2017/4/25 13:29:00
非常にシンプルでありながら、清潔感のある、すっきりとしたシトラスの香り。2013年発表。
先行のシャネル アリュールオムスポーツ コローニュ(2007年)を意識しながらも、シャネルとはちがったシトラスコロンに仕上がっている。シャネルと比べると、シンプルな香り。フローラル、ムスクがしっかり香るため、よりユニセックスに近い香りになっている。
TOPはCitrus。フレッシュなレモンに、ベルガモットとグレープフルーツが甘さを添える。
MIDDLEはCitrus-Floral。フレッシュなシトラスはすぐに飛ぶ。レモンの酸味や、グレープフルーツのピール感のある残香と、オレンジフラワーからジャスミン系のエグミを取ったような透明感のあるホワイトフローラルの香り(グレープフルーツフラワー)。
このフローラルノートは秀逸で、すっきりしつつも柔らかい優しさもあり、さらに持続力もある。このオイルがあれば、一度嗅いでみたい香り。
BASEはMusky。グレープフルーツの残香にムスクが加わり、まさに晴れた日に干した、洗いたてシャツのような、清潔感あふれる香り
シトラスームスキーなありがちな香りであるが、洗剤のような安っぽさがないのはさすが。
休日の晴れた日に、このフレグランスをまとうだけで、爽やかな清潔な香りに包まれ、オフな気分を楽しめる。価格も買い求めやすく、かなり重宝する1本。
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容量・税込価格:30ml・10,890円 / 60ml・13,640円 / 100ml・17,490円 / 300ml(リフィル)・34,980円発売日:2015/10/2 (2022/11/3追加発売)
2017/4/25 18:08:29
ソヴァージュという名前を聞くと、同じくディオールの歴史的名香オーソバージュ(1966年)を思い出す。名香とはいえ、肌に乗せることには躊躇してしまうクラシカルな香りを、現代的に再定義したのかと期待をしてしまう。
ソヴァージュのコンセプトは、野性的な側面と、洗練されたエレガンスが際立つ個性とが共鳴したフレグランス。
さらに、まるで映画を思わせるイメージフィルム、男らしいクールなボトルなど、想像は膨らむ・・・。
TOPはCitrus-Spicy。ベルガモットと、サンショウ、ペッパーの強いスパイシーノート。ベルガモットはオイルではなく、ディオールのために特別に作られたエッセンスを使っているせいか、やや希薄に感じる。
MIDDLEはSpicy-Fougere。サンショウのピリッとした香りを残したまま、ラベンダー、ゼラニウム、パチョリのアロマティックフゼアの香り。スパイシーなキレはあるが、フゼアがややもったりしているため、爽快さは欠ける。
BASEはWoody-Ambery。セダーウッド、ややムスキーなアンブロキサン、ラブダナムな甘さに、スパイシーなドライアンバーが強烈に香る。
トップから一貫して香るペッパー、サンショウ、ドライアンバーのスパイシー系の香りに対し、ベルガモット、ラベンダー、ゼラニウムのフゼアノートが大人しすぎるせいか、コンセプトの「野生」からは程遠い印象に感じる。
さらに肌に乗せると、ピリッとしたスパイシーな香りに、アンブロキサンやラブダナムが勝ってしまい、スパイシーが効いた、エレガントな女性らしい香りになってしまう。
個人的には、もっとフゼアノートの野性味を効かせることで、アンブロクサンの大人びた柔らかな甘さを引き立ててほしかった。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・45,430円 / 100ml・67,760円発売日:2007/9/12
2017/5/1 19:10:19
ボンド・ナンバーナイン1番人気の香り。2006年発表。調香師は日本でも大人気のクロエを調香したMichel Almairac(ミッシェル・アルメラック)。
上品で、繊細なフルーティフローラルの香り。安っぽくなく、男女共に嫌われることが少ないと思われる嗜好性の高い香り。
TOPはCitrus-Fruity。フレッシュなグレープフルーツとブルーベリーに、ペア、ピーチようなジューシーなフルーティノートが甘く香る。
MIDDLEはFruity-Floral。ペア、ピーチのグリーンフルティな甘さを残しながら、ホワイトフローラルが繊細に香る。このフローラルノートが、常にフルーティに寄り添って香るため、スズランの香りと分からないくらい。
BASEはWoody-Musky。ミドルのフルーティフローラルな甘さを残しつつ、ドライなセダーウッドとムスクの香り。
セントオブピースは、日本でもロングセラー香水のランバン エクラドゥアルページュに似ていると言われている。実際に、嗅ぎ比べるとあまり似ていない。明らかにセントオブピースの方が、繊細でありながらも、残香まで香りが崩れず、丁寧に作られていると感じる。
すれ違いざまに、上品なシャンプーを思わせる、この嫌味のないフルーティフローラルの香りに遭遇すると幸せな気分になる。
とはいえ、香水の出来の良し悪しは置いといて、セントオブピースのような嗜好の良いフルーティフローラルな香りは、エクラドゥを筆頭に、1/10程度の価格でも多数あるため、あえてこの高額の香水(50mL26,000円)を買うことには、二の足を踏んでしまう・・・。
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Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:30ml・11,000円 / 100ml・21,560円発売日:-
2017/5/2 20:10:19
2005年に発表された、ジョー マローン ロンドンでも人気の香り。
終始、桃の香りをベースに、硬いグリーンや、酸味で味付けすることで、青臭いフレッシュ感のある、個性的な香りに仕上がっている。肌に乗せるとパウダリー感が増し、上品さもある。
TOPはFruity-Green。柔らかい桃と、カシスに、乾いた石のような硬いグリーンノートが香る。このグリーンノートは個性的であるが、ナチュラルな雰囲気を醸し出している。
MIDDLEはFruity-Green。グリーンノートにメタリック感が増し、少しキンキンとうるさい感じもするが、桃の甘さや酸味も増しているため、それほど気にならない。
BASEはFruity-Powdery。グリーンノートや、桃の甘さがまろやかになり、青臭さのある酸味が引き出され、熟す前のプラムの芯の部位を感じさせる。最後は柔らかいパウダリー感が加わりフィニッシュ。
一つ一つの香りを見ると、粗削りに感じるが、桃の香りを個性的に演出している。
グリーンや酸味が効いているため、春から初夏にぴったりなフルーティな香りではある。しかし、湿度の高い真夏に使うと、パウダリー感や甘さが増し、少しむせるのでは、、、
ジューシーではなく、一歩間違えると青臭さとも取れるフレッシュな香りなので、やや玄人好みだと感じる。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・17,050円 / 100ml・23,650円発売日:-
2017/5/15 18:09:58
個性的な遊び心のある香りでありながら、遊びで終わらせずに、香水としてしっかり仕上げられている。
トップ、ミドルはシャープで、暴れん坊な印象であるが、ラストは、ペンハリガンらしいキッチリとした硬さのある香りにまとめあげられている。
トップはアロマティック-スパイシー。アンジャリカのキレのある硬いグリーン、みずみずしいジュニパーベリー、うっすらとオレンジの明るさが香る。まさにドライジンをイメージした爽快でシャープな香りが、ツンっと鼻先を刺激する。
ミドルはスパイシー-ウッディ。攻撃的なトップの香りはすぐに飛んでしまい、松やにのような硬さのあるウッディノートをベースに、ブラックペッパーやカルダモンのスパイスノートが香る。森林のような清々しさを感じられるが、ややウッディ感が出すぎて、すっきり感が減ってしまった。
ベースはウッディ-アロマティック。ベチバーをベースに、スイートアンバー、ドライアンバーの香り。このアロマティックなウッディノートに、砂糖のような甘さがバランス良く加わり、マイルドなジンライムのような香り。
トップのキレのあるアンジャリカと、ミドルのパンチの効いた松やにのような香りで、好き嫌いがはっきり分かれると思う。私はこのミドルが特に苦手であるが・・・、ベースの清潔感のある紳士的な香りはとても心地良い。
甘さを抑えた、トーンの高い香りが多いため、持続時間は3時間程度。
春夏に、ジンのような爽快感や、森林のような心地よさを味わいつつも、ビジネスシーンでも似合うため、使いやすい香水だと思う。
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