















2023/10/11 21:08:11
今年の9/1に発売されたばかりのタバコハニー。16,000円の限定のアーティスト(パリ在住のアン・フェート・ゲス、彼女の作品はinstagramで見ることができる)コラボプレートをひっさげ堂々たる面持ちでラールエラマティエールのラインナップに加わった。調香師は原料調達と維持に奔走中の五代目ティエリー・ワッサーにかわりゲランNo.2のデルフィーヌ・ジェルクが担当している。
まず言えることはとにかく甘い。トップからドライダウンまで甘くないときがないくらいあんまい。トップから全開のハニーの甘さが押し寄せてくる。この香水に使われているハニーはベルガモットの花の蜂蜜とのこと。もちろんゲラン専用の蜜蜂が集めてくるものだ。こってりした甘さはくらくらと陶酔的で思わずその香りに溺れたくなる。
ミドルも甘いのだが、チラチラとタバコのアロマティックな香りも見え隠れしてくる。ドライで、少しウッディでビターなタバコアコードをパウダリーなトンカビーンとバニラの白い甘さが包んでいく。ハニーとタバコの比率は7:3くらいであろうか。拡散する感じも強い。
ドライダウンではウードとサンダルウッドが加わることでタバコの香りはよりビターでウッディに変化する。色で喩えるなら黒だ。まだまだ続く表層のハニーの甘さとは対照的、タバコアコードが黒ならハニーは金色だ。黒と金の二層構造のままドライダウンしていく。持続は8時間以上、朝から晩まで香り続けていると言ってもいい。
濃厚なハニーの甘さとビターなタバコアコードの組み合わせはこれからの季節によく映える香りではあると思う。
ただ、ひとつ言えるのは「こういう香りって、もういろんなブランドでずっと前からやってるよね?」ということ。これと似たような系統で有名ブランドに限っても、ペンハリガンのローイングラドクリフ(廃番)、トムフォードのタバコバニラ、キリアンのバックトゥブラック等々。ニッチも含めたらまだまだある。
香り自体の出来が悪いとは思わないし、素材もよいものを使っているのだろうが、わざわざゲランで今さら出すような香りか?と、出遅れ感は否めない。中東シリーズもそうだが(いち早く導入→売れずに日本撤退→他ブランドが中東向けを日本でも出し始める→ゲランもようやく日本での取り扱い再開、プロモーションをしていないせいで旗艦店の常連客しかそのことを知らない)、ゲランはいちいちタイミングが悪いのだ。
そういうところが、天下のLVMHグループの傘下でありながらイマイチ垢抜けない理由なのだと思う。
トップ:ハニー、クローヴ、アニス
ミドル:タバコ、トンカ、バニラ、セサミ
ベース:アガーウッド(ウード)、サンダルウッド
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(fragranticaより)
[ミスト状化粧水]
容量・税込価格:75ml・1,760円発売日:2022/6/22
2023/5/28 12:29:12
はじめは良かったけど、数回使うと中で詰まって全然霧状になりませんでした。使うたびに拭いても全く改善されません。スポンジに噴射して使ってますが、イマイチです。リピはなし。
口コミ基準はこんな感じ↓ 星7=質も値段も全てにおいて文句無し!(非現実的なので多分使わない) 星6=商品もブランドも含めて大好き、使うのが楽しみで… 続きをみる