2022/9/6 08:33:55
アブソリュートされた繊細な香りがとっても魅惑的。
目を閉じると花々と果実が咲き誇る庭園の中にいる気分。そこから明瞭なイメージを元に選り抜かれた、自然のエッセンスを閉じ込めた、まるで生きているかのような香料。
トップからイタリアンベルガモットとレモンが爽やかに弾ける。爽快感が強く、いっそ清涼。ほんのり漂うペアーとピーチの甘さが遊び心がありキュート。
ハートノートはお酒を覚えたばかりの、ウィットの利いた20代の小悪魔的な女性に似合いそう。決して悪女ではない。引き際を弁えた、ラストまでかわいい香り。
シャブリに似た香りがする。赤ワインの馥郁を好む方からすれば、このナチュラルな爽やかさが退屈に思えてしまうかもしれない。
ローズ、ジャスミンにともすれば気後れしてしまう大人の仲間入りしたレディの背中を、馴染みあるバニラが「大丈夫だよ」とそっと支えてくれるイメージ。
個人的にはチュベローズの剥き出しの官能のイメージが苦手だったのだけど、これくらいの可愛いセクシーはむしろ、纏っていて居心地がいい。品がある。同時に自分の知性を磨かなければ、このピリッとしたターキッシュローズは味方をしてくれないだろうな、とちょっぴり身を引き締める。
女性性を謳歌できる一方で自分の身の振り方を考えさせられる。だからこれは、レディに片足を入れた女性にとってのコンパクト・ミラーというお守り。
ローズの香りの複雑な魅力がとてもよく表れてる。不意にこの匂いを嗅ぐと小気味良く鼻を刺す程よい刺激を感じる一方、「もう驚かないぞ」と心して嗅いでみると驚くほど優雅なアロマに甘く包み込まれる。
うん、長く香るミドルの香りが心地快い刺激を孕むのって嬉しい。
個人的にはドライダウンした後のイリスが一番好き。イリスを支えるモスが主張するのは飽くまで、弾けるようにきらめく今を生きる生命の輝き。
プレイフルに自立し生きることを覚え、これから大輪の花を咲かせるレディの未来を、イリスの花束が祝福する香り。
(あなたに依存して欲しがる男と会うとき、この香りを身に纏うといい。虫除けスプレーみたいに嫌がるから。本当に!笑)
Coeur de Jardin=Garden Hert。香水というアートに疲れたときにさえ、初夏の薔薇が咲き誇る庭園の如く優しく迎えてくれる自然体の香りです。
TOP:イタリアン ベルガモット / イタリアン レモン
HEART:ターキッシュ ローズ / ジャスミン / チュベローズ / バニラ
BASE:イリス バター
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チャンス オー タンドゥル オードゥ トワレット(ヴァポリザター)
容量・税込価格:35ml・10,120円 / 50ml・14,520円 / 100ml・20,350円発売日:2010/2/19 (2018/1/5追加発売)
2022/9/1 21:27:25
きれいな香り。でも美しいとは全く感じなかった。
Tendreというネームが暴力的なまでに私に訴えかけてくる。「優しくない女に価値はない、柔らかい性で男を包みなさい。」
この香りを付けると自分は人から見たとき、何処までも消費される性なのだな、と感じてゲンナリする。Diorのジャドールを思い出した。
甘くてエロティックで、引き際を弁えた女の香り。
トップはひたすらに甘いマルメロが鼻をくすぐる。グレープフルーツのフレッシュさと合わさって、美味しそう…。
ミドルに移るとパウダリーなヒヤシンスとジャスミン。ヒヤシンスの青草さを掻き消すほど鼻につくほどの甘さ。グルマンでないフルーティ調の香りでこの甘さ、個人的には得意じゃない。
私の鼻が鈍いのか? ラストノートでさえ深みを感じられなかった。
トップ:フルーティ(マルメロ、グレープフルーツ)
ミドル:フローラル(ジャスミン、ヒヤシンス)
ラスト:ウッディ(ホワイトムスク、アイリス、ヴァージニアシダー、アンバー)
香調の変遷だけ見れば十分なストーリーが楽しめそうなものだけど、組み合わせに1つも意外性を感じられなかったというのが一番の驚き。(いや、一個だけ。この香りでこのお値段って明らかに高くない?)
次CHANELを買うならパルファムか、ココ・マドモアゼルかなあ。でもちょっとジャック・ポルジュの香りを買うのが怖いな…
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[美容液]
容量・税込価格:45ml・4,730円発売日:2019/12/1 (2020/3/16追加発売)
2022/8/27 08:40:25
コスパはめちゃくちゃ良い。下手なデパコスより高保湿なのに、ニキビができやすい私の肌も荒れずに使い切れた。思い切り顔をぎゅーっとひそめると出来る小皺が消えた。
夏場はこれだけでも全く乾燥を感じませんでした。
難点:容器がひどい。半分くらい使うと出なくなるので、途中からひっくり返して保存+綿棒を使って抉り出すハメに。
でもこのやる気ないボトルのおかげで美容液にしては安いのだと思うと批判はできない。
とはいえ面倒なので、米一途さんの別の基礎化粧品を試してみます。
中身は良いので、一手間かかっても安くハイコスパの保湿美容液を探してる!って方にオススメ。ニキビできない高保湿スキンケアって少ないのよなあ。
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2022/4/11 22:32:27
絡み付くように濃厚だけど、誘惑と呼ぶにはあまりに上品。トップからラストまで一貫して酩酊しそうに甘い香り。
成熟した女性がさりげなく纏っていたらステキ。夏以外なら年中いける。
私は林檎や桃をイメージしたけど、実際に使われてるのはオスマンサスとグラース産のメイローズ。クランベリーのフルーティ・アコードが濃厚な甘さに純潔のイメージを加えてくれる。
ミドルでパウダリーなスイセンとチューベローズの一際濃厚な官能が顔を出す。ピーチっぽいオスマンサスの香りはずっと基底にあります。
すごくいい香りだけど、チュベローズを素敵に纏うならイヴニングドレスの下が知的かも。
ラストは楽園追放のイメージ。グッドガールが蛇に唆されてゴーンバッドしちゃった。甘いオスマンサスは最後まで残ってるけど、パチョリでウッディ寄りに。アンバー、シダー、パチョリ、ベチパーが煙草のようなラストに仕上げていて、どことなく死を享受するようになったイヴのイメージ。
個人的にはチュベローズが苦手でミドルが1番好みだけど、二項対立的な美しさはラストまで続いています。
まさしく楽園に迷い込んだように優しく包まれるような甘い香りに、ほのかに感じる影がミステリアス。一筋縄ではいかない魅惑的な香り。
オードパルファムなのに持ちがいい。肘の内側に付けて、洗濯をした後着用してもまだ香ってました。
臭覚が鈍いタイプの人には甘さ以外は言われなきゃ感じられないみたい。
私が付けると円熟味のなさが露呈する。あと5年くらいしたらステキに付けこなせるレディになってる!はず…(希望)。
トップノート:ジャスミン、オスマンサス、メイローズ
ミドルノート:インド産チューベローズ、スイセン
ラストノート:アンバー、シダー、ムスク、パチョリ、ベチパー
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[香水・フレグランス(その他)・プレスタイリング・寝ぐせ直し]
容量・税込価格:40ml・7,700円発売日:2020/5/15 発売予定
2022/3/26 22:07:12
初めに注意書きとして、私はフランソワ・ドゥマシーによる改良版しか嗅いだことがない。その上で正直、良くも悪くも男性が作った香り。うーん、私が付けた途端量産型女子になりそう。この香りを纏って美しく居られる女性ってかなり芯が強い、香水がなくとも充分に魅力的なレディに違いない。
トップはフルーティ。ペアーの軽やかな官能。マンダリンオレンジとベルガモットが爽やかさを付け足す程度、マグノリアの濃厚さもあまり感じない。ボトルの重圧さを想像してたので、ちょっと拍子抜け…(笑)清潔感たっぷりな石鹸の香りの影に、フルーティなシャンパンがひっそり弾けるようなかなり控えめな華やかさ。
ミドルからパウダリーなフローラル。プラムの甘い酸味がありつつ落ち着いてます。それでも女性に求められそうな清潔な官能性を感じる。万人受けしそうでモテそう。
ラストのバニラ、サンダルウッド、ムスクの組み合わせも特に意外性はないよなあ。捻くれた私は終始「パイルアップしたい!!!」と内心叫んでました。
もっと安ければ星の数を増やしてたけど、このお値段でリピートはしないや。ボトルにお金が掛かってるのかも。
でも2006年度以前の、カリス・ペッパーの「女性が自分自身のために作った香り」は嗅いでみたーーーい!!(><)
トップノート:マグノリア、メロン、ピーチ、西洋ナシ、マンダリンオレンジ、ベルガモット
ミドルノート:チュベローズ、イランイラン、プラム、オーキッド、ヴァイオレット、フリージア、ジャスミン、ダマスクローズ、スズラン
ラストノート:バニラ、サンダルウッド、ムスク
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