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☆えーす☆さん
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ケイト / リップモンスター

ケイト

リップモンスター

[口紅]

税込価格:1,540円 (編集部調べ)発売日:2021/5/1 (2024/4/20追加発売)

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7購入品

2021/12/25 13:48:23

※※12月に@cosmeビューティーデーで
モーヴシャワー追加しました。
単体でも可愛いし、青みをプラスできて
特にブルベさんは凄く重宝すると思います!


※※5/6 追加購入、追記※※
↓↓元の口コミの下へ追記しました。

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これは人気でるの分かる!

05ダークフィグ
07ラスボス

この2つを購入してみました。
いや、これ本当に質感も発色もデパコス級ですわよ。このお値段なら全色買いもあり?
といけない考えが(笑)頭をよぎってしまうほど気に入りました。

・シアーでツヤがある。
・艶が出るけどベタベタしない。
・1度塗り、重ね塗りで発色自由自在
・ティッシュオフして重ねるとさらに
 落ちにくくなる◎
・マスクにもつきにくい。
・色出しがトレンドを抑えていてオシャレ
・お値段1本1500円くらいとプチプラ
・唇よわよわでも荒れにくい。
 (私は皮向けしませんでした!)
・保湿もしてくれる。
《結論》ありがたやありがたや。


ダークフィグね、
◯HANELのモマンに激似なんですわ。
ブラウンがかった赤みがね。質感もめちゃくちゃ似てて塗った瞬間「いやこれモマンやん」て言いましたもん。

ラスボスは青みを感じるレッドで色気がでる。
重ねるとさらに色気がでる。
色気いらん人も、もれなく色気がでます(笑)

今回購入した2色はどちらも
ブルベ向けかな?と思いました。

とっても使いやすくて
必ずや別の色を買い足します(断言)
本当にこれがこの値段で買えるのは
ありえないのでオススメです。
    
---------------------------------------------
以下5/6追記分↓↓↓

今回は3本追加。
・02Pink banana
…ピンクバナナのような血色感のあるまろみ 
 ピンクベージュ
 粘膜色リップって感じ!
 大人でも使える可愛い色味で
 ピンクメイクに合いそうです。

・03陽炎
…淡い炎のようにゆらめく
 ロゼベージュ
 ピュア〜〜〜って感じになりました!
 唇だけな!!(笑)

・リップカラーコントロールベース
 EX-1 忍ばせイエロー
…くすみ補正、密着保湿
 本当にくすみ補正してくれる!
 発色もよくなってかなり気に入った!
 みんな!買って!!!(笑)


結果、本当追加して良かった!
特に忍ばせイエローがめっちゃいい!

これだけ塗ると
「ん!?大丈夫かな!?」と思うんだけど
上から別のカラーを重ねると
発色がよくなって、まろやかな感じになるし
持ちも更によくなる!


・02Pinkbanana+忍ばせイエロー
…可愛いコーラルピンクに。

・03陽炎+忍ばせイエロー
…ヘルシーなオレンジリップ
 オレンジ苦手な人もでも使える!
 私がそうです。これならイケると思った!
 
・05ダークフィグ+忍ばせイエロー
…ブラウン味が強くなりカッコイイ感じに!
 これ1番好き。

・07ラスボス+忍ばせイエロー
…紫味が薄まって赤みが強くなる!
 ラスボス感強まった!(笑)
 強めのカラーになるので、目元薄いときに
 使いたいな。

こんな感じです?

最後に…
肌の色味の違いは別日に撮ったりしたので
そうなってしまいました
全て自然光下で取った写真で
色味はいじらずあえてそのまんまなので
あしからず。
あとラスボスを間違えて06と表記してるものがありますが正しくは07ですm(_ _)m
ご注意下さい。

最後まで読んで頂いて
ありがとうございました!!!

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doggyhonzawaさん
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Puredistance / RUBIKONA

Puredistance

RUBIKONA

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

7購入品

2020/10/17 12:19:04

あの人の心をどうしても惹きつけたい。誘いのポーズや言葉をあれこれ並べず、ただあの人の前で微笑むだけで抱きしめてもらえるようなワガママな魔法がほしい。そんなときに使ってみてほしい香水が世界同時発売された。香水はいつの時代も女性を魔法少女に変える。

ターゲット特定済み。出会う状況確認OK。髪とメイクを決めて、服と靴を実装したら、あとは禁断魔法を詠唱するのみ。すれ違いざま空気のようにふんわりと相手を夢中にさせる香水魔法。その名はルビコナ。

ルビコナは、2020年10月15日に世界同時発売されたピュアディスタンス最新の香水。ブランド代表フォス氏が、独立系調香師セシル・ザロキアンに「ルビーのように深く温かい香りを創ってほしい。まるで天地がひっくりかえるほどシックな!」というオファーをしたことで生まれたという。(←激アツ)

では、真紅のルビー色を思わせる香り、ルビコナとは一体どんな香りなのか?

ルビコナをプッシュする。まず立ち上るのは、ほんのりシャープなスパイスと柔らかな甘さの白い花の香りだ。「赤」のイメージに反して、予期せぬ白いソフトなイントロで力が抜けそうになる。気分がトロンとするクリーミーフローラルなトップ。わずかな酸味はグレープフルーツのようで、クリーミー香に輝くようなルミナスエッジを利かせている。白い濃厚な花々とスパイスの甘辛みとシトラスの酸味バランスが絶妙だ。

2分後、冷たい酸味は早々と消え、その下からフローラルミックスが妙なるハーモニーを聞かせてくる。まず感じられるのは明るいオレンジフラワーの香り。ほんのり甘くジャスミンを軽くしたような香りが心地よい。その下から低音で流れてくるのはちょっと驚きのフルーティーなイランイラン。このイランイランはとても果実っぽく感じて本当に鼻を疑う。例えるならバナナと桃のミックスジュースの香り。クリーミー&フルーティーフローラルで、昨今人気のテイストを感じさせるミドルになってくる。

このミドルのハーモニーは本当に美しいと思う。甘くソフトなスパイシー、ソプラノのふんわりオレンジフラワー、アルトのフルーティーイランイラン。これらの3部合唱にクリーミーなヴェールがかかっていて、全体に白のシースルー素材を通して見る女性の肌のように、なめらかでなまめかしい。

あまりに力が抜けてとろんとした気持ちになるので、自分がおかしいのかな(←変態?)と思って同ブランドのホワイトと何度もつけ比べてみた。ホワイトは美しいホワイトフローラルの中にも上気してスッと抜けるシャープさがあって、どこか背筋を正した女性性を感じるけれど、ルビコナのミドルは真逆だと思う。ちょっと微笑んだだけで恥じらうような、少女のあどけなさやピュアな可愛らしさが感じられる。これは、ある意味異性の心をぐっと引きずりこんでしまう香りだ。愛らしい少女の姿をした場末の娼婦のように感じられる。いったい何なんだ?なぜだ?

ずっと答えが分からなくてつけ続けていたある日、唐突にその答えを知った。パチュリがいた。黒い墨のようで、土のようなスパイシーさをもったパチュリが、常に白いフローラルの影に寄り添っていることに気付いた。それは巧妙に隠された秘密の暗号のように。そうか。これはとても伝統的なシプレの骨格に基づいたコンサバティヴな誘惑剤だ。イランイランのエロティック、オークモス代替パチュリのミスティック。さらにクリーミーヴェールから引き継いだパウダリームスクのカーテンによって、それらは上手く隠されていた。とてもナチュラルを装って。濃厚極まりない麻薬的な誘引剤の数々が、白いヴェールで柔らかく半透明にぼかしメイクされている構成だ。

例えるなら、口当たりのいいミルキーなお酒ほど、グイグイいって酔いつぶれやすい。あれと同じだ。この香水は、付けている人に対して知らず知らず体中の赤い血が騒いでしまう香りだ。ルビコナは相手をやさしく、けれどしっかり酔わせる。標的として狙われた者は、あなたの前で、ただその真紅の血を沸騰させ、のぼせるしかない。これはたまらない。

まとめると。

ルミナスなエッジをもつクリーミーなトップ
ビューティフルな果実系フローラルなミドル
コンサバで伝統的なシプレ&オリエンタル構成
ナチュラルに酔わせ、赤い血を沸騰させる香り

それがピュアディスタンスのルビコナだ。知らなくていい人は知らない人生を歩めばいい。

全方位ナチュラルエロス分子充填完了。赤外線自動香水追尾システム作動。香撃対象座標データセット。近距離誘引型香水スモーク噴射量及び範囲確認。対象ロックオン完了。発射コード「ルビコナ」入力OK。オールレディ。スプレーボタンプッシュ。

最終兵器淑女、ルビコナ出現。

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ブルガリ / オムニア パライバ

ブルガリ

オムニア パライバ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:- (生産終了)発売日:-

7購入品

2016/4/30 01:12:19

「夏に向けて、気分を上げていくにはどんな香水がいい?」と聞かれたら、まず一番に薦めたいのは、ブルガリのオムニア・パライバだ。もちろん私見だが、調香師アルベルト・モリヤスの久々の「会心の一撃」だと思う。老若男女問わず、一度試してほしいと思う香りだ。

パライバとは、正式には「パライバ・トルマリン」と言い、1989年にブラジルのパライバ州、バターニャ鉱山で見つかった、希少なネオンブルーのトルマリンを指している。トルマリンではあり得ない色と言われたその美しい蛍光ブルーは、当時宝石業界を騒がせたが、次第にその産出量が極めて少ないことが分かるにつれ、「奇跡の宝石」と呼ばれるようになり、今なお高額で取引されているという。いわば、ブラジルが世界に誇る宝の1つだ。

折しも、今年は、ブラジルのリオで、南米大陸初のオリンピックが開かれる年。つまり、今回のオムニアのテーマは、そのへんの事情にあやかって「ブラジル」にしたということだろう。肝心の香りも、もう「これでもか」というぐらい、ブラジルらしさを詰め込んだものになっている。

パライバのトップは、ビターオレンジのスッキリした苦みから始まる。心地よいオレンジの香りだ。だが、2分もしないうちにすぐ、濃厚なフルーツの香りがとって代わる。

オレンジの香りの下からふくらんでくるのは、甘酸っぱく、突き抜けるようなパッションフルーツの香り。思わず、口内から唾液が出そうなほどフルーティーで、トロピカルムード漂う香りだ。この香りを色で表すなら、マンゴーやグアバ、パパイヤなどの果肉を彷彿させるクリーミーなオレンジ色や黄色だろう。ネオンブルーのボトルイメージとは思い切りかけ離れている。どこか南国のホテルのエントランスにでも入ったかのような、トロピカルフルーツの香りだ。

と書くと、「なんだ、トロピカル系か」と思われる方もいると思う。実は、自分もその部類だった。エスカーダや、フェラガモのインカント系によくある南国風の香りは、香料も構成もどこかチープに感じられるものが多く、これまでは食指が動かなかった。だが、パライバは同じトロピカル系なのに、何かが違う。とても上品で、大人っぽく仕上がっているのだ。一体それはなぜか?

パライバが、よくある安っぽいトロピカルと似て非なる点は、ミドルの構成に南国の花を上手に配置したこと、そしてやはり調香師の力量だろうと思う。パッションフラワーと、ブラジル産ガーデニア、そのふくよかでクリーミーな香りが、フルーティーな香り以上に、フェミニンで落ち着いたたたずまいを見せているのだ。白い肉厚の花弁を思わせるファッティーな南国の花の香り。まるで「クリーミー系」とでも呼びたくなるほどに、パライバのミドルは、まろやかでしっとりしている。どこにでもありそうな香りなのに、実はこれまであまりなかった香り、そんな印象だ。

そして、ラストもまた秀逸。ブルガリの香水やオムニア系のラストと言えば、よく「ブルガリ臭」と揶揄されるムスキーな香りを連想する方もいると思うが、このまったりしたクリーミーな香りのラストは、意外にもビターなカカオで終わる。カカオと来れば、あまりにブラジル過ぎてその取り合わせに笑うしかないのだが、これがとてもスッキリとしていていい。自分で「カカオだな」と気付けるほどのプレゼンスではないが、言われてみれば確かに、香ばしくビターなクラッシュカカオがほんのり香る。そんなこげ茶色のドライダウンだ。

してみれば、トップのビターオレンジとラストのカカオの苦みで、全体をスッキリブラッシュアップしつつ、ミドルはこれでもかというほど、フルーティー&クリーミーな香りの競演を見せるといった、構成の妙が感じられるフレグランスだ。まさに、このパライバは、リオのカーニバルを思わせるブラジル香料の饗宴。冗談のような構成、なのに絶妙なバランス。

しかも、オムニアシリーズは流通価格も手頃で、全国どこでも入手しやすいというメリットがある。これは地味に重要な点だ。ここのところ、新作を発表するたびに評価を下げていた感のあったオムニア&アルベルト・モリヤスだったが、ここに来て起死回生の、突き抜けた夏っぽさ。やはりすごい人だ。

ブラジル、リオと言えば、コルコバードの丘に立つキリスト像も有名だ。リオの街と紺碧の海を見下ろすその両手は、自らの受難を顧みず、あまたの人に授幸するかのような抱擁の形に広げられている。パライバのミドルで、キーの香料になったブラジルのパッションフルーツの香り。そのパッションとは「情熱」ではなく、もともと「キリストの受難」を意味する言葉だという。どちらの意味も、ブラジルにとっては深くて大切な言葉なんだなと再認識しながら。

今夏、心は謝肉祭の地へ、ネオンブルーの風に乗って

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ルイ・ヴィトン / ローズ・デ・ヴァン

ルイ・ヴィトン

ローズ・デ・ヴァン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

7購入品

2017/11/25 18:30:27

ローズ・デ・ヴァン、英訳するとウィンドローズ。風のバラ。それは古来より「風配図」を意味する言葉。風配図とは、ある地点での風の向きや強さを全方位に表した図。かつては方角を知る物としても用いられたが、11世紀以降は羅針図がこれにとって代わった。古い地図の上方に描かれた方位を表す美しいマークは、誰もが見た経験があるだろう。あの羅針図はコンパスローズと呼ばれ、これもまた薔薇の名を冠している。

風向きと風力を知るためのウィンドローズ、そして、方位を正確に捉えるためのコンパスローズ。ローズ・デ・ヴァンには、そんな2つの意味が暗喩されている。風と方角と来れば、いわずもがな、今作のテーマも「旅」だ。

ルイ・ヴィトンが4年の歳月をかけて史上最高とも言える下準備を進め、専属調香師となったジャック・キャバリエのアイディアのもと、70年ぶりに発表した新フレグランス「レ・パルファン・ルイ・ヴィトン」。ローズ・デ・ヴァンは、その7作の中でも他をけん引する重要な作品として位置付けられた。いわば7作品全体が向かう風向きや方向性を表現したコンパス。

それは一体どんな香りなのか?

シンプルで美しいボトルからスプレーすると、まずはじめに広がるのは、わずかにスパイシーなペッパーとくすんだアイリスの影。そして、その背後から出てくるのがピーチのようなフルーティーな香り。そこに流れてくる美しく軽やかなローズ。何とも愛らしい香りといったイメージ。

3分後、フルーティーなピーチ様の香りに透明感がまじってくる。ライチやペアーのようなみずみずしさ、アプリコットのような甘さ。フルーティーな香りのブレンドがウォータリーな雰囲気を醸し出す。そしてその下から先ほどよりも一音低くなったふくよかなローズ香が広がってくる。これがミドル。

このミドルには、わずかにシャープなグリーン香と清涼感あるウッディが混じっている。ウッディはシダーのクレジットがあり、薔薇の香りと針葉樹のシャープさが相まってスッキリと心地よい。春夏にはフルーティーな香りにクリーミーな香りが混じって可愛らしいローズになるし、秋冬なら低めのローズにシャープなウッディがじんわり響いてしっとりしたローズになる。1年かけていろんなTPOで試してきて、今そう感じている。

ミドル〜ラストは大きな変化なく、ローズとウッディが相まったままフェードアウト。香り立ちがソフトで、香水によくあるとがった部分が全くない。それくらいあっさりした明るい雰囲気なので、上質の柔軟剤の匂いと勘違いする人もいるだろう。悪く言えば、往年の香水ファンから見ると、軽くて柔らかすぎて物たりないと感じる方もいるかも知れない。それでも。

この薔薇のエッセンスは本当に美しくてうっとりする。スッキリとして爽やかな気品に満ちている。朝露の中、わずかな時間に開花した冷たいみずみずしさ。それがグラースのセンティフォリア・ローズの香りだ。これはやはり幼少の頃からグラースの薔薇を知り尽くしているジャック・キャバリエだからこそ抽出できた香りだろうと思う。そして彼がフィルメニッヒ社にいた頃から秘蔵としていた、低温による二酸化炭素超臨界抽出法によるものなのだろう。

「これら7つの香りを全女性のために」ルイ・ヴィトンは自信たっぷりにそう告げた。7つの香りは、どれも希少な「花」と「レザー」で旅を象徴したフルーティーな調香のフェミニンな作品ばかりだ。中でもこのローズ・デ・ヴァンは出色の出来映えだと思う。特にクリーミーなピーチ様の香料と3種類のローズが、絶妙なバランスでブレンドされている点が秀逸。季節もシーンも問わない。付けたいときに付ける。それができる汎用性の高さが大きな魅力だろう。香水初心者もコレクターも、1本持っていて損はない香りだと思う。

ローズ・デ・ヴァンは楽しい旅の始まりを告げる薔薇の印。道中の安全を期して神に祈りを捧げるとき、人はそこにも薔薇の紋章を見るだろう。

フランス、ノートルダム大聖堂の壁には、巨大なステンドグラスの丸窓が配されている。そこにはキリスト教にまつわる物語が万華鏡のごとき美しさで描かれ、訪れる人々を魅了している。この巨大な窓は通称バラ窓と呼ばれ、長年親しまれてきたものだ。さらにパリにおいては、この大聖堂の前こそがゼロポイント。つまり、ここから各方角へどれくらいの距離かを示す旅の起点、羅針図の中心になっているという。

ウィンドローズ、コンパスローズ、それらを模したバラ窓。思えば人々は、昔から薔薇とともに旅をしてきたのだろう。

さあ、旅に出よう。祈りを捧げ、わくわくをたくさん詰めたカバンを持って。風を読み、気の向くままにコンパスを定めて。コートの下にローズ・デ・ヴァンの香りを連れて。

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Puredistance / GOLD

Puredistance

GOLD

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

7購入品

2022/11/19 13:04:13

ある初冬の晴れた日、京都駅からバスに乗った。おめあては金閣寺。人生初。ついにあの黄金のモニュメントが見られる。そう思ってはやる心をおさえながら。

バスを降りて参道をのぼった。太陽が金色に輝いていた。受付を経て参拝門をくぐり、竹垣の小道を歩む。ドキドキしていた。あの足利義満が見せつけた権力の象徴。三島由紀夫の超絶言語で書かれた小説「金閣寺」の数々のシーンを思い出す。ついに松の木々の間から鏡湖池が顔をのぞかせた。もうすぐだ。もうすぐ金閣に会える。そしてついに…。

ピュアディスタンスのゴールド。この類まれな金色の香りを嗅ぐたびに、あの日のことを思い出す。もう10年ほど前だ。紅葉を終えた平日の京都は、どこかのんびりとして、冬の太陽に町全体が輝いていた。金の日差しが目にまばゆかった。

「香料は何を使ってもいい。最高の金色の香りを創ってほしい」。ピュアディスタンス(以下PD)のゴールドは、社長フォス氏の採算度外視、本物の作品重視の願いを調香師アントワーヌ・リーに託すことで2019年に誕生した。2年もの試行錯誤があったというが、その分できた香りは凄まじい。驚異の賦香率36%をほこるパルファム・エクストレ。軽く10時間は豊かに香る。17.5mlボトルで28,100円。日本ではPDジャパンよりオンライン購入可能。

このPDゴールドは「香水で作った金閣寺」だ。自分はそう思う。ではなぜ金閣寺なのか?

結論から言うと、PDゴールドの香りの3階建てピラミッド構造が、金閣寺の階層構造とシンクロしているからだ。

金閣寺こと鹿苑寺は3階建て。しかもそのつくりが階層ごとに異なっている。これを図に表すと次のとおり。

3F 仏殿造(義満の住まい)→日本の最高位「国王(上皇)」△
2F 書院造(武士の住まい)→武士の最高位「征夷大将軍」達成〇
1F 寝殿造(貴族の住まい)→貴族の最高位「太政大臣」達成〇

この特異なつくりは、絶大な権力アピールと同時に「貴族よりも武士が上」、さらに義満が自身を「国王」と名乗ることで天皇家よりも上であろうとしたという意図がうかがえる。

この階層をPDゴールドの香りにあてはめてみると面白い。

ゴールドをスプレーする。その瞬間、高濃度天然香料のふくよかな香りが一気に花開く。まるで狩野永徳が金色の雲で埋め尽くすかのように描いた「洛中洛外図屏風」。その中心には義満が建てた「花の御所」が描かれている、

ゴールドのトップは、この屏風絵のように金色の雲がうずまいている。まず感じられるのはベルガモットの豊かな酸味とコク、そこに寄り添うピンクペッパーの酸味。同時に多くの香料がもくもくと吹き上がってくる。シナモンやクローブのスパイシー。爽快なグリーンのラブダナム。これらが強く感じられる。まさにメタリックスパイシーなトップ全開。それは金閣寺の3階、全て金色に輝く唐様仏殿の香り。朝な夕なに日の光を浴びて、あらゆる方向に金色の乱反射を見せる最上階の威容。

3分ほどして、光の金粉のごとき酸味が和らぐと、花の香が感じられてくる。スパイシーを伴ったインドールジャスミンだ。花香は金閣の2階、書院造の床の間に飾られる生け花の趣と重なる。質素でありながら実用的な武士の館。その違い棚には当時、四季折々の花が生けられたという。酸味とスパイスとジャスミンの濃厚な香り、これらが黄金バランスで絶妙に香るミドル。この美しいミドルが3時間ほど続く。

やがて酸味もスパイスも雲散霧消し、ゴールドはめくるめく豊かなラストを迎える。この余韻が超絶いい。ほんのり甘くスパイシーな木の樹脂の香りが、柔らかな風の中にゆらぐ。この風は唯一金箔が張られていない金閣寺の一階部分。半蔀(はじとみ)を上げたオープンエアーの階。それは衣にお香をたきしめていた公家の屋敷の香り。ここには池を見つめる義満像と釈迦如来像が鎮座する。ミルラ、ベンゾイン、アンバー、ヴァニラが甘く香るウッディの饗宴。さらにほんのりアニマリックなカストリウムも混じり、義満の衣の匂いと上皇への欲望を思わせる。まさに地の香り。このオリエンタルなラストが7時間ほど続いて昇天。甘く切なく、鏡湖池に吹く風のようにたゆたう。

本当にPDゴールドは「香りの金閣寺」だ。そう思う。ついあの日のことがよみがえる。


松の林を抜けた。足早になる。鏡のような池が眼前に広がった。そしてついに金閣が…!

……なかった。その瞬間、体中が固まった。両目がただの穴になった。あんぐり開いた口がただの空洞だった。そこには「改装工事中」という看板と、全体をブルーシートに覆われた「何か」があった。

それは完璧な「ブルー閣」だった。そして限りなく絶望に近いブルーだった。

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poodlefuukoさん
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プロフィール
  • 年齢・・・47歳
  • 肌質・・・混合肌
  • 髪質・・・柔らかい
  • 髪量・・・多い
  • 星座・・・乙女座
  • 血液型・・・B型
趣味
  • 旅行
  • 食べ歩き
  • ドライブ

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自己紹介

よくお世話になっています。 化粧品を買う前に必ずこちらでクチコミをチェックするのが習慣になってしまいました。 続きをみる

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