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[香水・フレグランス(その他)・プレスタイリング・寝ぐせ直し]
容量・税込価格:30ml・6,600円発売日:2015/2/27
2017/7/4 18:43:06
あくまで私見ではあるが、世の男性は女性の髪の香りが好きだ。
街ですれ違った女性の髪から良い香りがして、ふと振り返る。
そんな経験があるのは私だけだろうか。
好きというよりも、憧れの対象かもしれない。
ミスディオール ヘアミストは、まさに男性が憧れそうな香りがする。
嫌味のないフローラル-シプレの香り。
店頭で販売員さんに聞いてみると、人気のミスディオール ブルーミングブーケ オードトワレと同じ香りとのこと。しかし、もしかしたら賦香率の違いかもしれないが、ヘアミストは華やかなブーケ感を抑えることで、とても使いやすいエレガントな香りに仕上げられている。
トップはシトラス。すっきりしたシトラスと、ややフルーティなベルガモットの香り。
ミドルはフローラル。可愛らしいピオニーと、エレガントなローズの香り。オードトワレは、その名前のとおり、フローラルがパッと華やかに香るが、ヘアミストは抑えられている。
ベースはシプレ-ムスキー。オークモスを軸としたフローラルシプレに、ムスク、アンバーの香り。ヘアミストはより髪に残りやすいように、ムスク感を抑え、フローラルシプレ感が強くなっている。
このシプレノートが、まさにシャンプーの残香のようで、とても心地よく、TPOを気にせずに使える香り。
さらにエレガントなフローラルがフワッと香るのだから、このヘアミストが人気があるのは当然だと感じる。
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2017/7/7 23:48:43
シトラス好きな私にとって、ネロリの香りは特に好きな香りだ。
同じビターオレンジの花を溶剤抽出したオレンジフラワー(アブソリュート)は、華やかであるが、ジャスミンに似たナチュラル感が強く、生臭さや雑みを感じる時がある。
それに比べて水蒸気蒸留したネロリ(オイル)の、雑みのない甘く優しいフローラル調に柑橘の爽やかさが調和した香りは、アロマテラピーでも人気があるとのこと。
そんなネロリを冠名に、イタリアの避暑地リビエラ地方ポルトフィーノをイメージしたネーミングと、さらにまるでポルトフィーノの海岸を彷彿させるようなコバルトグリーンのボトルには、ものすごく物欲がそそられる。
しかしながら、トムフォードのネロリポルトフィーノは、香りについていえば、はっきりいって名前負けしていると思う。なぜなら、ネロリ感よりも、オレンジフラワー感が勝っているのだから・・・。
とはいえ、この香りが嫌いかというととても気に入っていて、好きというよりもクセになる香りだと感じている。
トップはシトラス-ハーバル。かなりビターなシトラスと、硬いラベンダーやローズマリーの合わせたの香り。特にローズマリーの硬さがハーバルよりも、ややケミカルぽいグリーンに香るため、色々な方がコメントされているように、入浴剤を感じさせる。周りの人にこのトップを嗅いでもらったところ、半数はバスクリンの香りと答えたほど。
ミドルはフローラルーグリーン。硬いグリーンの残香に、やや粗さのあるオレンジフラワー、ハーバル感の強いラバンジンの香り。トップからここまでは完全にメンズフレグランス。少しずつ硬さや粗さが落ち着いてくると、ようやくジャスミンとネロリの柔らかいフローラルの香りになる。この香りは文句のつけようなないほど、気持ちが良い。肌に乗せると、ネロリよりも、ジャスミンが少し前に出るようで、レディースらしく映る。
ベースはアンバー-ムスキー。プチグレンにも似たドライなネロリの残香に、アンバーの甘さと、軽めのセダーウッドとムスクの香り。
思い切りネロリを期待すると、正直、肩透かしをくらう香りであるが、この硬いグリーンとオレンジフラワーの組み合わせが、真夏の炎天下で、なんともいえぬ爽やかさを与えてくれる。さらにその奥から、ジャスミンやネロリが優しく香る。なんて心地良い香りだろうか。本当にクセになる。
しかし、レイヤリングで自分の香りを楽しめるプライベートブランドだけあって、ベースが弱めで、持続性があまりない。持って3時間というところ。
まあ、このボトルをカバンに忍び込ませること自体にテンションが上がるのだから、良しとしよう。
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チャンス オー タンドゥル オードゥ トワレット(ヴァポリザター)
容量・税込価格:35ml・10,120円 / 50ml・14,520円 / 100ml・20,350円発売日:2010/2/19 (2018/1/5追加発売)
2017/8/9 18:48:08
シャネルの数ある香りのなかで、ややケミカル感が強い(特にグリーンが)反面、バランスや嗜好が良く、もっとも使いやすい香りだと思う。
チャンスオータンドゥルはチャンスシリーズ第3弾として2010年に発売した。日本では、もっとも人気のあるフレグランスの一つである。
本家チャンス(フルーティ-フローラル-シプレ)と比較して、フレッシュなフローラル感が強く、若々しさを感じる。それでいながら、いやらしさを感じさせない程度の女性らしさと、清潔感があり、さらに香りはまったくチープではなく、香りの持ちも良い。本当にバランスが良い。
春から初夏にかけて、この香りを身に付けるだけで、きっと気分も上がるのでは。
トップはシトラス-グリーン。フレッシュなグレープフルーツと、まるめろ(クインス)の香り。残念ながら、私はクインスの香りを知らないので分解してみると、ザラッとしたグリーン感の強いグリーンアップルのような香りと、バニラのような甘さがふんわり香る。
ミドルはフローラル-フルーティ。フルーティな残香に、すっきりとしたヒヤシンスグリーンと、ジャスミンの香り。時間が経つにつれ、ジャスミンが強くなり、女性感が増していく。
ベースはパウダリー-ムスキー。フルーティな残香、クリーミーなムスク、ドライアンバー、セダーウッドに、少しバニラのような甘さがかなり持続する。
男性目線で見ても、うっすらとこの香りを身に付けている女性に対し、悪印象を感じる人は少ないのではと感じる。
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2017/8/15 21:06:02
世界香水ガイドによると、チャンスはココマドモワゼルのVer.2らしい。ココマドは2001年発売、チャンスは2003年に発売。
確かに共にシプレ調ではあるが、チャンスはシプレ感を大味して、スパイシーやグリーンで爽やかにまとめたように感じる。
トップはフルーティ-スパイシー。桜桃やパイナップルなどの少しモタッとした甘さのあるフルーティと、ピリッとしたレモンやピンクペッパーの香り。トップから骨格となるシプレノートのパチョリのアーシーな香りが、少々鼻に付く。
ミドルはフルーティ-フローラル。トップから出てしまっていたフルーティシプレに、ジャスミンと、スパイシーグリーンなヒヤシンスの香り。このみずみずしいジャスミンは、エレガントでとても華やかな香り。
ベースはシプレ-ムスキー。フルーティの残香とパチョリ、オークモスのシプレノートと、ムスク、ベチバーの香り。
この香り自体は悪くはないが、フルーティが甘すぎる、パチョリが効きすぎているなど、少し粗さを感じる。
であれば、より洗練された香りのココマドや、もっと嗜好性の高いオータンドゥルをおすすめしたい。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2017/8/23 21:14:53
アトリエ・コロンのシトラス系の香りは、それぞれ好き嫌いの好みは分かれるとしても、調香師の技が光る逸品が多いと感じている。
アトリエ・コロンの創業者の二人、シルヴィー・ガンターとクリストフ・セルヴァセルは、古くからの伝統的なオーデコロンに着目し、独自の研究を重ねることで、コロンのフレッシュ感と、持続性や奥行きのある香りを両立することにした。
名づけて“コロン・アブソリュ”。
本来なら、数分で飛んでしまうトップの香りが、かなり持続する技術。
もちろん、オーデコロンと比較して、賦香率の高さもあるが、シトラスは賦香率に関係なく、すぐに飛んでしまうため、練りに練った処方が効いていると感じている。
なかでもベルガモットソレイユは、クラシカルなハーバル・シトラスコロンの面影が強く、特にお薦めしたい香りの一つ。
トップはシトラス-ハーバル。ベルガモットの香り。ラベンダーやカルダモンが、ハーバルかつ枝のように香るため、精油のベルガモットよりも甘くジューシーに感じる。私の場合、肌に乗せると、アンバーの影響か、ジューシーさが増して香る。
ミドルは、ハーバル-スパイシー。ベルガモットの残香に、フレッシュなラベンダーやカルダモンと、ジャスミンやオレンジフラワーのようなホワイトフローラルがうっすら香ることで、ベルガモットのような柔らかい香りがしばらく続く。
ベースはウッディ-アーシー。ミドルの残香に、アンバーの甘さ(果実感)、オークモス(フレッシュ感)が香ることで、ベルガモットの香りを持続させている。また、アロマティックなベチバーの香りが、クラシカルな印象を与えている。
全体的な軸となっているのはウッディ-アンバーで、そこにハーバル、スパイシー、フローラル、アーシーな香りを添えることで、トップからあまり香りが変わらず、クラシカルなシトラスコロンの香りが最後まで楽しめる。
トップの印象が持続するだけで、香り自体は持続時間は3〜4時間くらい。
クラシカルなシトラスコロン色が強いため、少し男性的か。その分、甘さが控えめで、フレッシュなので、夏場には出番が多い。
ジューシー感が好きな人はオレンジサングインやポメロパラディを、もっとフレッシュ感が好きな人はセドラエニヴロンがおすすめ。
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