kafka-dieさんのロジェ・ガレ(海外) / ロジェ・ガレ ソープへのクチコミ |
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[ボディ石鹸]
容量・税込価格:1個・770円 / 3個・1,980円発売日:-
2014/6/5 16:58:27
マルセイユ製法でつくられているロジェ・ガレ。もうずいぶん前に廃番になったサヴォン(石鹸)です。
もはや二度とない。
秘密の花園から採取されている植物から香料をつくっているロジェ・ガレ。スミレは、自生するニオイスミレがありますが、花精油バイオレットフラワー アブソリュート、バイオレットリーフ アブソリュートは現在は高級香料にのみ使われていて、ロジェ・ガレでは「合成香料のスミレを使用したシリーズ」です。
1893年のヴィオレシリーズ ”ヴェラ・ヴィオレッタ(真のスミレ)”なのだと思いますが、近代までは確かに生産されていたようです。
ロジェ・ガレのヴィオレの香り。ニオイスミレ、虹色スミレのような香りを持つイオノン。バイオレットリーフから取り出したといわれています。このイオノンを使用したスミレの香水ははじめてのものだったのです。
使用された二種類のイオノンのうち、β-イオノンは金木犀の香りの主成分です。
グリーン調の香りは花の甘い香りとはちょっと違う。ゲランのアンソレンスは花の香りをイメージしてますよね。同じヴィオレでもゲランはアイリス、ロジェ・ガレは金木犀が香る。
ヴィオレ(すみれ)のサヴォンがいつ無くなったのかがわかりません。デッドストックのパウダー入りボックスは箱の状態で値段の上下はあるものの、いまだに手に入れることは可能ですが、サヴォンに限っては、海外のオークションサイトにもありません。
バイオレットの花をヤギ乳に浸したものを顔に塗っていた時代がありましが、この石鹸がもう一度甦ってほしいなと思います。
このすみれのサヴォン。作家森茉莉が小説「恋人たちの森」、エッセイの「私の美の世界」でもこのサヴォンをあげています。
靴も、背広も、誂える。レエンコオト、バンド、ジレ、スウェータア、すべて充分に買い与えられて、いる。ロジェ・ギャレの石鹸、巴里製のブリヤンチン、薄紫の透明な固形の荒れ止め、4711番のロオ・ド・コロオニュ。(引用:恋人たちの森)
次が橄欖色、菫色、濃い薔薇色、白、薄緑、香料は本ものの紫の匂い菫が理想であるが、科学によって造られた香いでも恍惚するようなのがある。私は菫の花と恋人のようなものであって、菫の香いのするポンジイのベビイ石鹸が消失したことに無限の恨みをのこしている。甘く、柔らかい、だがどこか感覚の深いところに繋がっている、倦いような、深い香いであった。私は母の掌で石鹸の泡をぬられてからというもの、石鹸の泡というものに恋していた。(引用:私の美の世界)
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