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[化粧水]
容量・税込価格:75ml・12,650円 / 160ml・23,100円 / 230ml・29,150円 (編集部調べ)発売日:1980年12月 (2015/7/21追加発売)
2011/3/28 22:21:40
今から30余年前、初めて見たそれは、SECRET KEYという名の、青いプラスティック・ボトルに入った、スペシャルケアのカテゴリーに属するよくわからない製品でした。
それがSECRET KEY2となり、SK-2となり、30年も店頭に存在し続けることになるとは思ってもみませんでした。
昨年、キャンペーンにつられてキットを購入。始めたのが夏だったこともあり、さして問題も起こらず3カ月使えました。ただ肌診断ではなぜか回を追うごとに水分量も油分も減少傾向。BAさんに「まだ大丈夫です」(?)といわれ、洗顔から乳液まで少しづつラインで揃えた矢先、突如猛烈なかゆみと共に右頬に赤い発疹が出現。最後に購入したシグネチャーを使いだしたばかりだったので、これか?と思い使用を中止しましたが治らず。
折しも年末で皮膚科にも行けず、年明けにすぐ旅行の予定が控えていたので下手に化粧品を変えるのも難しく、帰省中からアルージェの化粧液でかゆみを抑えつつ、帰宅後洗顔料を除くすべてのラインを止めたところ瞬く間に炎症が治まりはじめました。
つまりはピテラが原因。
かぶれを起こす抗体ができるまでは、長くても2カ月と思っていたのでちょっと驚きました。湿疹が次第にハタケのようになってその部分が陥没しているように見え、こんな状態は初めて。
高額な商品だからすぐにはやめられない。そこが失敗の原因です。
こちらのクチコミをよく見ると、最高ランクをつけているのは脂性肌もしくは混合肌のかたが多いように感じます。最近は若い世代がターゲットのようで、人気女優さんにアンビリバボーと言わせれば20代のかたは飛びつきますよね。メーカーの戦略が当たったといえます。
ただ、メーカーの自社開発成分を高配合した商品だからとここまで高額にし続ける必要があるのか、個人的には?です。
ともあれ、私は潔くこの一本と決別して、クリアな肌を取り戻しました。
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2011/6/15 23:54:56
「青い缶の真っ白いクリーム。この白さに秘密があります」
もう何年前になるのでしょうか・・・ニベアが発売されたばかりの頃、TVで流れた最初のコピーです。
当時小学生だった私はちょっと面白くて、「秘密ってなに?」と画面に見入っていました。
その頃日本の化粧品業界はというと、こんな勢力図。トップに二大巨頭(資生堂とカネボウ)がいて、その下にコーセー。ウテナやジュジュ、キスミーやパピリオといった低価格帯が売りのメーカーが続き、ちふれやセザンヌなど、当時は100円化粧品のブランドだった2社もすでにありました。
それとは別に、訪問販売の専門メーカーだったのがポーラとメナード。
でもそこに、「花王」の存在はありませんでした。
お風呂用の石鹸とか洗濯用洗剤のメーカーという認識だった花王が、化粧品業界に打って出た最初の商品がこれ。西ドイツ(当時)のメーカー、バイヤスドルフ社との提携で発売されたものです。
今考えると不思議かもしれませんが、その頃はファミリー向けの化粧品というものがありませんでした。まして全身いたるところに使えて、価格も手ごろというと、私の記憶をほっくり返しても出てこない。
ズバリ花王の戦略がはまり、ニベアは文字通り「一人勝ち」状態でした。
この商品をハンドクリームと認識されているかたが多くて驚きましたが、実際は顔や身体のためのクリームで、後発のアトリックスが本職のハンドクリームです。
子供のころは寒冷地に住んでいたため、ニベアは必需品になりました。
経験したかたもいるでしょう、真冬の吹雪で頬の血管が浮き上がり、肌表面がひび割れてくる現象。ブリザード(地吹雪)対策にゴーグルやらマスクやらで防備してもだめなとき、このクリームをほっぺたに塗るだけでひび割れを防げました。
先日、久しぶりにチューブ入りを買ってみました。
香りもテクスチャーもあの頃とほとんど変わらず。足の指の付け根が粉をふいたようになってしまい、手持ちの化粧水をつけてみましたが改善されず、ニベアを重ねています。香りが懐かしいです。処方は少し変わったのかな。
いまやエストを頂点に、ソフィーナやビオレなど看板ブランドが目白押しの花王はここから出発したんだっけ・・・と、改めて思い返しています。
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[フェイスクリーム]
容量・税込価格:40g・2,970円 (編集部調べ)発売日:2008/10/11 (2020/4/27追加発売)
2014/11/11 18:28:52
確かに使い心地いいですよね、これ。
長いこと前評判ばかり聞いてて、やっとこさ使う機会を得て、正直ビックリしました。
ここまで質感軽くて、なのに潤い方が半端なくて、しかもべとつかない。私は髪の毛が顔に張り付く感触がダメで、いわゆるオールインワン・ジェルのたぐいが大嫌いなんだけど、このクリームは真逆にいますね。こればかりは使ってみないと、なかなかニュアンスを伝えるのが難しい。
キュレルと言えば、言わずと知れた擬似セラミドの元祖ですけれども、これだけセラミドが市民権を得て(?)、ヒト型だの天然だのと百花繚乱にもかかわらず、一徹に擬似セラミドで通しているところはぶれないというか頑固というか(笑)。
ただしこの軽さは、シリコン・オイルによるところも多いんじゃないかしら。
ざっと見回しても、ジメチコンだけで3種も配合されている。保湿のための成分はグリセリンと擬似セラミドとユーカリ・エキスくらいですから、軽さ=シリコンと考えてまず間違いないでしょう。
えええーーっ?!と驚かなくて大丈夫。
そもそもこういった処方は、敏感肌用の製品では普通のこと。
変質の激しい植物系オイルは使えないし、現在のシリコン・オイルなどは肌に入り込まないよう分子量を大きくしたものが主流で、ストッキングのようにネット状に覆うだけなんだとか。言ってみれば、毒にも薬にもならない、美容効果は無いけど悪影響も及ぼさない、そんな存在のように思います。
ただ、いくら保湿効果が高いと言っても、化粧水の段階で少ししっとり目にしないと冬場は厳しいかな・・・。さもなくば、美容液を挟むって手もあります。
自分なりのセレクトでメニューが組めるのも、オーソドックスなラインを保つキュレルならでは。私はいざという時のお助けケアとして、時々はお世話になろうと思います。
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[フェイスクリーム]
容量・税込価格:50g・7,480円発売日:2009/3/6
2018/7/19 22:55:08
ごめんね。ちょっと評価下げます(6→4)。
実は昨年末、二年ぶりに使ってみようと思いました。インテンスが高額で続けにくくなったのが理由ですが、思いもよらぬ事態がおきました。
使用してほんのひと月で、匂いが変化してきたのです。始めはちょっと酸っぱいかな?であまり気にしなかったのですが、そのうちどんどん刺激臭が強まり、(うちには猫がいるのですが)最後には猫のおしっこ臭と変わらないくらいになりました。我慢の限界だったので新品に変えましたが、二か月ほどでまた同じ状態に。
たまらずニールズヤードの直営店に駆け込みました。驚いたのはBAさんも承知をしていて、カランデュラという花のエキスが原因だと教えてくれました。ただ対策としては、表面を削るとか(それやったところで変わらないんですけど)、冷蔵庫に入れるといったことでした。
はっきり言って三年前には無かった現象です。あと今年に入ってからテクスチャーが変わり、バーム状から滑らかなクリームタイプになりましたが、あの大好きだった香りは楽しめなくなりました。仕方がないので、他のニールズが残っているうちは、インテンスに戻そうと思います。
製造過程の問題なのでしょうが、やっと肌に合うオーガニックと会えて喜んでいただけに、とても残念です。
以下は以前のクチコミです。
そもそもニールズヤードが日本初上陸した時から、クリームと言えばフランキンセンスでした。初めはナリシング・クリームが出て、その後登場して来たのがこちら。ケミカル成分を排除したナチュラル系特有の、かなり硬めのクリーム。スパチュラでコリコリと削って使うタイプです。勿論、実際にはコリコリなんて音はしませんが・・・お菓子で言うならトッピングに使われるバタークリームと言えば分かりやすいかもしれません。それが肌に乗っかったとたん、するすると伸びてピタッとなじむ。ベトベトもしませんし、デラッと光ることもない。まことに使いやすいクリームです。
私は朝晩使ってます。
朝は美容液を使わず、化粧水の後はこれのみ。そのほうがリキッドファンデーションとの相性が良いためですが、油っぽくないので年間を通して使えそうです。夜はスキンケアの最後に薄く伸ばします。美容液の後に使うと物凄く伸びが良いので、パール2個分とかそんなレベルではなく、スパチュラ半分で顔全体にいけてしまう。このコスパの良さ。オーガニック製品でこれは逆に心配か?! ただこちらは一般的なナチュラル系クリームと違い、あのムワァ〜っという独特の油臭い匂いがしない。もう現品を購入して4か月がたちますが、全く変質の気配なし。半年は大丈夫なんじゃないかな・・・(安直な)。
シリーズの中では、一番マイルドな落ち着く香り。そもそもこの芳香の強さが際立って肌への刺激が強いとされるフランキンセンスを、自らの傷を樹液で修復する姿だけでスキンケアに取り入れようと考えたのはなぜなんでしょう。先見の明と言いますか・・・。ニールズヤードは英国キングストン大学との共同研究で、肌のきめが整ったりコラーゲンの生成に役立つことなどを突き止めているんだそうです。初めに製品ありきでもしっかり効果を実証してみせるあたり、さすがですね。
今はメーカーさんも最新作のインテンス・クリームを押してて、直営店に行くとサンプルをバンバンくれるんですけど、私はこちらで十分かな。お財布の御機嫌も取らないといけませんし・・・(苦笑)。
ニールズヤードは自主農園の作物だけでなく、フランキンセンスなど野生の植物も利用しますが、そこには大原則があります。サスティナブル(持続可能)な原料であること。それを採取することで生態系を壊さないこと。従ってこのブランドは、どんなに魅力的であってもサンダルウッドやローズウッドなど、希少な原料には手を出しません。私の記憶が間違っていなければ、巷の主流であるアルガン・オイルすら、ラインアップにありません。
つまりこのブランドが見向きもしない原料は、裏を返せば希少性が高い。つまり採りすぎが生態系に影響する危険性を伴うものと言えるのかもしれません。
ロンドンのコヴェント・ガーデンに薬局を開いた時から、彼等のポリシーは変わっていません。そこがこのブランドを信頼する根拠でもあります。
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2011/4/6 23:16:07
SK-2の発売当初、このローションはありませんでした。
もう30年近く前になりますが、トリートメント・エッセンスのお試しサイズを購入した際、肌に乗っかってるだけという感触で、「浸透しないのにこの価格かぁ・・・」(当時は今よりまだ安かったですけど)と現品購入を見送った覚えがあります。
SK-2がブランドとして独立し、昨年30周年の記念キットを手にしたときに、ふきとり用化粧水がセットされているのを見て「必要に迫られたかな」と納得しました。
確かにこれの後にエッセンスを使うと、なじむように思えます。
むしろこちらの方がしっとりしている感じで、2本で普通の保湿化粧水1本分の働きと言っちゃってもいいくらい。
無色無香料。グリセリンなどが配合されて一見優しい成分構成にもみえますが、問題はAHAが3種も入っている点。
私の場合、3か月は使えましたが、「クリアな肌」というよりは「薄くなめした肌」。
エッセンスの働きもあるのでしょうが、くすみが抜けるイコール角質層が透けて中の毛細血管まで浮き彫りになるといった印象。
結局、ただでさえ薄い肌がますます薄くなり、乾燥がすすんでかぶれの下地(?)をつくってしまったようです。
これがないとエッセンスが浸透しないし、そうかといって使えば角質の厚みを保てないし。
わずか0.02ミリの組織に、いったい何をどれだけ入れようというのか。
ひところ、美容液からなにから、さまざまなAHAを配合した製品が流行った時期がありましたが、年齢が進んだ肌はむしろ、こうしたピーリング効果をうたったアイテムを使い過ぎないほうがいいようです。
実は歳と共に真皮層が薄くなっていくため、皮膚の厚みを保つためにターンオーバーのスピードが落ちるのだとか。
人の身体って不思議ですね。
無理に自然のリズムを壊すのは、やはり相応の結果が待ってる気がしています。
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