Cookieyukiさんのラルフ ローレン フレグランス / ポロ レッド オードトワレへのクチコミ |
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- Cookieyukiさん
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- 50歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿142件
2020/4/5 20:51:44
ポロレッドを手に取る。赤い光沢のあるボトルが車のボディの塗装みたいでいい。思わず撫で撫で.... おおーっ、ヒヤッとしたメタリックな手触りはまさに車。うーん、ピカピカに磨きたい。
ヨーロッパに行った時、気に入ったスポーツカーをキャッシュで衝動買いするほど車好きなラルフローレンが、スポーツカーをモチーフに作った香り。25歳から35歳くらいの若い男性をターゲットにしているようだが、なかなかどうして、ある程度年齢を重ねても行動的な人がつけると超絶格好よく決まりそう。赤いボトルの色とラルフローレンの広告のイメージで、サーキットを真っ赤なランボルギーニカウンタックで爆走しそうな、ギラギラ血走った若さのほとばしる香りを想像していたら、全く違っていていい意味で拍子抜け。
トップのグレープフルーツとレモンは搾りたてのフレッシュな感じはしない。むしろポ◯カレモンみたいな、搾り汁を瓶詰め加工した様な香り。それが和らぐと少し渋みのある甘酸っぱいクランベリーと温かなサフランが出てくる。フルーティではあるが幼稚な可愛さに転ばないのは流石にメンズ。
柑橘系の香りが飛ぶ少し前からレッドセージ、ラベンダーのハーバルさが混ざりだす。男性用香水によくある組み合わせだが、思ったほど雄々しくないというかむしろ繊細。いかにも香草といった刺激的な主張はなく、フワッと包み込まれる。カーレースの選手が公道を普通の自家用車で安全運転しているイメージ。レーサー免許を持っている知り合いが言っていた。サーキットより公道の方が怖いと。一般人は運転中に何をやらかすか想像がつかない。レーサーにとってはとんでもなく非常識なことを突発的にするらしい。そんな運転テク抜群の男性が、好きな女性を助手席に乗せて気を配りながら街をいく感じ。
若い頃から車好きだった腕白少年が、成人して角が取れて大人しくなった感もある。彼女を車に乗せて、ちびるんじゃないかと思うほどスピード自慢したり、訳の分からないコーナリングなどの超絶技巧を見せびらかすことはもうしない。車の下が蛍光色に光るとかの一緒に乗って恥ずかしいような改造車も卒業した。
メカニックか何かで油にまみれて一生懸命働いている男性が、シャワーを浴びたあとこれをつけて颯爽と現れたらかなりの女性がクラっといきそう。カーキチ(放送禁止用語、車マニアの意味) の彼氏がいたらプレゼントしてもいいかも。
会話が95%が車のボディの話という男性と付き合っている知り合いがいるが、そんな人にぴったり。彼女が彼氏を両親に紹介した時、父親に「君は私の娘と車のどちらが大事かね。」と聞かれて、彼は車と即答。会話の95%が女性のボディよりよっぽどいいということで何とか交際を認めてもらった。そういう人には車>彼女>他の女だから、レッドを振りかけたくらいじゃモテて困るという事態にはまず発展しない。安心してプレゼントしてほしい。硬派な香りだから。
ラストノートでのコーヒー/カフェラテの香り方が心憎い。ブラックオピウムのようなあからさまで甘い香りではなく、渋カッコいい男性がリラックスしてコーヒーを飲んでいる感じ。クリームはありだけどフレーバーの付いていない濃い目にいれた普通のコーヒーを砂糖抜きで。それにウッディノートとアンバーが絡んでくつろげる香りに仕上がっている。
何故か口コミがないレッドだけど、女性がつけてもお洒落に決まる。私もたまにつけるが爽やかでありながらメンズ感はあまりないし、誰ともかぶらないのがいい。嫌味のないデキる奴感が溢れ出るので仕事にもぴったり。何しろやる気が出るし、根拠のない自信もどこからともなく湧いてくる。それでいて変な緊張感はない。ムエットと肌に乗せた印象が驚くほど違うので実際に纏ってみてほしい。トップだけで判断するのは早すぎる。この香りが魅力的になるのは1時間以上たった頃から。特にウエストあたりにつけてふんわり香らせると自分で自分の香りにうっとり。
サーキットの狼、赤いペガサス、F (全部古っ!) ポルシェ、フェラーリ、ロータスヨーロッパ、フェアレディZ、トヨタGT2000、コルベットと聞いて血が騒ぎ心が躍る方は是非。
血も騒がないし心も踊らない方も是非。
トップノート: レッドグレープフルーツ、クランベリー、イタリアンレモン
ミドルノート: レッドサフラン、レッドセージ、ラベンダー
ラストノート: アンバー、コーヒー、ウッディノート
- 使用した商品
- サンプル・テスター
- モニター・プレゼント (提供元:Sephora (米国))