Cookieyukiさんのクチコミ投稿一覧（おすすめ度昇順） - My@cosme

ネスト

シトリン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格：-発売日：-

シトリンは文字通り鮮やかなシトラスブランドで始まる。尖ったレモンだけでなくオレンジとグレープフルーツを隠し味に加えたレモネードのよう。残念ながらトップノートは5分くらいで消えて、シトラス系の硬めのラムネ菓子のような、レモンソーダのような、少し角が取れて丸く甘くなった香りが残る。それがいつのまにか少し酸味があるレモンの花になり、ホワイトフリージアとロータスフラワーの優しさに包まれる。朝露に濡れた日に透ける薄い色の花びらのイメージ。花びらについた水のしずくに香りがあるとしたらきっとこんな香り。花を引き立てるのに徹して自己主張しない葉っぱのような香りも忘れた頃にそっと出てくる。まだ樹皮が茶色くなってない若い木の。ドライダウンは芳しい紅茶のような、ムスクの甘さとレモンの酸味のある残り香が混ざった、樹皮が茶色くなってからの木の匂い。ドライダウンまで2.3時間と短いのにこの香りが昼につけて夜まで密かに続く。よっぽど近寄らなければわからないくらいの出力で。

小さな池のある日の当たるこじんまりした庭。朝露に濡れた草木、大事に育ててやっと咲いてくれた淡い色の花。初夏の柔らかい木漏れ日のなかで柑橘系フレーバー入りの紅茶を飲む。水面に朝日が眩しくキラキラする。いかにも印象派が好みそうな光景。でもこの香水を絵にしたら油絵でなくて水彩画。下の用紙が透けて見える透明感。水で薄めた絵具が魅力的にお互いに滲み合うように、最初の柑橘系以外は何の香りか特定できない。

レディースとあるけど男性でも余裕でつけられる。特別の日用の取っておきでもないし、勝負香水では決してない。嗅いだだけで何だかわかるような個性もないけれど、日常のさりげない当たり前の幸せが香りになっている。

春夏のデイタイムに。オフィスでも清潔感と透明感があるのでOK。ウェストにつけてほんのり香らせるなら食事の時にも邪魔にならない。老若男女を問わず誰がつけても好感度大だと思う。

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ダナ

ネイビー

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格：-発売日：-

　ネイビーという名前から海の香りを想像しましたが、実際はオリエンタルフローラルです。手首にワンプッシュすると柔らかなグリーンとかわいくなりすぎないピーチの匂いが。そのあとで温かみのあるイランイランとオレンジブラッサムが出てきて、落ち着いたアンバーが勝ったバニラミックスでドライダウンします。朝つけて夕方まで香りがわずかに残ります。ウエストにつけるとうっすら香っていい感じです。
　90年代のニューヨークでスーツを着たかっこいい女性がよくつけていました。自分に自信を与えてくれる香り。本当は心細いけどしっかりしなきゃ、でも女性らしさは忘れたくないというときにつけてください。イメージとしては男性からも女性からも頼るにされる性格のいい仕事のできるビジネスウーマンといった感じでしょうか。モテ香水と好かれる香水は違うんだなーとはっきりわかるような香りです。スキのないしっかりした女性って感じです。
　似合う季節としては真夏以外のデイタイム。さあこれから仕事するぞってときにつけてください。20代後半以降だったらどなたでも似合いそうなオフィス向けの香りです。高層ビルに囲まれた都会のイメージがあります。仕事に疲れた夕方にかぐアンバーバニラの残り香が張り詰めた心を癒してくれます。

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ダナ

Dana Tabu Rose

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格：-発売日：-

ダナのタブーをあこがれの美輪明宏さんご用達ということで購入した時に一緒に買いました。タブーはつける人と場所を選ぶ香水というイメージがあって、それを含めて5つの違った香水の入ったバラエティセットをチョイス。その中の1つです。

つける前に本家タブーの香りと美輪様の妖しい雰囲気と薔薇が頭の中で勝手に異種交配されて出来上がったイメージは、真夜中に秘密の庭でひっそりと開く黒みがかった赤のベルベットのようにしなやかな花びらを持つ薔薇。ドキドキ。

スプレータイプじゃないのでさっと手の平に少しこぼして手首につけてみると…

あれ？美輪様、どこ？セクシーな薔薇は？

すかさず頭の中でベビーピンクの透けるようなチュニックを着て背中に羽の生えた可愛い妖精さんたちが笑顔でスキップしながら舞いだしました。 BGMはビバルディの春。

ち、違う！美輪様はそんな服着てスキップしない！できるとは思うけど絶対しない！もしこの香水のイメージキャラになってくださいって頼まれても美輪様は絶対断る。音速で。

でも、とてもいい香り。本物よりも本物らしいライチ。噛んだとき弾ける果汁やその食感も感じられる。そして朝露の中で開いたばかりの薔薇の香りが追いかけてくる。2、3時間経つとかすかなシダーウッドが混ざった優しいアンバーで幕を閉じる。ここまで何の匂いを嗅いでいるかわかりやすい香水もないってくらいわかりやすい。いい意味でシンプル。ほぼシングルノートです。気取ったところの全くない瑞々しい初々しい可愛い香り。

　ライチとバラの組み合わせは他の香水にもあるけど、他の香水がスーツを着た素敵な彼氏がデートの時に芳しい薔薇の花束をくれて、お食事に行ってライチのカクテルを嗜むといったイメージなら、こちらは幼なじみが庭に咲いてたバラを一輪と、どこからかたくさんもらったらしい枝のついたままのライチをお裾分けしてくれたって感じ。

特に似合うのは10代から20代の女性かな。初香水だけど誰とも被りたくないっ！て人にいいかも。お母さんやお父さんが娘の誕生日にプレゼントして喜んでもらえそうな素直な香り。また30代以降でもおばあちゃんでもリラックスしたい時につけられる軽い香りです。春から夏の週末に木綿の服を着て気の置けない友達とブランチ、お買い物、お散歩なんてシチュエーションによく合いそう。爽やかなので夏祭りの時に浴衣と一緒にというのもあり。

それにしてもなんでタブーローズって名前にしたのかなあ？ここまで名は体を表さない香水も珍しい。違う名前だったら日本で流行ると思うんだけど。フェアリーミストとか。

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カルバン クライン(海外)

Women

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格：-発売日：-

カルバンクラインの新作。多面性を持ち自由で個性的な女性達のためにというコンセプトのもとに調香されている。カルバンクラインの洋服にぴったり合うように調香されているので香水そのものの完成度は高くない。確かに香水そのものより纏う人の方にフォーカスがいくという意味で成功している。女性用だが全体的に甘さよりも透明感が勝っているので男性がつけても素敵。

まずムエットで試す。ユーカリ、レモン、ブラックペッパーのやたら尖った香り。寝起きにつけたら一発で目が覚めそう。いきなり往復ビンタされたみたいでびっくり仰天大慌て。何でこんなの作ったの？と思いつつも、肌につけたら全然違うこともよくあるので、気を取り直して手首にシュッ。フワンとした美味しそうなグレープフルーツの香り。生のグレープフルーツやジュースよりも隠し味で少し洋酒を入れたお洒落なグレープフルーツゼリーに近い。思わず指でプルプルしたくなる。ほんのりとした心地よい苦味を添えているのはベルガモット。清涼感があり瑞々しく若々しい。何故かラストノートでクレジットされているシダーが最初から強めに香る。

トップノートの柑橘系ミックスがトーンダウンすると白い花束の香りとほのかなラズベリーとお茶の香り。花束としてまとまった感じ方しかしないので花を一種類ずつ嗅ぎ分けることは難しい。ラズベリーも野生のものをもいでそのまま砂糖入れずにジュースを絞ったかのよう。巷に溢れる「わたし甘酸っぱいラズベリーみたいなのよ。甘くって美味しいの。可愛いでしょ? うふふ。」な香りとは大人っぽさで一線を隔す。お茶は名脇役として爽やかなほろ苦さで他の香りを引き立てている。そして聴き慣れない香料ヘディオンが入っているので調べてみた。ライトなジャスミンの様な香りで軽さを出したいときに使うらしい。これを入れるとねっとり重いジャスミンの香りが爽やかで明るくなるそう。そのせいかミドルではそよ風とか清らかな水のような透明感が溢れ出る。

ラストノート。最初から飛ばしてるシダーの香りは和らいでいる。聴き慣れない合成香料がまたしてもリストアップされてるので調べてみた。カシュメラン- ウッディ調ムスク。現代香水によく使われ、香水を安定させるのに使う。アンブロキサン- 合成アンバーグリス、透明感があるもったりした香りだそう。これも現代香水によく使われる。オリバナムってあまり聞かないけどこれは天然香料っぽい。調べてみるとフランキンセンスの別名だった。スモーキーでスパイシーな樹脂の香りにほのかに果物様の甘い香りと酸味を含んだ神秘的な芳香を持つ。なるほど、だから少しフルーティさを軽いムスクの香りと共に感じるのね。バイオレットの香りはあまりしない。こうして書くと合成香料の匂いがプンプンするように思えるけど、なかなかどうして好感の持てる清潔感のある香り。

これをつけている人は自分の意見をしっかり持っているけど出しゃばらなくて、知的だけど教養を見せびらかさず、いざという時には手助けしてくれる親切な女性だと勝手に想像する。外見は良きにしろ悪しきにしろ現代的で、年配の人にはその格好のせいで、最近の若いモンは...と文句言われていそうだけど、芯はしっかりしていて意外と現実的であったりするような人。可愛い女の子じゃなくて綺麗な女性の香り。

これは是非仕事をする時につけて欲しい。才色兼備な雰囲気だが生意気な感じがしないのでお局様が幅を利かせている職場でも睨まれることなく安心してつけられる。拡散性が低く持続力があまりないのも日本ではかえって都合がいい。あまり知名度はないみたいだけど、綺麗で頭良さそうな女優さんを使って宣伝したら日本で流行ると思う。本国アメリカでは人気はそこそこ。

オフィス勤めの人や飲食業を除く接客業についている人は持っていて損は無い。通勤電車でにらまれることもなさそう。何をつけていいか迷った時にこれならほぼ確実にOK。そういう人には星5つかな。夏にビーチサンダルで従業員の半数が通勤してくる超絶フリーダムな職場で、しかもお局様の事は全く気にしなくていい私には必要ないけど。私、お局様だもん。

トップ: ユーカリ、レモン、ベルガモット、グレープフルーツ、ブラックペッパー
ミドル: オレンジブロッサム、マグノリア、ジャスミン、ティー、ラズベリー、ヘディオン
ラスト: シダー、オリバナム、アンブロキサン、カシュメラン、バイオレット、ムスク

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• モニター・プレゼント  (提供元：Ulta Beauty (米国))

MANCERA

PURPLE FLOWERS

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格：-発売日：-

まるで花火が炸裂したかのようにほとばしでる紫煙。香りには色が付いていないのに紫色の花束だとわかる。少し切れ味の良いスパイシーさがあるのはジンジャーとブラックペッパーか。ナツメグも入っているらしいけれど、自分があまり使わないスパイスだからか嗅ぎ分けられなかった。トップノートは少しスモーキーな紫の花の饗宴。フィグツリーもクレジットされているが、注意深く嗅いでみれば葉や茎みたいな感じもする程度のほのかさ。マンダリンも然り。最初に甘酸っぱい香りがちょっぴり。

10分ほど経つと濃い紫の薔薇の香りのパウダーみたいになる。昔ルームメイトがお風呂上がりに叩いていた、ブランドはもう覚えていないあのパウダーの匂い。いつもはあまり色気のない彼女も、つけるだけでいい女感が3割増になっていた。香りって本当に不思議。パウダーなんて入っているわけないのにどうしてパウダーの香りがするのかな。

ミドルノートではパウダーの香りは薄らいで花のイメージが強くなる。パープルフラワーと言うからには読んで字の如くライラックとかアイリスとかの紫色の花の香りかと思いきや、薔薇の印象が一番強い。庭で太陽の光を浴びながら咲いている瑞々しい一輪のパステルカラーの薔薇よりは、特別な日のデートでプレゼントされるビロードの花びらを持つ濃い色の薔薇の花束。土のようなニュアンスのパチュリと相まってシルキーな花びらがよく再現されている。そうだ、漫画、ガラスの仮面に出てくる速水真澄様が、マヤに熱い想いを込めて送り続ける紫の薔薇の花束は、こんな香りに違いない。

ミドルノートの後半からシダーの芳香が垣間見えてからウッディに傾く。バラ、パチュリ、シダーのミックスは最高にセンシュアル。素敵だけど簡単に口説き落とせそうもないプライドの高さがあって、そこがかえってムキになって口説き落としたくなるような女性の香り。

ラストは薔薇の残り香とシダーを筆頭にバニラ、ムスク、アンバーグリスのハーモニー。露骨なセクシーさではなく、抱き寄せて匂いを嗅いでみたいなんて妄想を抱かせる上品な香り。でも気軽に肩に手を回したら怒られそうだな、なんて思うほど少し手強い雰囲気。でも匂い嗅ぎたい、でも怒られそうという二つの気持ちの間を延々と往復する無限のループにハマる。

そんな誇り高き香りもラストノートの終わりの頃になると、かなり円やかな優しい表情をみせる。まるで最初ツンツンしてた女性と仲良くなったら、懐いて結構親しみやすい表情を見せてくれるようになったってことか。

少し気取って高めのヒールを履いた時に纏いたい香り。春秋冬の夜の外出用に。真夏はパウダリー感でむせるのでアウト。

トップノート: マンダリン、ナツメグ、ブラックペッパー、フィグリーフ、ジンジャー
ミドルノート: ローズ、パチュリ、シダー
ラストノート: バニラ、ムスク、アンバーグリス

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