


























新真昼さん
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2023/2/10 14:13:52
オンソンミティックドリオン改めオンソンミティック、個人的にはゲランの中東向けライン「アブソリュドリオン」の中で珠玉の出来ではないかと思っている。長らく日本では未発売であったが、今年の1月に一部店舗でカラービーボトルへの充填販売形式による取り扱いが開始した。
さっそく腕に付けてみる。サフランの温かみと酸味の強いローズ、それらふたつをクラシカルなアルデヒドでまとめている。とてもオリエンタルで非日常的な出だし。
ローズにピンクペッパーの爽やかさも加わりより華やかに、そして甘さも出てくる。奥から香るオリバナムの酸味やアンバーグリスの塩辛さがローズを支えることで、よりいっそうオリエンタルな雰囲気が強調されていく。
オリバナムとアンバーグリスがローズを徐々に呑み込んでくると終盤。湿ったアニマリックさとソルティなファセットにインセンスがスモーキーな印象を添える。オンソンミティックのアンバーグリスの香りには、一部天然が使われているらしい(そんなもの滅多にないぞ!)そこにやわらかなムスクとパチュリの苦味が加わりながらドライダウン。持続は9、10時間程度。中東向けなだけあってロングラスティング。
オンソンミティック=神秘的なインセンス、というだけあって香りのどの面を切り取っても非常に中東イメージで神秘的、どっぷりと香りの世界観に浸れるフレグランスだ。
冒頭でオンソンミティックドリオン改めオンソンミティックと述べたが、この香水は元々「デゼールドリオン」と言われたシリーズもの三部作の内のひとつ。原材料の都合上リフォーミュラを余儀なくされ(珍しく値下げされた)、海外レビュアーからはちらほら「薄まった」との声があるが、その香りの美しさは顕在。肌に付けるとより際立つ香りのため、購入前にはムエットだけでなくぜひ肌で試していただきたい。
トップ:アルデヒド、ローズ、サフラン
ミドル:ピンクペッパー、ベチバー、パチュリ
ベース:アンバーグリス、オリバナム、ウッディノート
調香師は、ティエリー・ワッサー。
(fragranticaより)
香水大好きです!!! 続きをみる