた手首に付けた「ライム・バジル&マンダリン・コロン」の香りをかぎながら思う。

トップ。つけたて2分、酸味も苦みも強くないけれど、シトラス独特の高い香り。ライムの果皮を指で傷つけると、唾液の出そうな酸味と苦みが味わえるけど、あの独特の風味ではないな。オイルだ、まさに。高音で、天然洗剤に使用できそうな高純度のシトラスオイルの印象。ギターの手入れに使うレモンオイルっていうのがあるけど、あれをさらに蒸留かなんかして、純度を高めたような香り。

そして同時に下からあふれ出てくるお湯っぽい香り。んー、なんだろこれ?名前のイメージからバジルの「味」をイメージしていたけれど、ふだん調味料として口にしているバジルの香りとは思えない。何というか、お風呂上がりの何かの匂い。水が蒸発するときの、すこーしだけ雑味やカルキがまじったような湯気の匂い。そこにドライで甘みのないシトラスと、ちょい清涼感のあるハーブを1滴ずつたらした感じ。

つけてから2分で、高音域のライムオイル的な香りはどんどん揮発し、次第に強くなるグリーンな香り。淡いけれど、清潔感のある優しい香りだ。ほんのりとだが、甘さも出てくる。このあたりでマンダリンオイルの香に移っていったか。そして、10分もしないうちに、少し清涼感のあるうすいグリーンな香りに落ち着き、あとはそのままのテイストでドライダウン。

日によって30分で跡形もなく消え失せてしまうこともあれば、4時間以上うっすらとスッとしたグリーン香が鼻をかすめることもある。ライムもマンダリンもバジルも、素材としてはトップノートの素材なので、消えていくのが早いのはいたしかたなしだけど。

うすれていく香りの余韻を味わいながら、頭の中でまだ考えている。

うーん、やっぱ何か、もの足りない。単品じゃよさが味わえないとすると、いくつか持ってないと意味ないな。でも、ジョー・マローン、値段高いしな。30mlで7000円として、そしたら、コンバイニングのよさを楽しむためには最低2本は必要だから14000円かー。でもこれ、コロンだよな。いい香料使ってそうだけど、薄いからコスパ悪い。んー、単品じゃやっぱだめなんかな?大体コンバイニングって言ったって、身の回りにはもともといろんな匂いがあるんだし、だったらさ・・・・、あっ。

そうか!

急に瓦解する。そうだ、いいんだ、別にコンバイニングしなくたって!この香りに感じた「もの足りなさ」は、それゆえに、日常生活のさまざまな匂いにも調和していくはず。

例えば、食事中。確かに合う。もともと全て食べられる素材から抽出している香りのせいか、この香りは食事中も邪魔にならない。それどころか、軽く食欲をアップさせてくれる印象。

例えば、女性の身支度。シャンプーやヘアケア製品の混じった髪の香り、メイク用品の各々の香り、そして、ボディークリームや洋服の柔軟剤の香り。考えてみれば、女性は男性の何倍もの香りを当たり前に身に纏い、もともと複雑な香りを放っているはず。そこにこの香りが混じっても、ぶつかり合うことなく、邪魔になっていない印象。

そう考えたとたん、ジョー・マローンのすごさ、女性としての繊細な感覚に少しだけ触れられたような気がした。

「ライムバジル&マンダリンは、あなたのすでにまとっている香りにすっと合わせていきます。あなたの日常の香りになじんでいきます。だからこそ、最小限の構成なのです。」

そんなメッセージが聞こえたような気がした。

だからこれは単品でも使える香りだなと思う。なぜなら、日常のさまざまなシーンに、自動的にコンバイニングしてくれる種類の香りだと感じるから。

この香りは、「もの足りない」。そして、だからこそよいのだろう。「足るを知る」者にこそ作れる香りだから。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
39ぴのさん
39ぴのさん 認証済
  • 29歳
  • 敏感肌
  • クチコミ投稿24
ランバン / モダン プリンセス オードパルファム

ランバン

モダン プリンセス オードパルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:30ml・8,580円 / 60ml・12,100円 / 90ml・16,280円発売日:2016/10/1

ショッピングサイトへ

6購入品

2021/1/25 17:51:41

約4年ほど愛用していました。写真は購入当初のものです。
使っている人が多い人気の香水は香りがあまりしっくりこなくて酔ってしまうことが多く、色々なフレグランス売場に足を運んでやっとの思いで見つけたのがこちらのモダンプリンセスです。

特にトップのフルーティな香りが大好きで、付けていると少し甘くなってくるのですが、甘くなりすぎずフローラルな良い香りが続きます。
華やかな香りなので、仕事よりも休日に向いている香りな気がします。私の場合はお出かけの時にお腹に1プッシュするのが定番でした。
ボトルがドレスみたいで可愛いのもお気に入りポイントです。

中身の劣化も関係しているかもしれませんが、最近になってラストの香りが重く感じるようになってしまったので、また新しい香水探しを始めようと思っています。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
コスメカワウソさん
コスメカワウソさん 100人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 46歳
  • 普通肌
  • クチコミ投稿477
Officine Universelle Buly / オー・トリプル 「大工の聖ヨセフ」

Officine Universelle Buly

オー・トリプル 「大工の聖ヨセフ」

[香水・フレグランス(その他)]

容量・税込価格:75ml・23,100円発売日:-

7購入品

2021/10/30 16:56:28

フランスの著名な調香師たちが、ルーブル美術館所蔵の代表的な作品にインスパイアされた香りを創作するという期間限定のコレクションの一つ。

調香師はシドニー・ランセッサー
絵の作者はジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥール

香水というのは、調香師というアーティストの作品、といってもいいと思っています。
新しい価値を構築することもできるし、何かにインスパイアされて、その世界の新たなピースを創り出すこともできる。

「大工の聖ヨセフ」は角材に穴を開けているヨセフ(キリストの父)を、右側に座る幼いキリストの持つろうそくの炎が照らし出している油彩の作品。キリストの聖なる光にあたたかく包まれる父子の世界と暗い俗世界とのコントラストが印象的です。

この香水の素晴らしさは、その絵画そのものの香り、と思えるところ。

最初に現れるのは、まさに木っ端にまみれた大工のヨセフ。木を扱う作業現場から漂ってくるような、”木”そのものの強い香り。

しばらくするとその”俗”が”聖”に変わる瞬間が訪れます。

ウッディーがベースにあるのだけど、甘くとても上品。シダーウッドなのだけど、時にサンダルウッドのような高貴な香りに感じることもある。

あたたかく、上品で、幸福感に包み込まれているよう。
表現するなら、まさにキリストの愛のような香り。

ゆっくりふんわりと香り、そのままフェードダウン。

調香師シドニー・ランセッサーの言葉を引用すると
「シダーウッドとベチバーで木を表現し、ピンクペッパーとインセンスで朗らかな明るさを。イノセントで幼い表情をわずかに出すために、ヴァーベナのアブソリュートとオレンジブラッサム、ビターオレンジを加え、少しだけ柔らかく仕上げました。」

ビュリーは、アルコールを使わない独自の製法で水性香水を生み出したのですが、水性といっても持ちはとてもよく5〜6時間くらいは香ってくれます。

ちなみに香水の色はグレーがかった乳白色で、使用前に瓶をよく振るようにとのこと。

ウッディー好きな方には本当におすすめの香りです。
ろうそくの炎がぱちぱちと燃えるようなあたたかいイメージも浮かぶ、秋冬にはまさにぴったりな香りだと思います。

香りによって、この絵画の解像度がぐっとあがったというか、リアルな質感を伴ったような気がしていて、その経験も非常におもしろいなと思いました。

香水の世界観、香水瓶のデザイン、ビュリーというブランドの一貫した美意識、どれもすばらしいです。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
doggyhonzawaさん
doggyhonzawaさん 500人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 56歳
  • 乾燥肌
  • クチコミ投稿426
ギ・ラロッシュ(海外) / フィジー

ギ・ラロッシュ(海外)

フィジー

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

5購入品

2022/5/14 06:11:43

「フィジーっていう香水をつけるとモテるんだって。」

今も忘れない。今から40年前。俺は16才だった。何にも増して「モテ」という言葉に敏感な青いガキだった。ちまたでは「青い珊瑚礁」で大ブレイクした松田聖子さんのクルクル巻髪をした女性たちがそこら中にあふれかえり「このブリッ子が!」と野次られながらも、その実したたかに生きていた。

おう、昭和だよ。そらもう、めっちゃ濃い昭和だったよ。

髪を赤くして、ツンツンおっ立てて、野良犬パンクスのくせにちょっとチェッカーズのフミヤ君の前髪意識して垂らして、バンドやってライブハウスに出入りして、喫茶店で仲間と落ち合って悪いことばっかやって。そらもう全部「モテ」たかったからだろうよ。認めるよ。

そんなとき、女子高生の会話を聞いたんだ。「フィジーって香水つけるとモテる」って。そら気になるさ。モテたかったもん。失恋して1年グダグダ荒れてたもん。気になるさ。あの娘を振り向かせられる?そんなこと毎日考えて、勉強もしねえで窓の外ばかり見てたもん。

フィジー。名前もグッときたよ。南太平洋の諸島。青い空、どこまでも続くエメラルドグリーンの海、白い砂浜。揺れるパームツリーの木陰で、優雅に過ごすひととき…。そんなステレオタイプな「南海の楽園」ムードにみんな憧れてたから、どストライクな名前だった。ちょうど大滝詠一さんの「君は天然色」とか「カナリア諸島にて」とかが大ヒットしてて、どこか遠くの南太平洋の島とか高跳びしてさ、優雅に過ごす。そういうバカンスってのがブームだったんだよ。ハワイとかグアムとかめっちゃ人気で、日本人が海外に出かけ始めてた。そんな時期だったから。

で。フィジー買ったよ。買うさ。青くさい飢えた野良犬だから。車も金も地位も、何一つ男の武器をもっちゃいない青くさいガキなんか、そんな万能薬みたいな魔法のアイテムがあると聞いたらイチコロなんだよ。イチコロ。

初めてつけたフィジーの香り。今もはっきり覚えてる。

トップ。パーンと広がる青い草の香り、でもそこにしっとりした低い花の香りが寄り添ってた。今嗅ぐとはっきり分かる。ヒヤシンスノート。強くてしっかりしたブルーな開幕。それがシャネルN°5っぽい透明なアルデヒドで思いきり拡散される。なんていうか、アルデヒドって油絵の絵の具を溶かす「溶き油」みたいな感じ。香料どうしを上手くミックスさせて香りを拡散するような。そんな脂っぽい香りのアルデヒドの下から、ヒヤシンスともう少しグリーンなガルバナムが出てくる。アルデハイディックで、グリーンで、冷たく青いローラル。

だけど

すぐさま、香りの奥からパワフルなムスクの香りが押してくるんだな。パウダリーが7、ソーピーが3くらいの割合で。アルデハイドの効果でムスクも浮き上がってくる。なんか女性の色香を感じる複雑なトップ。派生としてはN°5系統とすぐわかる。

5分もするとアルデハイドは消えて、わずかなグリーンの影から花々が咲き乱れてくる。ヒヤシンス、イランイラン、ジャスミン、そしてほんのりローズ。ジャスミンとイランイランの妖艶さが強く出てくる印象。下からはパウダリーでほんのり蜜の香りも漂ってきて、もう昭和用語で言ったらこの一言に尽きる。

色気ムンムン! ←死語な

このグリーンフローラル&エキゾティックなミドルが3時間ほど続く。意外にスッキリ消えていくのはクラシカルなオードトワレの特徴。トップからガツンとフローラルをアピールするけど、ラストは意外に清潔感あるパウダリー&クリーミーなムスクで終息。

久しぶり。ほんと久しぶりにフィジーをつけたら、40年前の自分が蘇ってしまって、やたら堕ちた。あの頃の空気感、日本という国がどんどん経済成長して、日々ビルが建ち並び、人と街が流行を追いかけて活気づいていた頃を思い出した。そして

結論。フィジーをつけても自分はモテなかったな。がっかりだよ。(←女性用香水だぞ)

コンテンツの少ない時代に生まれた。テレビで情報が伝わると、一夜にして大流行し、みんなが真似する昭和に育った。みんな同じ歌を口ずさみ、髪型も同じ、そして「この香水が人気!」と聞けば、みんながそれに飛びついた。フィジーはそんな昭和に爆発的に売れた香水。誕生は1966年。奇しくも自分と同い年だ。そして今なお世界中で愛されている香り。50mlで3500円ほど。安いよね。でも昔はこれが当たり前だった。クラシカルだけど、とてもバランスがよくて、気分をあげてくれる香り。これをつけて、いつか南海の楽園とやらに行ってみたいと、憧れを募らせた思い出の香り。

「フィジーをつけるとモテるんだって。」

あの声、今も覚えてる。そりゃもう、見事に昭和だったよ。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
TigerEyeさん
TigerEyeさん 25人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 27歳
  • 混合肌
  • クチコミ投稿80
ジバンシイ / ジバンシイIII

ジバンシイ

ジバンシイIII

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:- (生産終了)発売日:-

7購入品

2015/5/21 05:22:37

トワレ使用。

── ‘ある女性が記憶に残り、他の女性が記憶に残らない理由は?ジバンシィ トロワは、男性の記憶に残る’
という謳い文句で売り出されたパルファン・ジバンシィのレディース香水3番目の作品です。
発売当時、ボトルが芸術オスカー賞を受賞するなど、燦然たるデビューを飾ったにもかかわらず現在は廃盤。
メンズかと思うくらいトップが苦く荒々しいのですが、ミドルで突然パウダリーでほんのり甘いフローラルな香りに変化。
ラストは暖かい樹脂のような香りで終わります。
ミドルは甘いですが、一貫して深い森をイメージさせる香り。
そして、中性的だった女の子がどんどん美しい女性になっていくような……そんな趣のある香水でした。
これが何故廃盤なのか……トップの苦みが敬遠されるのでしょうか……私は変化の激しい香水が好きなのでとても気に入りました。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品

166件中 1〜5件表示