Chapapaさんのケイト / ビーチバカンスグリッターパレットへのクチコミ |
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2023/7/6 00:58:26
KATEは初心に帰ったのかな……そんな感慨を抱く近頃のラインナップです。
ブランドが誕生したばかりの頃、今とは違い世の中はカラーメイク全盛で、ついたキャッチコピーが「No more rules」。決まりは無いよ、お好きにどうぞ。そんな自由さを売りにスタートしたものの、時代はブラウンメイク主体のベーシック路線へ。あれほど色にこだわった設計が影を潜め、他ブランド同様鮮やかな色が次第次第に消えていきました。
そうなるとアイパレットひとつ取っても、この色はこうやって使いなさい、というレクチャーが示されるようになり、私なんかはテレビで流れる「No more rules ……KATE」の声を聴くたびに、「違うでしょ。これじゃあ There’s only a rule. だわ」と嘆いたものです。
変化が見え始めたのは「東京ヲトギバナシ」あたりからでしょうか?限定色ながら、コンセプトのはっきりした色設計でパレットが出るようになり、新進イラストレーターとのタイアップも斬新でした。徐々にではありますが、本来の「色」に戻りつつあるブランドの次の手は……。
夏にぴったりのパステルカラーを中心としたアイカラーです。EX-2、EX-3を購入。
コンセプトを見る限り、もっと全体的にギラギラのラメラメを予想していたのですが、それはむしろ春に出た「カメレオン・パレード」の方でございました。あちらは好きなブルー系もあったので期待したのですが、テスターの段階で断念。ほぼ全色大型のグリッター入りでコーディネートも難しく「綺麗な色なのに光に持っていかれちゃう」と諦めたばかりでした。
ところが、です。グリッターというタイトルに反して、このシリーズは輝きがいたって控え目。見るからにザクザクラメの外見がうそのように、微細なシルバーや色味を活かした大粒ラメが混在し、ギラギラよりもむしろ深みを与える仕上がりになっています。
更に注目すべきは、サイトを見ても使い方のレクチャーが一切ない。ご自由に。久しぶりにKATEの本分を見た気がしました。
色によって使い方は色々ですが、ここでは私なりのやり方を…。
EX-2は同系色の濃淡ですので、合わせ方も簡単です。左上のモーヴをブラシで瞼全体に広げたら、左下のパープルを目尻寄り半分に。右上のモザイクはチップ使いでアイホールの内側、深みを出したいところに。右下の色は最も光るので、下瞼のラインに入れてアクセントにします。
EX-3はどの色をキーにするかで印象が変わります。例えば左上のブルーをメインにするならアイホール全体に。その場合、右上のモザイクはホールラインに細く入れて影色に。左下のグリーンは蛍光色に見えますが実際はほとんど発色せず。柔らかい光が乗るだけなので下瞼の目頭寄りに。逆に最も強く発色する右下のオレンジは下瞼の目尻寄りに入れてアクセントに。
一方オレンジをメインにするならグリーンをベースに。この色はテクスチャーがかなり硬く、チップで乗せても淡い発色なので目立ちません。ここに右上のモザイクを目尻寄りにのせ、さらに右下のオレンジをフレームラインの目尻上下を囲み、アクセントに左上のブルーを下瞼の目頭寄りにひとはけ。あくまでも一例ですが、自由度は高いです。
例えるならEX-2はタウン向け、EX-3はリゾート向け。もしくはEX-3が盛夏の日中ならEX-2は晩夏の黄昏時……。イメージは使う人の思いでいかようにも広がります。
ちなみに。私が購入した店舗だけでいいますと、カメレオンパレードのディスプレイが7月初頭現在、未だに設置されている(つまりは売れ残っている)のに対し、ビーチバカンスは発売日にEX-3が売り切れ、翌週にはEX-2が完売。最もニュートラルで真っ先に売れそうなEX-1が何故かいまだに残っています。不思議だねえ……。
そーかそーか。みんなやっぱりカラーもの使いたいんでしょう!
わかるわかる……(いーかげんにやめんか、その希望的観測)。
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