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Cookieyukiさん
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ディオール / デューン オードゥ トワレ

ディオールディオールからのお知らせがあります

デューン オードゥ トワレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:100ml・20,350円発売日:-

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6購入品

2021/6/18 23:14:13

何てカッコいい女性の香り!

トップで目立つのは目が覚めるように鮮やかで高貴なブラジリアンローズウッド。乱伐されて貴重品となってしまい、欲しくてもなかなか手に入らない香料だ。花でありながら木、木でありながら花という考えれば考えるほど訳がわからなくなる神秘的な香り。

暫く嗅いでいるとベルガモット、マンダリンオレンジ、ピオニーがローズウッドを陰で支えているのがよく分かる。光が当たると控えめにキラキラする、洗練されたデザイナーブランドのドレスの生地のラメみたい。それにアルデハイドが加わって更に華やかなイメージになる。
 
私の肌の上ではミドルで百合がかなり強めに出る。それがウッディさと相まって研ぎ澄まされた感性の女性を連想させる。本来はディオール一族の避暑地の情景を元に作られている筈なのに、何故か大都会を闊歩する時につけたい。殺伐とした都会のグレーの風景に突然パッと薄ピンクの花が咲いているような気がして。

そして不思議なくらいの透明感。外国製のウィンドウチャイムで金属のパイプで作られたものがあるが、その高く澄み切った音色を香りに閉じ込めたような。かなりキンキンした高音なのだが不思議と安らぎを感じる。擬人化すると自分をしっかり持った美女といったところか。

これのイメージにピッタリの女性を知っている。確かデューンを愛用していたと思う。その女性、同僚のMはモデル並みのルックスで、タクシーに乗ったところあまりの美しさに誘拐されそうになったという逸話を持つ。陶器のようなきめ細かい白い肌、何もつけなくても赤い唇、風になびく長いブルネットのストレートの髪。道を歩いていて振り向かない男がいないほどの美しさ。彼女の周りだけ凛とした煌びやかな空気が漂う。それはデューンの香りのように。

ある時Mは当時付き合っていた彼氏にこっ酷く振られて感傷旅行に出た。その帰りに乗ったバスの隣の席の男性と意気投合し楽しい時間を過ごした。彼は超絶イケメン、長身で俳優をしている。まだ売れていないがそれはそれでそこそこそれで収入があるらしい。実際、彼女の知っているドラマにもチョイ役で出演していたようだ。結構いいムードになってその男性が彼女の肩に手を回してきた。その途端、

たやすく触るんじゃねえ!

バシーン!

彼女は彼にビンタを喰らわした。

凍る彼と周りの乗客。

バスの乗り換えの時間だ。Mは今度はあの馴れ馴れしい男から離れたところに座った。何事もなく無事時間が過ぎた。

バスを降りると地下鉄に乗り換える。後をつけられたらやだなと一瞬頭をよぎる。少し離れたところを歩いているソイツより早くスーツケースを掴んで足早に地下鉄に乗り込んだ。よかった、奴は乗ってこない。

後にMは肩を抱いてきたキモい超絶イケメンが自分の友人の友人であることを知った。

何がどうなったのかさっぱりわからないが、それから暫くしてMは彼と付き合いだした。その彼との出会いのエピソードに、みんな口々に「思いっきり引っ叩いて欲しかった場所を直撃してやったから惚れたんだよ、アイツ絶対マゾ」とからかっていた。

Mとは休憩時間が同じだったので彼との間に起こったことであれこれ相談に乗ってやった。Mは気が強そうだけど意外にも繊細で気を許した人には色々な表情を見せてくれた。デューンは芯が通っているけれど柔らかな花、フルーツ、樹木、樹脂の香りが突然浮き上がってきてドキッとする。そんな気まぐれなところもMに似てる。

Mはついに彼と結婚して遠いところに引っ越した。それ以来私はMとコンタクトはほとんど取らなくなり、Mと彼とのことも忘れかけていた。

クリスマスの少し前に一枚のカードが職場に送られてきた。グレイヘアの優しそうな母親がとろけそうなほど幸せな笑顔で、2人の男の子供と幸せ太りで顔の輪郭が丸くなった旦那さんと写っている。

え、マジ?これMとビンタ喰らわされた彼氏じゃん。

まるでデューンのラストノートの大自然に抱きしめられているような甘味な世界がそこにあった。全ての大切なものが彼女の周りに初めからあったかのような優しい安心感と一緒に。

トップノート: ブラジリアンローズウッド、アルデハイド、マンダリンオレンジ、ベルガモット、ピオニー
ミドルノート: リリー、イランイラン、ウォールフラワー、ジャスミン、ローズ
ラストノート: サンダルウッド、 アンバー、ベンゾイン、オークモス、バニラ、パチュリ、ムスク

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Caldey Island / Lavender

Caldey Island

Lavender

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:-

6購入品

2021/3/13 03:58:28

「世界最高のラベンダーだ。気になるだろ。ググれ。ふおっふおっふおっ。」

気になる。別にルカ・トゥリン信者ではないが、そんな趣旨を香水ガイドなんかに書かれるとメチャクチャ気になる。

で、ググりましたよ。

Caldey Islandなんてブランドないじゃん。かの世界的に有名な香水サイトFragranticaにもブランドとして載っていない。Q&Aコーナーで「これってどこで買うの?」という質問とCaldey Island Lavenderについての記事をようやく見つけた。

ふむふむ、ウェールズにあるCaldey Islandという小さい島の修道院で修道僧が作っているのか。パッケージは超シンプルで飾り気無し。土産物レベルじゃん、これ。気品と知性は感じられるし香りと見合っているのは認めるけど。それにしても修道院と香水とネットショップという組み合わせも凄いな。イエス様が見たら何て言うだろう。まあ、お寺でお坊さんがお香を作るようなものだから香水自体には驚かないか。

実はラベンダーには妙な偏見があって、好きだけど香水としてはあまりつけたくない。欧米のトイレタリー製品のイメージ。トイレの臭い消し、引き出しに入れるドライフラワー入りのサシェ、洗濯用洗剤、香り付き塩素などなど。けれども落ち着くから匂い自体は好きで精油も何種類か持っている。

取り敢えずサンプルゲット。ここまでルカ・トゥリン氏が有名にしたのにサンプルが出回っていない。何という浮世離れした商売っ気のなさ。ようやく見つけた某香水サンプルサイトでポチった。

色は透明。商売っ気だけじゃなく色気もないな。女子が好きそうな薄いラベンダー色にするとか考えなかったのか。

ペトペト。アルコールがあまり入っていないらしくスースーしない。

ふわん。

香水に平謝り。先程の毒づいた発言の数々失礼しました。ラベンダーといえばどことなく薬品っぽいハーバルな香りと思い込んでいた。優しいシルキーないい香り。普通のラベンダーが麻布ならこちらは極上のシルクシフォン。女神様のお召し物と呼ぼう。いやマリア様か。

頭の中に広がるラベンダー畑。いつも頭の中はお花畑と揶揄される私だが、今回のラベンダー畑は凄い。見渡す限りの薄紫。初夏の煌めく日差しが眩しく、爽やかな風がその香りを運んでくる。ほんの少しだけミントが入っているのかな。心地よい清涼感が駆け抜ける。初夏から初秋にかけて纏うと爽やかでいい。蒸し暑い日本の夏でもつけられると思う。

そのうちにごく僅かに円やかなフルーティな香りが混ざってきた。梨?林檎?マルメロ?木になる果物っぽいが、あくまでもニュアンスのみ。ワインのラベルで「梨と林檎を思わせる芳香」だの「チェリーとチョコレートのような」なんて説明がなされていることがあるが、それと同じ程度。

しばらくするとラベンダーのハーバルさは薄れ、ジャスミンとオレンジフラワーに似たフローラルにサンダルウッドのようなウッディさが感じられるようになる。この隠し味の加え方が憎い。認識されるかされないかのギリギリを攻めてくる。儚く消えていくラベンダーの残り香以外の正体不明な香りが確実に入っている。そもそもラベンダーはトップノートなので2時間ほどで完全に消えはしないが徐々に薄くなっていく。

ラストは透明感のあるムスクのよう。ムスクは石鹸によく喩えられるが、あからさまな石鹸らしさはない。1959年の発表当時の最新の合成ムスクExaltolidというグリーン感のあるムスクを使っているそう。鼻を近づけて嗅ぐとトップノートのラベンダーが蘇る。草原の香りとフルーティな甘酸っぱさを併せ持ち可憐だ。どことなくスパイシーな甘さがあるのはアンバーだろう。ラストノートは意外にも長持ち。半日以上自分しかわからない範囲で香っている。

そんなCaldey Island Lavenderを調香したのはHugo Collumbien氏。ヒューゴ・コロンビアンと読むのかな?ルカ・トゥリン氏の香水ガイドが出版された時点で既に90歳を超えていたので流石にもうお亡くなりになっていると思う。ヒューゴさん、こんなに素敵な香りを残してくれてありがとう。

一つだけCaldey Island Lavenderには困ったことがある。これをつけて昼寝をするとあまりの心地よさに時を忘れて爆睡してしまうこと。このまま目覚めるの忘れて天国に旅立ってしまったらどうしようか心配になるくらい。多分これは...

天国に一番近いラベンダー。




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シャネル / ブルー ドゥ シャネル オードゥ トワレット (ヴァポリザター)

シャネル

ブルー ドゥ シャネル オードゥ トワレット (ヴァポリザター)

[香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:50ml・12,650円 / 100ml・16,940円発売日:2010/9/3

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6

2020/6/24 03:52:47

天邪鬼な私。人気があるものや一般受けするものは思いっきり避ける。ただそれだけの理由で敬遠していたブルードゥシャネル。

久しぶりにつけてみたら、あまりにも素敵な香りでビックリ。そして頻繁にどこかで嗅ぐ香りだということに気がついた。ドキッとするような個性はないが、誰がつけてもお洒落で好感度が高いのと、プレゼントして喜んでもらえることが多いのが人気の秘訣だと思う。

ニューヨーク地下鉄のラッシュアワー。体感としては日本の大都市のラッシュアワーの電車の混み具合の85%ほど。ビジネスマンとも乗り合わせるが、かなりの確率で近くに立っている男性からブルードゥシャネルが香ってくる。日本とは逆で朝に体を洗う習慣があり、洗い立ての髪、小ざっぱりとした身なりからほんのり漂ってくるブルードゥシャネルは清潔感と嫌みのないデキる奴感がある。

彼らはつけてから30分以内に地下鉄に乗っているようで、ちょうどトップからミドルに移るあたりの香りがする。トップでは柔らかいグレープフルーツとレモン、微かなミントが心地よい。ピリッとピンクペッパーも出しゃばりすぎることなく効いている。香料のどれかが突出することがなくバランスの良いスタート。

ブルードゥシャネルのトップノートもミドルノートも半透明のトレーシングペーパーのようで、下にある香りが薄らと見える。トップの層の下から透けて見えるのはジャスミン、ジンジャー、ナツメグだ。私がつけると何故かナツメグがはっきりと表に出る。それは日本人には馴染みが薄いスパイスで、ちょっと料理に凝り出した人がハンバーグに入れるために買って、他に使い方が分からなくて何年も放置するベージュ色の粉だ。ナツメグ&ジンジャーとラストノートのベチバー&パチュリが一緒になると骨太な力強さが出るよう。私はか弱くない女性なので結構この組み合わせが好き。ミドルはウッディノート主体だが、体調や季節によって色々なアコードが現れて飽きない。

ラストノートは男性向け香水の定番のベチバー、パチュリに加えて落ち着いたムスク、シダー、サンダルウッド。とは言ってもそこが流石シャネル、どことなくお香っぽさもあり、1日の疲れが流れ溶けていくような癒しと安らぎの香り。合成ムスクを使っているはずなのにケミカル感はあまりない。

全体として知的でいてかつ優しい、大人の色気を感じる香りだ。私は可愛いタイプではないし、年中パンツの中性的なルックス。こんな香りがしっくりくるカッコいい女性になりたいと思った。

最近ブルードゥシャネルを愛用するニューヨーカーの男友達とおしゃべり。日本に行ったことがあるらしい。彼曰く、東京もニューヨークも動物園のようだとのこと。でも日本の地下鉄にいるのはみんなペンギン。確かに。背格好もそれほどばらつきがなく、白、黒、紺、濃い茶色の服で通勤する人が多いからそんな印象かも。その点ニューヨークは五大陸の様々な動物がいるよう。それも肉食獣、草食獣などが入り混じってる。人種の坩堝と言われるくらいだから様々なタイプの人がいて当たり前。ライオン、クマ、ラクダ、馬、牛....人間は誰でも何かの動物に似ている気がする。

ブルードゥシャネルは体臭の強い肉食獣達がよくつけている。当然草食獣達の間でも人気。ニューヨークに住んでいる男性は食事のせいか日本人より体臭が強い人が多い。それも個性の一部ということで香水売り場にまめに顔を出し、試行錯誤の末、似合うものを見つけ出す。香水の口コミサイトでは女性に混ざって多数の男性が熱いレビューを投稿している。ブルードゥシャネルはそんな彼らの体臭とミラクルな化学反応を起こし、とんでもないイケメン臭に変化。

日本でも男性が気軽に香水を楽しんでほしいと願う。初めて香水をつける人がいたらブルードゥシャネルをお勧めしたい。有名ブランドだからではなく、普段使い用として堅苦しくないキッチリ感があるから。ただし30代以上限定。それ以下は香りの貫禄に負ける人が多そう。

香水好きニューヨーカーの彼と香水談義をしているうちに自分がどんな動物に似ているか気になってきた。

「私が動物だったら何?」

彼「うーん、小動物だなあ」

(うさちゃんかな?鳥?猫?リス?ネズミあたり?ドキドキ)

彼「そうだ、カモノハシ!目つきそっくり」

私は音速で永久シカトリストに彼を追加した。

そして、世界一ブルードゥシャネルが似合うカッコいいカモノハシになろうと決意した。

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  • モニター・プレゼント  (提供元:Macy’s)
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エルメス / ツイリー ドゥ エルメス<Twilly d'Hermes>

エルメス

ツイリー ドゥ エルメス<Twilly d'Hermes>

[香水・フレグランス(その他)]

税込価格:-発売日:-

6

2020/3/10 04:07:45

新生姜が大好きなのでトップノートは神。料理に使うために切っている時のように、目の覚めるようなピリッとした芳香がパァーッと広がるのがたまらない。5分程でビターオレンジとベルガモットの香りが混ざりはじめ、純粋な生姜感が薄くなっていく。最初の5分間が特に癖になり、一日中ひとりで家にこもるなら何プッシュでも吹きかけ続けたい。

そんな新生姜フェチを悶絶させるトップノートが過ぎ去ると、温かみのあるチュベローズ、センシュアルなジャスミン、素朴な爽やかさのオレンジフラワーのトリオが歌い出す。変な例えだがプロの歌手のハーモニーというよりも、プロに近い実力のアマチュア歌手のハーモニーのよう。でも逆にそれがいいし、この場合むしろそうでなければいけないとさえ思う。

スーザン ボイルが世に出るきっかけとなったBritain Got Talent などの埋もれた才能発掘系オーディション番組の歌の動画で、何万回も再生されているものがある。プロの実力でないのは耳が肥えた人にはすぐわかるが、ひたむきさがなんとも魅力的で聴くたびに心が揺らされるから人気があるのだ。それと対照的にテクニックに長けてはいるが心のこもっていないプロの歌は無味乾燥したものに聴こえて虚しい。

型にはまらない冒険的な若い女性たちは頭をあっちにぶつけこっちにぶつけしているうちに洗練された大人の女性になっていく。年齢的には大人でも、精神的に成熟するのにはさらに時間がかかる。ファッションだって恋だって仕事だって、完全に大人になってしまった人たちから見ればなんとも頼りないが、彼女らなりに毎日試行錯誤を重ねている。

世間から独立して完全に自由になれないことくらい、とっくの昔、小学校に入る前にわかっている。周りの環境、自分の役割、社会的責任、職業などと自分らしさが折り合うところはどこなのか、そこを探り続けているだけ。新しい口紅をつけて仕事に行ったら場違いにセクシーだったり、貯金を叩いて買ったバッグを持って行ったら上司のものより高級で睨まれたり.... 苦笑いは毎日数え切れない。

そんな彼女たちを香りで表すと雑味、灰汁がまだ残っていて、洗練されきれていないチュベローズ、ジャスミン、オレンジフラワーの精油か。特にチュベローズとジャスミンの組み合わせは香水の王道デュオで、殆どの香水においてピカピカに磨いたダイヤモンドをあしらったジュエリーのように、完成された美しい官能的な香りだ。一方Twillyのそれはダイヤモンドの原石といったところ。どんな形にカットしようか、どんな風に使おうかと考えて心を踊らせながら見つめるのがただひたすら嬉しく愛しい。未完の魅力というものだろうか。そんな初々しくもどこか危なっかしい、しかも一瞬にして心を奪われるハーモニーを狙って演出できる調香師クリスティーナ ナジェルは天才だと思う。

ラストノートはバニラとサンダルウッドだが、それ以外にもクレジットされていないムスクを感じる。もともとサンダルウッドは人肌の香りに似ているところもある精油なのでそう感じるだけかもしれないが。

トップからラストまで香りの変化に富み、嗅ぎ続けるのがとても楽しい。そしてどんなノートが表に出ていようと暖かい感じが続くため、肌寒い季節の方がつけやすい。拡散性はあまり強くないが、ラストノートが長持ちする。結構ドライな気候の場所なのに、昼につけてベッドに入るまで香り続けていた。翌日の朝も手首にはふんわりしたムスクの様ないい香りが残っている。

結構年配の女性でふとした時にまるで子供の様な茶目っ気のあるチャーミングな表情をする人がいる。よく考えてみればどんな渋くかしこまった顔をした大人も昔は子供だったし、子供の頃の面影が覗いても全くおかしくはない。そんな人にもTwillyを試してもらいたい。

子供の柔らかい心を持ち続けている人なら誰でもTwillyはよく似合うが、お子ちゃまやぶりっ子(死語)には決して似合わない。冒険心、純粋さ、ひたむきさ、天真爛漫さ、遊び心といったいい意味での子供っぽさは大人になっても心のどこか片隅に住み続ける。おもちゃを箱の中にしまって、その存在を忘れてしまっているのと同じで。

Childishは子供じみた、Child likeは子供の様にという意味であり、似て全く非なるもの。Twillyは全てのChild likeな人のために。

トップノート: ジンジャー、ベルガモット、ビターオレンジ
ミドルノート: チュベローズ、ジャスミン、オレンジフラワー
ラストノート: サンダルウッド、バニラ

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  • サンプル・テスター
  • モニター・プレゼント  (提供元:Sephora(米国))
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Etat libre D'orange / Remarkable People (非凡な人々)

Etat libre D'orange

Remarkable People (非凡な人々)

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:-

6購入品

2020/7/10 02:39:11

「非凡な人々」という副題から、「私、他人とは違うのよ。セレブなの。下界の方々と一緒にしないでくださる?オホホホホ。」なんて高飛車な香りがするのではないかと恐れていた。

つけてみると安心して日常使い出来そうな、お洒落だけど親しみやすい感じ。ブランドのコンセプトからして、もっと奇をてらった、つけられるかつけられないかの綱渡りなセンスの香りかなと思った。しかしそんなマイナスな期待はいい意味で裏切られた。日本人だったら好きな人が多そう。かといって没個性的ではない。拡散性も低いし、ちょっとつけすぎても香害になりにくそう。春夏、蒸し暑く感じる日にもつけられる数少ない香水。

トップはグレープフルーツと弾けるシャンペンからアルコールを差し引いたもの。グレープフルーツの新鮮な果実、果汁というよりは酸味の少ない皮の匂い。カクテルに風味をつけるために、小さく切ったグレープフルーツの皮を一捻りして、そこから出てきたオイルを振りかけることがあるが、そんな感じ。完成していた味が変わるので果汁を足すのを避けたい時でも、その方法なら香りだけが加わる。

そこにスパイスの女王と呼ばれるカルダモンが加わって包み込むような柔らかい香りに。アイスクリームを手作りしている時にバニラビーンズを切らしていて、代用品を探していたところカルダモンの瓶を発見。代わりに入れてみたら、一味違う甘い香りがとても美味しそうに。すっかり気に入ってバニラの代わりにカルダモンを使うことが多くなった。そういえばインドのアイスクリーム、クルフィはバニラの代わりにカルダモンが効いていたな。熱い気候でバニラだとむさ苦しくなりそうなところも、カルダモンだとほんのり苦く僅かにスパイシーでキレのある爽やかな甘さが出る。

ミドルはジャスミンとブラックペッパーのよくある組み合わせ。人工感が無くわざとらしくもないので本物の良質な香料だと思う。ブラックペッパーが上手にお色気ムンムンになりがちなジャスミンを引き締めている。

でも、カレーリーフって何よ?

調べたところ南インドでカレー料理に入れて味と香りに深みを出す、カレー粉に柑橘系が合わさったような香りの葉っぱとか。大体カレー粉そのものが色々なスパイスのミックスなので複雑な香りであるのは間違いない。

インド人の友達が南インドのシャバシャバの本格的カレーを作ってくれた時に、カレーリーフがないとお袋の味にならないと大騒ぎ、結局手に入らず代用品としてライムを絞ってたのを思い出した。生の葉を数枚鍋に入れるだけで認知できるほどで、ほんの少ししか入っていないようだ。

ラストノートはサンダルウッドが入っているせいか、人肌を思わせる柔らかなウッディな香り。ムスクベースではなさそうなので、クレジットを見てみるとラブダナムとロレノックスだそうだ。どちらもあまり馴染みがないので調べてみると、ラブダナムは樹脂プラスムスク調、又はアンバーグリスに似ているとも言われる香り、人工香料のロレノックスはウッディアンバー調でレザーのニュアンスの複雑な香りだとか。

ラブダナムの葉や小枝から天然ガムも取れるようだ。遠い昔、チューイングガムは天然ガムからできていたので、この香水にバブルガム感があるのはラブダナムのせいかも。精油の摂取方法も簡単らしく、聖書の書かれた頃、いやそれ以前から香料、薬として愛用されているとか。

全体として爽やかでかつ甘い。ユニセックスだが女性より。トップからミドルにかけての印象は、どことなくコンビニで夏限定販売しそうな高級バブルガムにありそうな香り。つけているうちにバブルガム味のシャンペンとシャンペン味のバブルガムどっちがいい?と聞かれている気分に。一昔前に流行った究極の選択みたいだ。そんな質問をする人に「つべこべ言わずに、シャンペン味のバブルガムをバブルガム味のシャンペンに投入してよ。」と強引に頼みたい。絶対美味しいし楽しい。まさか混ぜるな危険じゃないでしょう。メントスコーラのような強烈な起爆力はなさそうだし。

リマーカブルピープルは非凡な人々だけでなく、非凡でない人々も安心してつけられる。ただ残念なことに、体温低めの私が乾いた気候でつけて2、3時間と持ちが非常に悪い。バシャバシャつけようと思ったら、非凡な収入が必要かも。

トップノート: グレープフルーツ、シャンペン、カルダモン
ミドルノート: ジャスミン、ブラックペッパー、カレーツリー
ラストノート: ラブダナム、サンダルウッド、ロレノックス

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Cookieyukiさん
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プロフィール
  • 年齢・・・54歳
  • 肌質・・・乾燥肌
  • 髪質・・・硬い
  • 髪量・・・多い
  • 星座・・・牡牛座
  • 血液型・・・B型
趣味
  • お酒
  • ヨガ
  • 料理
  • エクササイズ
  • 音楽鑑賞

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自己紹介

アロマセラピーの勉強をしているうちに香水の魅力にはまりました。皆さんの口コミをいつも楽しみにしています。外国在住のため日本で手に入りにくい香水の口コミ… 続きをみる

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