





























[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2022/1/23 16:49:30
Souchong journey(スーチョン ジャーニー)
柑橘系のトップノートからお香のようなスモーキーさやスパイシーさを感じる紅茶の香りへの変化に惹かれて、自分への誕生日プレゼントとして購入しました。
柑橘やお香感が強すぎることなく、全体的に温かみを感じる点がとても使いやすいです。
夜寝る前につけると次の日ふとした時に香るくらい香り持ちが良く、一日中楽しめます。
これまで試した紅茶系香水の中では一番自分に合ってるなと感じました。お香やウッディな香りが好きな方や、香り高い紅茶が好きな方におすすめしたい紅茶香水です。
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2020/12/19 10:40:12
「本当にいい男」の香りを嗅ぎたいと思ったら、迷わずセリーヌのパラードをお勧めする。それは反逆のロックデザイナー、エディ・スリマンが、もてる力の全てを賭した新生セリーヌの看板的な香りだからだ。
「2018年、エディ・スリマンがセリーヌの全デザインを統括する」このニュースがファッション界を駆け巡ったとき、世界はどよめいた。麗しきフレンチラグジュアリーを愛した女性たちは嫌な予感がし、カウンターカルチャー世代の悪い子たちは狂喜乱舞した。そしてそれはどちらも予想どおりになった。
セリーヌは激変した。ブランドの看板ともいえるロゴの変更、ふんわりフレンチシックな貴婦人のための服は、いきなりシャープ&スキニーなガーリー系デザインに塗り替えられた。さらにディオールオムの大成功をもう一度とばかりに、新しくメンズラインも加えられた。店舗の様子もナチュラル指向から大理石&メタルのクール&スタイリッシュに様変わりし、表参道店には巨大な金蛇の抜け殻オブジェまで登場。そしてエディは、セリーヌの新たなスタートに際し、人の心をつかむ香水の存在が最も重要であることを誰よりも知っていた。
すばらしい香水は、それだけでブランドの価値を何倍にも押し上げる。エディはそれを理解している数少ないデザイナーだ。2019年、彼が新生セリーヌのために創った9つの香水は、どれもクラシカルな要素を大事にしつつ、どこまでもモダンにリアレンジしたすばらしい香水たちばかりだ。中でもエディ自身が偏愛する1本、パラードはそつなくよくできている。ではいったいどんな香りなのか?
パラードは、つけた瞬間から心が浮き立つような美しいベルガモットの香りに包まれる。まるで高級なアールグレイティーを淹れた瞬間に立ちのぼる柑橘と芳醇なティーの香り。どこまでも心をとらえて離さず、思わず吐息が漏れるようなすばらしいトップ。もうこのトップのベルガモットが全てだろうというくらいのブレンドだ。疲れた心と体を一瞬でリフレッシュしてくれる救世主のようなトップ。
5分ほどすると、爽やかな柑橘にまろやかでしっとりしたネロリの香りが寄り添ってくる。独特のゴムっぽいファセットも効いていて、麻薬的に心がとらわれる。ここまでのベルガモット&ネロリのバランスがとてもいい。おそらく細かい香料もいくつか使っているだろう。スッと抜けるカルダモン、わずかなローズマリーやジュニパーのスッキリ透明感、そうした物も感じられる。心ときめくミドルだ。それは欲望のおもむくままに行動する楽しさを表現したかのよう。
ブランドは調香師も明かさず、シングルノートと紹介しているが、これは相当に腕のいい調香師の作品だと思う。香料が全てパズルピースのようにピタリとハマって、一つの香りに収束している。元をたどれば、コロンの始祖「王妃の水」や4711の骨格がベース。そしてメンズフゼアの傑作、ダビドフのクールウォーターをよりブラッシュアップして、重たいタバックやウッディ、マリンノートを排除し、ユニセックスかつ軽やかに仕上げようと苦心した様子がありありとうかがえる。星の数ほどもあるクールウォーターフランカーの中では最高の部類ではないかと思う。これは女性もつけられる本物の現代的ネロリ香水だ。
ラストはベチバーの温かみとほんのりベンゾインの甘さやヴァニラが出てドライダウン。あるいはそうしたフローラルムスクのエンディング。心ときめくベルガモット&ネロリが比較的長く続くメインストリームとなって、華やかで美しいオペラのようなハーモニーを聴かせ続ける香り。爽やかさが持続し、ネロリがふわりと柔らかく、シームレスで心地いい。持続は4〜6時間。販売価格は100mlで27500円。昨今のニッチ香水の価格高騰ぶりをみると、決して高すぎる価格ではないと思う。調香師はあえて明かしていないが、9つの作品は凄腕と新進気鋭、どちらにもオファーしているように思う。
「本当にいい男」その定義は人それぞれだろう。このパラードに込めたエディ自身のオマージュは、ベルリン時代のデヴィッド・ボウイがメインだ。ボウイはそのロックスター人生において、常にアヴァンギャルドかつ自分のあらゆる可能性を模索するカルトな道を歩んだが、ジギー・スターダストのように自身のペルソナキャラクターを演じていた時期がいくつもある。中でもベルリン時代に演じていたシン・ホワイト・デュ―クは、退廃的な青白い中性的公爵の姿で世界を震撼させ、後年あらゆるロックスターのスタイルや芸術家に影響を与えた。
人々を扇動するかのように、デュークが静かに語り始める。
「シン・ホワイト・デュークは帰還した。さあ、共に行こう。」
デュークが緩やかに手を天にかざす。そこから始まる新しいパレード。
2021/2/1 22:53:42
繰り返しになってしまうけれど、ルイ ヴィトンのフレグランスは、やはり初期7作品のレベルが桁違いに高い。
2016年にジャック・キャヴァリエが最初に提示した7作品は、どの作品も香りのレベル、マテリアルの確かさ、唯一無二のキャラクター、ストーリーの全てが揃っていて、触れるたびにその素晴らしさに圧倒される。
コントロ モワ(2016年)は、旅をテーマにした「レ パルファン ルイ ヴィトン」の5番目の作品。コントロ モワ(もっと近くに来て)は、マダガスカル産バニラ抽出液、マダガスカル産バニラエッセンス、タヒチ産バニラを3つのバニラを使った、ドゥーブル ヴァニーユならぬトリプルバニラの香り。
トップはフルーティ・シトラス。
スプレーすると、お菓子をような甘いベリーとオレンジから、飛び出すようなフレッシュなレモン。若々しく、キュートなオープニングだと感じる。
ミドルはフローラル・バニラ。
トップの香りはパッと消え去り、ハーバルグリーンに近いペアの硬さを合わせたようなマグノリアのみずみずしい香りが花開く。
さらにフローラル感が増して、オレンジフラワーの輪郭がはっきりしてくる。このオレンジフラワーには第1のバニラ(バニラ抽出液)が重ねられていて、フルーティな酸味と甘みのあるとてもフレッシュなオレンジフラワーに仕上げられている。こんなフルーティなオレンジフラワー、もしくはこんなフレッシュなバニラの香りには出会ったことがない。
奥からは乾いたウッディのようなビーンズ感の強い第2のバニラ(バニラエッセンス)がうっすら感じられる。
ベースはバニラ・ムスキー。
フレッシュなバニラが落ち着いてくると、フローラル部分が可愛らしいローズとムスクのキラキラした香りに変化していたことに気づく。そのムスクと、第3のバニラ(よく知っているバニラ)を合わせた白バニラから、最後は少しずつココアのビター感が増していく。
かつてないフレッシュなバニラの香りなので、しっかりバニラが主張するにも関わらず、真夏以外は違和感なく使うことができる稀有のフレグランスだ。
そして、コントロ モワには罠が仕掛けられた香りだ感じている。
香りがまったく異なる3種類のバニラを使いながら、表層はフローラルやフルーティを装っている。でも奥の方から官能的な甘さも漂っていて、気になって近づくと、とろけるような甘いバニラに酔わされる。でも、そのままとろけてしまうと思いきや、そのバニラの甘さもココアの苦みで隠されている。予期できない香りだと思う。
確かなマテリアルだけで充分戦えるのに、調香師のこだわりや技が冴えわたっていて、他のバニラフレグランスとは一線を画すキャラクターがある。
コントロ モワは最初はノーマークだったけれど、ヴィトンの店頭で触れるたびに、マテリアルの良さ以上に調香の妙に魅せられ、発売から3年後に入手し、今ではすっかり虜になった。
そして先月店頭にて、もっとノーマークだったミルフーを試したところ、キュートなフルーティの奥にある深みやクラシカルな心地よさを感じ、これも素晴らしい香りではないかと新しい発見があった。
2021/1/26 12:15:57
元宝塚スターの美弥るりかさんがインスタグラムライブで紹介しているのを見て、気になりお店に行ってみることに。
パラッツオノービレというオードトワレのラインの一つだそうですが、こちらの香りは上品なフローラルの香りで、とっても好みの香りでした。女性らしいけど甘すぎない、春のような心落ち着く香りです。
ブルーミングバレエの他に海のようなフレッシュな香りや竹?の香りなど、他ではあまり嗅いだことのないユニークなフレグランスが揃っていました。
店頭ではお試しサイズのセット等も売っていて買おうか迷いましたが、やっぱり現品を購入。
ヴァルモン化粧品も大好きですが、フレグランスのファンにもなってしまいました。
無くなったらリピ確定です!!!
2021/1/8 21:49:05
昨年11月のサロンドパルファムで、ラール エ ラ マティエールの新作 イリス トレフィエ(2020年)を初めてかいだとき、その香りに浸るよりも先に、ルール ブルー(1912年)をかぎたい衝動に駆られた。
そして、ラール エ ラ マティエールをもってしても、やはりルール ブルーを超えるアイリスの香りは成しえなかったと感じた。
(ラール エ ラ マティエールでは、アイリス パリダの精油という最も高価で稀少な香料を使用しているとのこと)
ルール ブルーは太陽が地平線の向こうに沈み、空にベルベットの夕闇が舞い降り、星が瞬く直前のシーンを見事に切り取った、優美なフレグランス。
天才ジャック・ゲランが創り出した、ゲランのなかでもっとも芸術性の高い香りだと思う。
トップはスパイシー・アロマティック。
アニスの薬を思わせるようなツーンとした硬さと、アロマティックなベルガモットの静かな甘さ。秋の夕暮れ、肌を刺すような空気の冷たさに、ピンと背筋を伸ばしてしまうようなイメージ。
ミドルはフローラル・パウダリー。
アニスに引きずられるように、フレッシュで硬質なカーネーションが花開く。カーネーションとベルガモットと組み合わせがとてもクラシカルで、ゲランらしい香りだと思う。
少しずつネロリやチュベローズ、さらにはローズの輪郭がはっきりしてくるが、これらフローラルは、奥から存在感を増していく、このフレグランスの主役アイリスをエスコートしているような役割にも映る。このフローラル主体のアイリスが特に素晴らしいと感じる。
ベースはパウダリー・バルサミック。
カーネーションやネロリ、ローズなどのフローラルの明るさを上層にしっかり残しながら、アイリスのふくよかなパウダリー感が強くなっていく。さらにはバイオレットが硬さを、ベンゾインが深みを加えていくことで、レザーのようなアイリスに香りに。
そこから上層のフローラルが淡くなっていくものの、バニラやトンカビーンの仄かな甘さが、アイリスやイオノンを明るく柔らかく仕上げていくことで、香り全体のイメージを大きく損なうことなく、次第にドライダウンしていく。
夕日と夕闇の狭間にアイリスを置くことで、ジャック・ゲランが見た、夜、星の瞬きを目にする前の束の間のシーンを見事にとらえていると思う。
太陽(ここではカーネーションやネロリの明るさ)にアイリスを溶け込ますことで夕日に仕立て、さらにバイオレットで引き締めながら、最後はバニラで淡い白さを滲ませることで、夕闇の一歩手前、星が瞬く直前で止めている。
まるで絵画を見ているような香りであり、個人的にはアイリスの存在感が際立った作品だと思う。
新作イリス トレフィエのトップのアイリス精油ならではの複雑な香り立ちも素晴らしかったが、ミドル以降は香り方がやや単調になるため、全体的な完成度で比較してしまうと、残念ながらルール ブルーには遠く及ばない。
日本の店頭では、パルファム(香水)とこのオードトワレのみが販売されている。
パルファムのフローラルの華やかさも素晴らしいが、個人的にはミドルからベースにかけてのアイリスの香りが大好きなので、その香りが早く訪れるオードトワレの方で満足している。
冬の仕事の帰り道、東京の夜空を見上げると、藍色の空に淡い雲がはっきりと見える。そういう夜空を眺めると、決まってルール ブルーを思い出す。
ルール ブルー、まさに青の時間だ。
*:゜+。*2018/02/14更新*。+゜:* のんびり再開します。 丁寧で客観的なクチコミを心がけています。 フォロー・Like・メンバ… 続きをみる