2013/4/24 16:54:24
Jessica McClintock。
MarshallsでC$29だったので購入。
テスターがなかったので試香できなかったのですが、ノート、レビュー、ボトルの印象から予想した通りの香りでした。
定番で使っている香水があるのですが、これから気候が合わなくなる日が増えそうだなと思い、そういう日または気分によってスポットで気軽に使えるシンプル&フレッシュなものを探していました。
そういう条件にはぴったりはまると思います。
複雑な高い期待にはこたえられないけど、だからこそ普段使いしやすい。
値段もとても安いので、出掛けにバッグの中に放り込んで行けるような気安さがあり嬉しいです笑。
トップはベルガモットとレモンのシトラスが強く、ノートに挙げられているグリーンは控えめ、そしてイランイランとブラックカラントは私の鼻にはほとんど香りませんでした。
ミドル&香りのメインはスズランですね。
その下はジャスミンで、こちらも結構はっきり出ます。
シトラスが落ち着いてくると、上記の白い花たちが、生花のような青っぽさをわずかに含めて瑞々しく香ります。
時間が経つごとに花の香りが滑らかになっていき、心地よい。
変な甘さはなく、通してすっきりとした気持ちの良いフローラルですね。
これは1988年発売の香水ですが、まさにCacharelのAnais AnaisやYves RocherのMagnoliaなどの、80年代ホワイトフローラルに共通するあの香り(系統?)を持ち合わせています。
そして、これらとはちょっと違いますが、他のクチコミにもあるように、同じくスズランがメインのディオリッシモに似ていると思います。
変な苦味もなく、ボディの酸味も強すぎず、角もない、フレッシュホワイトフローラルを上手に纏めた総合点の高い香水ではないかな。
控えめで、取り立てた特徴や引き寄せられるような強い魅力はないですが、使いやすく順応性が高そうなので、置いておいて損はないと思います。
少し寒さの残る今使うとまだちょっと物足りなく感じてしまうけど、もっと暑くなったらこのクリーン&シンプルさがちょうど良くなるんじゃないかな、と期待しています。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:-発売日:-
2013/2/26 03:07:44
ハニーの香水と言ったら、私はこれが好きです。
ワインメーカーのGinestetが創った香水。
香りは、じっくりと蜂蜜に漬けたドライフルーツ。です。
フルーティな香水は苦手な方ですが、これはあくまでドライフルーツなので、明るさや可愛らしさではなく、落ち着いた雰囲気を表現しており素敵です。
甘いですが重くはなく、ワイン醸造ハウスの作品らしい、上質な飲み物のような香り。
おいしいです。本当に飲みほしたくなります笑。
私の鼻には香りの変化はあまり感じられませんが、メインのハニー&ドライフルーツの他に、後半はアンバーが混ざってきますね。
このアンバーが、強すぎず弱すぎず、ハニーの温かさにとてもうまく馴染んでいると思います。
この辺りにくると、前半のはっきりしたグルマンが薄れ、少しスパイスっぽさが出て、香水としての奥行とバランスがとれてくる印象です。
香りの持ちは、テスト管使用なので通常のスプレー使用時とは違ってくると思いますが、トワレと考えればリーズナブルかな…
拡散性は低目で、肌に留まる香りだと思います。
ハニーが一番良く香るため、このノート、グルマン、もしくは甘い香りが好きでない場合は、避けた方が良いと思います。
甘味は強いながらも気持ちが悪くなるタイプではない気がしますが、それはあくまで甘さに耐性のある私の嗅覚が言うことなので。
ハニーの香りが好きな方には大いにおすすめしますが!
ただ、私自身、今のところボトル購入予定はないです。
(くれるんだったら欲しいけど!)
ハニーは好きだし、ドライフルーツとアンバーも良い香りなのですが、前半がグルマン的過ぎるのと、ちょっと単調かなと思うので…
元々ハニーをメインにした香水は、一般的に平坦でぺったりとしていて、起伏や全体としての豊饒さに欠けるものが多い気がします。
それがハニーの、香水のノートとしての難しさなんだろうなと思います。
バックグラウンドでは良い仕事をするのですが、メインに来るとどうしても香水らしくならず、単純に「蜂蜜の香り」になってしまいがち。
このジネステの一本も、その中では非常に良いものだと思うし、ハニー香を所有するのであればこれを選びますが、それでもちょっと物足りないという感は否めませんね…
安全な香りですが、せっかくハニー&フルーツが良くできているので、それにもっと温かいスパイスなど入れてワクワクさせてほしかったかな、と思います。
あと、ボトル。
キャップの上にはらりと乗っている一枚のオークのようなメイプルのような黄金の葉。
これ大好きです!
でも、その下の丸い球体のボトル本体が、逆に何だかそっけない…
黄金色の液体とブラウンのシルクの巾着は、この香りにぴったりな演出ですね。
という訳で、☆は4〜5くらい。
ハニーが好きな方は是非お試しを。
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2013/2/21 04:55:18
Oh no, no, no...
これはダメでした…
なんだろこれ。
ひとつひとつのスパイスの具体的な香りに詳しくないのですが、キャラウェイ?なの?
それにベリー(特にラズベリー)っぽい香りが混ざっている気がします。
キャラウェイではなく、この酸味のあるベリーがいけないのかもしれない。
松と木の生々しい香り(これ自体はいいんですが…)に変に甘酸っぱいベリーっぽさが結構濃く混ざり、そして受ける印象は、しょっぱい!
これは、私の肌のケミストリーがいけないんですかね。
他の人の肌では同じではないんじゃないかな、と思います。
どうやったらこの「しょっぱい」感じを香りで表現できるのか、それを考えるとむしろやはりルタンスはすごいのかも知れないけど、香りとしては、私はこの一本はダメでした…
最初のひと吹きで、まずい!と思い、でもこれはルタンスのいつものパターン、少し待てば良くなるだろうと思い待ってみるも…
残念、やはり大きくは変わらず、ダメでした…
☆の数は正直2くらい。
でもこれは完全に私の嗜好であって、好きな人は好きでしょうし、香水の質の問題ではないので、正式な評価はやめておきます。
香水にはいろんな香りがあるのね…と改めて認識させられた一品です笑。
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2013/2/19 01:52:13
百合の香りの中では、今のところこれがベストです。
「Un Lys」という名の通り、百合のソリフローラル。
見事なまでにソリフローラルです。
そして、百合です。
香りのレビューは、これに尽きるのでは。
私が鼻にしたことのある百合の香りの中で、これが最も生花に近いです。
また、百合の香りと一口に言っても、カサブランカのような濃くむわっとするものから、すっきりした透明感のあるものまで色々なタイプがありますが、これはちょうどそれらの中間を行っていると思います。
どちらかと言うと濃い百合の方が好きな私ですが、そういう嗜好もしっかり満たす、でも気持ち悪くならない、とてもとてもうまいバランスの百合です。
美しい生の花…
シンプルに百合が続いた後のラストは、この香水を構成する百合以外のたった二つのノートであるヴァニラとムスクが、そうですね、6:4くらいの割合で混ざります。
ヴァニラに負けずにムスクも出るため、二つがうまく混ざって花の蜜のようにも香ります。
どちらに重く偏る訳ではない、このほぼ半々と言えるミックスの結果が、この香水をシンプルながら非常にクオリティの高いものにしている要因のひとつだと思います。
普段は技巧と複雑さが武器のセルジュ・ルタンス。
このハウスからのソリフローラルって、その技が出せない訳だから、どうなのかなと思っていたのですが、やられましたね笑。
むしろこのシンプルな一品を鼻にしてからこそ真に、あぁセルジュおじさん(とクリストファー・シェルドレイク)は本当に才能のあるパフューマーなんだな、と理解する感じです。
いつもの複雑さと独自性への意欲を、今回はそのままシンプリシティと真実に注ぎ込んだという印象。
方向は真逆だけど、クオリティは同じです。
まだテスターを使っているのですが、これはボトルが欲しいですねー。
ただ、上記のことと矛盾してしまいますが、ルタンスのラインから購入するのであれば、もっとスパイスやアンバーの効いたザ・ルタンスなものに結局は手が伸びてしまう気もします。
苦しい葛藤…笑。
ルタンス3本目くらいが、これのちょうどいい買い時かと。
余談ですが、これは結婚式にぴったりの香りだと思いました(似合うのはゲストじゃなくてブライド!)
この香りを初めて試したときに浮かんだ情景が、ウェディング。
白いドレスに白いブーケを持ったブライドがこの香りを纏っていたら、もう完璧だな、と笑。
私自身が今結婚時に使う香水を検討している最中だからかもしれないけど、そんなイメージが浮かびました。
残念ながら私は白い大きなウェディングドレスを着る予定はないので、上記のようにはなれませんが笑、それでもこの香水は候補のひとつです。
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2013/2/16 07:19:25
あーいいですねこれ!
意外でした。
百合の香りをいろいろと試している中で、これは百合でありながらもマリンに属するため、あまり期待していなかったんです。
でも思いの他、好きです、これ。
一番最初は、具体的なノートは言えませんが、マリン系。
…ふーん、なるほど、やっぱりマリンなのね。
その後すぐに、かなりはっきりジンジャーが来ます。
…ここでちょっと、あ、まずいかなと不安に。
でもその後、青い青い百合の花が入ってきて、そこからが綺麗でびっくりしました。
最初はそれでもジンジャーが強く、その中に青い百合が競うように入ってきて、だんだんとジンジャーが育っていく百合の中に静かに混ざっていく。
このジンジャーからリリーの流れがドラマティックかつ円滑で、百合の香りってジンジャーにつながるところがあるんだなぁと何だか妙に納得させられる説得力を持つ部分です。
スパイシーでキリッとしていてフレッシュで、でもその中にあの百合の美しい香りがとっても新鮮に生に近く表現されている。
期待していなかったからかもしれないけど、久しぶりにWow!という感じでした笑。
普段はマリンやアクアティック、そもそもすっきりした香り自体あまり好まないのですが、だからこそ、この良さには驚かされましたね。
改めて、偏見はいけないと思いました。
30分程してミドルが落ち着いてくると、スパイシー加減は少なくなり、百合メインの、風を含んだ爽やかなフローラル(強いて言えばウォーターリリーかな?)という印象が少し出てきます。
でもちゃんとマリン的要素もアンダートーンに感じられる。
ラストにかけてはムスクよりはヴァニラが香ると思います。
あの劇的なオープニングに比べると感心度は下がりますが、それでも通してとっても良い香りです。
ユニセックスですが、個人的には、男性も使えるレディースと言った香りだと思います。
そしてやはり一番合う季節は夏でしょうね。
照りつける太陽とからっとした暑い空気の中、纏いたい香水です。
眩しい青い空と太陽の下に咲く、さっぱりとした白さと青い香りを持つ潔い百合、という、名前に相応しいイメージを想起させる香水です。
是非ボトルがほしいところですが、$400近い額は、ちょっと厳しいですね…
というか、かなり厳しいです。
サンプルを大事にすることにします笑。
☆は、できれば6.5くらい付けたいです。
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