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アンソレンスをつけると昔、自分が女王様と呼ばれていたことを思い出す。いつも男の子5-6人に囲まれていたから。
そう書くとモテていたみたいだけど、彼らのお目当ては私ではなく私のクラスメイトの女の子たち。どうしたわけか、彼女らはみんなウルトラ級の可愛さだった。要するに私に恋のキューピッドになって欲しかったのだ。
彼らは気になる女の子がいるとまず彼氏がいるか探ってくれと私に頼んだ。誘導尋問が上手かった私は相手の女の子に気付かれないように探って彼らに伝える。するとお菓子がもらえる。私はそれを貢ぎ物と呼んでいたが、彼らにとっては単なる賄賂だったのかも。とにかく彼らの心は可愛い女の子にときめき、私の胃袋は美味しそうなお菓子にときめいた。
私に諜報活動を依頼してきた男の子たちは時々お洒落な高級菓子を持ってきてくれた。今から思えば十代の男の子が買うような代物でなかったので、親が誰かから貰ったお歳暮やお中元での頂き物の一部だったのかもしれない。どことなくアンソレンスの香りに似ているものも沢山あった。
トップのレッドベリーはラズベリー、苺、クランベリーを混ぜたような香り。レモンかベルガモットかの柑橘系の香りが薄っすらすることもある。ゼリーかグミみたいだけど大人向けだ。少し洋酒が入っているみたい。これに近いものをくれた男の子がいたな。
スパイラル構造というだけあって色々な香りが入れ替わり立ち替わり現れるがこのトップだけは常に同じ。そのあとはスミレの砂糖漬け、アメリカで売っているC.Howardのバイオレットキャンディ、ベリー系の赤いジャムが乗ったミニタルトなどの甘いお菓子を思い起こさせる香りが現れては消えていく。クランベリージュースとラズベリージュースを混ぜてウォッカを入れたカクテルのように思えることも。
「女を感じさせる」とか「ムラムラ系」とかの評も多いアンソレンス。2年前に旅行した時、空港でムエットをもらって、その可愛らしさとセクシーさが同居した香りにずっと憧れていた。ついに購入にいたったが、どうしたわけか私がつけると女を感じさせる色っぽい香りは全く出現しない。
その代わりちょっと捻りを入れた大人向けの高級菓子のオンパレード。トンカビーンズにはクマリンという塩漬けの桜の葉と共通の成分が含まれている。それが私の肌とミラクルな化学反応を起こして、バニラエッセンスの入らないクッキーやタルトなどの焼き菓子系の匂いに化ける。キャラメルやトフィーに似ている時さえある。
だから他人が何と言おうと香水は肌に乗せてみないとわからない。女性ホルモンを刺激してくれることを期待して買ったアンソレンスは食欲を刺激してくれた。他人に当てはまるかどうかはわからないけど、私がつけるとコーヒーに合いそうな洋菓子かベリー系カクテルの香りに化ける。フェロモン系成分はいったい何処へ?
そんなアンソレンスには意外な使い道がある。おゲラン様と熱狂的ゲランファンの間で炎上しそうな大反則だけど。
入浴中お湯にプシュッ。
立ち登るスミレ、レッドベリー、ウッディの混ざった色っぽい香り。ああ、素敵。うっとり。普通だったら古くなったり、あまり好きでない香水の消費方法として推奨されること。どことなく背徳感もある。
でもいいの。私は女王様と呼ばれた女。昔から女王様は◯◯風呂というゴージャスな入浴を楽しんでいた。クレオパトラやマリーアントワネットの薔薇風呂などの花であることが大半だが、西太后は母乳風呂で女を磨いていたとの説も。それだけのフレッシュな母乳を集める過程を想像するとある意味コメディでもホラーでもある。それに比べると私のスペシャル風呂なんてまだ可愛いじゃん。
「きゃーっ、いやーっ、アンソレンス勿体ない!やめてえ」という声は傲慢に無視。女王様は今日も入る。
スミレ風呂
トップノート: レッドベリー
ミドルノート: バイオレット、アイリス、アフリカンオレンジフラワー
ラストノート: トンカビーンズ、サンダルウッド、ウッドノート
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:30ml・4,070円 / 100ml・7,040円発売日:- (2022/8/31追加発売)
2024/4/7 00:29:12
自称・お手頃価格香水愛好家なのに、今までこの香りのレビューを忘れていました…これは、男女問わずすごく評判の良い香りです。
この香り、実は最近使っていなかったのです。
仕事がリモート中心になる前にオフィスに回収しに行ったロッカーの備品、その一部を、ズボラな私はずっとクローゼットに置き去りにして、整理するのを忘れていまして…昨日やっとそこから発掘したのがこの香りです。
オフィス勤務時の緊張感までも忘れて…だらけてますねー。笑
まだパフュームウォーターの名称だった頃に、今は閉店してしまった表参道ブティックで見つけたジンジャールージュ。
(フィグとギリギリまで迷った思い出も。フィグもすごく素敵な香りですよね。)
清潔感とみずみずしさ、フレッシュ感、そして強すぎずやわらかく香ってくれるので、オフィス勤務の時、出勤前やランチ後などに非常に使いやすかったのです。
ランコムのミラクと同じくアルベルト・モリヤス氏が調香に関わっていて、
ライチやマンダリン、ジンジャーなど、共通する香料が使われているため、このジンジャールージュにもミラクと共通する部分が少しあります。
「ジンジャー ルージュ」の名前通り、トップからラストまで始終ジンジャーが寄り添う香りですが、ミラクに感じるようなスパイシーな面より、どちらかと言うと、食材として使われる時の「生姜」のみずみずしさや親しみやすさ、爽やかさが最大限に生かされている印象です。
昨日久々につけてみましたが、やはり良い!
今更ですが、フィグも欲しくなってしまいました。笑
トップノートに見え隠れするざくろの香りにもグッと女心を掴まれてしまいますが、自然体な女っぽさのあるラストノートも、まろやかな香りですごく素敵です。
[化粧下地]
容量・税込価格:15ml・3,850円 / 40mL・7,370円 / 40ml・7,370円発売日:2021/9/3 (2025/9/5追加発売)
2024/2/23 13:01:23
サンプルがとてもよかったので、現品を購入しました。
伸びが良く、乾燥知らず。
上から塗ったファンデーションの崩れ方も綺麗すぎて、1日出かけて帰宅しても崩れているのかどうか分からないくらい綺麗でした。
クレドのプライマーとも相性がよかったです。
ファンデーションは色々試しましたが、やはりライン使いすると本当に崩れないです。
友人にも自信を持ってオススメしてます!
(ストック買いしてます)
使い切る前になんでも試したくなるタイプです! 続きをみる