166件中 6〜10件表示

doggyhonzawaさん
doggyhonzawaさん 500人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 52歳
  • 乾燥肌
  • クチコミ投稿426
ジバンシイ / ジバンシイIII

ジバンシイ

ジバンシイIII

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:- (生産終了)発売日:-

6購入品

2018/2/24 16:01:26

女性用香水の3大系統といえば、フローラル、オリエンタル、そしてシプレーだ。華やかで可愛らしいフローラル、誘惑の媚薬オリエンタル。ところが、3つの中でもシプレーはなかなか定義しづらい複雑な香りだ。それでも敢えて言うなら。

シプレーは、男女問わずキリッと背筋を正した、成熟した大人に似つかわしい香り。

そんなシプレー系香水の中でも、特にシプレグリーンの名香として、長い間女性達の間で語り継がれてきた伝説の香りがある。それが、ジバンシィのジバンシィ・トロワだ。

ジバンシィ・トロワ。パルファム・ジバンシィからリリースされた3番目のフレグランスの意。1970年に発売され圧倒的な支持を得るも、時の流れとともに廃盤となったパルファム。ただ2007年に一度限定発売されているので、現在ネット等で流通している中古品は、そのリフォーミュラ版が多いようだ。ちなみに「世界香水ガイド」でルカ・トゥリンが5つ星の満点をつけている。そのため、興味をもって探す方も多いようだ。

では、そのシプレグリーンの名香と言われるトロワ、どんな香りかというと。

トップ。ベルガモットの拡散と同時に、ガルバナム独特のグリーンで鋭い苦み。そこに樹脂系のややくぐもった香りが重なる。それらの境界をぼかしつつ、全体を強烈に増幅してくるのはアルデハイド。全体をアルコール漬けにしたように、テリときらめきを与えている。これぞ香水といった感じに、何百もの微細な香料がふわふわ漂い続ける時間。たった一滴、点でつけただけなのに、複雑に優しく、狂おしく秒単位で香りが変化し続ける。まさに香料の嵐といった風情のオープニング。

気が付くと樹脂のモヤッとした香りの下から、スッキリしたグリーンな香りがどんどん広がってくる。シャネルのクリスタルのトップにも似た心地よい葉の香りだ。さらに、その背後から温かみのあるフローラルが表出してくる。クリーミーなベールをまとったローズ、ジャスミン、カーネーションあたりか。たおやかでわずかにツンとした花々の香りが、緑の葉の間から顔をのぞかせてくる。

このクリーミーさが意外で心地よい。おそらくラクトン系のミルキーだろう。トップのアルデハイドとガルバナムの拡散はシャネルの5番あたりを思わせるが、このクリーミーフローラルなミドルは、シャープなグリーン香を見せるシャネルの19番に若干似ていなくもない。19番よりは音程が一段階低く、よりフローラルが感じられてフェミニンな雰囲気だ。花の一つ一つは明確に感じ取れないものの、スズランや水仙などもクレジットされているようだ。そんなマイルドなフローラルミックスが優しく点で香り続けるかぐわしいミドル。この香りがゆったり5〜6時間ほど続き、ゆるやかに減衰していく。

クラシカルな部類のパルファムだけあって、ラストもきちんと変化する。フローラルが消失した後に残るのは、ややレザリーな感じもあるオークモスやベチバーの湿った土っぽさ、パチュリの墨のような香り、そして樹脂の脂っぽいコク。それらが渾然一体となって、深い森の大地の香りとなって消えていく。ここまで6〜7時間。拡散はあまりせず、点付けしたところで柔らかく香りが漂う。さすがのパルファム。

ミドルにイランイランがない点、ベースのオークモスもミツコほど苦みばしっておらず、わずかに湿った土っぽさ程度に配合している点が特徴。クラシカルなシプレの骨格を持ちつつも、グリーンを効かせながらモダンなパステル調のフローラルを香らせた作品だと思う。ピーチラクトン系のクリーミーなフルーティーさが、シャープになりがちなオークモスや重たいウッディ系香料をマイルドな香り立ちにしている印象。

してみれば、トップはムンとするような木の樹脂と苔と大地の湿った香り。さながら深い森の入口にたたずんだときの混沌としたイメージだ。次第に森に分け入ると、不意に明るい場所に出たように雰囲気は和らぐ。樹間に斜めに差し込む光の帯、咲き乱れる幾種類もの花々、どこからかまろやかな果樹の香りもしてくる。そんなミドル。しばしその風景に心奪われ、また鬱蒼とした木々の間を歩き始めると、ところどころ、樹齢を重ねた巨木が見られるようになる。その枝々から衣のように垂れ下がる地衣類の姿が心に焼き付く。淡い霧が出ている。湿り気を帯びた大地と木々の香りがそこはかとなく漂っている。そんなラスト。

トップはシプレグリーン、ミドルはシプレフローラル、そしてラストはシプレウッディでしめくくる。終始、シプレのキリッとした雰囲気を貫いたハイブリッドな香調。

ジバンシィ・トロワは、奇しくもその名にたがわず、3つのシプレーが時間の経過と共にさまざまに異なる森の表情を見せる、大人のビター・フレグランスだ。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
コスメティックマーケットさん
コスメティックマーケットさん 10人以上のメンバーにフォローされています
  • 28歳
  • 乾燥肌
  • クチコミ投稿663
ACCA KAPPA(アッカカッパ) / HIBISCUS

ACCA KAPPA(アッカカッパ)

HIBISCUS

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

6購入品

2009/2/18 10:26:47

マレーシアで見つけて買いました。
フレッシュな香りです。香水が苦手な子も良い香り〜と言っていたので万人受けするみたいです。
香りの奥のほうで瓜っぽい香りがしますが苦手な私も大丈夫でした。これをつけていると自分で自分の香りに癒されます(笑)でもこれはオーデコロンなのでそんなに香りは持続しないですが、思ったよりも長い時間フワっと香ってくれます。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
るんるんきゃろっとさん
るんるんきゃろっとさん 10人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 49歳
  • 敏感肌
  • クチコミ投稿242
ディオール / デューン オードゥ トワレ

ディオールディオールからのお知らせがあります

デューン オードゥ トワレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:100ml・20,350円発売日:-

ショッピングサイトへ

5購入品リピート

2021/3/10 23:26:23

発売当初に愛用していた香りで、久々にフルボトルを購入しました。

自分の記憶ではトップがもっとパンチがあり、持続性もずっと高かったと思うのですが、調香師の変更や香料規制があるので、仕方ないですね。
それでも今どきのライトな香りしか知らない大学生の娘には「香水くさっ」と驚かれました。

サンダルウッド、アンバーが目立つラストノートが秀逸です。サンダルウッドだとサムサラが有名ですが、これから気温が上がる季節にはスパイシーさが勝るDUNEが活躍します。

あまり知られていない香水ですが、そこもまた個性的なファッションが好きな自分としては好都合。キンと空気が澄んだ冬だけではなく、夏にも纏いたくなる香りです。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
ちるちる☆ミさん
ちるちる☆ミさん 25人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 43歳
  • 混合肌
  • クチコミ投稿370
ニベア / ニベア クリームケア ボディウォッシュ パリスリッチパルファンの香り

ニベア

ニベア クリームケア ボディウォッシュ パリスリッチパルファンの香り

[ボディソープ]

容量・税込価格:360ml / 480ml (オープン価格)発売日:2017/9/16

ショッピングサイトへ

7購入品

2018/9/26 22:40:49

香りが長続きするボディソープを探してクチコミを見てこちらを購入しました。 よく行くDSには香りのサンプルが無くクチコミのみを信じで買いました。

なんでしょうこの香り!たまりませんね。
お風呂上がりも肌をクンクンしてしまいます(・_・;

優しく洗えて泡立ちも良いのにヌルヌルしないしボディクリームを塗るまで乾燥しませんでした。
全身この香りに包まれたい!
スーパーやDSで買えるので助かります

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
doggyhonzawaさん
doggyhonzawaさん 500人以上のメンバーにフォローされています 認証済
  • 53歳
  • 乾燥肌
  • クチコミ投稿426
リキッドイマジネ / ブラディウッド

リキッドイマジネ

ブラディウッド

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)香水・フレグランス(その他)]

税込価格:-発売日:-

5購入品

2019/10/5 15:18:34

ブラディウッド、「血濡れの木」とネーミングされた香水がある。「香りは神への供物」といういにしえのパフュームの由来を大切にする香水メゾン、リキッドイマジネから2013年にリリースされた美しいワインレッドのオーデパルファムだ。

リキッドイマジネは2016年日本デビューを飾った。その際には3つのテーマををトリロジー(三部作)に位置づけている。このブラディウッドは「レ・ゾウ・サンギーヌ(血の水)」というトリロジーの3作品の一つ。レ・ゾウ・サンギーヌは、「血液を彷彿させる聖なるワイン」を体現したラインナップだ。ブランドの紹介文には次のようなミステリアスな言葉が並ぶ。

「ワイン、それは神々からの贈り物。古代から知性と官能、そのどちらも掻き立てるものです。ブラッディウッドのジュースは、知性と官能の静かな決闘です。闘いながら真実だけが潜んでいくかのように。」

そう。このブラディウッドはワインの香りが楽しめる香水だ。今までありそうでなかったワインの香り。それはもしかしたらフランス人にとってワインがあまりにも日常生活の一部であり、命の水とも言うべき飲み物であったからかもしれない。リキッドイマジネはそんなワインの香りをどのように香水で表現しようとしたのだろうか?

アンフォラの壺のメタリックキャップをとってスプレーする。その瞬間、わずかに硬い金属的な酸味がツンとかけ抜ける。まるで今とったばかりのシルバーメタリックキャップの冷たい香りのような。硬くて金属的な酸味が刺激的なトップ。

やがて1分もせず、まろやかなワインと木の香りが漂ってくる。あ、赤ワインの香りだと感じ取れるほどに特徴的な酔わせる葡萄酒の香り。同時に、背後から同じくらいの強さでかなりスモーキーなウッディも主張してくる。焼きを入れた樽のような暗くて煙たい木の香り。この赤ワインの香りと木樽の香りが一緒に広がってくる。

ベースになっているのはサンダルウッドやオーク香。スモーキーな香料を重ねることで、暗い地下室に眠る木樽の感じを出しているのだろう。それらが赤ワインやチェリー、べリー系の香料によって引き上げられて一緒に香っているようなミドル。どちらかというと、ワインよりも木樽のウッディが強く出ている印象だ。

ワイン樽は生きている。生きて呼吸をしている。木樽が中のワインに酸素を送って酸味を変化させ、樽から溶出したタンニンがワインにコクと深い味わいを与え、ワインはじっくりと樽の中で熟成してゆく。焼き入れされた樽のロースト香をはらみながら、ゆっくりとまろやかに。

ラストは思いのほか早くおとずれる。トップからミドルにかけてワインの香りが感じられるのは大体30分〜1時間。それ以降はスモーキーなサンダルウッドの香りがややしばらく続き、付けてから2時間程度でうすれてゆく。リキッドイマジネはインセンスや香り高いウッディを効かせた瞑想を誘う香りが多いものの、ブラディウッドに関してはサイレージが短めだと感じる。ワインの香りやスモーキーウッディをしばらく楽しみたいときは、ウエスト周りに4プッシュ〜6プッシュ、場合によっては胸元あたりにも2プッシュという感じだ。使っているアルコールがとてもよく、香料がきれいに香るよさがある反面、香料じたいがとても上品に淡く香るので、タッチアップが必要なタイプ。あるいは香りが消えかけたら別の香りをレイヤーするのもいいと思う。

昨日、歩いていたら、民家の軒先から不意にキンモクセイの甘くて切ない香りが鼻をかすめた。見ると小さなオレンジの星の花が咲いている。気が付くと空は高くなり、美しいひつじ雲が空の果てまで続いている。ああ季節が変わったんだな、そう思った瞬間、ワインの匂いが恋しくなった。

ワインボトルを手に取る。大切な儀式のようにコルクを丁寧に引き抜く。ポンとコルクが抜けた瞬間、閉じ込められていた時間が空気にふれて、眠っていたワインが目を覚ます。ワイングラスについでゆっくりとスワリングして空気に触れさせる。グラスの壁に流れるワインレッドの波。その美しい色と粘度を確かめてそっと香りをかぐ。ほのかなチェリー香、薔薇のふくよかさ、ヴァイオレットの暗さ、ベリーのニュアンスが感じられる強い果実の香り。ピノ・ノワール独特のフルーティーを鼻の奥まで吸いこむ。

そして口の中にワインを含み、ワインを舌で転がす。スッキリした甘味、なめらかな酸味、ほどよい渋み、ロースティーな苦みを楽しむひととき。遠い異国の地のワイナリー、ほの暗い地下貯蔵庫に並ぶオーク樽を思い描く。そのひんやりとした空気がこのワインを樽の中で静かに酸化熟成させてきたのだろう。

ブラディーウッドはそんなワインと木樽の香り。神より授かりし、赤き血のごとき聖なる贈り物。

使用した商品
  • 現品
  • 購入品

166件中 6〜10件表示

ナツメグジンジャーさん
ナツメグジンジャーさん

ナツメグジンジャー さんのMyブログへ

プロフィール
  • 年齢・・・59歳
  • 肌質・・・普通肌
  • 髪質・・・硬い
  • 髪量・・・多い
  • 星座・・・山羊座
  • 血液型・・・O型
趣味
  • 読書
  • 音楽鑑賞
  • 映画鑑賞

もっとみる

自己紹介

フレグランス大好きです。 続きをみる

  • メンバーメールを送る