新真昼さんのゲラン / エリクシール　シャルネル　フレンチキスへのクチコミ - My@cosme

ゲラン

エリクシール　シャルネル　フレンチキス

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格：-発売日：-

ゲランの女性向けエクスクルーシヴライン「エリクシールシャルネル」最後の作品となったフレンチキス。これが追加されて約7年、新作は補充されることなくついに今年でシリーズ自体が終了。他のシプレーファタル、グルマンコキャン、フローラルロマンティックはビーボトルでのフィリングサービスで購入できるものの、フレンチキスだけは廃番になってしまう。エリクシールシャルネル四姉妹の末妹であるフレンチキスとはいったいどんな香りなのだろうか？


トップに拡がるのは可愛らしいベリーの甘酸っぱさ。さながら日本では売ってなさそうなラズベリー味の真っ赤なキャンディの香りだ。そういったお菓子のフレーバーはだいたいアーティフィシャルだが、もちろんこのフレンチキスのベリーもそう。キュンと甘酸っぱいけど、ナチュラル感は薄い。

五分ほどでミドルへ。ベリーの甘酸っぱさを上の方にとどめつつ、ローズの華やかさにヴァイオレットの甘さが展開していくが、同時に蝋のような脂っぽい香りも感じられる。そう、これはリップスティックの香りだ。他の有名ブランドで言うとシャネルのミシアやフレデリックマルのリップスティックローズのように、特段珍しい香りではない。赤い果実の香りは、真っ赤な口紅の香りだったというわけだ。

ドライダウンは、オリスルートにヘリオトロープ、パウダリーなムスクに落ちつく。リップスティックから連想すると、白粉の香りといったところか。持続はだいたい六、七時間ほど。


フレンチキスと聞くと、日本人には軽いキスを想像する人が多いかもしれないが、実はその逆で情熱的で濃厚なキスを指すそうだ。なるほど、香水の方のフレンチキスは真っ赤なリップスティックの情熱的、エネルギッシュなレッドベリーの印象だ。

残念ながらオートパフューマリーの再編に伴い、フレンチキスは廃番になってしまうが、落ち込むことはない。新作「ローズシェリー」は、かなりフレンチキスに似ている（軽く試しただけだが七割くらいは似ていると思う）。ローズシェリーも、もちろんレビューする予定だ。


トップ:ライチ、ラズベリー
ミドル:ローズ、ヴァイオレット
ベース:ヘリオトロープ、バニラ、オリスルート、ホワイトムスク
調香師は、ティエリー・ワッサー。
（fragranticaより）

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