kafka-dieさんのフレデリック マル / ポートレイト オブ ア レディーへのクチコミ |
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2014/5/11 00:03:36
エディション ドゥ パルファム フレデリック マルは、調香師フレデリック・マルが選んだ9人の調香師のパヒューム。その一人ドミニク・ロピオンの作品を世にだしました。
18th-19thの英国作家ヘンリー・ジェイムズの作品「ある貴婦人の肖像画」(ある婦人の肖像画)のタイトルが由来です。
これこそ個人の嗅覚によるもっとも難解な香り。なぜかというと、私にとっては男性がつけて女性が香りを楽しむのが一番ではないかと。ユニセックスな香りにするにはもったいないです。
男女の関係、コミュニケーションを楽しむための戯れの香り。ですから1日をこの香りで過ごすという使い方はやめた方がいいです。そういう香りではありませんから。
香りのインスピレーションを得た小説のヒロインイザベラは、夫に従属する結婚制度には従わないという女性だったのですが、そのイザベラの結婚生活がラストでは読者の手に委ねられます。
トップ:クローブ、シナモン、トルキッシュローズ、カシス、レッドベリー
ミドル:サンダルウッド、パッチョリ、インセンス
ラスト:ムスク、アンバー、安息香
この香水も使い手に委ねられているのですが、やはりはじめに述べたように男性がつけ、女性が香りを楽しむ。それがラストの場面ですね。
そしてどこか古い香りを思い出すのは、バルタザールがイエスの誕生への贈り物としたフランキンセンス(乳香)の香りのせいなのでしょうか。
それとも男女の人格的従属関係の想像とユニセックスあるいはジェンダーという現代の男女関係の変化を香りであらわしているのでしょうか。
映画と原作はやはり違いますので、彼の隣で原作を一緒に読んだなら〜。素敵な時間と香りを共有できますよ。(自分でつけるよりも他の人をムエットかわりにしたほうがいい。)
最も高価なチュベローズアブソリュートとパチュリの試作が数百です。1kは蒸留後の使用は600gです。どれだけ高価なのでしょうか。しかもバラとパッチョリの強い香りの持続は短いです。
希少な香りを楽しみたいという贅沢な方専用です。
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