


























新真昼さん
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レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル シャネル N°18 オードゥ パルファム(ヴァポリザター)
容量・税込価格:75ml・27,500円 / 200ml・50,600円 / -・37,400円 / -・66,000円発売日:2016/10/14
2024/3/31 07:13:16
ファインジュエリーの聖地であるヴァンドーム広場18番地、それにちなんだ名前が付けられたレゼクスクルジフドゥシャネルのNo.18はシャネルの中ではかなり異色の存在だ。煌びやかなフローラルや弾けるような柑橘はないし、流行りを狙ったような香りでもない。でも不思議と惹きつけられてしまう。レゼクスクルジフシリーズの初期のEDT時代からある香りで、現行品はEDP75ml税込33,000円、200mlは57,200円。幾度の価格改定を免れてきたが、ついこの間初めて値上げされてしまった。
まずはムエットに付けて確認。うーん、いまいちピンとこない?うっすらムスクっぽい?あとは曖昧な甘さをなんとなく感じるだけだ。
今度は肌に付けてみる。やっぱり香水は肌に付けてナンボのものだ。ムスク調の香りの正体はアンブレットシード柔らかな甘さ、ムエットでは分からなかったがクミンのような人肌を思わせるスパイシーな要素も見えてくる。
クミンの人肌の香りが落ちついてくると、ムエットでわずかに感じていた抽象的な甘さが展開してくる。レジンのようなドライフルーツのような、詳しい正体はわからない。その周囲を、これまた曖昧なフローラルで縁取ったような香りがする。強いて言えばローズかなという程度。
ドライダウンになるとアイリスやベチバーも顔を出してくるが、全面に出てくるというよりもミドルの不思議な甘さをソフトランディングさせるように広がっていく。持続は5時間程度で、拡散性は高くなくわりと控えめな香り立ちだと思う。
ひと嗅ぎでパッと「◯◯の香りだ」とわかるタイプの香水ではなく、付けるたびにその様々な側面に気付ける、香りとじっくり向き合う事が好きな方にはかなり刺さるフレグランスだろう。
今回の価格改定に合わせてレゼクスクルジフをひと通り見直してきたが、そのクオリティに改めて感嘆した。どれとは言わないが、ニッチブランドであることが取り柄の香水を無闇に買い漁るくらいなら、シャネルのこのシリーズから選ぶことをオススメしたい。75ml33,000円でも法外な価格ではないと思う。
ノート:アンブレット(ムスクマロウ)、フルーティノート、ウッディノート、アイリス、フローラルノート
調香師は、ジャックポルジュ。
(fragranticaより)
香水大好きです!!! 続きをみる