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キリアン / ムーンライト イン ヘブン オード パルファム

キリアン

ムーンライト イン ヘブン オード パルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・37,400円発売日:-

5購入品

2019/3/18 00:58:52

ラグジュアリーなフレグランスブランドとして名高い、バイ キリアンとフレデリック マルが、2018年の秋に揃って日本に上陸した。
特に「香水界のロールスロイス」と称されるバイ キリアンの香りを、日本橋の店舗に行くと、まるでバーカウンターのような空間で試香することができ、とても嬉しい。
そして香り以上に、ラグジュアリー感溢れるボトルとケースに目を奪われる。なかでもムーンライト イン ヘブンの青色の液面のボトルは目を瞠る美しさだ。

2016年に発売されたムーンライト イン ヘブンは「月明かりが導く、楽園への逃避行」をテーマにした香り。

トップはシトラス-フルーティ。スプレーすると一瞬、グレープフルーツの爽快なシトラスが弾けるものの、少し遅れてから香ってくるマンゴーのようなトロピカルなフルーティと融合していく。メンズ的なキレと、リゾート地を思わせる甘いフルーティな香り。

ミドルはアロマティック-フルーティ。グレープフルーツやレモンの果皮感が強く残ったまま、ピンクペッパーが合わさるため、上の方は爽やかな香り。奥からは少しだけマリン調のアロマティックな香りと、トルピカルなマンゴー。とても不思議な香りだ。爽やかさ、みずみずしさ、甘さが鼎立した状態に、麦のような芳ばしいウッディ調とミルキーなココナッツが香る。ピラミッドを見るとライスとあるが、確かにライスミルクのように感じる。

ベースはウッディ-バルサミック。乾いたシトラスやマンゴーと力強いアロマティックなベチバー、その対比としてココナッツとトンカビーンの甘さ。ピンクペッパーがアロマティックとバルサミックスの対比を繋げているような印象。最後はベチバー、うっすらとトンカビーンの甘さと柔らかいムスクの香りに。

実際に肌に乗せると甘さが2割増しするが、かなりアロマティックなベチバーも力強く香って、6時間以上持続する。

リゾート地を連想させるトロピカルフルーツとココナッツに、メンズ的なアロマティックシトラスを合わせた香り。女性と男性、明るさと暗さの対比に、コンセプトの「月明かりが導く、楽園への逃避行」が重なる。さすがはキリアン、ありそうでない香りだ。
この青色に輝くボトルの色から、個人的にはもう少しアロマティックシトラスを強めた方がイメージに合うとも感じるが。

バイ キリアンは2007年に、世界的コニャックメゾンとして名高いヘネシー家の御曹司キリアン ヘネシーによって創設された。アートとしてのパルファムという考えに基づいた究極に洗練された時代を超えるラグジュアリーなパルファムを創り出しており、それらの香りのバックボーンにあるのは、幼少期に暮らした城のコニャックセラーに並ぶ、木樽から漂う芳しき香りとのこと。
店頭で一通り試香させていただき気づいたことは、どの香りもフルーティの香りがうまく使われている点だ。すぐには何のフルーツか分からないまろやかな甘さと深みがあり、安っぽさのないフルーティな香り。販売員さんによると、実際に酒を熟成する際にフルーツを加えるとまろやかな深みが出るらしく、キリアンにはそういうフルーティの使い方が多く見られると感じる。

フレグランスはまず香りが第一と感じながらも、ボトルがカッコいいと心がなびいてしまう。バイ キリアンは割と手を出しやすい価格帯でトラベルスプレーセットがあり、特にムーンライト イン ヘブンのトラベルケースは小物としての完成度が高く、持っていてテンションが上がる。
ムーンライト イン ヘブンは「月明かりが照らし出す、禁断の楽園への扉の前へと貴方を誘い出す」とのこと。まさにこのフレグランスで、ついに禁断のキリアンの世界に誘い出されて、とうとう足を踏み入れてしまった。

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ゲラン / アンジェリーク ノアール

ゲランゲランからのお知らせがあります

アンジェリーク ノアール

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:75ml・35,200円 (生産終了)発売日:2006/11/15

7購入品

2019/2/11 16:16:35

寒さと乾燥が強いこの季節、バニラのふくよかな甘さに魅せられる。
アイスクリームのバニラと同じように、フレグランスに使われるバニラの香りもピンキリで、高品質のバニラ素材が使われているのは、なんといってもゲランだと感じる。

個人的には、グルマン的な甘さに溶け込んでいるバニラよりも、バニラの素材の良さや甘さを引き出しているような香りが好みで、このアンジェリーク ノワールのバニラは、オリジナリティと素材の確かさを楽しむことができる孤高の香りだ。

トップはフルーティ−グリーン。メタリックでガスっぽいペアから、カチッとしたアンジャリカシード。かなりクセのある幕開けと感じながらも、アンジェリカのクセのあるグリーンが立てば立つほど、ペアの甘さやベルガモットのみずみずしさが引き立って、チープなフルーティとは異質な香りに。そこにピンクペッパーが香ることで、少しパウダリーな女性らしさも感じられる。

ミドルはグリーン−フローラル。硬質なグリーンノートの奥に、ベルガモットから連なるかたちでジャスミンサンバックが香る。少しアロマティックでまろやかな、とてもみずみずしいジャスミンサンバックの香り。さらに奥からハーブのようなザラッとしたバニラの甘さが淡く香ってくる。ミドルのグリーン、フローラル、バニラのどちらにも偏ることのない、まるでトライアングルのようなバランスの良い香り立ち。かなり個性的だと思う。

ベースはバルサミック−ウッディ。そしてアンジェリカとセダーウッドを合わせたようなグリーンウッディに、みずみずしいジャスミンバニラが溶け込んでいくようなイメージ。バニラも相当甘いのだけど、その甘さに溺れていかない。最後は柔らかいバニラムスクの香りに。

香り立ちも強く、持続性もあるため、下半身につけることがおすすめで、肌に乗せるとアンジェリカの香りが主張するのが3から4時間くらい、ふくよかなバニラは6時間以上香る。

全体的には、稀有なグリーンとバニラのコントラストが独創的で、そのコントラストをみずみずしいジャスミンサンバックが上手に調和させた素晴らしい香りだ。香調もフレッシュオリエンタルとされていて、とても珍しい。

アンジェリカには不老長寿の万能薬としての効能があり、「大天使の花」「天使のハーブ」「精霊の宿る根」と呼ばれるとのこと。
アンジェリーク ノワールのバニラは、同じラール エ ラ マティエールのドゥーブル ヴァニーユとはまた違う、甘さとウッディのようなビーンズ感が感じられる素材だ。

この決して相性が良いとは言いがたいアンジェリカとバニラを組み合わせた調香師のダニエラ・アンドリエのインスピレーションは凄いと思う(アンジェリカの花言葉はまさしく「インスピレーション」)。ゲランでは、2005年頃から2008年まで専属調香師以外の作品が多く、このアンジェリーク ノワール(2005年)も良い意味でゲランらしくない香りで、こういう独創性あふれる香りはもう出てこないのではと感じてしまう。

アンジェリカの硬くハーバルなグリーンが問題なければ、真夏以外は使うことができるのでは。個人的には特に空気が硬いこの時期、冷たい印象の奥から香るバニラが、とてもかっこいいと感じる。爽快かつハンサムなバニラに包まれたい時におすすめしたい香りだ。

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ルイ・ヴィトン / タービュランス

ルイ・ヴィトン

タービュランス

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

7購入品

2019/2/3 11:20:33

ヴィトンのフレグランスのラインナップを見ると、やはり初期7作品はレベルが高い。
その後、レディース、メンズと香りは増え続け、現在では倍の14作品となったが、初期を超える香りは出ていないのでは感じている。

その初期の香りのなかでも個人的な好みは、ローズ デ ヴァン、ダン ラ ポー、そしてタービュランスだ。

心を揺り動かすようなチュベローズ。でも、他のチュベローズ系にはないハンサムなチュベローズの香り。
そしてチュベローズの脇を、ヴィトン独自製法のジャスミンと、レザーが固めている。

まさに「一目で恋に落ちる衝動からインスパイアされた」香りだ。

トップはレザリー-フローラル。オリスルートのようなレザー調フローラルに、薬草を思わせるザラッとした苦味。この苦く湿ったレザーノートは、アニマリーに近い。うっすらとジャスミンが香るものの、かなりバランスの悪い幕開けだ。

ミドルはフローラル-レザリー。レザーのザラザラした苦味を残しつつ、透明感のあるジャスミンや、冷たさのあるマグノリアが存在感を増してくる。暗いレザーが寄り添うためか、派手さを抑えた静謐なジャスミン。そこからいよいよ、チュベローズのとても華やかなフローラルが香るものの、レザーからさらに暗さ増した黒いサンダルウッドを背景に、真っ白に輝くチュベローズはとてもクールだ。
ムエットだとその暗い印象が強いが、実際に肌に合わせると、パワーバランスが逆転して、ジャスミンのコクや甘さ、濃艶なチュベローズの輝きが際立つ。ミドルまでの1.5-2時間くらいは、濃厚なジャスミンやチュベローズの素材の良さと、その甘さをキュッと引き締めたような素晴らしい香りを楽しみことができる。

ベースはウッディ-ムスキー。ジャスミンやチュベローズの苦味のある残香と、暗いサンダルウッドの香り。ジャスミンと暗めのサンダルウッドの組み合わせは、ジャスミンのいやらしさを助長させるケースが多いなか、ムスクの柔らかさがいやらしさをうまく躱していると感じる。
ベースはほぼ拡散せずに、持続時間は4-5時間程度。

タービュレンスのトップの苦味のあるレザー、ミドル以降の暗いウッディのクセは、好き嫌いが分かれてしまうのではと思われる。
私自身も最初は、レザーのアクセントが、チュベローズやジャスミンのナチュラル感を高めているが、半面、嗜好性を上げる香りをそぎ落としているため、素材の良さは伝わるがクリエーションが甘い、つまり作り込みが粗いと評価していた。

ところが、タービュレンスを肌に乗せてみると、トップの苦い香り立ちから一転、ミドル以降は今まで出会ったことのないキリッと引き締まったジャスミン・チュベローズ。とても魅惑的で、まるで「雲の間をすり抜けるようなスリリングな感覚」。

旅をテーマにしたヴィトンのフレグランスのなかで、タービュランス(乱気流の意味)は2番目の香りにあたる。1番目のローズ デ ヴァンは素材と嗜好性とキャラクターが揃った香りであるのに対し、その直後の香りが乱気流!
ジャック・キャヴァリエが、ヴィトンの香りは一筋縄ではないぞと意図しているようだ。

ヴィトンのイベントで、ジャック・キャヴァリエが「グラースのジャスミンがあれば、他の何もいらない」とまで言わしめた、CO2抽出されたグラース産ジャスミンのオイルを嗅がせていただいたことがある。優雅なホワイトフローラルノートと、スパイシー、アニマリーを合わさった香りなのに、雑味がなくクリアで、素晴らしい香り。この伝家の宝刀のジャスミンを全面に出すのではなく、チュベローズやレザーの脇に添える。何て贅沢な使い方!

不安が一つ。昨年9月に発売されたアトラップ レーヴのイベントに行った際、7つのアイコンから、タービュレンスとダン ラ ポーが外されていた。この2つは名香なので、生き残ってほしい。

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Maison Margiela Fragrances(メゾン マルジェラ フレグランス) / レプリカ オードトワレ ビーチ ウォーク

Maison Margiela Fragrances(メゾン マルジェラ フレグランス)

レプリカ オードトワレ ビーチ ウォーク

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:10ml・4,840円 / 30ml・9,900円 / 100ml・19,800円発売日:- (2020/11/18追加発売)

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5購入品

2017/9/14 00:33:46

メゾンマルジェラのレプリカシリーズの10種類の「ストーリー」の一つ、ビーチウォーク。2012年発売。
そのストーリーは、1972年にカルヴィ(コルシカ島)での思い出の香り。
海辺の散歩、砂に沈む足、肌をかすめる波、真上からギラギラとビーチを照り付けている太陽。
夏の記憶を呼び起こすフレグランスだけあって、夏にぴったりな香りに仕上がっている。

調香師は、大御所ジャック・キャバリエと、ゲランのマンダリンバジリックを調香したマリー・サラマーニュ。

トップはシトラス-フローラル。ベルガモット、レモン、ピンクペッパーのシャープな香りに、少し粉っぽいイランイランがフワッと香る。

ミドルはスイート-フローラル。イランのフローラル感に、ミルキーなココナッツと、ヘリオトロープの甘さが加わる。さらにニトロムスクがパウダリー感を増す。

ベースはムスキー-バルサミック。イラン、ヘリオトロープの残香、パウダリーなムスク、クリーミーなムスクに、セダーウッド、その奥にベンゾインの強い甘さが香る。

イランイランとミルキーなココナッツを組み合わせたユニークな香り。ココナッツ全開というよりも、ココナッツやヘリオトロープやムスクのクリーミーな甘さと、フローラル感の強いイランイランを合わせることで、とてもソフトな新しいイランの香りを醸し出している。

コルシカ島の海浜がどのような空気なのか知らないが、個人的には、常夏、小麦色の肌、コパトーン、そんなシチェーションが思い浮かぶ、柔らかな夏の香り。

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Maison Margiela Fragrances(メゾン マルジェラ フレグランス) / レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング

Maison Margiela Fragrances(メゾン マルジェラ フレグランス)

レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:10ml・5,280円 / 30ml・11,880円 / 100ml(リフィル)・19,800円 / 100ml・23,540円発売日:2013年12月 (2023/4/13追加発売)

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4購入品

2017/8/25 19:38:50

海外に行った際に、まとめ買いしたフレグランスの一つ。
その名前とパッケージに惹かれて購入した。

メゾンマルジェラのレプリカシリーズは、一人ひとりの思い出や記憶を呼び覚ますことをコンセプトにしており、それぞれが「ある年」の「ある場所」をテーマにした香りとなっていて、10種類の「ストーリー」が存在する。
ラベルには香りに出会った年、起源や説明が記載されている、とてもロマンチックなフレグランスとのこと。

このレイジーサンデーモーニングは、「2003年、フィレンツェでの思い出。なめらかな肌、くしゃくしゃのリネンシーツ、洗い立てのランドリーの心地よい香り。あの時の思い出と感覚だけを残して、時が止まったかのように」。そんなメッセージが込められた香り。
2013年発売。

トップはフルーティ-フローラル。かなりグリーンの効いたペアと、アブソリュートローズのフェニルエチルアルコールがツンと香る。

ミドルはフローラル。ローズにバイオレットのような香りが加わることで、ローズのボリューム感が増す。最初はかなりシャープなグリーンローズの香り。次第に奥からオレンジフラワーやミュゲのホワイトフローラルも香るため、ナチュラル感が出てくる。

ベースはムスキーーウッディ。ローズやオレンジフラワーに、イリス、パウダリーなムスク、サンダルウッドの、ローズ石けんのような香りに。

個人的には、気だるい日曜日の朝のくしゃくしゃのシーツに包まれたリネン系の香りというわりには、かなりフローラルやグリーン感の強く、香りの印象も硬い。フワッとした柔らかく、気だるい香りではない。
石けん調の効いたピシッとしたフローラルの清潔な香りなので、春先から初夏にかけた日中向けているのではと思う。

やや個性に欠けるが、嗜好性の高い清潔な香り、ローズ調、ロマンチックなコンセプト、シンプルなパッケージセンスなど、日本ではもっともっと認知されても良さそうなフレグランス。このクチコミが最初というのがかなり不思議に感じる。

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