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新真昼さん
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ゲラン / シャリマー フィルトル ドゥ パルファン

ゲラン

シャリマー フィルトル ドゥ パルファン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:50ml・13,860円 (生産終了)発売日:2020/12/1

6購入品

2020/12/4 09:03:34

シャリマーは本当にフランカーが多い。マチルド・ローラン作のレジェールに始まり、オーデアラヴァニーユ、パルファンイニシアル、そして近年のスフルドゥパルファン…今年12月に限定販売されたのはこの「フィルトルドゥパルファン」。香りの媚薬という、中々の強気ネーミングだ。


シャリマーらしく、フィルトルドゥパルファンはベルガモットの香りから始まる。苦味は控えめ、アールグレイティーを思わせる。オリジナルのシャリマーはベルガモット一辺倒だが、これにはジューシーなレモンと柔らかなラベンダー(モンゲランで使われているような硬くシャープでメンズ的なラベンダーではない)が足されていてとても優しい。ベルガモットの苦味や酸味を丸くまとめているようだ。

シトラスとラベンダーの下から、じわじわっとバニラとバルサムの甘さが拡がってくる。構成にあるジャスミンやローズは、あまり目立たない。たまにふわりと香りが立ち上がってくる程度だ。イメージとしては、アンバー+バニラの泉にフローラルが溶け込んでいるよう。覗きこむと一瞬ローズやジャスミンが映りこんだ気がするけど、再び覗いても何も映っていない、そんなイメージ。

肌に最後にメインで残るのは、アイリスとバニラ。バニラはややインセンスっぽいスモーキーなニュアンスがあるが、汚れているほどではない。少しザラザラして、パウダリーな質感のある甘さ。上の方では柔らかなラベンダーが香っていて、バニラの甘さが沈みすぎないように持ち上げている。持続は5時間程度。


元々のシャリマーの香りをなぞりつつ、ベルガモットの苦味をレモンとラベンダーで整え、レザーっぽいスモーキーさをある程度抑えたバニラで仕立てたこの「フィルトルドゥパルファン」は、シャリマーらしさをしっかりと残しつつより使いやすくアレンジした名フランカーだと思う。やればできるじゃん、ワサ夫!

久々にシャリマーのアレンジを気に入ったのでしばらく付けていたら、「ひょっとしてジッキーに近くないか?」という疑問がわいたので付け比べてみた。
たしかに付けたてはよく似ている。シャリマーがそもそもジッキーのアレンジなので当たり前かもしれないが、ラベンダーが加わることでよりいっそう近いように感じる。
違いは、ジッキーはだんだんと汚れた香り(個人的にはワキガ系の香りに感じる)が出てくるが、フィルトルドゥパルファンはスモーキーさは立ってくるものの、比較的キレイに制御されている。「キツイ」「お香みたい」と言われがちなシャリマーを、シャリマーらしさをなくし若向けにライトな香りにして(名前だけ借りて)アプローチしたのが近年のスフルドゥパルファンなら、今年のフィルトルドゥパルファンのテーマは原点回帰。迷ったときは初心に帰る、大成功だ。


トップ:レモン、ベルガモット、ラベンダー
ミドル:アイリス、ジャスミン、ローズ
ベース:バニラ、トルーバルサム、パチュリ
調香師は、ティエリー・ワッサー。
(フレグランティカより)

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ゲラン / シャリマー ミレジム トンカ

ゲラン

シャリマー ミレジム トンカ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:50ml・14,960円 (生産終了)発売日:2022/10/1

5購入品

2022/10/7 09:31:11

今年も限定シャリマーの季節が来た。昨年のシャリマーは、香り豊かな天然バニラチンキ入りの「シャリマー ミレジム ヴァニラプラニフォリア」だったが、今年の主役はトンカビーンアブソリュートを使用した「ミレジム トンカ」。なんでも、「塩キャラメルとチョコのようなファセットを持つトンカビーン」だそうだ。とても美味しそう、気になるではないか。


おなじみのシャリマー専用ボトル、ラベルは黒色のコウモリ型で少しレトロな趣き。色は昨年のミレジムヴァニラより濃い茶色(ただし着色)。トップはやっぱりシャリマーなのでベルガモット、ほんの少しスパイシーな香りも効いている。そして最近ゲランでよく使われるツンとしたビターアーモンドの香り。以前はロムイデアルで見かけるくらいだったが、最近ではラールエラマティエールでもちらほら見かける。昨年のミレジムヴァニラはすっきりキレイめレモンが目立つトップだったからちょっと意外、オリジナル寄りの香りでスタート。

トップは数分で消失し、トンカビーンの甘さがグッと前に出てくる。トンカビーンの香りは甘くパウダリー、干草のようなニュアンスがあると言われる。もちろんミレジムトンカからもそんな香りがするが、パウダリーな甘さよりもバターのような油脂を思わせるコクが際立っている。これが今年の売りのトンカビーンアブソリュートの香りか。ファッティな甘さが続き、ローズやジャスミンといったフローラル感は薄い。強いて言うならアイリスのパウダリーさはあるかな、という程度。

ゲランが最近凝ってる特製バニラチンキの香りが出てくればドライダウン。またそれ使ってんのかよ、という気がするくらい使われているバニラチンキだが、ウッディでスモーキーなアクセントが豊かで、多用したくなるのはわかる。トンカビーンとバニラの甘さが肌の上でくるくる交代で回るように香って、ときおりレザーのようなニュアンスもある。持続はだいたい6、7時間ほど。


で、問題は冒頭の「塩キャラメルとチョコ」かどうか。あくまで私見なのだが、

・塩感→あるといえばある
・キャラメル&チョコ→ニュアンス程度

塩感に関して、これはワ作品(ワッサーの作品のこと)の一部で見られる塩気のあるムスクに由来するものと思われる。チョコについては、ミレジムトンカに使われているトンカビーンアブソリュートはファッティなコクがあるタイプの香り、具体的に言うとココアバターのような香りに感じられる。この油脂っぽい香りを「キャラメルとチョコのファセット」と表現しているのだろう。コーヒーやワインが好きな方はご存知だと思うが、香りを表現するのにベリーやジャスミンといった言葉を使う。もちろん、あくまでそういう表現というだけで本当にベリーやジャスミンが香るわけではない。ミレジムトンカの塩キャラメル&チョコの売り文句も類似表現だと思われる。日本語で書かれた記事だけでなく英語の記事にも似たような記述があることから、日本のPRが暴走したわけではなさそうだ。言葉ばかりが独り歩きした結果、事前ハードルが上がってしまい実際に嗅いだら「全然グルマンじゃないやん!」と肩透かしをくらった人も多いのではないだろうか。単純な甘さなら昨年のミレジムヴァニラの方が断然強い。甘さ控えめな分、男性にも使いやすく仕上がっているのではないだろうか。


シャリマーにあるスパイシー&アニマリックな要素は、クラシカルな香りが好きな人にはたまらないだろうが、そうでない人には「いかにも香水っぽくてキツくて苦手」だろう。ならそれらを除いたものを作ればいいかと言えばそうでもない。ライトユーザーにはそれでも「香水臭い」と嫌われ、マニアには「名前が同じだけの駄作作るな」とそっぽを向かれ散々。一昨年のフィルトルドゥパルファン、去年のミレジムヴァニラプラニフォリア、そして今年のミレジムトンカはそういったフランカー作成にあたる問題点に真摯に向き合った香水に思える。オリジナルを踏襲してマニア納得の香りに仕上げつつも、ライトユーザー受けも捨てない。評価も高いようだから、フィルトルから始まった原点回帰路線は成功しているようだ。


来年もまたミレジム◯◯なのだろうか。
個人的にはミレジムアイリスなら嬉しいな。


トップ:ベルガモット、ビターアーモンド
ミドル:ローズアブソリュート、アイリス、ジャスミンサンバック
ベース:トンカビーンアブソリュート、バニラ
調香師は、デルフィーヌ・ジェルクとティエリー・ワッサー。
(parfumoより)

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ゲラン / アクア アレゴリア フォルテ ローザ ロッサ

ゲラン

アクア アレゴリア フォルテ ローザ ロッサ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:75ml(本体)・17,160円 / 200ml(リフィル)・28,380円発売日:2022/8/15

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5購入品

2022/8/26 21:39:29

ゲランの今猛プッシュ中のシリーズであるアクアアレゴリアから新路線のものが登場、その名も「アクアアレゴリアフォルテ」。シトラスや軽めフルーティなフレグランスが多い通常AAが昼間のイメージとするなら、フォルテは夕暮れ時のイメージの香りだそうだ。シリーズ化するかは不明だが、マンダリンバジリックとローザロッサのフォルテバージョンが発売された。通常版がEDTなのに対し、フォルテはEDPとされている。


キャップやボトルの装飾だけでなくラベルまでゴールドになったボトルをプッシュして腕に付けると、ジュワッとジューシーなホワイトピーチが香る。ゲランでここまでピーチが香るものあったっけ?、と(ミツコの桃は私には桃とあまり感じられない)香水棚を漁ってみると、シプレーファタルを見つけた。たしかこれにも白桃の香りが入っていたはず、ともう片方の腕にプッシュしてみた。うーん、シプレーファタルのホワイトピーチはシロップのように甘く、いかにもシンセティックでコスメの香りっぽい、一方でローザロッサフォルテの白桃はフレッシュでより瑞々しくナチュラル感がある。EDPになってもアクアアレゴリアシリーズ、納得の出だしだ。

トップは5分ほどで減衰し、ミドルのメインであるローズが登場する。お得意のダマスク、ブルガリア、グラースローズのトリプルコンボ。ローズウォーター、エッセンス、アブソリュートとさらにトリプルコンボを重ねているらしく、たしかに薔薇の蜜っぽいリッチな甘さで厚みがあり、ローズの香りは存分に楽しめる。ミドルの持ちは2時間程度。

ドライダウンはローズの余韻を残しつつ、暗めのサンダルウッドと茶色いアンバーでまさに夕暮れ時の雰囲気。最後にはパチュリの黒さだけが残ってすっかり日は沈んでしまう。持続は全体で5時間ほど。


ローザロッサEDTのライト&フレッシュなライチローズと比べると、フォルテバージョンはトップ、ミドル、ドライダウンまでしっかり香りの変化があるいわゆる「ファインフレグランスらしい香り」に仕上がっていると感じた。
フレグランスとして悪くはないと思うのだが、これは通常版とは全くの「別物」で、ふんわり瑞々しいローザロッサに持続が欲しい、という方にはあまり向かない。
ゲランでローズ香が欲しいけどナエマじゃクラシカル過ぎる、ローズバルバルやローズシェリーは高過ぎる、適正な価格でモダンなバラの香りを求める方向けかな。ゲランだから、バラの品質は保証できる。


ノート:ピンクペッパー、ピーチ、ブラックカラント、ブルガリアンローズ、グラースローズ、ダマスクローズ、パチュリ、サンダルウッド、ベンゾイン
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(parfumoより)

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ゲラン / ローズシェリー

ゲラン

ローズシェリー

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:100ml・49,500円 / 200ml・70,290円発売日:2021/9/1

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5購入品

2021/11/5 14:52:18

淡いピンクのジュースをスプレーすると香ってくるのは、控えめなベリーとツンとしたアーモンド臭。この鼻を刺す辛みすら感じる香りは、ベリー系の香りの再現にとても重要らしい。どことなく杏仁豆腐やアマレットにも似ている気がする。

ベリーの香りはすぐに抜けて、甘く華やかなローズが香り立つ。ローズウォーターやアブソリュートやら、まさに豪華絢爛と言わんばかりのローズ尽くし。拡散力は強く、まるでピンク色のバラの花びらのシャワーのよう。このリッチなフローラルの中に、メタリックなバイオレットがほんの少しグリーンのニュアンスを添える。

ローズの余韻をたっぷり残したままドライダウンへ。パウダリーなムスクがメインだが、肌に付けるとしっかりサンダルウッドが効いているのがわかる。持続は六、七時間といったところ。


ローズシェリーを初めて試したときは、「フレンチキスの使い回し?」と感じた。実際に両方をじっくり比較してみるとかなり違いはあるように思えた。フレンチキスはシンセティックなベリーとパウダリーなムスクが主体のいわゆるメイクアップ系の香りだが、ローズシェリーはローズをこれでもか!と言わんばかりに主張させ、ウッディなファセットで締めたリッチなムスキーフローラルウッディの香りだ。正直に言うと、フレンチキスはラールエラマティエールより高いシリーズにしては香りが少々キッチュだったが、このローズシェリーはフレンチキスのそういった側面を抑えてよりハイエンドラインらしい香りに仕立てられていると思う。


ノート:アーモンド、ダマスクローズウォーター、ダマスクローズ、ダマスクローズアブソリュート、ローズセンティフォリアアブソリュート、ラズベリー、ヴァイオレット
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(parfumoより)

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PARFUM SATORI / Wasanbon ワサンボン

PARFUM SATORI

Wasanbon ワサンボン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・17,600円発売日:2013年

5

2021/3/5 20:56:59

調香師大沢さとりによる数少ない日本の香水ブランド「パルファンサトリ」。なんと、かの有名な「世界香水ガイド」のルカ・トゥリンがサトリの香水の中から五作品(ヒョウゲ、シルクイリス、サクラ、ハナヒラク)を四つ星評価している。ルカの評価が全てではないが、これは驚きだ。この「ワサンボン」は、まさにジャパニーズグルマンとも言えるフレグランス。


トップは甘酸っぱくフルーティーなレモン。フレグランティカではグレープ、公式サイトではマスカットが含まれているそうだが、正直そこはよくわからない。シトラスの酸味よりも快活なフルーティーさが際立つ可愛らしいスタートだ。

ミドルのメインはアーモンド。たっぷりの蜂蜜と砂糖でコーティングされていて、甘くて香ばしい。艶々照り照りにキャラメリゼされたナッツのお菓子のイメージ。奥から香る少しウォータリーなフローラルが抜け感をプラスしている。

ドライダウンはパウダリーなバニラ。パサパサというよりサクサク?ほろほろと崩れるような繊細な粉感に、バニラの優しい甘さが合わさる。しつこくなくて、軽い、まさに和菓子のようだ。ガイアックウッドのドライでスモーキーなアクセントも楽しい。持続は4〜5時間ほど。


グルマン系フレグランスといえばどうしてもケーキやチョコのような洋菓子の香りを模している印象だが、これは落雁やぼうろといった和菓子のイメージがしっくりくる(個人的にドンピシャなのはちんすこう)。構成だけ見ても「これで日本っぽくなるの?グリーンティもチェリーブロッサムも和柑橘もないけど?」と思っていたが、しっかりと日本らしい香りになっている。和っぽくない材料で和っぽく仕上げる調香師の腕が光る作品だ。名前の「ワサンボン」が和三盆=wa sent bonという意味が込められているのも心憎い。

ちなみに、ルカ・トゥリンはお気に召さない様子(一つ星)。
私は好きだ。私は自分の鼻を信じているから。


トップ:レモン、グレープ
ミドル:シュガー、ミモザ、ハニー、アーモンド、スズラン
ベース:アイリス、ガイアックウッド、バニラ
調香師は、大沢さとり。
(フレグランティカより)

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