- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 52歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2018/3/31 10:13:31
夏。蒸し暑い夜、広口のタンブラーにクラッシュアイスを注ぎ、ミントの葉を10枚以上入れてペストルでガシガシ押しつぶすと、野性味あふれるスッとした青い香りが強烈に鼻に突き刺さる。そこに砂糖とライムを入れ、ラムを注いでステア―。ソーダで軽く割れば、熱帯夜をスッキリ過ごせるカクテル、モヒートのできあがりだ。
ここに、そんなモヒートの香りからイメージして作られた香りがある。「香水界の帝王」として長年君臨し続けてきたゲラン。そのゲランの5代目調香師となったティエリー・ワッサーが、就任して間もない2008年にリリースしたメンズのオード・トワレ、ゲラン・オムだ。
ゲラン・オムのリリースは華々しかった。膨大な広告費を用いて、本物の動物たちが森の泉に集う宣伝用トレーラーを制作し、ボトルデザインはイタリアの高名なデザイナ―、ピニンファリーナに委ねられた。LVMH傘下に入って、新生ゲランとしての旅立ちであったことから、業界内外を問わず、この作品には期待と注目が注がれていた。
それがゲラン・オムの出自。では、肝心の香りはどうかというと。
プラスティックの透明キャップを外してスプレーする。つけたて、爽やかな柑橘の酸味。すぐに下からわずかな甘み、涼しげなハーブの香り。そして透明感があるけれど、かすかに苦みやエグみを感じる香りが同時に広がっていることに気付く。これはホワイトラムを模したのだろうか。ベルガモットやライムの香りはわずかで、このスッキリしたアクのあるハーブの香りが強いオープニングだ。
5分後、香りに大きな変化がない。かすかな清涼感あるアニス調の感じが続いている。わずかなグリーンシトラスの割合が2だとすると、残り8割はスッキリとしてややクリーミーなアルコールっぽい香りという印象。ホワイトラムの酔わせるような、ほんのり甘い香りが一番再現されている気がする。そんな香りがずっと続く。付けてから4〜5時間は穏やかに香り続ける。
ラストも大きな変化はなく、穏やかなグリーンハーブにうっすらとウッディが重なったような香りで消失していく。このウッディはシダーやベチバーというクレジットがあるものの、香料の特徴が分かるほど強くはない。ミドルがゆるやかに減衰していくので、ラストまでクリーミーなハーブ系の香りが続く。
このトワレは一度に全ての香料が香り、そのまま続くというタイプの香り方だとされている。確かに大きな変化がないように思う。それなら柔軟剤と同じではないか?とも思うが、当たらずとも遠からず。ティエリー・ワッサーは、ファインフレグランスの未来について、そうしたトイレタリー製品(シャンプー、洗剤、ボディーソープ等の香り製品群)の充実が不可欠だと考えている一人でもある。狙うのは、柔軟剤の香り以上、香水の複雑な香り以下。そのへんのニッチではなかったろうか。香りがキツイとか、香りがどんどん変わるのがイヤ、と言って香水を敬遠する方は存外多い。自分もかつてはそうだった。だが、シンプルで美しい香りを身に付けることに対しては、敷居は低いはず。ティエリー・ワッサーはこのゲランオムで、「誰もが気軽にカジュアルに楽しめる香り」を提案したようにも思える。
「香りは時代と共に変遷する。現代は、さまざまな趣向の香りを日々楽しむ時代だ。」ティエリー・ワッサーはそうインタビューで答えている。彼は変化する時代の波にゲランを合わせる方向へ舵をきったのだろう。もっと気軽に。もっと軽やかに。ゲラン・オムにはそんなメッセージが託されているように思う。男女を問わず、春から夏にかけて気分を上げていきたいとき、オンオフどちらでも穏やかでグリーンな香りを試したいときに使っていけるフレグランスだと思う。
現在、このトワレは廃盤となっており、オード・パルファムが従来の縦長スクウェアボトルでラインナップされている。アビルージュが好きだった彼らしいボトルの揃え方だ。ロムイデアル系がメンズの中心ラインナップになった感があるが、よりくせのない汎用性を求めるならこちらを試してみるといいだろう。ネットではまだまだ普通に入手可能だ。
暮れゆく亜熱帯の強烈なオレンジの日差し。ラテンの人々の熱気と興奮は、夜になってからも冷めることを知らない。町の至るところからサルサの陽気なリズムが聞こえる。キューバの人々はそこかしこで思い思いに踊り、酒を酌み交わし、夜更けまで語り合い、ゆっくりと人生の時間を楽しむ。グラスが揺れるたび、強烈なミントの青い清涼感と唾液があふれるフレッシュなライムの香りがしている。
ゲラン・オムは、そんなモヒートからイメージした穏やかなマスキュリン。現代をクールに、颯爽と生き抜く者たちに捧げられた、アロマティックな香りのカクテル。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
- Cookieyukiさん
-
- 50歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿142件
2020/5/7 04:45:02
チャンスは時々不幸の顔をしてやってくる。
その言葉を地で行く友人が、未開封のものを気前よく譲ってくれた。クライアントのプレゼントだが、自分は香水つけないからと。彼女は15年間の運に見放されたかのような時期を、腐る事なく黙々と努力を重ねつつ、ニューヨークのゲットーに住み続けた後、いきなりフィットネスの世界で大成功した。
そんな彼女の影響と縁起担ぎもあって、前向きになりたいと思った時につける。大事なプレゼン、面接、試験などの勝負時は必ず。チャンスという名前のご利益があるかどうかは分からないけど。
まず最初にくるピリッとしたピンクペッパーの香りで背筋がシャキンと伸びる。香水をつけ始めた時は香水イコール柑橘類か花の香りだったので、胡椒の香りなんて!と驚いていたが最近大好きになった。ピンクペッパーはブラックペッパーよりも柔らかくて緊張感の中にも優しさがある。
少し遅れて華麗な花の香りが立ち昇る。ジャスミンとアイリスだが、ジャスミンの方が圧倒的に強い。ジャスミンのバックでアイリスがほんのりしたパウダリーさを添えている。アイリスが入ることによって、尖った薄っぺらい香りになりがちなジャスミンとピンクペッパーの組み合わせに奥行き、優しさ、温かさを与えている。さすがはシャネル、その力加減が絶妙。
ピンクペッパーと花がデュエットを楽しんでいるところに、パチュリがすぐに仲間入り。友人のコンサートに飛び入り出演、ヴォーカル合戦を繰り広げていい意味で場を盛り上げているイメージ。これをクセと取るかコクと取るかで好き嫌いがはっきり分かれそう。私の肌だとジャスミンなどの花の香りよりもパチュリの方が強く出る。美しく強いアメリカンコミックのスーパーヒロインに似合いそう。ワンダーウーマンとか、キャットウーマンあたり。綺麗でセクシーだけど陰陽でいうと完全に陽の香り。
天候や体調によってミドルの香り方が大きく変わることがあってびっくりすることも。大概はピンクペッパー、花、パチュリの三重奏だが、時々瓜系のノートが乱入してきて四重奏になる。瓜系のアコードは入っていないはずなのにどこから紛れ込んでくるのか不思議。
ラストノートのバニラとムスクはかなり甘くて重いがグルマン調にはならない。ここでもパチュリが幅を利かせ、よくある組み合わせのバニラとムスクのいいアクセントになって、個性的なドライダウン。
邪道とは思うがチャンスを湯船にひと吹きして入浴するのが気に入ってる。樹木調の香りにジャスミンとアイリスが混ざってヨーロッパの超高級入浴剤みたいに。お風呂あがりにはバニラとムスクの優しさが柔らかなバスローブのように包んでくれる。残り香があまりに豪華で、寝床に入ってからでも、煎餅か?と思うほどペタンコな私の布団と枕が宮殿の寝室にありそうなフワフワの羽根布団と枕に変身する。夢の中で。
あまり好きではない香水を使い切る方法として紹介される「お風呂に入れる」だが、私にとっては1日の終わりのご褒美だ。張り詰めていた神経と硬ばった身体が芳しい湯煙と共に芯から溶けていく。上手くいかなかった事が頭の中で渦巻いていても、モヤモヤした陰鬱な気分でいても、どこからともなく根拠のない自信が溢れてくる。万事塞翁が馬って言うし、後になってみたら災い転じて福となるかもしれないし、と知っている限りの都合のいい言葉を並べてくつろぐ。
極楽気分で寝落ち寸前まで気分良くウトウトしていると、お気に入りの名言が浮かぶ。
ひとつの幸せのドアが閉じる時
もうひとつのドアが開く
しかし、よく私たちは閉じたドアばかりに目を奪われ
開いたドアに気づかない
By ヘレン ケラー
- 使用した商品
- 現品
- モニター・プレゼント (提供元:友人)
- Cookieyukiさん
-
- 51歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿142件
-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・12,100円発売日:-
2020/10/2 03:58:47
美味しそう。ただひたすら美味しそう。最初から最後まで。絶対食べられないのは分かっている。そのジレンマで悶絶死しそう。
トップはブワッと広がる高級チョコレートと仄かなオレンジ。昔憧れたお菓子を思わせるスタート。子供の頃欲しくてたまらなかったお菓子の香りだけが出現した。
田舎育ちの私にはおやつといえばふかし芋だった。または海苔で巻かれた煎餅。それはそれで美味しくて好きだったけれど、ある日デパートに連れてもらって行った時に見てしまった。
お菓子売り場に積み上げられたアルファベットとやらが書いてあるお洒落なパッケージ。艶々のチョコレートでくるまれた軽いビスケットとオレンジピュレの入ったゼリー。その切り口から覗くトローリと滴るか滴らないかの絶妙な硬さの橙色の透明な濃い蜜。小学校低学年のガキンチョの心は一瞬で虜になった。
高校生になってパートタイムで働くようになり、自分の自由になるお金ができたある日、またそのお菓子に再会してしまった。早速買った。ドキドキしながらパッケージを開ける。
光沢のあるセミダークチョコレートでコーティングされた丸い円盤。真ん中がプックリ盛り上がっている。やっと手に入れたぞ。ニヤニヤするのが止まらない。誰にもあげない。全部独り占めするんだもん。
パクッ。
サクサクしたバニラ風味の軽いクッキー。歯が当たるとすぐにホロホロ崩れる。クッキーとスポンジケーキの間の歯触り。それを追いかけるように柔らかいゼリー状のオレンジフィリングのフルーティな爽やかさが口いっぱいに広がる。同時にオレンジの皮の芳しい香りが鼻に抜ける。チョコレートグリーディはまさにそんな始まりだ。
チョコレートはセミスイート。ミルクとダークのちょうど真ん中辺り。コーヒーの香りも入っているとかで、ずっしりした重みと深みがある。ただし隠し味的に使われているので、クレジットを見ない限りは感じられない。ブラウニーなどのチョコレートの濃厚さを味わうお菓子を作る時にインスタントコーヒーを僅かなお湯でといて入れることがある。まあ、そんな感じ。
オレンジのフルーティさが消えゆくころに、いい意味での乳臭さが強くなってくる。母乳をたっぷりと飲んで満足げにすやすやとよく眠っている赤ちゃんみたいな匂い。ふっくらプニプニのほっぺ感マックス。
やがてその乳臭い匂いが落ち着き、練乳とキャラメルの中間の匂いに変化。ドルチェレチェという激甘のキャラメルクリームが中南米で愛されているが、それによく似ている。作り方は時間はかかるが簡単。お湯の中で開缶しないコンデンスミルクをキツネ色になるまで何時間も延々と煮るだけ。これがクセになる美味しさで、パンやビスケットに塗ったり、アイスクリームに添えたりする。
チョコレートの香りは強弱こそあれ最初から最後まで続く。それもありきたりのグルマンの激甘ではなく、甘さを抑えた大人っぽい感じ。次第に匂いが薄くはなるが5-6時間経ってもまだまだ消えない。前述のドルチェレチェのバックでしっかりと存在感を放っている。
それがやがて温かいミルクココアの香りに変化。肌寒い日が増えてきたこの頃、飲みたいと思うことが多々ある。自分用には買わないが差し入れなどでもらうと嬉しい、甘さ控えめの高級ミルクココアの匂いがたまらない。
きゃーっ、もうやめてえー。おやつテロなんて。垂れたヨダレで溺れ死ぬ。
ああ、もうダメだ。煩悩に負けた。我慢できずにココアミックスの封を開けてお湯を注ぐ。飲める温度まで冷めるのを待つあいだ手首につけたチョコレートグリーディをまた嗅いでみる。
今度はバターたっぷりのふわふわしっとりチョコレートカップケーキに変身した。上には手作りのバタークリームがたっぷり。ほんの少しだけ洋酒が入っているようだ。この辺はバニラとトンカビーンの組み合わせの成せる技らしい。このケーキの香りは次第に薄くなり、最終的には鼻をくっつけてやっとわかるほどのバニラでフェードアウト。拡散性が高いとは思わないが朝つけて夜まで余裕で香っている。このまま寝たら絶対お菓子の国の夢を見る。
朝から夜までのノンストップのおやつ攻撃を受ける覚悟のある人はつけてみて。チョコレート沼へようこそ。
シングルノート: カカオ、ビターオレンジ、ドライフルーツ、バニラ、コーヒー、トンカビーン
- 使用した商品
- サンプル・テスター
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 51歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2017/12/9 02:15:05
夜間飛行。それは厳格で苦みばしった冷たい香り。その一見ロマンティックに思える美しいネーミングとは裏腹に、危険で、ギリギリと奥歯をかむような緊張感を纏う者に強いる香り。ゲランの名香の中でも特に複雑でとらえにくく、混沌としてつかみどころのないフレグランス。それゆえ、1933年の発売以来、その秘密を完全に解き明かされることなく、今なおミステリアスに語り継がれる伝説の迷香。
仏名ヴォル・デ・ニュイ。サン=テグジュペリが発表した同名小説にインスパイアされ、彼の親友であったジャック・ゲランが創ったとされる。香りの特徴は、オリエンタルアコードとシプレアコードを拮抗させるという試みと、ガルバナムの過剰投与というアプローチが見られる点。正直言って、女性がうっとりするような要素はあまり見当たらない。自他に厳しい人や、孤独な魂の彷徨を感じさせるような気難しい香りだ。ここでのレビューは、ビーボトルに変わったオードトワレ(EDT)のもの。
夜間飛行を1プッシュする。すぐに広がってくるのはちょっとアルコールっぽさが強いアルデヒドの匂い。ツヤというかテリのような物が湿った土っぽいウッディにかぶさり、それを強く拡散させてくる。ギターのエフェクターで言えば、音色を響かせるコーラスといったところ。かなりクラシカルな印象のオープニング。
さらに下から、とれたてのインゲンマメのような青臭いガルバナムの匂いと、苦みばしったオークモス系の香りのミックスが立ちのぼってくる。パチュリの湿った土っぽさも絡んで、のっけからシプレのビターな香りがガンガン攻めてくる。やや金属的な清涼感も感じられ、夜間飛行の小説に登場するプロペラ機の冷たい鋼鉄の機体をも思わせる。
やがて5分ほどするとミドル。甘くかぐわしいウッディアンバーと、ややイランイランに似た低音のフローラルが攻めてくる。イランイランよりツンとしているこのフローラルはナルシス(黄水仙)のようだ。そこにオークモス系の苦み、さらにアニマリックなカストリウムのレザーっぽい匂いが混じりあって、かなりカオスなミドル。スッとすばやくかぐと、グリーン&アーシーな苦み、ゆっくりかぐと黄色いツンとした花粉の香り&動物的な匂いがよく感じられる複雑さだ。さながら郵便配達のパタゴニア機が突入していった黒雲の中。暴風雨を思わせる香料の嵐が吹きすさぶイメージ。
そんなミドルが1時間ほどすると、EDTは不意に美しく穏やかな白い世界に変わる。この劇的な変化がとてもきれいだ。わずかなヴァニラを伴ったアイリスルートのパウダリーな香りが静かに広がってくる。ほんのりサンダルウッドも混じって。ラストがオリエンタル系の余韻を残して終わり、色で例えるなら白の世界。残りわずかな燃料で、漆黒の暴風域から雲の上へ突き抜けたファビアンの飛行機が見た天上の世界を表現したかのよう。
このラストを味わう時、銀河の星々のまたたき、月明かりに照らされ、静寂の白い雲海をすべるように進む機体が思い浮かぶ。時折眼下の雲間に光る銀色の稲光。彼が乗った機体は、上司が待つブエノスアイレスの空港に着くことも、暁の金の光を見ることも叶わず、やがて夜の闇の底へと消えた。それはそれは美しくはかないラスト。
けれど、小説「夜間飛行」は、夜間の過酷な飛行に挑んだ操縦士のセンチメンタルな物語ではない。真の主人公は、彼らやスタッフを雇い、前人未到の夜間の飛行機運輸に確かな道をつけようとした支配人リヴィエールだ。一つのミスでも部下を解雇することを厭わない冷徹なまでの彼の姿勢。彼は、暴風帯に突入して連絡がとれなくなった操縦士ファビアンの帰還の可能性を最後の最後まで探る。が、それが叶わないことを知るや、「この失敗によって次の失敗はなくなる」と顔を上げ、次の便を出発させる指示を出す。哀しみを密かに夜の底に捨てて、ゆるぎない前進のための手を止めず。
ジャック・ゲランは、そんなリヴィエールの孤独な魂を思ってこの香りを創ったのではないかと自分は思う。パイロットとして何度も命懸けの任務についた親友サン=テグジュペリ。彼はまた、そんな任務を遂行させる立場の人間の、強く過酷な態度をも慮っていた。暗い地下室で常に孤独と向き合い、ただひたすらに己の理想とする香りを創造すべく孤軍奮闘していた調香師だったからこそ、ジャックは心が震えるほど彼に共感したのではないだろうか。
夜間飛行は特別な香りだ。年齢も性別も超えて、どこまでも自分の弱さと向き合い、己の心臓に常に刃を向け続ける者のために創られた孤高の香水。暗闇を切り裂く命のプロペラのごとく、常に前進し続けようと自らを鼓舞するフレグランス。太陽のごとき理想に向かい、夜明け前の漆黒の暗夜行路を、ひとり往く者のための香り。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
-
[化粧下地]
容量・税込価格:30g・4,730円発売日:2017/2/24
2017/2/13 15:00:27
ヘアメイクアップアーティスト河北裕介さん×ETVOSのコラボアイテム。
先行発売で入手してから毎日使ってるので、現時点での印象をまとめます☆
これ、@beautistの記事にも書きましたが、多機能なツヤベース。
コスメキッチンの定員さんが、「すごいの出た・・・!!」と大興奮で話してくださったのが成分。
【成分】
全成分は添付画像3枚目に。
保湿成分として、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド5、セラミド6、ヒアルロン酸Na、シロキクラゲ多糖体、スイゼンジノリ多糖体、マンダリンオレンジ果皮エキス。
※セラミド6のあとについてるアラビア数字2が入力できないので省きました。添付画像で確認してみてください。
ヒト型セラミドが入ってます。
セラミドの後ろに数字がついてるものがヒト型セラミド。セラミドの中でも保湿効果が高く、刺激が少ないと言われています。
ちなみに、セラミドの後ろにつく数字、大きくなるとアンチエイジング効果、1とか2はバリア機能を高めるということです。
下地でこれを入れてるのは珍しいそうで、「アトピーだったり、肌の弱い方にすごく勧めたい・・・!」と店員さん。
外的トラブルを跳ね返す力、守る、という効果が期待できそうなベースで、私が惹かれたポイントもそこです。
【仕上がり】
ちょっと色がついてて(といってもファンデーション的な色づきではないです)、シルバーパールとローズパールをブレンドした、グロウパールというので血色感、透明感を出してくれます。
透明感出しつつも温かみのある湯上りのような血色感が出るのが特徴。
なので、これひとつで終わりでもいいかなと思える。
チークなしでも血色がいいので、時間ないときはこれだけつけて外に出ても大丈夫な感じ。
つけすぎるとパールのギラギラ感が出ます。
肌の赤みが気になる方は、もしかしたら赤みを助長してしまうかも。
いつもの下地より少なめ、がちょうどいいです。
添付画像1枚目はパールの入った有名な下地と比較。
上からトムフォード イルミネイティング プライマー、バーバリー フレッシュグロウ ルミナスフルイドベース、一番下がエトヴォス。
パール感はトムフォードが一番あって、その次にエトヴォス、一番控えめなのがバーバリーかな。
どれもスキンケア効果を謳ってますが、感触がみずみずしくて美容液感覚でつけられるのはバーバリー。
【嬉しい機能】
SPF37・PA+++と、UVカット機能も備えているところ。
そこそこ高いUVカット機能が入りつつも、軽いというか、でも美容液のような潤いのある感触で(バーバリーよりもう少しクリームっぽい感じ)つけていて気持ちがいい♪
そしてなんとクレンジンいらず・・・!!
シリコン・鉱物油・石油系界面活性剤・ナノ粒子・紫外線吸収剤・タール系色素・香料不使用で、石けんとぬるま湯で落とすことができるそう。
【使い方】
河北さんは手でなじませています。
※@beautisutの記事に動画貼ってます。
コスメキッチンでは、より肌に負担をかけない&セラミドのバリア機能を高める使い方として、スポンジでとんとんとのせる方法を教えてくれました。
▽ゾーンは重ねづけするとハイライト効果が高まります。
スポンジでつけるほうがパールがより強く出るので、好みで使い方変える感じでもいいかも。
あと、毛穴が気になる、という方はつけすぎ注意です。
1〜2プッシュと書いてあるけど、2プッシュだと多い印象。
私はあれこれ試して色んな位置に量を加減しながらつけてみたのだけど、小鼻のところとかは粉つけないと毛穴が目立つと感じました。
店員さんのお話では、スキンケア効果で毛穴をふっくら目立たなくさせてくれるというお話でしたが、あくまで下地なので、気持ち、くらいかな〜と思います。
【総評】
私的には、ツヤ感は部分的に出せる【ミネラルハイライトクリーム】が好みかな、と思いつつ、機能面でいうと毎日使ってバリア機能を高めたい・・・!
毛穴が目立つところはこれをつけることによって強調されてしまうので、部分的につけるとか、引き続き色々な方法で試してみます。
第三者的にはど見えるのかな?というところも含めて、気づくことあればまた追記します♪
- 使用した商品
- 現品
- 購入品