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フローラノーティス ジルスチュアート / ピュアバイオレット オードパルファン

フローラノーティス ジルスチュアート

ピュアバイオレット オードパルファン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:5ml・1,540円 / 20ml・4,290円 / 100ml・11,550円発売日:2021/3/5 (2022/10/7追加発売)

5購入品

2021/3/14 10:49:18

20ml購入です。
まだ使い込みが浅いですが、星6に近い5。
バイオレット香の好きな私は、発売の報を見た瞬間からテンションが上がり、3月5日の発売当日に駆けつけて買いに行きました(笑)。
期待を裏切らない良い香りでほっとしています。
路傍のあちらこちらに、スミレが正に花開く時季のタイムリーな発売で、春の気分にもピッタリ合う素敵な香りでした。

トップはツンとくる感じであまり好きではないのですが(ベルガモットとバジルらしいですが)、数分もすれば円やかなミドルに突入です。ここからは消えていくまでずっと好きな香り。
メインはもちろんバイオレットリーフ、その次によく香るのはイリス。
ローズやバニラも微かな甘みを添えながら香り、
甘すぎず、でもフェミニンで上品。大変気に入りました。
バイオレットとイリスといえばパウダリーな香りですが、パウダリーさはそこまで強くないのでそれが苦手な人にも使いやすいかなと思います。
心が落ち着く、リラックス効果のある香り。
家では遠慮なく手首に付けて楽しんでいます。

また、価格も手ごろで安心できます。
20ml 4180円は大変手に入れやすい価格で、品質も伴っているのだからいう事はありません。
最近の、競うように高値をつけてこそナンボのようになっているフレグランス業界の中で、ほっと羽を休められる貴重なオアシスのように感じます。

今般新発売となったピュアバイオレットは、今のところオードパルファンのみの展開です。
(100ml、20ml、オードパルファンセレクション2)
それだけにというか、他のボディ・ハンド・ヘアケアその他の製品が展開されている他の8種よりも、コスメ・トイレタリー製品向き調香ではなくて、よりファインレグランスとしての調香になっていると感じます。


フローラノーティスの製品へのクチコミは初ですが、ここ2年、複数の香りのボディケア及びリップケア製品・初代のオードパルファンセレクション等、様々な製品を使用しており愛用ブランドのひとつですけれど、こういったEDP単独の発売もあるとは正直意外で驚きました。
フローラノーティスブランドローンチは2018年8月。
当初はギフト需要を主に意識したと思われる手堅い無難な展開でしたが、徐々に、よりパーソナルできめ細やかなニーズに対応するブランドに進化していると感じます。
今後展開される製品も楽しみです。
そして、かねてから申しておりますが、国内ブランドのフレグランスの復興(90年代迄の黄金期のレベルには至らずとも、迫ってほしい)は私の夢で、コーセー系列のブランドは近年かなり積極的にフレグランスを発売してくれるので、嬉しい限りです。

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フレデリック マル / ムスク ラバジュール

フレデリック マル

ムスク ラバジュール

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:10ml・6,600円 / 30ml・18,150円 / 50ml・23,100円 / 100ml・33,000円発売日:- (2018年11月追加発売)

7購入品

2020/12/20 00:13:42

「異性の体臭に惹かれるという人もいる。あなた、理解できる?」

私が小学生高学年だった頃読んだ占いの本にあった一節を強烈に覚えている。4つの選択肢から回答を選ぶと深層心理がわかるという物。質問は「異性のどこに惹かれますか?」で、選択肢は顔全体、目、笑顔、身長。体臭は含まれていなかったが、答えの後に著者のコメントとして初頭のフレーズがあった。今思えば大人である著者が性について何も知らない子供をからかっているような気もする。ちょいエロ占い師だな。そのころ着せ替え人形ごっこに夢中だったガキんちょには、その言葉の意味がわかるまでに相当な時間がかかった。

私は過去に衣装デザイナー兼舞台の衣装係の仕事をしていた。聞こえはいいが結構なガチ肉体労働。衣装デザイナーは机の上だけでする優雅な仕事だと思い込んでいた人は大抵ここでキャリアを諦める。デザインして縫うだけではないのだ。下積みの時は重い布を運んだり舞台裏の世話だってする。ダンス、演劇の舞台が終わるやいなや楽屋を駆け回って大量の衣装を集め、それが汗臭くなる前に洗濯機に突っ込み、洗った後乾燥機に投入する。衣装は重くスピードが要求される。全部終わるまで制限時間30分から1時間。

汗はかいてすぐには臭わないが、なんとも言えない動物的でセクシーな体臭のついた衣装に遭遇することがたまにある。「うおおおおー」と雄叫びをあげるほど必死に洗濯物と格闘していて匂いをクンクンする気にもならないが、ふと手が止まってしまう。生々しいシルキーな肉体をイメージさせる匂いだ。同じものをムスクラバジュールから感じる。

さらに舞台では衣装の早変わりがある場合がよくある。短い制限時間内(30秒以下の場合も)に役者は着ている衣装を脱いで次の衣装に着替えて舞台に戻る。その時は二、三人で着替えを手伝う。服を脱ぐという行為はエロティックなはずなのに色気はゼロ。側からは二、三人で寄ってたかって人を襲っているようにしか見えず滑稽だ。相手が男性の場合は特に。筍の皮早剥き選手権世界大会決勝かと思う勢いで服を脱がして着せる。着せ替え人形が大好きで一生やっていたいと思っていたら変な意味で夢が叶ってしまった。

この時も先程のようなセンシュアルな体臭を感じることがある。早変わりがある時は特に、役者やダンサーは気を遣って軽く香水をつけている場合が多い。でも明らかに香水ではない。それは心の奥でいつも抑圧している官能を呼び起こすような匂い。滑らかな肌、弾力のあるむっちりした筋肉を彷彿とさせる。

ムスクラバジュールは表だって色気ムンムンな訳ではない。ラベンダー、ベルガモットで始まる人気の男性向け香水によくあるスタート。ここからメゾン系男性香水らしく展開すると思いきや、意外にもパウダリーノートが約30分後に浮かび上がってくる。

それと同時にシナモンとクローブの香り。特にクローブの香りは野性的で時に動物的に思える。調べてみたらシナモンとクローブには催淫作用があることがわかった。

スパイスが肌に馴染む頃、何故か薔薇?ジャスミン?といったインドール系の花の香りが主張する時がある。特に服についている場合。花の香料は入っていないはずなのに。よく知られた話、動物臭くてそのままでは嗅いでいられないインドールを薄めると花の香りになるそうだ。単に薄まった動物臭を花だと錯覚しているのかも。この花らしきノートは大体ミドルからラストに移行する辺りでアンバー、ガイアックウッド、白檀、シダーウッドなどのウッディノートに紛れて出現することが多い。

ラストノートはバニラ、トンカビーン、ムスク。このムスクが私は元々動物性の香料ですよと主張する。本当は合成化学物質なのにプライドが高い。このラストノートが超長持ちで朝つけても翌日の昼ごろまで香っている。

消えゆく直前のバニラはゲランのシャリマーによく似て重厚だが甘すぎない。艶々の柔らかいシルクのようだ。時々思い出したかのように妖艶なアニマルノートが微かに底辺で香る。

ところで一緒に仕事をするダンサーにセクシーなアニマルノートの体臭の持ち主がいる。彼は少年っぽさの残った甘いルックスで小柄で細身。アメリカでは背が高く髭の濃いマッチョな男性がモテて、彼は決してモテるタイプではない。磁石か?と思うほど女性がワラワラと寄ってくるが、本人は幼馴染のガールフレンド一筋で他の女性には目もくれない。彼は大人の男の魅力がない自分に何故女性がこんなに群がってくるのか不思議に思っている。でも流石に言えない。「君の体臭がエロいんだよ」なんて。甘い見かけに潜む官能性がムスクラバジュールそのものなんだよ。

という訳で異性にモテたい方、是非ムスクラバジュールをどうぞ。しかし何が起こっても自己責任で。

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doggyhonzawaさん
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ラルチザン パフューム / プルミエ フィグエ オードトワレ

ラルチザン パフューム

プルミエ フィグエ オードトワレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:100ml・22,220円発売日:-

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5購入品

2019/7/13 14:19:59

幼い頃、家の裏に1本のイチジクの木があった。人の手の平のように大きな葉。その間にたくさんついている緑色のたまごのような果実。その実をもぐと白い液がじわじわ出てきて、あたり一面に不思議な匂いをふりまいた。そのねばついた汁は手につくと簡単には取れず、家に帰ると強い匂いのせいで祖母にバレてよく注意されたものだ。かぶれるとか、かゆくなるとかエトセトラ。「あの木にはさわっちゃいけないよ」祖母のその言葉は幼な心にもはっきりと刻まれた。イチジクはあの頃の自分にとって禁断の木だった。

たぶん4歳くらいだったろう。当時祖母はよくイチジクの実をとってはザラメで煮詰め、甘露煮を作ってくれた。父も母も仕事で不在で、日中はいつも祖母と二人きりだった。友達もうまく作れなかった自分にとって、イチジクの甘露煮はおばあちゃんと二人で楽しむ最高のスイーツだった。さわっちゃいけない緑の木と、とろけるように甘く柔らかいイチジクが同じものだと知ったのは、ずっと後になってからだ。

「イチジクの香りの香水がある」それを知ったのはつい10年ほど前だ。世界で初めてイチジクの香りを創ったのは調香師オリヴィア・ジャコベッティ。彼女の調香の特徴は、女性らしいたおやかで繊細、知的な雰囲気が感じられるシンプルな香りが多いことだと思う。プルミエ・フィグエは彼女の経歴において、おそらく最も輝かしいステップとなった作品。ラルチザンで創ったこの作品が大ヒットとなり、同ブランドから詩的な作品を次々とリリースし、エルメスのイリス、フレデリック・マルのアンパッサンなども手掛けた。

プルミエ・フィグエ、青いイチジクの意。スプレーすると、その瞬間とても透明感のある香りに包まれて心地いい。クリーミーなヴェールがかかったみずみずしいフルーツの香りと、青さを残した木々の葉の香りが同じくらいの出力で広がってくるトップだ。ナッツのコク、ピーチのような柔らかな甘さを伴いながら、刻々と香りの微粒子が明滅する。感じられるのは真夏の太陽の熱。その下で青々と揺れる木々の葉。日光で温められたイチジクの果実の香り。

香料の構成を見るとトップにはガルバナムがあり、グリーンの青さの陰でわずかな苦みを効かせていることがわかる。そのブレンド具合がとても自然で心に残る。5分もするとグリーンノートは次第に消失し、クリーミーなココナッツの香り、わずかなジャスミン、ほんのりビターなアーモンドオイルの香りが相まって、南国風の青いフルーティーさを醸し出してくるとミドル。

このミドルもとてもスッキリしている。繊細で柔らかく、フルーティーでありながらフローラルを感じさせず、クリーミーでありながらココナッツは控えめだ。風に揺れる緑の大きな葉。その大きな葉の間からこぼれる陽射しが次々に別の葉にあたって白い汁を果実にためていく。そのあふれるようなクリーミーフルーティーな香り。これは本当にまだ青いイチジクの果実だ。

1時間ほどすると果実の香りは思った以上に早く消えてゆく。体温高めなので香りの変化も飛びも早い方だけれど、夏に向かう時期は特にそうだ。ラストはほんのり香ばしいサンダルウッドの香りに変わって、イチジクの木全体を表すようなウッディに変化して幕を閉じる。

全体的にドライダウンまで2〜3時間と短めで主張は穏やかだ。オードトワレなので仕方ないが、日本の梅雨や夏は湿度が高く香りがこもりがちになるから、このくらいの出力が丁度いいかもしれない。もっと強めの香りや果実香を探している方は、同エクストリームを試すか、オリヴィアがディプティックで作ったイチジクの香り、フィロシコスを試してみるといい。

プルミエフィグエの透明でクリーミーな香りに包まれていたら、今はもうない祖母の家を思い出した。

祖父も祖母も亡くなり、幼い頃一緒に住んだ家を取り壊すことになったある日、一人車で祖母の家に向かった。あの頃大きく感じた家はとても小さく思えた。ガランとした家の中には、じっと動かぬ思い出たちの気配がそこかしこに感じられて鼻の奥がツーンとした。家の裏に出ると、祖母に触れることを禁じられたイチジクの木がまだそこにあった。半分枯れかけたその木の葉をなでていたら、不意に祖母がいつも作ってくれたイチジクの甘露煮の味がよみがえって顔がぐしゃぐしゃになった。

「イチジクできたよ。いっぱい食べなさい。」

自分が喜んでイチジクをほおばる顔をいつも見ていた祖母。その顔はいつも優しく慈愛に満ちていた。そのせいだろう。プルミエフィグエをつけていると、時々ちょっと切ない。

久しぶりに出かけてみるか。昔住んでたあの町に。もう祖母の家もイチジクの木もないけれど。

仰ぎ見た空はどこまでも広がる夏空。青いイチジクの風が吹いている。

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skysahhさん
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トム フォード ビューティ / スキン イルミネイティング パウダー デュオ

トム フォード ビューティ

スキン イルミネイティング パウダー デュオ

[プレストパウダー]

税込価格:12g・9,350円 (生産終了)発売日:2015/8/21

6購入品

2015/11/7 10:49:07

◆2016.8.6追記その2◆

クレドポー レオスールデクラ#14との比較

日中、自然光や屋内ではデクラの方が丸い光の珠が目立ちます。
比べると多分色味が白っぽい(シルバーっぽい)せいかな。
色味的に透明感が勝るのはレオスールデクラの方。

TFデュオはより自然で、でも、ちゃんと光の珠が分かる。
元から肌がキレイな人のように詐欺れるのはトムフォードの方。

光の珠は白熱灯系の照明下では両者とも同じくらいの感じ方

真珠の珠に例えると
TFデュオ:巻きが厚く照りが良いゴージャスなパール
デクラ:花嫁さんがつける可憐で清楚なパール
※あくまで私のイメージです。

ハリ感アップはデクラ、
シェーディングと両方使って立体的かつ小顔効果が高いのはTF


◆2016.3.25追記◆

こちらを使い始めて約半年、
使えば使うほど非常に使い勝手が良くかなり重宝してます。
手放せません。笑

ツールはハイライト用とシェーディング用のブラシを2本用意した方が
色も混ざらず、こちらの効果を最大限活かして
メリハリの効いた立体的なメイクができます。

私はハイライトは竹田ブラシの細光峰DENSEシリーズの16SOV、
シェーディングは同じ竹田のハイライトブラシか小さめのチークブラシが
数本あるので気分で使い分けてます。

シェーディングは小さめブラシの方がチーク下のシェーディングゾーンに
バッチリはまるし、入れたい形に小回りが効いて便利。

ハイライトは色々なブラシで試したけど16SOVが毛量・ブラシ側面の形状が
フィットしてこちらのパウダーのきめ細かいキレイさを一番引き出してくれるので
このブラシで固定。

ブラシマニアの変態的こだわりと言われればそれまでです。笑


◆◆◆◆

【プレス】柔らかめ、使用面はフラットではなく緩いドーム型、クロス格子
【色】上:アイボリーホワイト(虹色ピグメント)
   下:ヌードディップ右上より少し黄味よりのベージュ(虹色ピグメントざくざく)
【質感】ベルベットの様に非常に緻密で繊細、濡れた様な質感

白熱灯の下で見るとサンキャッチャーがプリズム効果で放つ
多彩な虹色のようなピグメントがきらめきます。
特にシェーディングカラーのきらめきは筆舌に尽くし難いです。

きらめきがスゴいと言っても顔の上で常にギラついている訳ではありません。

例えばすれ違う瞬間、
光の加減で現れるほんの一瞬の美しいきらめきに思わず目を奪われる様な
瞬間を切り取ったような、でもスローモーションのような
深い印象を残します。

多分、自分でつけたのを見るより
人がつけたのを見た方がきっと分かり易いと思います。

ハイライトカラーの方はシェーディングよりきらめき控えめ。

Cゾーンでは顔の角度を変えると光の加減で
頬骨の一番高い位置を真珠の珠が転がる様に
光を反射しながらまぁるく艶やかに可愛く輝きます。

オフィスの様な普通の照明や日陰では虹色の輝きは影を潜め
オーキッドヘイズを上回る濡れた質感になります。

ネットのスウォッチ等でそこまで確認できないのは
ピグメントが極々微細だからではないかと思います。
アイカラークォードのラメよりうんと小さいです。
何度か撮影を試みましたが実物の輝きや繊細さが写らず
断念しました。

タッチアップして頂いた際には上はCゾーン&Tゾーン+あご先に
下はチークの下にシェーディングとしてつけて頂きました。

外国人の様により立体的に見せたい時はシェーディングを
顔の側面に数字の3を描く様にこめかみ〜耳の付け根部分から斜め下から顔の内側へ
〜エラとあごの中間辺りまで描くといいそうです。
チーク下の耳の付け根から口角の辺りへ内側に斜めに下ろすラインは
ご自分の顔とのベストなスタート位置・長さ・角度をぜひ見つけてみて下さい。

(■補足■3の真ん中の線の上側にラブラストを薄く、
ラブラストの上側をかすめて目の下の三角ゾーンから
Cゾーンにかけてハイライトをふわっとかけると
特にラブラストとこちらのハイライト・シェーディングの
色の相性がいいこともあって物凄く美肌の人に見えます)

あと黒目の上に下のカラーを乗せて頂きましたが
白熱灯系の照明下では一瞬で目元のニュアンスが変わります。

2色混ぜてアイホールに広く乗せアイラインとマスカラだけでも
そこはかとない美しさが際立ちます。

本来の用途の他、アイメイクの色によっては下のカラーをチークにしたり
クォードと組み合わせて目元に使ったり本当にマルチに使えます。

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Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン) / ムーンリット カモミール コロン

Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)

ムーンリット カモミール コロン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:100ml・19,030円発売日:2022/7/8

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5購入品

2022/9/10 00:45:43

ムーンリットカモミールコロン(月明かりのカモミール)。この詩的でミステリアスな月光を連想させるオーデコロンは、2022年7月にリリースされるやいなや、各地で売り切れが続出した。ジョー・マローン会心の一撃。価格は100mlボトルで税込19030円。

◎どんなときにおすすめ?使いたくなる?
・夜。月の光が煌々とあたりを青白く照らす夜。
・一人静かに月明かりに酔いたい夜、ここではないどこかへ行きたくなる夜、同じ月を見ている誰かに会いたくなる夜。

◎この香水のよさを3つあげるとしたら?
・なんといっても銀の満月を思わせる玉キャップを冠したナイトブルーの美しいボトル。個人的には今年度のベスト香水ボトルデザイン賞を授与したい。「月」に魅せられし者のルナティックな性癖を激しく刺激してやまないデザイン。
・わりに珍しいカモミールを主役にした香り。しかもグッチのメモワール・デュヌ・オドゥールのようにカモミールの花の香りをフィーチャーした作品でなく、イングリッシュカモミールのかなりスパイシーな葉の香りをメインにすえたグリーン感の強い点。これはかなり「好き」「苦手」が分かれると思う。そこをあえて出してきた点にブランドの「あくなき挑戦」を感じる。
・夕方から夜にかけて咲く花、ヨルガオ。別名ムーンフラワー。そのほんのり粉っぽい瓜系の甘い香りをカモミールの葉の苦味と取り合わせ、涼やかでしかも冴えた香りを引き出している点。それがなぜか夜空で冷たく銀色に光る月の光の風情と絶妙にマッチしているように感じられる。特に秋のフルムーンには似合うように思う。

▲逆に自分的に「ここはちょっと」と感じる点
・強いて言えば「価格」と量と賦効率のバランス。JMなのでオーデコロン展開はわかるけれど、やはり2時間程度でさらりと消えてしまう淡さはここでも変わらず。そのため100mlボトルでリリースしているけれど、あちらもこちらも値上げ続きの昨今、うーん2万円かー、シャリマーの新型亜種はEDPだし、そちらにしようかなと少し躊躇したりしなかったり。そして何気に100mlバシャバシャ使いたい香りか?という点もややある。

○背景 (ブランド シリーズ)
JMのコロンといえば、一世を風靡したコンバイニング(コロンの重ね付け)の発祥。そのため、1つ1つのコロンは香料の数も抑えてシンプルに仕上げれらている。これまでは「でか玉キャップ&シリンダーボトル」は限定品扱いで使用されていたが、今回は同時発売のラベンダー&ムーンフラワーと合わせた「ナイトコレクション」として通常販売。ラベンダーの方はコロンがなく、サラウンドディフューザーとキャンドルで展開し、使用シーンの住み分けを図っている。どちらもヨルガオの甘い香りが共通しており、ピローミストは2つとも香りがそろっている。ナイトブルーで統一されたこれらのシリーズは全てそろえて全部同時に香らせたくなって危険。

○展開
ムーンリットカモミールを肌にのせると、はじめに感じられるのは、ひんやりした夜の空気を思わせるアロマティックなカモミールの葉の香りだ。ミントのような清涼感はキクの葉の香りにも似て、涼やかでかぐわしい。同時に、ヨルガオの甘くやや粉っぽい香りも感じられる。フローラルというより、小麦粉っぽい自然な甘さ。もともとヨルガオはサツマイモ科のつる植物なので、やや青臭い瓜系やでんぷん系の甘さなのだろう。さらにカモミールの葉の清涼感の奥には、マリン系っぽいベースも感じられる。このカモミールのクールなグリーン、ムーンフラワーの粉感、マリン系ベースのミックス香が、少し肌寒い秋の夜の気配を表しているようで面白い。

このミックスが大きく変化せず2時間くらい続いて消える。香り立ちはコロンそのもので淡く穏やか。ときにキクの葉やヨモギの葉っぽさが強く出るように感じることもあるが、全体的に静謐でクールなグリーン香になっている。ラストのムスク系はややウッディに傾いてドライダウン。どこからか虫の声が重奏で聞こえてきそうな月明かりの夜を思わせるナルコティック&メランコリックな香りだ。


雲の間から月が顔をのぞかせると、薄墨を流したような雲の稜線が巨大な銀色のクジラのように光りはじめた。やがて月が丸い顔を全てあらわにすると、家々の屋根もビルの壁も、ぼうっと青白く浮かび上がった。庭でかすかに夜風に揺れていたムーンフラワーが、その白い花弁を月明かりで青く染めた。世界は、月光が届いた深海のようにブルーのベールに包まれた。

ムーンリット。今夜は月明かり。

あたりには月の匂いが満ちあふれた。それはさやかに、ひそやかに、心の海も青い蒼いネオン色に染めた。

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イズーさん
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プロフィール
  • 年齢・・・44歳
  • 肌質・・・混合肌
  • 髪質・・・硬い
  • 髪量・・・多い
  • 星座・・・天秤座
  • 血液型・・・AB型
趣味
  • 旅行
  • ショッピング
  • 音楽鑑賞
  • お酒
  • 映画鑑賞

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自己紹介

はじめまして。 いつも参考にさせていただいてます。 子供のころ、一番最初に興味を持った化粧品が香水でした。以来、色々な香水を試してきましたが、本当… 続きをみる

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