2017/2/1 19:56:51
ゲランのフレグランスの最初のクチコミは、廃盤となってしまったが、ナエマのパルファムにしようと決めていた。
ゲランのもっとも素晴らしいローズと称された名香が、2015年に廃盤になると知り、あわてて日本橋三越で香りをチェックし、観賞用として量り売りを購入した。1979年発表。このフルーティローズの香りが素晴らしく、1998年に「ナエマ」というバラの品種が生まれたほど。
TOPはFruity-Floral。バラのエグみや、フルーティの甘ったるさが、全体的に粗く、乱暴に攻撃的に香る。
MIDDLEはFruity-Floaral。ところが、5分くらい経つと、粗かったトップが一気に収れんされて、とても重厚なバラの香りになる。まずここに驚く。濃厚なバラではあるが、みずみずしいフルーティや、仄かに香るウッディとのバランスが素晴らしい。よく嗅ぐと、バラの花だけでなく、葉や枝、そこに滴る水滴のみずみずしさまでも感じられるくらい奥行きのある香り。
BASEはOriental-Woody。ローズの残香をサンダルウッドが支え、ハチミツの甘さやパチョリの柔らかさが、オリエンタル調に上手く仕上げていて、どこか懐かしさを感じる。
バラがしっかりと香るため、男性ではなかなか付けることができないが、上品な女性の艶っぽいさを感じる香りなので、ムエットで香りを嗅ぐだけで、うっとりとした満ち足りた気分になる。
ほんの僅かしか持っていないが、大切に使おうと思う。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:70ml・30,800円発売日:2013年10月
2017/2/8 21:35:01
清潔感あふれるアクアユニヴェリサリスより、ナチュラル感が強くヤンチャな印象の香り。
TOPはCitrus-Spicy。すっきり爽快なレモンに、ピール感の強いマンダリン。これだけ見るとメンズ的であるが、ピンクペッパーのようなパウダリーなスパイシーノートが、爽快でありながらも、中性的な柔らかさを与える
MIDDLEはFloral-Spicy。フレッシュさが抜けたレモンフローラル?香りと、ブラックペッパーのスパイシーの香り。その奥から、ガイヤックウッドのザラザラとしたウッディーノートと合わさり、爽快でありながらも、優しさを感じる香り
BASEはWoody-Balsamic。シトラスとスパイシーのすっきりした残香と、ガイヤックウッド、トンカビーンとティーノートを思わせる柔らかさと、うっすら甘いバニラの香り。リネン系ではなく、ウッディー感が強い。肌に乗せると、バニラの香りがより強く香り立つ
爽快でありつつも、ナチュラルな柔らか、甘さがあり、特に寒い時期の朝にオススメ。すっきりしながらも、優しい甘さに包まれる。
アクアシリーズでありながらも、みずみずしさは感じない。
ムエットだと持続しないが、肌に乗せた方が香りが持つ。4、5時間程度
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2017/2/24 19:35:05
アトリエ・コロンはシトラス系が人気であるが、このウーロン・アンフィニも名香だと思っている。
一見、ブルガリプールオムに似ているが、ガイヤックの硬いウッディ感、ネロリやフリージアのフローラル感もあり、複雑でもっと上品な香りがする。
おそらく、冬には暖かさを感じ、夏には冷たさを感じるのでは、そんな印象の香り。
TOPはCitrus-Green。透明感のあるベルガモットと、カチッとしたフリージアのグリーンフローラルな香り。
MIDDLEはGreen-Floral。ウーロンの香りではなく、ブルガリプールオムを髣髴させる柔らかいティーノートの香り。さらにネロリやジャスミンのナチュラルなフローラルな香りが、全体を複雑にしている。ガイヤックウードの硬質なウッディ感がかなりしっかりと伝わってくるため、ブルガリプールオムよりウッディの硬さがあり、夏場であれば冷たさを、冬場であれば温もりを感じる。
BASEはWoody-Musky。硬くザラっとしたガイヤックウッドと、アロマティックなベチバー、クリーミーなムスクの香り。ガイヤックウッド、ベチバーのザラっとした感じからレザリーのような香りもするが、煙草を燻したようなビターなレザーではなく、もっともっと白い印象のレザー。最後の最後に煙草っぽいスモーキーな香りが少し香る
夏場の夕方、熱気を沈めたい、疲れを癒したい時や、乾燥した冬場に甘さのない温もりを感じたい時など、ほぼ通年使える香水。また攻撃的でなく、嫌われにくい清潔な香りなため、かなり使いやすいと思う。
ただ、惜しむのは、なぜウーロンと命名したのか。ウーロン茶の香りはしないし、ウーロン茶の香りって、身体にまといたい香りなのか?とも感じてしまう。名前と香りが一致しない点でマイナス★
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シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット (ヴァポリザター)
容量・税込価格:35ml・9,900円 / 35ml・11,550円 / 50ml・13,200円 / 100ml・18,700円 / -・11,550円 / -・16,500円 / -・23,100円発売日:2016/9/23 (2023/12/1追加発売)
2017/3/1 18:26:59
香水専門ブログ「フレグランス アッセンブル」にレビューを更新しましたので、そちらも宜しくお願い致します。
シャネルの名香中の名香 N°5を、シャネルの新調香師(4代目)のオリヴィエ・ポルジュが新世代のフェミニンを体現する香りとしてアレンジした。
父である3代目調香師のジャック・ポルジェもN°5をアレンジしている(N°5 EAU PREMIERE)。
ローはフランス語で水を意味し、この新しい N°5は水のようにたっぷりつけ、水のような透明感あふれるパッケージデザインに仕上がっている。
重厚なアルデハイドフローラルと、シトラスの相反する香りをきれいにまとめていて、N°5の華やかさも残しつつも、フレッシュ感もある香り。
TOPはCitrus-Aldhyde。マンダリンと粉っぽいアルデハイドから、徐々にネロリのような甘さもあるシトラスの香りに。
MIDDLEはFloral-Citrus。かなりすっきりとしたレモンと、イランイラン、ネロリがフレッシュに香る。フレッシュで若々しいN°5の香り。徐々にローズオイルの甘さも香ってくる。これであれば、ゴージャスで敷居が高いN°5もつけてみたいと感じるのでは。
BASEはWoody-Musky。イランイラン、ネロリ、ローズ、ジャスミンの残香に、力強いベチバーと、とてもクリーミーなムスクの香り。
疑問が2つ。
なぜ今、N°5をアレンジする必要があるのか。新しい調香師に変わったのだから、今までにないまったく新しい香りを創作すれば良かったのにと感じてしまう。
また、N°5ローは、若々しくフレッシュ感の強い香りではあるが、骨格はN°5のような濃厚なフローラルウッディのため、リリー=ローズ・メロディ・ディップの年代(17歳)が纏うには、かなり大人すぎる香りなのでは、香調とターゲットが合っていないのではと感じる。
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2017/3/23 13:02:13
ラブティックゲラン帝国ホテルにて、カウンセリングをしてもらい、購入したフレグランス。その際に、ラール エ ラ マティエール ボワ ダルメニや、アルセーヌ ルパン ル ヴォワイユを紹介していただいたが、予算が合わずに、このロム イデアル オードトワレに決めた。
非常に男らしい力強さ、知性、甘さを合わせた香りで、コンセプトにあるスマート、ハンサム、ストロングにうなずける。
TOPはCitrus-Spicy。フレッシュなベルガモットとローズマリーと、甘さのあるオレンジ、少しクセのあるシナモンリーフのようなスパイシーな香りが合わさり、洋酒を思い出させる香り立ち。
MIDDLEはSpicy-Balsamic。かなりキレのあるアーモンドと、トンカビーンやバニラのバルサミックな甘さと、シナモンの残香が香り立つ。アーモンドのツンと鼻に刺さる刺激と、トンカビーンのまろやかな甘さが、アマレットのよう。
Woody-Leathery。トンカビーンやバニラの甘さに、パチョリ、レザー調が加わり、最後はかなり荒々しいスパイシーなウッディ-アンバーが存在感を増す。ミドルまでは独特のクセがあったが、ベースのこの香りは、ウッディアンバーがとても力強く、バルサミックな甘さを合わせたセクシーで男らしい香り。かなり持続力もある。
全体的に、洋酒のような独特なクセ(色気)があり、かなり使用シーンが限られる香り。夜、ショットバーのカウンター越しに、一人でバーボンを楽しむ。自分一人の時間・・・。こんなシチュエーションにぴったりなのでは。
私は、夜といえば、ビールに焼き鳥が定番なので、なかなか使う場面がないのが残念・・・。
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