2022/6/9 12:43:15
発売当初、軒並み完売だった02ロージーベージュ。今は在庫もあり普通に買えるみたい。手持ちのアイシャドウと組み合わせて使うのも良いし、このパレットだけで仕上げてもシアーで控えめで上品なラメが綺麗でお仕事で派手メイクがダメな方でも良さそう。適度な赤みがあるおかげで、ブルベでベージュが似合わない私でもナチュラルにトーンダウンせず使えました。カラーアイライナーやカラーマスカラで色をプラスするとカラーが引き立つし、アイブロウパウダーとして左下の色をよく使います。いろんな使い方ができるので便利です。
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- Cookieyukiさん
-
- 52歳
- 乾燥肌
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2022/4/29 03:47:18
思い出は美しすぎる。
当たり前だ。時間というフィルターを経て美化されてるんだから。
出だしのレモンの酸味とベルガモットの甘い苦味が一緒になった、我を忘れて嗅ぎいりたくなる香り。それに加えて白粉よりも軽めのパウダリーさ。もし天使の羽毛に香りがあったらきっとこんなものに違いない。
でもどことなくラムネの粉っぽさに似ているような気も。アニスの多少の清涼感が加わるためか。すみません、ゲラン様。そしてゲランファンの皆様。一瞬、子供の頃憧れだった薬のような包装のレモン味のお菓子を思い出した。
それって駄菓子じゃん。大人が美化するものでもないけど、心の中にその爽やかで甘酸っぱい香りが広がった。外国暮らしでそのお菓子が手に入らないために、ランスタンマジーのトップノートと同じくらい素敵な香りとして増幅されて頭にインプットされている。
トップノートの酸味が和らぐ頃パウダリーなミドルノートが優しく広がる。幼い頃の記憶にある母親の白粉とベビーパウダーを思い出す。実際にはそのどちらもこんな香りではなかったかもしれないけど、イメージだけが記憶に残っているのだろう。
幼い子供にとって白粉の匂いは憧れでもある。ランスタンマジーの薔薇の主張の強い華やかさ、スミレの優しさ、フリージアの清麗さ、カーネーションの微かなスパイシーさが入り混じったその香りは美しい大人の女性に相応しい。そういえば化粧をする時鏡の中を見つめる母の顔は母親というよりひとりの女性の顔だった。
ラストノートもパウダリー。細かい粒子の粉を感じさせるアイリス、お香の煙のようなサンダルウッドにアーモンドが加わる。ナッツとしての香ばしいアーモンドではない。イースターのお祝いや結婚式でお目にかかる、砂糖の衣でアーモンドを包んだドラジェというお菓子を連想させる。そうなると香ばしさよりも粉砂糖と共通する甘いパウダリーさが前面に出てくる。
このラストノートから幼い子供を見つめるような温かい眼差しの女性を想像するのは私だけ?ランスタンマジーは男性の気を引くためにつけるというより、女性が自分の女性性を楽しむためにつけるのが相応しいと思う。
ランスタンマジーの香りから全体として感じられるもの。女性のセクシーさだけではなく母性も。まるで女性の一生を包括したかのようなスケールの大きな香り。女性性を一括りにしてボトルの中に閉じ込めたかのような。とは言え仰々しい訳ではなく穏やか。
それは男性が心の中で求めている一緒にいて心から安心できる女性の香り。時には母のように厳しく、恋人のように優しく、友人のように親しげで、どこか姉のようでもあり。
で、そんな女性いるのか?
いるじゃん。
アニメの中だけど。
銀河鉄道999のメーテル。(古っ!知ってる人少なそう)
母を殺された少年、鉄郎が永遠の命を手に入れるために銀河鉄道999に乗って色々な惑星に行くという話。謎の美女メーテルは彼に超高額な列車のパスを与えて一緒に旅をする。その過程で鉄郎は成長していきメーテルに対して愛情と友情の入り混じったような感情を抱くようになる。
男性にとっての女性性の象徴メーテル。ランスタンドマジーも似合いそう。
鉄郎とメーテルは未成年と保護者の関係だと思い込んでいた。子供だったとはいえワタクシ、とても浅はかでした。
トップノート: アニス、ベルガモット、レモン
ミドルノート: バイオレット、ミモザ、ローズ、フリージア、カーネーション
ラストノート: アイリス、アーモンド、バニラ、ホワイトムスク、サンダルウッド、シダーウッド
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- doggyhonzawaさん 認証済
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- 56歳
- 乾燥肌
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2022/4/9 15:36:56
フエギア1833のムスカラネロリは、グリーンなファセットが爽やかな、淡いネロリのシングルノート香水だ。50mlで33000円。
◎どんなときにおすすめか?
春先。季節の変わりめ。気分が堕ちているとき。疲れているとき。強い香りではなく、飾らない自分に寄り添った、安らげる香りがほしいとき。また、グリーンな葉のトップから柔らかなオレンジフラワーの香りに変化するナチュラルな香りが好きな方にもおすすめだ。
◎この香水のよさを3つあげるとしたら?
・香りがシンプルでさっぱりしたグリーンフローラルなこと。「香水つけてます感」が少ないから、オンオフ問わず使用でき、汎用性が高いこと
・自然な葉と花の香りなので、女性ならうなじやデコルテなど、肌が露出しているところに1プッシュでもさりげなく香り、ふとした瞬間に感じられて付けすぎがない。
・ネロリやプチグレン(オレンジの葉)の香りが柔らかく香るので、アロマテラピー的に気持ちが安らぐ。
●この香水の短所は?
・良くも悪くも、立ち上がりから香り立ちがうすいこと。同じムスカラシングルノートでも、カカオあたりだと濃厚なビターチョコ香が6〜8時間も続くが、こちらはトップ〜ミドルの柔らかい香り。ずっと香らせたいなら日に何度もタッチアップが必要。
・ムスカラのフェロモン的な効果は疑問。もともとヒトフェロモンの研究分野はまだ未開拓。したがって「フェロモン=媚薬」的なイメージはいったん捨てた方がいい。調香師ジュリアン・ベデルが影響を受けたアクセル博士とバック博士の「香りの受容体タンパク質に関する研究」やブテナム博士の「エストロゲンや男性ホルモンに関する研究」の論文概要を読んだが、ムスコンと分子構造が似ている南米産植物の根茎(ここも定かでない。マカかムイラプアマかウアナルポマチョあたりか。是非公開してほしい)を使ったからといって、男女が惹かれ合う効果を有するとは言えない。←ここ重要。ブランドが公開しているのは「自身の香りを吸着してそれを浮かび上がらせる」効果。
・香水として値段が高い。フエギアはどの国でも一等地に店舗を構えている。それもあるかもしれないが、全体的に香水じたいの価格に上乗せされている部分がかなりあると思う。自分は庶民なので全般的にフエギア価格はきつい。
・調香がシンプル。これも好きずきではある。ただ調香体験した方なら、2〜3種の香料があれば、ある程度模倣できそうな作品のように思う。
◎ブランドとその特徴について
・南米の自然・文化・歴史・哲学を色濃く香水づくりに反映してきた稀有なブランド、フエギア1833。香りじたいは他に似た物が少なく、さらに作品数が膨大であるため、人とかぶりにくいよさがある。100本以上の作品がフラスコの帽子をかぶって店舗に並ぶさまは圧巻!たとえ香水好きでなくても、あれこれ試したくなる楽しさがある。そういった意味で、誰ともかぶらない自分だけのシグネイチャーを探すことが可能。反面、作品数が多いということは人気のない作品は廃盤にもなりやすい。また、どれも400本ずつ作るロット生産であり、原料からの香料抽出具合が毎回異なるらしく、香りがロットごとに変化するという面をもつ。
◎香りの展開
トップ。アルコールの揮発とともに強いグリーンな葉の香り。一瞬、注射するためのアルコールを塗ったかなと思う。結構エッジが鋭いオレンジの葉の香り、プチグレンの香りがする。すぐさま、柔らかく甘いネロリがグリーンなプチグレンの下から出てくる。ほんのりアールグレイを思わせるベルガモットも感じられる。このうち、葉の香りが3、花の香りが7くらいの割合で柔らかく2〜3時間ほど香る。
ムスカラは基本匂いがしない。通常、ムスク系の香りは、小さい環は樟脳の香り、炭素数10〜13ではウッディな香り、炭素数14個あたりからムスク香が現われ,20個になると無臭になるという。ということは、調香師ジュリアンが見つけたムスクと分子構造が似ている植物は無臭だそうだから、大環状ケトン構造をもつ物質と推察する。そのうち特定してみたい。
春。南欧。ビターオレンジの木に日が差し、濃い緑の大きな葉が風に揺れる。そこに咲き乱れる5弁の白い花。柔らかな甘さと芳醇な香りがあたりに降りそそぐ。しどけなくオレンジの樹の下で昼寝をしたくなるような春の午後。あたたかな日射しを感じるオレンジの花の香り。その奥からムスカラでライトアップされた自分の匂いがしてくる。葉のプチグレンと、ネロリの白い花、そして自分の肌のムスキー。日がオレンジ色に傾くまで、そっと大樹の下でもたれかかって、シエスタでまどろみたい春のひととき。
オレンジの樹の下、あなたの肌とオレンジフラワーの匂いが風にそよぐ。ムスカラネロリ。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:60ml・14,080円 / 100ml・18,370円発売日:2022/2/4
2022/4/8 14:21:48
トップからガツンと甘い。芳醇でフルーティ、アルコール濃度の高い酒を思わせるような酔わせる香りで、実際のウイスキーからアブソリュートを抽出して使用しているようだ。その中にほんの少し搾られたベルガモットのアロマがアクセントになっている。
甘いウイスキーの余韻をたっぷり残しつつ、レジン系の甘さもプラスされてさらに深くなっていく。同時に輪郭のはっきりしない曖昧なフローラルノートの存在も感じられる。構成を見るとアイリスのようだが、個人的にはオーキッドのように思えた。
ドライダウンになると、甘さはやや落ちついた雰囲気になり乾いたウッディとダークなパチュリが目立ってくる。持続は甘い香りらしく長め、7、8時間ほど。
とろりと甘いウイスキーの香りに、暗めのウッディが合わさった香りはまさに大人の男性の香り。夜の外出や秋冬にはよく合うと思う。浮ついていない甘さはきっと男性の魅力を後押ししてくれるはず。この香り、本当に通常シリーズでいいのか?
以前、ジバンシイの高級シリーズ「ラ コレクシオン パルティキュリエ」のアンフラメというフレグランスの口コミをしたが、こっちの方がよっぽどアンフラメ(燃え上がるような)という名前にふさわしい。口の中が燃え上がるように熱くなる強い酒を呑んで、その甘さに酔いしれて溺れていく。ひょっとしたら中身入れ間違えたとか。酔っぱらってんじゃねーか。
なにはともあれ、最近のジバンシイのクリエイションにはあまり心惹かれなかったが、久しぶりに「これは買いだ」と思えた。香水はどんどん高騰していくが、このように高過ぎない価格で素晴らしいと感じる香りを探していきたい。
トップ:イタリア産ベルガモット、スコッチウイスキーアブソリュート
ミドル:イタリア産アイリスコンクリート、中国産アイリス、シャム産ベンゾイン
ベース:バージニア産シダー、ハイチ産ベチバー、インドネシア産パチュリ
(parfumoより)
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