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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:35ml・22,440円 / 70ml・36,300円発売日:2012年9月
2016/11/17 14:03:14
メゾンフランシスクルジャンの代表作、アクア ユニヴェルサリスの癖になる爽やかな魅力に、十倍の磁力、弾けるようなきらめきと強さを増したフォルテ バージョン。
アクア ユニヴェルサリスの特徴の硬さや冷たさ、清潔感を残しつつも、ミュゲ、ジャスミンが強く香る、相当ボリュームアップした香り。10倍の磁力というのは誇張でないように思う。
凛とした硬さや冷たさと、キラキラなフローラル感が、空気が乾燥し始めた秋から冬にかけての朝方に似合う香り。真夏だと、フローラル感がまぶしすぎると感じる。
フルーティやバルサミックな甘さがなく、逆にシトラスやグリーンフローラルのすっきり感が強いため、ぎりぎりメンズでも使用できる香り。
TOPはCitrus-Floral。とてもすっきりしたレモン、ベルガモット。アクア ユニヴェルサリスのような硬さではなく、オレンジフラワーのようなフローラル感も拡散するので、キラキラした印象あり。
MIDDLEはFloral。シトラス感の強いオレンジフラワーに、オットーローズの甘さ、ミュゲのグリーン感が香る。徐々にジャスミンがものすごい存在感を増すが、ミュゲのグリーン感もしっかり香るため、華やかになりすぎず、メンズでも使えるのでは。
特にムエットで嗅ぐと、ここまで透明感のあるジャスミンは滅多になく、とても幸せな気分になるが、肌に乗せると一変し、とてつもなくボリュームアップする。
BASEはWoody-Musky。シトラス、フローラルのすっきりした残香と、クリーミーなムスクの強い香り。アクア ユニヴェルサリスような石鹸的な粉っぽいムスクが弱く、高級感を感じる。
朝、ウエストまわりに2プッシュのみで、夕方まで持つ。
とても上質なフローラルな香りではあるが、なかなか手の出しにくい価格のため、★6つ。
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ブルー ドゥ シャネル オードゥ トワレット (ヴァポリザター)
容量・税込価格:50ml・12,650円 / 100ml・16,940円発売日:2010/9/3
2016/11/28 16:58:47
クラシカルなフゼアノートとは異なる、とても現代的なアロマティックフゼアの香り。辛さと甘さがとてもバランスよく、若さと落ち着きがあり、全体的にはとてもクールで、30〜40代向けの香りだと思う。
TOPはCitrus-Spicy。とても爽やかなベルガモットと、ジンシャー、ナツメグ、ペッパーのピリッとしたスパイシーが苦味や渋みを与える。まるっと言えば、トニックのような香り。
MIDDLEはSpicy-Fougere。ジンシャーに、ジャスミンの甘さが加わり、さらにオークモスが強く香ることで、とてもすっきりしたアロマティックなフゼアの香りに。フゼアの骨格をラベンダーやゼラニウムではなく、ジンシャーやジャスミンやオークモスで作ることで、若々しくも、セクシーな甘さもある、非常に奥行きのある香りに仕上げている。このミドルがとても好き。
BASEはWoody-Balsamic。オークモスを主体にしたフゼアと、ドライなパチョリ、重厚なベチバーで男らしい香り。最後、オリバナム的な甘さが加わる。
かなりジンジャーが強く香るため、個人的には冬に使いたい香り。冬に使うと、シトラスやオークモスのすっきりとした香りがアクセントとなり、気持ちもシャキッとする。
逆に、真夏に使うと、オリバナムやラブダナムの甘さや、ウッディの苦さが助長されるのか、少し暑っ苦しく感じる。
また、とてもスマートなボトルや、マグネット入りキャップも、とてもクールな感じで良い。
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2016/11/30 15:01:16
太陽の光を浴びたフランスの山々をイメージしたフレッシュなフレグランス。クリードで最も人気の高いラインの一つで、女性にも人気がある香り。調香師はオリビエ・クリード。1995年発表。
やや個性の欠ける香りではあるが、夏に愛用する香水の1つ。
シトラス、グリーン、ウッディ、ムスクのバランスが良い、清潔感のある香り。似たような香りと比べても、いわゆるリネンのような安っぽさがない点も気に入っている。
TOPはCitrus-Green。すっきりしたベルガモット、ビターなペチグレンと、ツンとした冷たさを感じるグリーン(カシスの芽)の香り。キレのある爽快な香りが、真夏の暑い時期に使うと心地よい。
MIDDLEはGreen-Fruity。キレのあるツンとしたグリーンに、グリーンティとフィグを合わせたような、ややもったりとした甘さが加わる。クリードでよく見かけるこのウォータリーノートはあまり好きではないのだが、キレのあるグリーンの香りが全体を支配しているため、このウォータリーベースが柔らかく清潔な印象を与えているように感じる。
BASEはWoody-Musky。かなりドライなシダーウッドとサンダルウッドが、トップから続くキレを継承していて、柔らかいムスクが清潔感を与えている。
夏場はかなり出番のある香りなのに、冬の寒い時期に使うと、この香水の特徴の冷たさを感じるキレ味が、外気に馴染んでしまい、モタッとした香りばかりが目立ってしまう。
ベースにいくと、かなりウッディーが強くなるとはいえ、ムスクもしっかり効いているので、そこまで攻撃的な香りでない。女性に人気というのはうなずける。
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2017/1/5 11:30:48
1921年、マドモアゼル・シャネルの「女性の香りのする、女性のための香り」を、という願いに、初代シャネル専属調香師 エルネスト・ボーが応えた、当時の常識を超える抽象的な調香。その試作の中から選んだ5つ目のボトルを、彼女は「 N°5」と名付けた・・・。
香水と言えば、まずシャネルNo.5パルファムが挙がる、知らない人がいない香り。
実際に肌に乗せてみると、強烈なけばけばしいパウダリーな香りに一瞬たじろぐが、次第に上品なフローラルブーケと合わさり、一度嗅いだら忘れることができないそのキャラクターは、古臭さを全く感じさせない。
つける人を選ぶし、たとえつけたとしても「シャネル5番をつけている人」となってしまうくらい個性的で、とてもゴージャスな香り。
TOPはCitrus-Aldhyde。すっきりしたレモンやベルガモットから始まるが、そのすっきりさを覆い隠すほど濃厚な、パウダリーな甘いネロリの香り。
MIDDLEはFloral。明るいイランイランと重厚なアイリスを、パウダリー漬けした香り。さらにジャスミン、ローズが加わり、より複雑さを増し、とてもゴージャスな香りに。
Woody-Animalic。アイリスとウッディを主体にしたパウダリーと、バニラ、アンバーの甘さと、シベットの暖かい温もりを合わせた香り。実際に肌に乗せると、体温でより肌になじむようで、ムエットで嗅ぐよりもさらに深みを増す。このベースは相当好きだが、トップ〜ミドルがあまりにも女性的であるため、なかなかつける勇気がない・・・。
この香りを使いこなせる女性は素敵だと思う。上品な色っぽさがあって、かつ包容力や自信を感じる。ただし、つけ過ぎると恐ろしいくらい攻撃的な女性の香りに飲み込まれて、シャネル5番の人になってしまうため、注意が必要。
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2017/1/23 20:40:47
1902年発表に発表された、ペンハリガンを代表するメンズフレグランス。
ペンハリガンは、元々、一軒の理髪店から始まったブランドだけあり、ブルナムブーケは、良き時代の理髪店や、英国紳士達の身だしなみを髣髴させる。
さすが100年以上も愛されただけあって、香りが歴史を語りかけてくれるようだ。
「これはレモンの香り」、「これはローズマリーの香り」といったように、それぞれの香りがストレートに顔を出してくるため、香り全体の印象も硬く、少しのチャラさをも認めない、厳格な香りだと感じる。
TOPはCitrus-Herbal。とてもすっきりしたレモンと、少しビターなライムに、ローズマリー、ユーカリ、ラベンダーのハーバルノートが清々しく爽快に香る。このすっきりとしたトップを嗅いだだけで、背筋が伸びる・・・
(元々、ブレナムブーケにはミドルはないが・・・)
MIDDLEはSpicy-Musky。ライムやラベンダーやローズマリーの苦めな残香と、キレのあるブラックペッパーのかなりシャープな香りから、少しもったりしたムスク?のような柔らかさ加わり、一気に香りが落ち着きだす。このライムとフィグのようなもったりしたムスクの香りを、厳格と受け取るか、オヤジっぽいと感じるか、好き嫌いが分かれると思う。
BASEはWoody-Musky。重厚なセダーウッドを柱に、パインニードルがすっきりさを与え、それらを柔らかいムスクが包み込んだような香り。一切の甘さがなく、非常にドライな香りなので、落ち着きや品格を感じる。
ブレナムブーケは、香り、ヒストリー、パッケージの三拍子が揃っていて、香水好きなら、まずコレクションしたい香りではあるが、この香りを身に纏えるかというと、かなり躊躇してしまう。
この香水が嗅ぐたびに、自分はまだ若造だと感じてしまう、そんなクラシカルで、孤高な香り。使いこなすのは何年先やら。
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