


























2022/10/7 09:31:11
今年も限定シャリマーの季節が来た。昨年のシャリマーは、香り豊かな天然バニラチンキ入りの「シャリマー ミレジム ヴァニラプラニフォリア」だったが、今年の主役はトンカビーンアブソリュートを使用した「ミレジム トンカ」。なんでも、「塩キャラメルとチョコのようなファセットを持つトンカビーン」だそうだ。とても美味しそう、気になるではないか。
おなじみのシャリマー専用ボトル、ラベルは黒色のコウモリ型で少しレトロな趣き。色は昨年のミレジムヴァニラより濃い茶色(ただし着色)。トップはやっぱりシャリマーなのでベルガモット、ほんの少しスパイシーな香りも効いている。そして最近ゲランでよく使われるツンとしたビターアーモンドの香り。以前はロムイデアルで見かけるくらいだったが、最近ではラールエラマティエールでもちらほら見かける。昨年のミレジムヴァニラはすっきりキレイめレモンが目立つトップだったからちょっと意外、オリジナル寄りの香りでスタート。
トップは数分で消失し、トンカビーンの甘さがグッと前に出てくる。トンカビーンの香りは甘くパウダリー、干草のようなニュアンスがあると言われる。もちろんミレジムトンカからもそんな香りがするが、パウダリーな甘さよりもバターのような油脂を思わせるコクが際立っている。これが今年の売りのトンカビーンアブソリュートの香りか。ファッティな甘さが続き、ローズやジャスミンといったフローラル感は薄い。強いて言うならアイリスのパウダリーさはあるかな、という程度。
ゲランが最近凝ってる特製バニラチンキの香りが出てくればドライダウン。またそれ使ってんのかよ、という気がするくらい使われているバニラチンキだが、ウッディでスモーキーなアクセントが豊かで、多用したくなるのはわかる。トンカビーンとバニラの甘さが肌の上でくるくる交代で回るように香って、ときおりレザーのようなニュアンスもある。持続はだいたい6、7時間ほど。
で、問題は冒頭の「塩キャラメルとチョコ」かどうか。あくまで私見なのだが、
・塩感→あるといえばある
・キャラメル&チョコ→ニュアンス程度
塩感に関して、これはワ作品(ワッサーの作品のこと)の一部で見られる塩気のあるムスクに由来するものと思われる。チョコについては、ミレジムトンカに使われているトンカビーンアブソリュートはファッティなコクがあるタイプの香り、具体的に言うとココアバターのような香りに感じられる。この油脂っぽい香りを「キャラメルとチョコのファセット」と表現しているのだろう。コーヒーやワインが好きな方はご存知だと思うが、香りを表現するのにベリーやジャスミンといった言葉を使う。もちろん、あくまでそういう表現というだけで本当にベリーやジャスミンが香るわけではない。ミレジムトンカの塩キャラメル&チョコの売り文句も類似表現だと思われる。日本語で書かれた記事だけでなく英語の記事にも似たような記述があることから、日本のPRが暴走したわけではなさそうだ。言葉ばかりが独り歩きした結果、事前ハードルが上がってしまい実際に嗅いだら「全然グルマンじゃないやん!」と肩透かしをくらった人も多いのではないだろうか。単純な甘さなら昨年のミレジムヴァニラの方が断然強い。甘さ控えめな分、男性にも使いやすく仕上がっているのではないだろうか。
シャリマーにあるスパイシー&アニマリックな要素は、クラシカルな香りが好きな人にはたまらないだろうが、そうでない人には「いかにも香水っぽくてキツくて苦手」だろう。ならそれらを除いたものを作ればいいかと言えばそうでもない。ライトユーザーにはそれでも「香水臭い」と嫌われ、マニアには「名前が同じだけの駄作作るな」とそっぽを向かれ散々。一昨年のフィルトルドゥパルファン、去年のミレジムヴァニラプラニフォリア、そして今年のミレジムトンカはそういったフランカー作成にあたる問題点に真摯に向き合った香水に思える。オリジナルを踏襲してマニア納得の香りに仕上げつつも、ライトユーザー受けも捨てない。評価も高いようだから、フィルトルから始まった原点回帰路線は成功しているようだ。
来年もまたミレジム◯◯なのだろうか。
個人的にはミレジムアイリスなら嬉しいな。
トップ:ベルガモット、ビターアーモンド
ミドル:ローズアブソリュート、アイリス、ジャスミンサンバック
ベース:トンカビーンアブソリュート、バニラ
調香師は、デルフィーヌ・ジェルクとティエリー・ワッサー。
(parfumoより)
[マスカラ]
容量・税込価格:6g・7,370円発売日:2022/8/5 (2025/10/31追加発売)
2022/10/8 06:48:53
【22年9月】
サンプル使用のため感触のみ口コミします。赤が含まれていて深みが出る黒とのことで、本当に漆黒です! 漆黒さは、ゲラン様のノワールジェに似ています。あちらよりはボリューム控えめに感じました。
汚く落ちることもなく、快適。マスカラ下地を使わなくても、きちんとセパレートされ、カールも持ちました。
最近はまつげをあっさり目にしたい気分なので、しばらく購入はありませんが、漆黒のまつげはとても素敵です。指向が変わった時の、購入の候補に入れます。
【22年10月追記】
まつげを、あっさりにも濃いめにも加減できるのが重宝し、現品購入。私の涙目でも、汚く落ちたりにじんだりしません。艶控えめな漆黒カラーも今の気分にぴったり。
現品は、先端の金色をカチッと押し込むと、ブラシが飛び出てくるスタイリッシュさ。サンプルを2ついただいています。外観異なりますが、ブラシの形状は同じ。
独特の香りにクセがあるのと、万人受けするか不明なため、☆6にいたしますが、私は大満足です。
2022/10/27 07:02:25
一部店舗10/1発売&オンライン10/4発売。
数量限定/フランス製/EDP 50mlのみ/
調香師はDelphine Jelk氏/Thierry Wasser氏。
オリジナル(P)のバットラベルが金なので、去年の限定もラベルが金だったようなのですが、
今回はトンカビーンズへのオマージュというコンセプトなので黒。
確かに乾燥熟成したトンカビーンズもバニラビーンズも黒いので、黒で間違いない。
価格も丁度良いと思います。
先に書いておくと、成分表にある通りジュース(香水)に着色料が使用されています。
フランスのマカロンなどのお菓子や香水は目で楽しむために着色されることが多いので
個人的には不満ですが、しょうがないっちゃしょうがない。
LVMH系は特に香水に着色しまくるので素材の香料の色が見えず、本当に残念。
MCDは調香師が変わって着色やめたようで良い傾向。
こちらの商品は、赤/黄/紫の着色料+着色料の色抜け防止の紫外線吸収剤を入れ、
どう見てもトンカやヴァニラの抽出エキスっぽく擬態化されているので、
実際に本物のエッセンスが大量に入っているとは安易に考えない方が良いです。
香料は常時完全遮光しようが冷蔵保管しようが焼けるものは勝手に焼けます。
香料が焼けても異臭がしない限り問題ないです。
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TOPからアマレットとベルガモットが香るため、
ゲランのビターアーモンドが苦手な方は序盤で躓くかも。
個人的にはアマレットとトンカなんて絶対合うに決まってるじゃん!と。
なんならゲランのロムイデアルEDTと思いっきり素材被ってるし。
話が変わりますが、本物のヴァニラチンキって面白くて、
希釈液は寝かせておくとこれ単体で明確な香料展開があります。
ヴァニラチンキそのものが「香水」として成り立っているように感じます。
その序盤の香りはかなり特殊なので、普通はそれがヴァニラとは感じないと思います。
一瞬イランイランや薬草のニュアンスを感じるような面白い香りで、上手く説明できない。
シャリマーのTOPが正露丸と仰っている方は鼻が良くて、この香りを無意識に拾ってるんじゃないかな。
私はどちらかと言うと他の店の客でゲランの客ではないため、
手放しで美辞麗句を並べることは出来ないのですが、
全体的な印象としては「お洒落で豪華でビタースイートなシャリマー」という印象でした。
プレスサイトの事前告知や公式サイトでチョコレートや塩キャラメル云々と出ていましたが、
トンカビーンズの香りのニュアンスが表現されているというだけの話なので
いちいち鵜呑みにしないほうが良いと思います。
これはワインやお茶のニュアンス表現に似ているというか。
例えば夏摘みダージリンのマスカテル香はマスカテル香であって例えようがないけれど、
知らない人に向けて説明すると、マスカットとかムスクなどというおかしな表現になって
余計に話がややこしくなるという…。
個人的にはトンカはトンカの香りでしかないので、逆に話がややこしく感じてしまう。
私はオリジナルのシャリマーを持っていないので、
そちらと比較できないためこれ以上は特に書くことがないです。
多分親切な方がクチコミに書いてくれると思いますので、是非そちらを参考にしてください。
期待していたトンカは思ったより弱い、というか他が強いという印象でしたが、
どちらにせよ、今の時代に合わせてとても綺麗に調整されていると感じました。
シャリマーの入門アイテムとしてとっつきやすく、よく出来ているなと思いました。
自信作なのではないかなと。私にはこのくらいが丁度いいです。
おすすめします。評価は今のところ★5〜6くらい。
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【2022/10/27追記】
ムエットと肌でかなり香り方が違います。
個人的にはインナーに1プッシュ付けて仄かに香るのを楽しむのが一番良かった。
手首では強すぎるので、色々模索して鼻から付かず離れずの距離を保ったほうが良いかも。
「アマレットって何?」という成人の方はAmazon等で探して適当に買ってみてください。
ゲランのアーモンド香と大体同じ香りがするのが分かりますので。
アマレットはアーモンド香の杏仁と薬草入りのブランデーベースのリキュールなのですが、
牛乳で割ると杏仁豆腐味のカクテルになります。ディザローノがポピュラー。
お菓子作りにも使えるので1本あると便利ですし、ゲランの香りがお好きな方は嵌るかと。
2022/10/6 09:36:24
ゲランにて現品購入。
昨年のシャリマーミレジムヴァニラプラニフォリアも持っています。
ヴァニラプラニフォリアは私の肌では、甘いコーンスープにヴァニラエッセンスを1滴たらしたほうな香りになり、香りも強く感じるので、仕事にはつけていなかったのですが、こちらのトンカは基本的いは静かで落ち着いた香り立ちなので、オフィスでもつけていけるような印象です。
付け始めすぐは化粧品カウンターのパウダー感のある華やかな香り、すぐに落ち着いて体になじみ、レザーを感じるようなスモーキーな香りに変わります。
かといって女性らしさも失わず、男性も使用できるようなシャープで涼しい温度感のオリエンタルといった風情で、絶妙なバランスを保っていると感じました。
ラストは私の場合は完全にチョコレートです^^
チョコレートを食べ終わった後の素敵なBOXに残った控えめなあの香り。
バニラ風とか、チョコレート風とかはありますが、純粋なチョコレートの香りになり嬉しい♪
全体的に見てシャリマーの個性は残しつつ、使いやすい香りに仕上がっていると感じました。
[洗顔フォーム]
容量・税込価格:150ml・6,270円発売日:2022/6/3
2022/11/23 21:59:55
2022.6.23
カプチュールの洗顔料をリピートしていましたが、夏になるのでさっぱりめのが欲しいと思いこちらを購入しました。
プレステージ とも迷ったのですが、カプチュールとプレステージ のはややぬめり感が残ります。
特にTゾーンをさっぱりさせたかったのと、新発売かつ香りが他の2点よりこちらの方が好みだったのも決め手でした。
スノーはさっぱりしすぎるかもしれないし(イメージ)、結構香りがきついので却下。
こちらはちょうど良い洗い上がり具合で気に入っています。
Tゾーンをさっぱりさせつつもつっぱったり洗いすぎたりすることなく、絶妙。
ただ、ふたがちょっとゆるいです。
カチッと締まらないというか、個体差かな。
サンプルを試さずいきなり現品購入だったのでさっぱりしすぎを気にしていましたが、これなら冬でもいけそうと思いました。
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2本目購入。
ふたのゆるさは個体差たったのかな、今度のはカチッと締まりました。
なくなりかけの時、ギューと押して中身を出そうと思いましたが、チューブがかたくて押せない。
端をつまんでブンブン振って中身を出そうと思いましたが、かたくてつかめない。
柔らかいチューブなら出そうと思えばまだ出たと思います。
うーん、もったいない。
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