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yuming☆彡さん
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ランコム / グロス イン ラヴ VLM

ランコム

グロス イン ラヴ VLM

[リップケア・リップクリームリップグロス]

税込価格:3,850円 (生産終了)発売日:2014/1/1

7購入品リピート

2017/1/30 16:28:35

何本リピしたか覚えていない程お世話になっています。
これが手元に無いと不安になるので、常にストックを抱えています。

グロスにもなるし、単品でもいけるよ!とのことですが、私はリップ下地として使用。
この上に口紅かグロスを重ねています。

職場がえげつないほど乾燥するので(加湿器2台もあるのに…何なんだ!←愚痴)唇が乾燥して皮剥けを起こしまくっていたのですが、こちらを下地として使用すると一切乾燥せずにプルプルをキープしてくれます。(ピタッとラップをしてくれるようなイメージ)

見た目は可愛いパステルピンクですが、発色はしません。
スースーするのが心地よく、朝の出社前にこちらを付けると気合が入ります(笑)

他の色付きのグロスインラヴやジューシーシェイカーちゃん達に埋もれて、あまりそのポテンシャルが注目されていないような気がしますが、正に縁の下の力持ち!という感じですので是非使ってみて頂きたいです。

これからも使い続けます。

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hachi-mitsuさん
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クレ・ド・ポー ボーテ / レオスールデクラ

クレ・ド・ポー ボーテ

レオスールデクラ

[パウダーチークプレストパウダー]

税込価格:- (生産終了)発売日:2012/1/21

6購入品

2013/3/11 21:18:40

購入したのは【13】。
チークぼかしやシェーディングで済ませるには勿体無い、色白さんにこそ試して欲しい一押しカラー。
色白な方なので(クレドならオークル10か00)買うなら11かなと思ってたけど、こうして入手したのが13なのは、少し経緯が。

メイクイベントで資生堂技能検定1級のBCさんにメイクをいちからしていただく機会がありまして。
メイクの総仕上げとしてレオスールデクラを選んでいただいたのですが、しばし悩んだのちBCさんが手にとったのは、予想外の13でした。
これまでカウンターでは必ず11を勧められたので、これには非常に驚きました。(その場にいた他BAさんも驚いていた)
「色白の方には11、色黒の方には12がオススメ。でもお若い方の場合透明感が既にあるので、あえて11ははずして12や13で冒険することもあります」とのことでした。
なるほど!!熟練のBCさんも冒険することって、あるんだw(゜o゜*)wそして私をお若い部類に入れていただけるんだ・・。
妙な感心を覚えつつ、この濃ゆい色を一体どこに入れるの!?とドキドキと見つめていると、ブラシが走った先はCラインと目の下の三角ゾーン。
明るい色を入れる場所に入れちゃうんだ!と驚きましたが、これが効いたのです。
アイメイクがシルバーラメギンギンで浮き気味に明るかったのがCゾーンの13で見事に中和、ヘルシーなニュアンスがプラスされたこなれた肌感に変身。
シェーディングとは明確に異なる引きしまった印象と立体感もGET★
塗ってる右側と塗ってない左側の顔の雰囲気がまるで違いました。
これにはその場にいたBAさん達も驚いてらっしゃいました。
中には「13のほかにハイライトは何を使ってるんですか?」ときいてくるBAさんもいらっしゃって、明るいハイライトを効かせていると勘違いされているようでした。
このことからも、色白でも透明感を損なうことなく、13らしい引き締まった艶肌を得られるのだと実感。
て、いうか色白の方にこそ、この13を試す意義があるのでは?
白肌に明るいハイライトを入れても、立体感と膨張感は紙一重・・。明るい顔と青白い顔は紙一重!

BAさん達も分かりやすい11が一番勧めやすいようです。13は彼女達もどう扱って良いかつかめていないようでした。
そのせいで13が汎用されないのは非常にもったいないですね。
でも誰にでも合うカラーかは確かに難しい所なので、タッチアップは必須かも。
手の甲に試しただけでは分かりません(私がそうでした)。要タッチアップです。

そして購入後じっくり観察。一見暗く見えるカラーですが、ピンクゴールドのパール感で艶を出し、シルバーメインの極微細な偏光ラメが煌くので、見た目ほどは暗くなりません。
ほのかに「ピンク」なのがツボです!
フェイスパウダーのラメは苦手ですが、このくらい微細であればあまり気になりません♪
使い方は、透明感ある艶肌はベースメイクの時点で作り、BCさんに倣って最後にこの13をCラインと三角ゾーンに乗せます。
やはり明るいカラーで作る艶肌とは一味も二味も違いますね^^
女性なのに「精悍」という言葉がよぎる、エッジーな艶。
ピンクメイクに合わせると、柔らかくも芯の通った印象に。
浮かない色なので、チークとアイメイクを見事つなげてくれて非常に使いやすいです。

レオスールデクラは、まさしくハンサム。キーワードはリュクスなヘルシー肌。奔放なセクシー。柔らかなワイルド。
パウダー好きな方、おすすめです♪

手にしてからまだ日が浅く、使いこなせていない部分もあるかもしれませんので、新たな発見がありましたらまたクチコミしにきます^^

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doggyhonzawaさん
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ゲラン / ランスタン マジー オーデパルファン

ゲラン

ランスタン マジー オーデパルファン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:30ml・9,350円発売日:2007/10/12

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6購入品

2020/12/26 09:14:39

女性は、ある日突然天使になる。美しく変貌する。それは緩やかな変化ではない。「キレイになりたい」本気でそう思った瞬間、願いはかなう。美の女神は突然、天空から舞い降りる。

ゲランのランスタンマジーの香りを嗅いでいると、そんな戯れ言も信じたくなる。整形とか吸引とかそういうことだけではない。女性が本気で「美」を目指したとき、その心や体に起こる変化は本当に劇的だ。「これが自分?」と思えるほど美しくなることがある。そして世界が今まで以上に光輝く。ランスタンマジーの香りは、女性にこの上なく優しいパウダリームスクな銀の粉を振りかける。キラキラとまるで魔法のように。

ランスタンマジーは、香水帝国ゲランの転換期に香水開発ディレクターに就任したシルヴェーヌ・ドゥラクルト女史が、シムライズの女性調香師ランダ・ハマミと共に2007年に作ったオーデ・パルファム。香水作りの秘伝秘法が、ゲラン家出身の一人の男性調香師だけに託されてきたかつての伝統を打破し、チーム力と女性の力で作った香水として異色の作品。テーマは「女性の夢がかなう瞬間」。一時廃盤となったが、現在はビーボトルで復活している。30mlで税込9350円。

夢を現実にするともいわれる香水、ランスタンマジー。それはどんな香りなのか?

ランスタンマジーをスプレーする。その瞬間、肌の上に冷たい清涼感あるアニスの香りが広がる。アニスの香りはキッチンスパイスの八角そのもの。クールで知的な女性の印象。ただし冷たくはない。明るい酸味豊かなベルガモットが輝きを添えているからだ。スッと心に沁みこむスッキリ透明感あるトップは、洗練されたフェミニンを感じさせる。

5分後、シトラスとスパイスが消失するにつれ、やや明るいフローラルグリーンな香りがしてくる。クレジットによれば、フリージアの黄色い花の部分だろうか。すぐにミモザやヘリオトロープ系の甘くパウダリーな花粉っぽい香りが重なってくる。とても重層的でロマンティックな雰囲気になる。甘くかぐわしい黄色と白の香り。アニスのスッとする清涼感も残しつつ、華やかさが徐々に増してくる。

10分後、香りはまた変わる。フローラルの核が、温かみあるドライなスパイシーカーネーションになってくる。そこに、キリッと苦いテイストがどんどん主張してくる。これはビターアーモンドの香りだ。温度は上昇し、情熱的に温かみを増してくる。まるで何かに夢中になって、一途にそれを追いかけているようなスパイシーフローラル。それは仕事?恋?それとも自分磨きだろうか。

そして。ランスタンマジーはこのあとがすごい。つけて20分後、はっきり驚く。

黄色いミモザの甘い花粉香、赤いカーネーションのスパイシーフローラル。それらが減衰するにつれ、とんでもなく優しく、ふんわり柔らかい白いパウダリー香が出現する。それはもう、お風呂上がりの赤ちゃんの肌に、ふわふわのパフでぱふぱふしてあげるベビーパウダーの香りそのものかと思うほど。この「ふわふわのパフでぱふぱふ感」が悶絶級。ドラクエのぱふぱふ娘も真っ青。(←は?)これはもう赤ちゃんの香りというよりママの香り。母でもお母さんでもない。どこまでも優しく柔らかな愛に満ちた理想のママの匂い。ママパウダー。

ランスタンマジーは、このミドルのむせ返るパウダリーな香りが真骨頂。そこまでの変化も劇的ですばらしいが、ミドルから訪れる官能的な、苦いアーモンド&甘いパウダリーに撃沈する香り。アーモンド香は通常トップで出てくる苦みなのでラストに出てくるのは面白い。これがこの香水で開発したとされている「ムスキナーデ」のブレンドだろう。アーモンドウッドとパウダリーホワイトムスク。この泣けるパウダリー香が、8〜9時間ほども続く。

これは本当に女性が女性のために創った香りだと思う。ママと赤ちゃん。どんなに偏屈に育った人でさえ、この生まれたばかりの頃のミルキーでシルキーなパウダリー香は原初の匂い記憶として心の奥底に刻みこまれているもの。だから、男性もこの香りには果てしない郷愁を覚えてしまうだろう。これは安心・安全と愛情に包まれていた頃の、まっさらな繭の記憶の香りだ。

どんなにあきらめてきただろう。仕方ないって。どんなに髪で顔を隠してきただろう。人に笑われたくなくて。そんな人はランスタンマジーの香りに包まれるといい。この香りはいつもあなたを抱きしめてくる。誰よりも愛情深く、どこまでも優しく。「あなたはとてもかわいい。大好き。もっともっときれいになれるよ。」ママの笑顔のように。

その瞬間。銀色の濃密なパウダーがあなたを包む。転生の魔法。運命の瞬間が訪れ、空から女神が微笑む。

ランスタンマジー、光の粉に包まれて。女性は美しい天使になる。

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セリーヌ / パラード

セリーヌ

パラード

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)香水・フレグランス(その他)]

税込価格:-発売日:-

6購入品

2020/12/19 10:40:12

「本当にいい男」の香りを嗅ぎたいと思ったら、迷わずセリーヌのパラードをお勧めする。それは反逆のロックデザイナー、エディ・スリマンが、もてる力の全てを賭した新生セリーヌの看板的な香りだからだ。

「2018年、エディ・スリマンがセリーヌの全デザインを統括する」このニュースがファッション界を駆け巡ったとき、世界はどよめいた。麗しきフレンチラグジュアリーを愛した女性たちは嫌な予感がし、カウンターカルチャー世代の悪い子たちは狂喜乱舞した。そしてそれはどちらも予想どおりになった。

セリーヌは激変した。ブランドの看板ともいえるロゴの変更、ふんわりフレンチシックな貴婦人のための服は、いきなりシャープ&スキニーなガーリー系デザインに塗り替えられた。さらにディオールオムの大成功をもう一度とばかりに、新しくメンズラインも加えられた。店舗の様子もナチュラル指向から大理石&メタルのクール&スタイリッシュに様変わりし、表参道店には巨大な金蛇の抜け殻オブジェまで登場。そしてエディは、セリーヌの新たなスタートに際し、人の心をつかむ香水の存在が最も重要であることを誰よりも知っていた。

すばらしい香水は、それだけでブランドの価値を何倍にも押し上げる。エディはそれを理解している数少ないデザイナーだ。2019年、彼が新生セリーヌのために創った9つの香水は、どれもクラシカルな要素を大事にしつつ、どこまでもモダンにリアレンジしたすばらしい香水たちばかりだ。中でもエディ自身が偏愛する1本、パラードはそつなくよくできている。ではいったいどんな香りなのか?

パラードは、つけた瞬間から心が浮き立つような美しいベルガモットの香りに包まれる。まるで高級なアールグレイティーを淹れた瞬間に立ちのぼる柑橘と芳醇なティーの香り。どこまでも心をとらえて離さず、思わず吐息が漏れるようなすばらしいトップ。もうこのトップのベルガモットが全てだろうというくらいのブレンドだ。疲れた心と体を一瞬でリフレッシュしてくれる救世主のようなトップ。

5分ほどすると、爽やかな柑橘にまろやかでしっとりしたネロリの香りが寄り添ってくる。独特のゴムっぽいファセットも効いていて、麻薬的に心がとらわれる。ここまでのベルガモット&ネロリのバランスがとてもいい。おそらく細かい香料もいくつか使っているだろう。スッと抜けるカルダモン、わずかなローズマリーやジュニパーのスッキリ透明感、そうした物も感じられる。心ときめくミドルだ。それは欲望のおもむくままに行動する楽しさを表現したかのよう。

ブランドは調香師も明かさず、シングルノートと紹介しているが、これは相当に腕のいい調香師の作品だと思う。香料が全てパズルピースのようにピタリとハマって、一つの香りに収束している。元をたどれば、コロンの始祖「王妃の水」や4711の骨格がベース。そしてメンズフゼアの傑作、ダビドフのクールウォーターをよりブラッシュアップして、重たいタバックやウッディ、マリンノートを排除し、ユニセックスかつ軽やかに仕上げようと苦心した様子がありありとうかがえる。星の数ほどもあるクールウォーターフランカーの中では最高の部類ではないかと思う。これは女性もつけられる本物の現代的ネロリ香水だ。

ラストはベチバーの温かみとほんのりベンゾインの甘さやヴァニラが出てドライダウン。あるいはそうしたフローラルムスクのエンディング。心ときめくベルガモット&ネロリが比較的長く続くメインストリームとなって、華やかで美しいオペラのようなハーモニーを聴かせ続ける香り。爽やかさが持続し、ネロリがふわりと柔らかく、シームレスで心地いい。持続は4〜6時間。販売価格は100mlで27500円。昨今のニッチ香水の価格高騰ぶりをみると、決して高すぎる価格ではないと思う。調香師はあえて明かしていないが、9つの作品は凄腕と新進気鋭、どちらにもオファーしているように思う。

「本当にいい男」その定義は人それぞれだろう。このパラードに込めたエディ自身のオマージュは、ベルリン時代のデヴィッド・ボウイがメインだ。ボウイはそのロックスター人生において、常にアヴァンギャルドかつ自分のあらゆる可能性を模索するカルトな道を歩んだが、ジギー・スターダストのように自身のペルソナキャラクターを演じていた時期がいくつもある。中でもベルリン時代に演じていたシン・ホワイト・デュ―クは、退廃的な青白い中性的公爵の姿で世界を震撼させ、後年あらゆるロックスターのスタイルや芸術家に影響を与えた。

人々を扇動するかのように、デュークが静かに語り始める。

「シン・ホワイト・デュークは帰還した。さあ、共に行こう。」

デュークが緩やかに手を天にかざす。そこから始まる新しいパレード。

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ゲラン / アンジェリーク ノアール

ゲラン

アンジェリーク ノアール

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:75ml・35,200円 (生産終了)発売日:2006/11/15

6購入品

2019/10/19 18:07:33

この香りを嗅いだ瞬間、墜ちた。撃墜された。心が囚われてしばし真っ白になった。視線が虚空をさまよった。どこかで天使が笑っているような気がした。けれどそれは悪魔の嘲笑だったのかもしれない。

ゲランのアンジェリーク・ノアール(黒のアンジェリク)を初めて嗅いだときのことだ。今もはっきりと覚えている。それは黒の衝撃だった。バランスのいいゲルリナーデベースの上に、甘くてクリーミーで、わずかに苦いグリーンな香りがスッキリと広がっていた。そのバランス、その高貴な香り立ちに深く感じいった。

アンジェリークノアールは、ゲランの最高級ライン、ラール・エ・ラ・マティエールの最初の3本のうちの1本だ。2005年、このシリーズ最初の3本を作るために3人の外部調香師が招かれた。フランシス・クルジャン、オリヴィエ・ポルジュ、そしてプラダのキャンディなどを手がけたダニエラ・アンドリエ。彼女が作った香りがこのアンジェリークノアールだ。

価格は75mlで32000円+税。これまでこの価格がネックでもあったが、今後は20mlドロップが伊勢丹新宿店1F「ゲランパフュマー」でいつでも買えるようになる(10月23日以降)。これは嬉しいニュース。

では肝心の香りはどうかというと。

トップ。新鮮で酸味の豊かなベルガモットがまず感じられる。すぐにその下から出てくるのは透明でスッとするアニスの清涼感とスリリングなグリーン系のノート。さらに低音からはアンジェリクルート(根)のスパイシーな爽やかさが広がってくる。甘くて青くて、わずかに苦味が感じられるグリーンなトップ。ベルガモットとアーシーなアンジェリクルートの競演。拮抗。

ほどなくベルガモットの爽やかさは消失し、トップのフルーティーさを洋ナシ様の甘くコクのある香りが引き継いだなと感じると、香りはミドル。そしてアンジェリカの土っぽいスパイシー&ムスキーな香りと好対照を見せるようになる。さながら白と黒の二重唱。明と暗の妙なるコントラスト。

さらに、この甘くフルーティーな香りとベチバーっぽいベースを包みこむように、フローラルムスキーな香りが全体を包みこんでくる。ジャスミンとアンジェリカシード(種子)のムスク香だ。ややクマリン独特のキュンとくるせつないアーモンドノートも混じったような。ここまでくると、さまざまな香料の波状攻撃にあったような気分になり、何ともいえず穏やかな気持ちに包まれる。整理すると次のような感じ。矢印は変化を表す。

高音部:ベルガモットの酸味→ペアーの甘さ
中音部:清涼感のアニス、青いグリーンノート→花の香りのムスク
低音部:スパイシーな根の香り→コクのある苦いクマリン系ムスク

アンジェリクの名が示すように、アンジェリクルート(根)とアンジェリクシード(種子)が使われており、このアロマティックな香気をもつ香料が過剰投与されている印象が強い。アンジェリクの香気の主な特徴は、強いムスク香とハーバルな甘苦さで、根の方はベチバーにも似た土っぽいスパイシーさが感じられる。同時に、桜餅の香り成分である白いクマリンの香り成分ももっている。白を連想させる甘さ&ふんわりパウダリーな種子のムスク、そして大地の黒を思わせる根のスパイシームスク、この両方を使っているということだろう。

このミドルがしばらく続いた後、クリーミーなヴァニラ&トンカビーンのコクが感じられるようになるとラスト。付けてから5〜7時間で柔らかく消えてゆく。なるほど。ゲランの秘伝ベースであるゲルリナーデの構成素材をきちんとおさえた作り。ベルガモット、ジャスミン、ヴァニラ、トンカビーン。この4つのキー素材に、アンジェリカを据えてバランスをとった香水といった風情だ。

全体的に香り立ちはやや強め。ラールエラマティエールの中でもくっきり個性を主張してくるタイプだ。柔らかい香りではあるものの、思ったより周りに主張しているので、付けるならウェスト以下がおすすめだ。ゲランのヴァニラ系がお好きな方、ランスタン系がお好きな方には特におすすめだ。ランスタン系はソーピーでややツンとしたムスクに傾くのに対し、アンジェリクノワールのムスクは甘くしっとりしたパウダリーに広がる。

アンジェリクは、もともとはラテン語で「天使」を意味する言葉だという。だから、アンジェリクノアールは「黒い天使」という暗喩も効かせていることになる。

黒い天使。それは清らかな姿とは裏腹に黒い羽根をもつ堕天使のよう。その神々しい微笑みの裏に、したたかに折りたたまれた黒い翼をもつ者。その禍々しいまでの美しさ。光と闇を統べる善と悪の双眸。

もしもアンジェリークノアールに出会えたら、貴方は墜ちるだろうか?

堕ちた天使の狂おしい香りに。

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ゆかり.*。゜+:*さん
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プロフィール
  • 年齢・・・36歳
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  • 血液型・・・O型
趣味
  • エステ・リラクサロン
  • お酒
  • 旅行
  • 食べ歩き
  • スポーツ観戦

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自己紹介

*:゜+。*2024/02/14更新*。+゜:* ご無沙汰しております。 丁寧で客観的なクチコミを心がけています。 フォロー・Like・… 続きをみる

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