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doggyhonzawaさん
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キリアン / グッド ガール ゴーン バッド オード パルファム

キリアン

グッド ガール ゴーン バッド オード パルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・37,400円発売日:2019/3/15

7購入品

2019/8/24 19:22:40

香水界のロールスロイス、キリアン。その最高に贅沢な香水たちの中にあって、最も罪つくりな香りだと感じているのが、グッドガールゴーンバッド(「よい娘が悪くなった」以下略GGGB)だ。こちらは数あるキリアンの香水の中でも、世界中でベストセラーになっているといういわくつきの作品。

白地に金色の蛇をあしらったドキリとするようなクラッチケース。その中に納まった白いボトルは、まるで宝石のようにキラキラと輝いて美しい。クラシカルな香水のもつボトルやケースの豪華さを現代に蘇らせたいと願うキリアン・ヘネシーの美学そのものを象徴したこのラグジュアリー感こそブランドの矜持だ。GGGBは、“In the Garden of Good and Evil”「エデンの園で紡がれるアダムとイブの物語」シリーズの1つ。禁断の果実を食べたイブを良家の子女になぞらえ、少女が家族に内緒で羽目を外して一晩中夜遊びするイメージを香水で表現している。調香師はアルベルト・モリヤス。リリースは2012年。50mlボトル36720円。

GGGBをプッシュする。その瞬間、空気が変わり、甘くまろやかなフルーティー香に包まれる。それはわずかな酸味を伴った水蜜桃のようにジューシーな香りだ。この自然な甘さを伴ったトップのフルーティーな香りには本当に驚く。どうやったらこんなみずみずしい桃のような香りが作れるんだろうと思うトップだ。

ブランドのクレジットを見ると、このトップの香りはオスマンサス(キンモクセイ)の香料のようだ。といっても、かなりアプリコットの香りが強いフルーティーな物を使用しているのだろう。アプリコットの香りは桃の香りに少し酸味を伴ったようなとても芳醇な香りがする。

5分後、完熟した桃のようなしっとりした香りに、わずかにクリーミーな白い花のヴェールがかかってくる。これはチュベローズのふんわりしたファセットだろう。このクリーミーチュベローズの香料もいい。おそらくトップのフルーティーなラクトン系の香りに上質なチュベローズを合わせたことで、自分には桃のような香りに感じられるのだろうと思う。トップで感じた果実香にチュベローズのふくよかさが重なり、ジャスミンの華やかさ、軽やかなローズ香などもシンクロしながら出てきて、美しいフローラルミックスのミドルとなる。重たさがほとんど感じられず、とてもライトで繊細なフルーティーフローラルな中盤。

ラストはシダーとアンバーがクレジットされているが、自分にはほぼ感じられない。トップから香り全体の印象がほぼ変わることなく減衰してフェードアウト。付けて3時間ほどでフルーティーな甘さはなくなり、淡いフローラルミックスになって薄らいでいく。香りは真夏でも大体4〜5時間ほど持続する。

全体で見ると、トップの桃のようなあんずのような豊かな香り立ちがこの香水の最大の特徴で、フローラルよりもフルーティーをメインにした香水であることに間違いはない。この手の自然な香り立ちこそ「香水なんてきつくて複雑な香りがするから苦手」という方にぜひ試してみてほしいと思う。きっと今までの香水に対する固定概念がひっくり返るはずだ。(←値段も目ん玉ひっくり返るけどな)

もしこんなとろけそうな香りの果実が目の前にあったら、女性のみならず誰もがときめいて、思わず手に取ってかじりついてしまうかもしれない。GGGBはそんな香りがする香水だ。そしてそれがもし禁断の果実だったとしたら…?

旧約聖書によると、イブは蛇にそそのかされ、エデンの園で絶対に食べてはいけないとされた「善悪の知識の木の実」を食べてしまった。そしてアダムにもそれを勧め、食べた2人は共に罰を受け、楽園を追放されたという。アダムより造られしイブはその瞬間、「悪い女」の烙印を押されてしまったのだろうか?それ以前に、誘惑した蛇こそが悪かったのではないのか?

GGGBはとても罪な香りだ。なぜなら、そのネーミングとは裏腹に、まるでエデンの園にたゆたう調べのごとく、甘美で優雅で人の心をうっとりさせる美しい香りがするからだ。だから、この香りをつけた女性が近くにいたらと思うと、実はちょっと気が気じゃない。なぜなら男どもはおそらくとろけてしまい、悪魔の化身である蛇のように誘惑したり毒牙をむいたりするかもしれないし、女は嫉妬の炎を燃やしてその女性を地獄に突き落とす算段をしないとも限らないからだ。だとすると…。

GGGBはたぶん少女を悪女にする香りじゃない。逆に、周囲の者を誘惑して悪の道に落としかねない危険な香りなのだろう。この美しく可憐な楽園の果実は。

グッドガールゴーンバッド。少女も香りも、美しいほど罪つくりだ。キリアンの金色の蛇は、この香りをまとったあなた自身なのかもしれない。

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シャネル / シャネル N°19 パルファム

シャネル

シャネル N°19 パルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:15ml・31,350円発売日:-

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7購入品

2022/12/10 13:41:09

あなたをたった5秒で強く颯爽とした女性に変える。それは簡単なことだ。シャネルN°19のパルファムを1滴指にとり、耳たぶの裏につける。それだけでいい。

「また何言ってるんだ、大げさな」そう思うなら試してみるといい。香りが好きかどうかは別。N°19パルファムは、強き女性の代名詞として君臨し続けるココ・シャネルが「世界一売れたN°5を超える香りを!」と「自分のためだけに」作らせた最強のシグネイチャー香水だ。

ただしEDPやEDTでは効果は薄い。N°19の破壊力を実感するためにはパルファム一択だ。15mlで31350円。高い?そうだろうか。「なんでこんな香料でこんなに高いの?」と首を傾げるようなそのへんのニッチ香水に比べたら、100倍良心的な価格だと思う。まず歴史とブランド信用力と品質が別格だ。さらに、スプレーでなく指で1滴ずつつけるフラコンなので、本当に減らない。そして超至近距離でだけ高濃度香料がなめらかにずっと香る。実は香害に一番なりにくいのがこのパルファム濃度だ。これぞ本物の香水。香水に詳しくない方なら、なおさら「本物の凄み」というやつをまず体験すべきだろう。

ココ・シャネルはこのN°19を創るために、調香師アンリ・ロベールに何度も試作品を用意させ、香りを纏ってパリの街を歩いたという。そして人々が香りについてどんなふうに声を掛けてくるか確かめた。全く声を掛けられなかったときは、怒号と共に調香師を責めたという話もある。当時ココは86才。ある日、長年住んでいたリッツホテルから出てきた際、若いアメリカ人男性2人に引き留められ「その香水の名前をぜひ教えてください!」と迫られたことが決定打となってこの香りは生まれたという。

ではそんなN°19パルファム、いったいどんな香りなのか?世界的に「グリーンフレグランスの最高峰」と言われる香りの展開を追ってみる。

N°19パルファムを肌にのせる。するとまずはじめに立ち上るのは、ギリリと青臭いグリーンノート、そして粉っぽいアイリスの白い香りだ。そこにまろやかなネロリの甘さが加わり、キレのいいスッキリとした緑と白の香りが広がるトップ。

3分後、ジャスミンのふくよかさとグリーン香が相まって、スズラン様のフローラルが広がってくる。同時に下の方から冷たく青いヒヤシンスの香りも感じられる。ガルバナムのシャープなキレのある香りを軸としながら、ソリッドで青緑なフローラルが感じられてくるミドルになる。

このミドルは知的でスタイリッシュ。キリっとして本当にかっこいい。全くフェミニンじゃない。若々しく、怜悧で、背筋がスッと立っているイメージ。全てに妥協を許さず、自分のめざすベクトルを見定め、どこまでも一直線で闊歩してゆくような、潔さと強さを感じさせる草原と大地の香りだ。

リラックスというなら、それは大自然の中に放り出されたような心地よさがこの香りにはある。けれどそこには同時に、厳しい自然界の現実に対峙する強さもまた要求される。そんな苛酷さを感じさせる香りでもある。ミドルは、大草原に吹く風がオークモスのビター、ベチバーの土の匂いを運びながら3〜4時間続いていく。

ラストはとてつもなく優しい。土深く眠り続け、長年かけて香りを熟成させたアイリスパリダのパウダリーが優しく心と体を包みこむ。ほのかに甘いムスクとともに、小麦粉のようにきめ細かな白い香りを呈してドライダウン。ここまで5〜6時間。たった1滴で。

N°19はココ・シャネルの誕生日である8月19日から命名されたナンバーフレグランスだ。人は一人で生まれ、空と大地の狭間で必死に生きて、その短い生を全うする。「香水をつけない女に未来はない」と言い切ったココが、人生の最後に自分のためだけに徹底的にブラッシュアップして作り上げた香り、N°19。そこに込められたのは、世界中の女性が男性の下に屈することなく、自分自身を強く美しく保ち続け、欲しいものを欲しいと言い、自分の力で未来を貪欲につかみとれ、というメッセージのように思える。

一面の大地。草原が風に揺れている。湿ったベチバーの土っぽい香りがしている。濡れた苔類のビターな匂いが森から運ばれてくる。自然はどこまでも広く、容赦なく、そして気高い香りに満ちている。服が風をはらむ。草原と森の匂いが髪を洗う。

青いガルバナム。苦みばしったオークモス、乾草のベチバー、白いアイリスパリダ。それらが織りなす、今にも発火しそうな残虐なグリーンノート。クールで、スタイリッシュで、挑戦的。常に現代で戦い続けるハンサムウーマンの香り、実装完了。

最終戦闘に備えよ。
大地を疾走するパルファム「ナンバーナインティーン」発動。

5秒だ。5秒で未来にカタをつけろ。

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しべたんさん
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シャネル / ガブリエル シャネル エッセンス オードゥ パルファム (ヴァポリザター)

シャネル

ガブリエル シャネル エッセンス オードゥ パルファム (ヴァポリザター)

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:35ml・11,550円 / 50ml・16,500円 / 100ml・23,100円発売日:2020/4/3 (2021/7/9追加発売)

6購入品

2020/10/17 12:54:34

50ml購入。とても気に入ってます。2017年に発売された「ガブリエル シャネル」の派生であり、日本では今年の4/3に発売されました。シンプルで、明るく、透明感のあるホワイトフローラルの香り。ややフルーティなアクセントが添えられています。ラストまで香りは濁らず綺麗に消えていく。なお、オリジナルのガブリエルより私はこちらの「エッセンス」の方が遥かに好きです(個人的な好みであって、香りの優劣ではありません)。私にとっては、オリジナルのガブリエルの好きな部分だけを切り取ったような香りで、かなり愛用できそうです。

※このフレグランスの正式名称?は、「ガブリエルシャネル エッセンスオードゥパルファム」ですが、以下「エッセンス」と略します。

<香り>
シトラスやフルーツ、かすかにアクアティックさを含んだトップは数分ほどちょっとファッションフレグランス的ですが、ほどなくしてホワイトフラワーが花開いてくるとほどよい落着きと華やかさを兼ね備えた綺麗なフローラルブーケになっていきます。
エレガントで都会的洗練を感じさせる香りですが、お高くとまっていたりピリピリとした神経症的な要素はなく、心を明るくリラックスさせてくれる香り。

オリジナルのガブリエルと同じく主軸となっている4つの花:オレンジフラワー・ジャスミン・イランイラン・チュベローズは同じだそうですが、チュベローズがオリジナルの10倍強化されているとの事で、確かによく香ってきます。チュベローズ以外は渾然一体のブーケ調となって個々の判別はできない中、チュベローズはよく分かる。
(ここまで強化してもチュベローズによく含まれるモヤっとした雑味が無いのですが、その理由としてシャネルのチュベローズアブソリュートの抽出法が優れているからという、本フレグランスについて書かれた海外ライターの記事がありました。(フレグランティカ、2019/7/31のSophie Normand氏の記事:“Chanel, L'Essence: A More Voluptuous Variant of Gabrielle New Fragrances”)

ラストノートらしいラストはないまま、香りは徐々にフェードアウトしていく消え方です。
オリジナルの方が、ラストノートはかなり強め。私はエッセンスの方が好きです(何度も書きますが、純然たる個人的好み)。

拡散も比較的控えめで、扱いやすい香りだと思います。
年齢も問わないと感じます。
トップのみちょっと若いかな〜と思いますが、ハートノートはトーンが高すぎも低すぎもしない。重すぎず軽すぎず。若すぎでもマダムすぎでもない。チュベローズが主体だからといって無駄にセンシュアルすぎる事も全くない。昼でも夜でも似合いそう(仕事向きではないですが)。なんというかバランスの取れたニュートラルな香り。かといってキャラクターが弱いとも私は思わない。なんだか不思議な感じです。

<他>
ボトルと液色の色彩がオリジナルより濃い事で、オリジナルより重い香りと思われるかもしれませんが、実際にはオリジナルより透明感がある(しかし「薄い」わけではない)。

日本では緊急事態宣言発令の数日前の4/3に発売されたこともあって、存在を知らない方ももしかしたら多いかもしれませんが、ぜひ一度試してみて頂きたい香りだと思っています。
ここ数年の、全国全カウンターで発売された香りには、かなり辛口評価が多かった私ですがこのガブリエルエッセンスは久しぶりにとても気に入った香りでした。
綺麗めのスタイルで瀟洒な街を歩くにももちろん適している香りですが、私は仕事から帰宅して気分を切り替えてリラックスする為の用途にも今、大いに活用しています。
かねてから書いていますように、アロマテラピーとフレグランスを混同するのは好きではないのですけれど、チュベローズのリラックス作用や心を明るくしてくれる作用、あまりにそのまんまなので驚いています。

エフォートレスな香りであるガブリエルエッセンス。品質も良く汎用性が高く、今の時代の空気に良い意味で適合していて、中々おすすめできる香りではないかと思っています。

<画像>
右の画像は、オリジナルのガブリエルと並べてみました。キャップ・ラベル・液色とも「エッセンス」の方が濃いです。

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FUEGUIA1833 / オードパルファム

FUEGUIA1833

オードパルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

7購入品

2018/1/10 01:31:35

2016年からfueguia にはまり、
今回は所持しております香りを
まとめて口コミ致します。

☆ラホベンノーチェ
三種の白檀の、贅沢な香り。
木の神聖さと柔らかい木の持つ甘さが、癒しの香り。膝裏にプッシュして眠るのが好き。
よく眠れます。

☆アルギィエンスエニャ
エキゾチックな香り。
カシスとオスマンサスが土星の環のように香り、
パチョリが雰囲気を支えてます。
煙のような、ふわふわ揺れるような雰囲気があります。

☆アマリア
ジャスミンがとにかく綺麗に香ります。
これは…どっちかというと違う花の香りがする。
そんなジャスミンの香水が世の中には沢山ありますが、こちらは正統派ジャスミン。
ジャスミンが好きな方にオススメです。

☆フエムル
真っ白な浄められた香り。
ムスクがキーンと来ますが、
徐々に馴染んで、ジャスミンが立ち上ってきます。
やや野性的で人間のもつ女性らしさ、ってこんな感じかな…という本能的な香り。

☆エルドラード
優しいシトラスが香ります。
柑橘、と聞くと甘さのないちょっとクリーンなイメージですが、想像よりも柔らかい香りで、
シトラスが苦手な私も好きです。

☆アグアデガーデニア
トップからマッシュルームが香ります。
分子構造が似てるマッシュルームとガーデニア。
だんだんとガーデニアになります。
ただ、アグアな感じもちゃんとするので、
なんとも個性的な香りです。

☆アグアデマグノリアーナ
アクアで清らかなマグノリアの香り。
万人に受ける穏やかさで、
誰かを気にすることなくつけられるが、どこにでもあるような香りではなく唯一無二の存在。


☆タイース
キラキラとした香り。
オスマンサスが元気いっぱいに香り、
情緒あふれる…というよりは、
元気出していこう!とはつらつとした感じで、気分が前向きになれます。混ざりながらもオスマンサスがきっちり感じられますので、好きな方におすすめです。

☆セノーテ
甘く優しいプルメリアの香り。
リッチで華やかだがきつくなく、
でも、いい香りでしょ。とほのかに主張します。
ドレスに似合う香り。

☆ルナロハ
温泉のロゼワイン風呂を思い出します。
紅いワインの先に見える月、というロマンティックさが、香りにも感じられます。
大人のフルーティな香り。

☆クエントスデラセルバ
幼い頃ピクニックの時に食べたクッキーや、ジュースを思い出す。そんな香り。サラッとした甘さが良いです。お守りのような、とにかく安心します。

☆パジェーナデラパンパ
草の上でひと休みするクジラをイメージしたこちら。百聞は一見にしかず…な香りです。
草の匂いや、調香に見られる13種のムスクがムンムンかと思いきや、ドライフルーツを思い起こすような、意外な甘さがあります。ムスク苦手…という方、一度お試しされてはいかがでしょうか。

☆ラカウティーバ
カシスとバニラの美味しい香り。
ムスクのおかげか大人っぽさもあり、
どの年代の方がつけても、似合う香りです。

☆キロンボ
甘いミルクとバニラとサトウキビの香り。
優しいキャラメルっぽい甘さですね。
メインの調香を見ると甘々な感じですが…
酔うようなベタつき感がなく、
体調良くない時でも安心です。

☆カオバ
ウッディではありますが、
カカオがグルマンの甘さを感じさせます。
暖炉のついたカントリーハウスで、
ココアを飲むような、ホッとする、日常になくてはならない香り。

☆ンブクルジャー
パッションフルーツとミルク。
デザートのような香りのイメージで作られています。よくあるグルマン調の香りとは違う、カジュアルな感じ。なんだか懐かしくて、でも今までにない香り。

☆アマリアグルマン
ジャスミンとグルマン調香って、
こんなにも合うものかと思いました。
意外な組み合わせですが、ロマンティックな良い香りです。秋冬のデートにマッチします。
紅い液も気分が上がりますね。


◯ムスカラ◯
肌馴染みが良く、
たまに香りが分からなくなり、
忘れた頃にフワッと香ります。
他とのレイヤードがしやすいです。

☆ムスカラアピス、ムスカラオスマンサス、ムスカラペラルゴニウム
アピスは、そのまま蜂蜜です。
ただ、花の甘さなので、意外とレイヤードしやすい香りです。
オスマンサスは、金木犀ではなく銀木犀。
甘さは少ない分フワッとフルーティさが立つと、とても綺麗な香り方をします。
ペラルゴニウムは、
私はアロエのような甘さを感じます。
ゼラニウムの葉や茎も花と同じくらい香り、
たまにグリーンが強いですが、身体のバランスを整えてくれて、すっきり過ごせます。


こんな感じです。
振り返ると結構持ってますね…!
これからも増えていきそうなくらい、大好きです。
またいい香りに出会えたらいいな。

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PARFUM SATORI / Hyouge/ヒョウゲ

PARFUM SATORI

Hyouge/ヒョウゲ

[香水・フレグランス(その他)]

容量・税込価格:50ml・13,200円発売日:2008年

6購入品

2021/12/25 14:13:37

「織部よ、人と違うことをせよ。」

師匠が点てた茶をいただいた後、手にした黒楽茶碗を拝見していたときだった。千利休はゆっくりとそう言った。二畳の数寄屋。わび数寄の精神を配した簡素な茶室の中には、これまで感じたことのない緊張感が漂っている。それでも師匠の利休は口元に静かな微笑を浮かべ、弟子の織部を見つめていた。一輪の花と茶の香りが静かに流れている。古田織部は心中こみ上げるものを飲み込むように、師に深々と頭を下げた。

1591年、天下人、豊臣秀吉の相談相手であり、影のフィクサーでもあった茶人、千利休は、茶に華やかさを求める秀吉と次第に対立するようになり、遂に堺への謹慎を命じられた。だが利休も弟子の織部も知っていた。秀吉は一度にらみつけた男に対して絶対に容赦しない男だ。近いうち切腹の沙汰があるだろうことを。織部は茶室で頭を下げたまま、どうにかして太閤に直談判せねば、と硬く唇を結んだ。最後の茶を頂いた質素な漆黒の楽椀を見つめながら…。

日本人調香師、大沢さとりさんが作られているパルファン・サトリの香水の中に、かつてこの古田織部の名を冠した香水があった。名はそのまま「織部」。安土桃山時代の茶人、千利休の弟子として可愛がられ、後継の茶人として秀吉、家康、秀忠に仕えた男、それが古田織部だ。その名をとった香水「織部」が「世界香水ガイド3」で香水の帝王ルカ・トゥリンに高評価を得たあたりから名前が「ひょうげ」に変わったことは記憶に新しい。

そして確かに、そのひょうげの香りがすばらしい。

ひょうげをスプレーする。開幕、うっかりユリの茎を手折ったときのような生っぽく青臭い香りが鼻をかすめる。同時に、その青さを包むかのように涼やかな白い花の香りがしている。シャープでみずみずしい茎や葉の香りと、ほんのり甘く冷たい花の香りが、ふわふわと拮抗し合いながら、見事なバランスで香り立つ。ルカ・トゥリンはこのフローラルを「ヒヤシンスとユリ」と表現したけれど、わからなくもない。とても低くて冷たくて、わずかに毒気すら感じる花の香りだ。それが緑の茎と葉の香りの上に咲いているようなトップ。

しばらくすると、冷たくふくよかな花の香りがより明確になってくる。ひょうげの感想を見ると、多くの方が「抹茶の香り」と言っているが、自分の肌の上では抹茶の香りにはならない。これは純然たる「花」の香りだ。花と葉と茎、それぞれが主張しながら調和した1つの花の香りになる。ただ、常に奥に「日本の煎茶」の香りがスッと流れている。

トップからミドルは、それほど変化する感じではない。香料イメージとしてジャスミンやヴァイオレットとあるので、おそらくヘディオンとβイオノンをミックスしてお茶の香りを再現しているのだろう。これはジャン=クロード・エレナが多用するグリーンティーノートの作り方だ。ただ、海外のグリーンティー香水と違って、ひょうげの緑茶ノートは、本当に日本のお茶らしく爽やかであっさりスッキリしていてとてもいい。花の香りに美しい透明な緑色の影を垂らしているようなイメージだ。まるで織部焼きに施された緑色の釉薬のように。

織部焼きは、古田織部が作った前衛的な陶器で、今なお人々に親しまれている。当時の茶碗の名品は「名物」と呼ばれたが、形もいびつで愛嬌のある彼の作品は「へうげ(ひょうげ)もの」と呼ばれた。

ひょうげを付けて1時間ほどすると、お茶の花を模したようなシトラス&ジャスミンっぽい花の香が次第に消失し、ベースにあったお茶の香りが穏やかに広がってくる。ラストはベースのお茶+パウダリーがゆっくりたゆたう。抹茶の香りと評されるのは、こうしたラストのあたりかも知れない。イオノンとアイリスのパウダリーが柔らかく感じられ、和服の装いや白粉の匂いにも感じられてくる優しいラストだ。パルファンサトリの香水は、どれも出力はそれほど強くないが、しっかり一点で香り続ける。持続時間は6〜8時間ほど。近くに寄ってプライベートゾーンに入れる者だけが、このお茶と花と和の装いの香りを聞くことができるだろう。

ひょうげには、西洋香水の「これでもか」とばかりに濃厚な花の香りを組み合わせるのではなく、最小限の厳選された香料を用いて注意深くバランスをとって組み合わせた繊細さが感じられる。まさに、ムダと虚飾を一切廃し、千利休が大切にした侘数寄(わびすき)の心を大切にして作った引き算の香水、彼の茶室そのものの香りだ。

千利休が大阪を去る日が来た。弟子達はみな秀吉の怒りに触れることをおそれ、淀の船着き場には織部と細川忠興の2人しかいなかった。船が出る。織部は見つめた。師の凛とした後ろ姿を。誰に対しても厳しく、そしてどこまでも優しかった師匠を

へうげものが いつまでも 見送っている

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