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クリード(海外) / アバントゥス コロン オードパルファム

クリード(海外)

アバントゥス コロン オードパルファム

[香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:-

5購入品

2021/4/15 22:40:28

欲しい情報は手軽に集めることができ、欲しいものがあればすぐに自宅まで届けてもらえるようになった。
でも、どれだけ便利になっても現物に勝るものはないし、特にフレグランスの場合は店頭に足を運び、ボトルを眺め、紙で香りを確認し、販売員さんの説明を聞き、そして実際に肌に乗せて初めて、そのフレグランスの全体像が分かってくる。

250年以上の歴史を誇る英国のフレグランスブランドのクリードは、残念ながら2019年5月に日本から撤退してしまった。
撤退してしまうと、店頭で香りを確認できなくなることはもちろんのこと、情報集めすら疎かになってしまった。
あのメンズフレグランスの傑作アバントゥス(2011年)から、2018年にコロンが発売されていたことを知ったのは2020年のこと。

あのアバントゥスのコロンはどんな香りだろう?という興味に抗うことができず、入手してしまった。

そして、アバントゥス コロンはどういう香りかというと、、、
トップはシトラス・スパイシー。
スプレーするとほんの一瞬、アバントゥスのパイナップルのような甘さが香る。
でも、あれは幻か?と思ってしまうくらいほんの一瞬で、すぐにみずみずしいマンダリンと、キリッとしたジンジャーの香りに包まれる。このジンジャーの香り方は、同じクリードのベチバー的だ。

ミドルはアロマティック・ウッディ。
キリッとしたジンジャーを残しながら、メンズフレグランスの定番的な、少しマリンなアロマティックウッディの香りに。奥からは、バーチのスモーキーで乾いたウッディ感が香ってくる。

ベースはウッディ・ムスキー。
バーチの乾いたウッディ感や、暗いサンダルウッドをムスクが柔らかく仕上げているような香り。さらにスチラックスの焦がしたようなレザー調が、メンズらしい奥行を感じる。残香がシャネルのアリュールオムスポーツに少し似ている。

紙で香りを確認すると、シトラス・ウッディ・ムスキーに、スパイスやアロマティックで味付けしたような定番メンズフレグランスで、正直、アバントゥスらしさはあまり感じられない。

しかし肌に乗せると、特にミドル以降、アバントゥスの雰囲気が顕著に出てくる。
アバントゥスのフルーティ感、シプレ感、オークモスのキレなど、アバントゥスらしい香りがフワッと香ってくる。
もしかすると、10%くらいはアバントゥスの香料そのものを混ぜているのかもしれない。

肌に乗せることで、タールのようなウッディの残香が少し鼻に付く。もう少し、アバントゥスのようなキレのあるオークモスを効かせたシプレウッディや、柔らかいムスクが出てくれれば、さらに良かったのになあと感じる。

コロンという名のオーデパルファムのため、持続時間は6時間程度。
シトラスやスパイシーが効いたフレッシュな香り立ちのため、春から夏に活躍する香りだと思う。

アバントゥスは一度触れると忘れることができないような個性と、男らしい重厚なウッディと、柔らかいシプレの気品があった。逆に、日常使うにはかなり格好良すぎるため、年に数回程度しか使わなかったのが現実。
ところが、アバントゥスコロンは無難なメンズ定番フレグランスに、アバントゥスの雰囲気を添えたような香りなので、圧倒的に使いやすく、使用頻度は断然コロンが多い。
アバントゥスの香りが好きなのであれば、一度試す価値があると思いつつ、日本未発売。
やはり店舗があれば良かったと感じてしまう、、、。

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キリアン / バンブー ハーモニー オード パルファム

キリアン

バンブー ハーモニー オード パルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・37,400円発売日:-

6購入品

2021/4/2 00:02:18

キリアン・ヘネシーが創り出す香り、そして世界観を偏愛している。
でも、人に薦めるのであれば、正直、あまりキリアンらしくない、このバンブーハーモニー(2012)が良いと思う。

キリアン愛好家である以上、キリアンにはもっとラグジュアリーで、もっと暴力的で、もっとセクシーで、もっと中毒性の強い、いわゆるキリアンだからこそなし得た香りが好きだ。
でも結局、それら個性の強い香りは使うシーンがかなり限定されてしまうため、圧倒的に使用頻度が高いのがこのバンブー ハーモニーで、飽きさせないほどほどの個性と、使い込んでいける品質の良さを兼ね備えた、キリアンらしい香りよりも明らかに使用頻度が高い、とても優秀な香りだと思う。

トップはシトラス・グリーン。
オレンジの苦みの強い甘さ、それからベルガモットのみずみずしい酸味。それらシトラスを、鋭いグリーンノートがまるで突き出していくようなオープニング。

ミドルはグリーン・ウォータリー。
縦軸はバンブーの硬いグリーンノート、横軸はベルガモットの酸味とまぶしいネロリが広がり、奥からは芳ばしい白茶の香り。それら縦・横・底の個性を、ミモザの滴るようなフローラル感や、カルダモンのようなスパイスが、竹茶?のように、みずみずしく、そして凛と引き締めている。京都の竹林のようなイメージ。

ベースはグリーン・ウッディ。
みずみずしい竹茶から、マテ茶の燻したような苦みが増していくが、フィグリーフのソフトなグリーン感や柔らかさ、さらにはオークモスの酸味が、ありきたりなムスクとは違う、すっきりとした清潔な香りにまとめている。特に肌に乗せると、このグリーンが効いた柔らかさが増して、どこか昔使っていたシャンプーのような、心地よい懐かしさに浸りながらドライダウンしていく。

爽やかで、鋭いグリーンが強いため、春夏はもちろん、さらにみずみずしさもあり、梅雨時もキレイに香ってくれる。
持続時間は4時間くらい。
シトラスやグリーンがメインの香調のわりに持続して、最後まで香りが崩れることなく、肌に溶け込むようになじんでいく。
また、ありきたりなムスクでははなく、グリーン感をしっかり残したままウッディシプレにまとまっていくのもユニークで、キリアンらしいこだわりを感じる。

バンブーハーモニーは日本最古の物語、竹取物語に触発され、生まれた香りとのこと。残念ながら、私にはどのへんが竹取物語かは分からない。ただ、いつ使っても、気持ちが落ち着いていく懐かしさがあり、気がつくと手を伸ばしてしまうような、もっとも身近なキリアンの香り。

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ゲラン / シャマード プール オム

ゲラン

シャマード プール オム

[香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:100ml・35,200円発売日:-

5購入品

2021/3/15 23:13:39

恋に落ちるという言葉、、、とても的を得ていると思う。

そう、相手より先に恋をすると、相手の一挙手一投足にひれ伏せなければならない。そうなるともう身動きが取れない。自制心を失うくらい、相手のことが気になる。仕事も映画も本も音楽も、身体を動かしてみても、たぶん好きな香りに包まれていても、考えてしまうのはその恋する相手のことばかり。
この落ち着きを失った心の動きこそ、まさに恋に落ちてしまった状態だと思う。

ジャン・ポール ゲランが創り出したシャマード プール オム(1999年)は、シャマード(1969年)の返事として、恋に落ちた男性の深く熱いエモーションを描いた香りで、愛の瞬間への陶酔と心の降伏をテーマにしている。

恋に落ちた男性の、胸がどきどきするような歓びと魅力を表現した香りとは、どんな香りなのだろうか。

トップはアロマティック・スパイシー。
スプレーすると、まず鋭いブラックペッパー、さらにアロマティック感の強いベルガモットが香る。ゲランのフレグランスにはベルガモットが多用されるが、スプレーした瞬間に、ああゲランの香りだとわかるくらい、とても情緒がある。
そして、このベルガモットと、奥からうっすらと香ってくるバイオレットの金属音との組み合わせが、クラシカルな雰囲気を醸し出している。
ゲランらしい落ち着きのあるオープニングに、ペーパーがフレッシュな男らしさを添えているようなイメージ。

ミドルはフローラル・グリーン。
男らしいクラシカルな香りから、ヒヤシンスのフローラルの甘さが一気に広がる。このヒヤシンスはとてもみずみずしく、パッと花開くような香り立ちがとても素敵だと思う。
そんなヒヤシンスのみずみずしい甘さを、バイオレットの硬さで締めることで、メンズらしい落ち着きのある香りに仕上げている。さらに、鼻先に香るペッパーやナツメグのスパイスが、少しだけ荒々しさを付与しているような香り。

ベースはウッディ・レザリー。
みずみずしさが収まったヒヤシンスの蜜感と、バイオレットやナツメグの苦みを残しながら、アロマティックなベチバーや、暗いセダーウッドが落ち着きを与える。このレザーの湿り気とグリーンの残香が、粘土のようなクラシカルな印象を持たせながら、そのままドライダウンしていく。

とても丁寧に作り込まれたメンズフレグランスで、ヒヤシンスのみずみずしい甘さとウッディやレザーの余韻がとても心地よい。奇をてらっていないため、ややキャラクターに欠けるが、落ち着いた印象を与える香りだと感じる。

持続時間は、ミドルの締まったフローラルが2時間弱、ピリッとスパイスを効かせたようなウッディ・レザリーの香りは6時間以上続く。
あまり季節感は問わない繊細な香りではあるが、ヒヤシンスがはっきり香るため、もっとも似合うのはやはり春だと思う。
紙だとスパイシーの粗っぽさやウッディの硬さが強く、よりメンズ感が表に出るが、肌に乗せた方がヒヤシンスの甘さが広がり、ウッディやレザーが滑らかに感じる。

シャマードと同様に、このプールオムもキーとなる香りはヒヤシンスだ。
ヒヤシンスは色によって花言葉が変わるらしい。プールオムの香りのイメージは紫色のヒヤシンスで、紫の花言葉は「初恋のひたむきさ、悲哀」とのこと。
みずみずしく仄かに甘いヒヤシンスに、フレッシュなスパイシーを添えることで、恋に落ちた瞬間の初々しいイメージが創り出されている。

でも、香り全体を見るとバイオレットやウッディで要所を締めているため、どこかしら冷静で醒めたような雰囲気も強い。
若い頃のようなアクセル全開で恋に落ちていくのではなく、アクセルを踏みながらさっとブレーキを踏めるような余裕を感じる。
そして気付く。シャマード プールオムは、まるで恋に落ちている姿を演じているような、成熟した男性の香りではないかと。

もし、恋に落ちてしまい、その相手と会う時に、このシャマード プールオムを選ぶことができるだろうか。
いや、きっと、もっとセクシーな香りを選んでしまうのではないか。

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モルトンブラウン / ミルクムスク オードトワレ

モルトンブラウン

ミルクムスク オードトワレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:100ml・15,400円発売日:2020/4/30

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5購入品

2021/3/1 23:34:57

初めてモルトンブラウンのミルクムスク(2020年)という名のフレグランスを見つけた時、興味がわくと同時に名前負けしていないかなという不安を感じた。
ありそうでないシンプルさ、そしてどんな香りか連想できる名前。

嬉しいことにミルクムスクの香りは、期待を全く裏切ることない、まさに名前通りの香りだと思う。

トップはフルーティ。
ピーチにベリーの酸味を加えたを香り。少し遅れてペアのガスっぽさが香る。

ミドルはフルーティ・バルサミック。
ザクロのような酸味とラクトンのコクの奥から、滑らかなバニラムスクが香ってくる。バニラとムスクのどちらも前に出ずにうまく交わっているため、ミルク感のある香りに近づいていく。
さらにその奥から、ウォータリーなフローラルがみずみずしいツヤや硬さを与えることで、ここでバニラムスクではなく、ミルクムスクの香りが完成する。

ベースはムスキー・バルサミック。
フルーティな酸味とコクを残しながら、クマリンの甘さとムスク、さらにはアンバーやウッディでミドルの印象を保っている。最後は、少しバニラやクマリンのパウダリー感が出てくるものの、ミルクのイメージをしっかり保ったままドラインダウン。

オードトワレのため、持続時間は4時間程度。
ミルクのようなムスクの香りのため、真夏以外、季節を問わずに使える香りだと感じる。

全体的には、ラクトン、ムスク、バニラ、クマリンなどコクのある白イメージの香りに、ピーチやベリーの酸味に、みずみずしいフローラルのツヤが加えることで、少しだけヨーグルト感のあるミルクに仕上げられている。バニラやクマリンの甘さが立ちすぎないのがとても良い。

個人的には、このフレグランスがもっとも楽しめるシチュエーションは寝香水ではないだろうかと思っている。
コンセプトには、ミルクの優しさとムスクが絡み合い、肌と肌が触れ合うような心地よさを感じさせるとあり、リーディングフレグランスのミルクは、子供時代に認識する香りの一つであり、ノスタルジックな感情へと誘うという言葉にとても共感する。

子供の頃、怖い映画を観た後(なぜかその映画は決まってジョーズ)、夜中恐ろしさに目が覚め、母親の布団に逃げ込んだ経験がある。
甘酸っぱいような心地良い温もり。守られているような安心感があった。

ところが歳を重ねていくと誰も守ってくれない。逆に家族や生活など常に守り続けなければならない。
子供の頃に感じた、誰かに守ってもらえている安心感。夜、そんなノスタルジーにたまには浸ってもいいじゃないか。ミルクムスクの香りと共に。

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トム フォード ビューティ / ボー デ ジュール

トム フォード ビューティ

ボー デ ジュール

[香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:-

6購入品

2021/2/15 21:28:21


近年、フレグランス界を牽引しているのはトムフォードだと思う。

ロストチェリー、ビターピーチなど強烈なキャラクターの香り(名前も)をヒットさせている一方で、このボー デ ジュール(BEAU DE JOUR、2020年、日本未発売)のようなクラシカルなメンズフゼアの香りを現代的にアレンジした良作も手がけている。
過去、クラシカルなシトラスコロンをアレンジしたネロリ ポルトフィーノ(2011年)のような作品もヒットさせており、トムフォードが発表するフレグランスから目が離せず、新作が出ると必ずチェックしてしまう(なかなか買えませんが、、、)。

そんな天才トムフォードが創り出したラベンダーフゼアのテーマは、コントラストだと感じている。

トップはラベンダー。ハーバル感の強いキリッとしたラベンダーと、柔らかくフワッとしたクラシカルなラベンダー。この2種類のラベンダーがはっきり区別できるほど、コントラストを効かせたオープニング。

ミドルはアロマティック・フゼア。
柔らかいラベンダーは定石通り、ゼラニウムやオークモスと重なることでクラシカルなアロマティックフゼアの香りにまとまっていく。一方で、ハーバルなラベンダーはローズマリーと重なることで、少し辛さのある硬いアロマティックな香りに仕上がっている。そこにミントやバジルの爽やかさを添えることで、若々しくフレッシュな印象を与えている。クラシカルなのに若々しい。その対比がベースに向かって近づいていく。

ベースはフゼア・ウッディ。
クラシカルなフゼアは、クマリンの甘さを加えることで、ソープや洗濯糊のような清潔な印象から、パチョリの深みのあるシプレウッディな香りに包まれていく。一方で、フレッシュなアロマティックは、ミントの苦みやバジルの焦げ感がドライアンバーの男らしいキリッとした雰囲気を持たせつつも、パチョリに融合されていく。最後はクラシカルなフゼア優勢、そこにパチョリのラグジュアリー感を与えながらドライダウン。

ミドルまでは2時間程度、全体的には4時間程度持続する。

まるでテキストのようなクラシカルなフゼアを骨格に、その対比としてハーバルなラベンダーとローズマリー、爽やかなミントやバジルを置くことで若々しさを演出し、さらにパチョリでトムフォードらしいラグジュアリー感も忘れていない、オールマイティーなフレグランスだと思う。
ベースがクラシカルなフゼアのカチッとした香りのため、30代以降のビジネスシーン、特にスーツスタイルに似合う香りだと思う。

こういうクラシカルな香りを経験することで、フゼアはもちろん、シプレ、ウッディ、さらにはグルマンなど、香りの許容範囲がどんどん広がっていくのではないだろうか。

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  • 髪量・・・少ない
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  • 血液型・・・O型
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  • お酒
  • マンガ
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  • 旅行
  • ドライブ

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