






























2020/3/10 04:07:45
新生姜が大好きなのでトップノートは神。料理に使うために切っている時のように、目の覚めるようなピリッとした芳香がパァーッと広がるのがたまらない。5分程でビターオレンジとベルガモットの香りが混ざりはじめ、純粋な生姜感が薄くなっていく。最初の5分間が特に癖になり、一日中ひとりで家にこもるなら何プッシュでも吹きかけ続けたい。
そんな新生姜フェチを悶絶させるトップノートが過ぎ去ると、温かみのあるチュベローズ、センシュアルなジャスミン、素朴な爽やかさのオレンジフラワーのトリオが歌い出す。変な例えだがプロの歌手のハーモニーというよりも、プロに近い実力のアマチュア歌手のハーモニーのよう。でも逆にそれがいいし、この場合むしろそうでなければいけないとさえ思う。
スーザン ボイルが世に出るきっかけとなったBritain Got Talent などの埋もれた才能発掘系オーディション番組の歌の動画で、何万回も再生されているものがある。プロの実力でないのは耳が肥えた人にはすぐわかるが、ひたむきさがなんとも魅力的で聴くたびに心が揺らされるから人気があるのだ。それと対照的にテクニックに長けてはいるが心のこもっていないプロの歌は無味乾燥したものに聴こえて虚しい。
型にはまらない冒険的な若い女性たちは頭をあっちにぶつけこっちにぶつけしているうちに洗練された大人の女性になっていく。年齢的には大人でも、精神的に成熟するのにはさらに時間がかかる。ファッションだって恋だって仕事だって、完全に大人になってしまった人たちから見ればなんとも頼りないが、彼女らなりに毎日試行錯誤を重ねている。
世間から独立して完全に自由になれないことくらい、とっくの昔、小学校に入る前にわかっている。周りの環境、自分の役割、社会的責任、職業などと自分らしさが折り合うところはどこなのか、そこを探り続けているだけ。新しい口紅をつけて仕事に行ったら場違いにセクシーだったり、貯金を叩いて買ったバッグを持って行ったら上司のものより高級で睨まれたり.... 苦笑いは毎日数え切れない。
そんな彼女たちを香りで表すと雑味、灰汁がまだ残っていて、洗練されきれていないチュベローズ、ジャスミン、オレンジフラワーの精油か。特にチュベローズとジャスミンの組み合わせは香水の王道デュオで、殆どの香水においてピカピカに磨いたダイヤモンドをあしらったジュエリーのように、完成された美しい官能的な香りだ。一方Twillyのそれはダイヤモンドの原石といったところ。どんな形にカットしようか、どんな風に使おうかと考えて心を踊らせながら見つめるのがただひたすら嬉しく愛しい。未完の魅力というものだろうか。そんな初々しくもどこか危なっかしい、しかも一瞬にして心を奪われるハーモニーを狙って演出できる調香師クリスティーナ ナジェルは天才だと思う。
ラストノートはバニラとサンダルウッドだが、それ以外にもクレジットされていないムスクを感じる。もともとサンダルウッドは人肌の香りに似ているところもある精油なのでそう感じるだけかもしれないが。
トップからラストまで香りの変化に富み、嗅ぎ続けるのがとても楽しい。そしてどんなノートが表に出ていようと暖かい感じが続くため、肌寒い季節の方がつけやすい。拡散性はあまり強くないが、ラストノートが長持ちする。結構ドライな気候の場所なのに、昼につけてベッドに入るまで香り続けていた。翌日の朝も手首にはふんわりしたムスクの様ないい香りが残っている。
結構年配の女性でふとした時にまるで子供の様な茶目っ気のあるチャーミングな表情をする人がいる。よく考えてみればどんな渋くかしこまった顔をした大人も昔は子供だったし、子供の頃の面影が覗いても全くおかしくはない。そんな人にもTwillyを試してもらいたい。
子供の柔らかい心を持ち続けている人なら誰でもTwillyはよく似合うが、お子ちゃまやぶりっ子(死語)には決して似合わない。冒険心、純粋さ、ひたむきさ、天真爛漫さ、遊び心といったいい意味での子供っぽさは大人になっても心のどこか片隅に住み続ける。おもちゃを箱の中にしまって、その存在を忘れてしまっているのと同じで。
Childishは子供じみた、Child likeは子供の様にという意味であり、似て全く非なるもの。Twillyは全てのChild likeな人のために。
トップノート: ジンジャー、ベルガモット、ビターオレンジ
ミドルノート: チュベローズ、ジャスミン、オレンジフラワー
ラストノート: サンダルウッド、バニラ
2017/9/16 04:40:15
シャネルのガブリエルと迷って、こちらを購入しました。
決定打は秋だからでしょうか。後、お値段も!
ガブリエルは又、別の機会に購入したいと思っています。
シトラス一辺倒の、夏のフレグランスから徐々に、求める香りが変わって来たのを8月下旬頃から自覚していました。今は廃盤になってしまったゲランのシャンハイのウッディさとスパイシーさに身を、ゆだねていたのもツイリーが心地良いと感じられる導入になったかもしれません。
調香師は2016年1月に、エルメスのクリエーション ディレクターとなったクリスティーヌ・ナジェル女史。
ディオールのミス ディオール シェリー、ランコムのイプノーズ サンス、ジミーチュウのフラッシュ、アランドロンのサムライ、ジル・スチュアートのクリスタルブルーム、そして2009年から何年間かはジョーマローンでも数々のフレグランスを誕生させてくれました。アールグレイ&キューカンバー、ピオニー&ブラッシュスエード、ウッドセージ&シーソルト達も彼女の作品です。
ツイリーの前にエルメスから、発売されたレザーとバラの香りのギャロップ ドゥ エルメスは大人の女性向けでしたが、今回は それより若い女性に向けた香りがツイリーとの事です。
が、いやいや若い世代だけに使わせるのは勿体ない出来ばえの香りだと思います。
香りのベースは、ジンジャー、チュベローズ、サンダルウッド。
「ジンジャーの量を増やすと、どの産地の物でも生姜風味が立ってしまうけれど、ドライではなく根茎が生のジンジャーのエッセンスを使用すると、とてもジューシーで量を増やすにつれ、フレッシュというより燃え立つような香りになった。ジンジャーエッセンスを増やし続けて、かなりのパーセンテージに至ったところで新しい香りのベースが出来上がった」「チュベローズは、好き嫌いが分かれるけれど、女性の隠された一面をパーフェクトに物語る素材だからジンジャーに合わせる事を思いついた」「ジンジャーもチュベローズもサンダルウッドも素材はクラシカルな物ばかりだけれど、調合のルールを逸脱する事で、軽やかでコンテンポラリーな香りになった」とはナジェルさんの弁です。(雑誌フィガロより抜粋)
実は、ジンジャーのスパイシーさが、やはり魅力的だと感じたのは、3年前の2014年9月にディファレント カンパニーから発売されたニュイ・マグネティックでした。こちらも彼女の調香で生れた香りです。ジンジャーとブルーベリーが、やはり秋のはじまりに、とてもマッチしていた記憶があります。ナジェル女史がジンジャーを好きなのは当時から続いている流れなのかもしれません。
フローラルフローラル一辺倒の香りから、次の扉を開けたいけれどアンバーやウードの重たい物は、ちょっと未だ無理…という方にもお勧めしたい香りです。
個人的に、惜しむらくはジンジャーの生のエッセンス使用という事が理由なのか、4〜5時間が経過するとジンジャーは乾いてしまったかの様に姿を消し、チュベローズ寄りのサンダルウッドとのモタ〜ッとした低〜いトーンの二重奏しか残像がありません。
逆に言えば、いかにジンジャーが魅力的かを味わえるという現象なのかもしれません。
試香される際は、ムエットより肌の上の方がジンジャーを味わえると思います。
30ミリ 9180円
50ミリ 13500円
85ミリ 18900円
丸い黒のキャップは山高帽子を模し、シルクのリボン結びの細長い"ツイリー"は、今年の秋の香りになりました。
2020/1/26 00:01:38
初めてエルメスのツイリー ドゥ エルメス(2017年)の香りを嗅いだ時の衝撃は忘れられない。
実際のチュベローズやオレンジフラワーのアブソリュートにあるようなエグみ、生っぽさをあえて隠すことなく、むしろジンジャーを加えることで、ナチュラルな灰汁をそのまま表現したような香り!
通常のフレグランスでのチュベローズの表現は、よりフローラルの妖艶さを引き立たせ、スパイシーやフルーティでミステリアスに着飾ったような、とても女性らしい香りに灰汁抜き処理される。それに対してまさに逆転の発想!
トップはスパイシーシトラス。まるでおろしたて生ジンジャーのような辛みと、フレッシュなのオレンジの香り。かなりスパイシーキャラの際立ったオープニング。だが、実際に肌に合わせるとオレンジの甘さが立つため、嗜好がやや上がる。
ミドルはフローラルースパイシー。トップが落ち着いてくると、一気にフローラル感が増していく。とはいえ、ジンジャーの土っぽいこもった香りしっかり残っているため、アブソリュートのチュベローズに近いイメージ。そこからさらにオレンジフラワーの芋のような臭みも加わり、いわゆる妖艶なチュベローズとは異なり、むしろナチュラルな素材感が強く、その忠実さが逆に大胆で新鮮に映る。
実際に肌に乗せてみると、オレンジの残香と合わさることでオレンジフラワーが立ち、次にチュベローズにパッと切り替わていくような、ホワイトフローラル2段構造の香りに。ジンジャーの土っぽさがナチュラルさを与えているように感じる。
ベースはウッディ。ジャスミンやヘリオトロープが香ることで、ようやくフレグランスらしいチュベローズの雰囲気になる。奥からは落ち着いたサンダルウッドに、ほんのりバニラの甘さを添えるものの、ジンジャーの土っぽさは最後まで残っていく。
エルメス専属調香師のクリスティーヌ・ナジェルの作品。
彼女は「女性たちがその若さの最中でいきいきと生を謳歌する、そんなイメージを思い浮かべながら、私は《ツイリー ドゥ エルメス》をつくりました。自由で、大胆で、型にはまらない彼女たち。あえて世の流れに逆らうことを楽しみ、自分のリズムを大切にしながらまったく新しいテンポを創り出すのです。」と語っている。
ツイリー ドゥ エルメスは、まさしく「自由」「大胆」「型にはまらない」「世の流れに逆らう」を地で行ったような野心作で、今までになかったチュベローズの香りだと感じる。
前専属調香師のジャン=クロード・エレナが織りなす、淡く水彩画のような香りに対して、まるで抽象画のような印象を受ける。嗅覚を鷲掴みしてくるような、一度嗅いだら忘れられないキャラクター。キャラが立つ分、好き嫌いははっきり分かれてしまうが、こういう香りを創り出せる人こそ天性の調香師だと思う。
2021/12/19 16:14:06
今まで使用してきたリキッドアイライナーの中で断トツ使いやすいです。粘膜にもしっかり付き、筆のコシもちょうど良いのでまつ毛とまつ毛や、目尻にも思い通りに描けます。シワに滲むこともなく、描きたいラインにそのまま仕上がり、持ちも良いのでよれやパンダにもなりません。エクサージュのクレンジングで即効オフできるのでそこも魅力。色はBR21購入。かなり深いブラウンでアイシャドウとの組み合わせで遠巻きに見るとほぼ黒に近いけど黒よりナチュラルな絶妙な色で気に入っています
[フェイスオイル・バーム・ボディクリーム・オイル・ボディマッサージ]
容量・税込価格:25ml・825円 / 60ml・1,881円 / 125ml・3,300円 / 200ml・4,235円発売日:2006/4/1 (2017/9/28追加発売)
2016/8/14 10:06:11
購入したのは敢えて偽物扱いされている海外向けバイオオイルの方です。
先ず日本向けバイオイルより低価格設定です。
日本向けバイオイルの成分全て含み 更に海外向けバイオオイルの方が精油成分が多く含まれてますので 精油に弱い方は避けた方が良いですが
私は敢えて精油成分の多い海外向けバイオオイルを使用してます。
何が違うか 何が余分なのか調べてみました。
一部記載しておきます。
バイオイルになくてバイオオイルには入ってる精油成分 以下 一部記載
シトロネロール→ローズオットーやゼラニウム、ユーカリ、シトロネラに含まれる精油成分
クマリン→セリ、ミカン、マメ科に含まれる精油成分でポリフェノールの一種
抗酸化、むくみ、抗菌
ゲラ二オール→ゼラニウム、パルマローザ、シトロネラ、レモンに含まれる精油成分
皮膚の弾力、回復力 アンチエイジング
オイゲノール→ローズオットー、バジル、クローブに含まれる精油成分
抗ヒスタミン、防虫、抗菌、抗ウィルス
(あと自分でアンチエイジングの精油でしわ たるみに効果的なフランキンセンスをプラスしました。)
バイオオイルが被れたという方は多分これらの精油成分が合わなかったのかもしれません。
精油成分は御存知かと思いますが皮膚の真皮層まで到達するので妊娠線や傷跡に良いと言われているのだと憶測します。また不要な精油成分は真皮層まで到達しても一旦血中に吸収され尿として排出されますから それを念頭に置いて使用してます。
あとバイオイルは赤色225が入ってますが
バイオオイルには紫201も入ってるので神経質な方は避けた方が良いですね。
使用感 サラサラのとても軽いオイルで虫刺され 打ち身のアザ 擦り傷に効果有りました。 シャンプー後のヘアオイルとして、また全身用マッサージや保湿に使用してます。塗った皮膚は滑らかな光沢感が出で柔らかくなります。
バイオイルと共通でピュアセリンオイルが入ってるので肌の奥まで浸透するとの事
特に偽物扱いされている海外向けバイオオイルは精油成分が多いので先ず自分に合ってない成分を調べてから購入するか 精油成分控えた日本向けバイオイルの方にしといた方が無難でしょうね。
私は精油好きなので偽物と言われてる海外向けバイオオイルを選びました。
(日本向けでは無く海外で支持されている本来の内容って事になると思います。)
顔に使用する時は成分の浸透の妨げになるので乳液や美容液の前に先に使用して下さいとの説明です。
参考までに
こんにちは。甘い香りのコスメが好きです。 これから少しずつフレグランスを揃えていけたらいいなと思っています。 最近ちょっとずつ肌質が変わってき… 続きをみる