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2017/10/15 02:57:44
シャネルのココ・オードトワレは、運命を自分の力で切り開こうとする女性に纏ってほしいフレグランスだ。ココは調香師の強い思いが込められた香りなので、纏える人をかなり選ぶ。そういう香りは、付ける人の心がそれ相応に強い状態でなければ、寄り添って魅力を発揮してはくれない。香りに人が負けてしまうからだ。
ココは、シャネル3代目調香師であったジャック・ポルジュが、シャネル専属になって初めて手がけた香りだと言われている。1971年に亡くなったココ・シャネル。彼女の偉業をフレグランスに表現するという重責を担ったジャックは、彼女が所有していたカンボン通りのアパルトマンを訪れ、そこから強いインスピレーションを得たという。ジャックは後にヴォーグ誌のインタビューでこう語っている。
「ココは、私がマドモアゼルのアパルトマンに足を踏み入れた当時のインスピレーションそのままなんです。ヴェネチアの鏡やオブジェがあってバロックな感じ。あれは『豊満な官能性』を意識した香りです。」
キーワードは、官能性とバロック。ココ・シャネルがもっていた一途さと奔放さ、そして、シンプルで調和のとれた美しさを愛した反面、それを打ち壊すかのような、複雑で過剰なバロック的美しさをも愛したという二面性の表現。
ココのオードトワレをプッシュすると、まず最初に鼻を刺激するのは、ガルバナムのグリーンな苦みだ。それを包むかのようにさまざまなフローラルがふわりふわりと漂い始める。この時点で敬遠する方はいるだろう。トップはクラシカルで、格調と敷居が高いマダム的な香りだ。香り立ちも濃厚。
やがて3分もすると、中音でジャスミンのふくよかさ、低音で誘うようなイランイラン。その前面にスパイシーなクローブの香りが主張してくるようになる。そして同時に、やや青みのあるローズの香りが、それらの合間を自由に漂い始める。このミドルの美しいこと。
このローズ香は、作品が発売された1984年当時、調香師たちが好んで使い始めたダマセノンというローズ系香料だという。ダマセノンは、リンゴ、ブラックカラント、ラズベリー、メントール様の香りをもった強いバラ系の香りだ。このフルーティーで清涼感あるバラの香りをメインとしたフローラルブーケが、大体3時間ほど美しくたゆたう。フェミニンでゴージャス。このうえなく強い主張のフローラルだ。さながら、歌手になるために夜な夜なキャバレーでずっと歌い続けたココの強い気概のように。
やがてトワレは3時間ほどでサンダルウッド系の香りに収束していく。華やかなフローラルミックスは静かに消え、香ったかと思うと消えるような、温かみのあるウッディと樹脂系の香りに変わる。このへんもクラシカルな3段階変化をきちんと踏んでいる。かなり香料を多用しているようで、オリエンタル系のドライなインセンス&ウッディが多層的なラスト。時折ゲランのサムサラを思わせる香りがするので、サンダルウッド系の香料は強いように思う。1時間ほどで静かに消えていく。
全体に、クラシカルなシャネル香をリスペクトしつつ、ダマセノンでそれまでにないローズの側面を打ち出したこと、オークモスやシベット、ラブダナムなどでシプレ系の苦みを作り、サンダルウッドやアンバーで温かみのあるオリエンタルノートを作って、当時ベストセラーだったオピウムに対抗したこと、このあたりがジャックのアピールどころだったのではないかと感じる。どこかドライフルーツの香りがするバラの香気と、オリエンタル系+シプレ系の骨格を合わせたことで、それまでにない重層的で、複雑なフロリエンタルに仕上げたというイメージ。
ただ現代では、かなり強くて濃厚な部類なので、付け方を間違えると絶対周囲に香害を与えるタイプの香りではあると思う。だがこの香りを上手に纏えたとき、女性のもつ強さ、華やかさ、優しさ、官能性は格段にアップして、周囲の男性の心に爪痕を残すのは必至だろう。ココは付ける女性の強さも選ぶ代わりに、付けたときには男性の弱い部分を落とす強力なウェポンにもなりうる香りだ。
ココ・シャネルは、伝統的な様式の中に東西の文化が入りまじったインテリアをアパルトマンの部屋に自由気ままに配置し、その複雑さや多様性の中に身を置くことを好んだ。彼女が所有していた部屋は現在もそのまま保管されている。ヨーロピアンな長椅子に身を横たえ、もの憂い顔で東洋風の屏風を眺め、彼女は今も問いかけているようだ。
「香水をつけようとしない女に、いったいどんな未来があるというの?」
ココという香りは、その問いに対するジャック・ポルジュなりの返答であっただろう。
この香りを纏う女性にこそ、さまざまな未来への扉が全て開かれているのだと。
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2022/2/9 07:12:02
クマに段差があるタイプの人間のレビューです。
カバー力のある良いと言われているコンシーラーは全て試したと言っていいほどクマに悩まされていて、注射で段差を無くそうかと本気で考え出した時に出会ったこの商品。
ナーズのラディアントクリーミーコンシーラーでカバーはできるけど時間が経つとよれてくる、ザセムのコンシーラーは安くて優秀だけどやっぱ厚塗り感は否めない&目元は時間が経つと小じわになってパキってくる、ディオールのフォーエバースキンコレクトコンシーラーは使い心地に悪いところはないけれど色選び間違うと馴染まない、イプサのクリームコンシーラーは3色いい具合に混ぜて自分の肌に合わせられれば1番自然に仕上がってよれにくいけど、なんせその調合を毎回時間のない朝にするのは無理に等しい。朝は寝たい。
ファンデーションのレビューで有名なのは知っていたけど、実際のところリキッドやクリームタイプのコンシーラー使いの私にとって、パウダー??そんなパウダーごときで変わらんでしょ。と思っていたのが本音。
でも、これすっごい簡単。
私の場合は黒茶グマ(日によってそれに青みも混じる時がある)だからオレンジ部分を多めに取りつつくるくるっとするだけで自然に消える。
え?2秒で消えた、、、?
初めはコツを掴むのに時間がかかってパウダーで厚塗り&粉っぽマットになってたけど、本当に消したいクマよりちょい下の何も問題ない部分から横にスライドさせながら上に上に上げていく感じでつけるとめっちゃ自然だし目の周りの小じわにパウダーが入り込んだりもしないから乾燥してるように見えない。
その上から(持ってる人だけでいいけど)クリームのハイライトを指でとんとん優しくつけると光でクマを飛ばせるから私みたいにちょっと段差になってる人はその段差もあんまり気にならなくなると思うよ。
エトヴォスのミネラルハイライトクリームおすすめ。
頬の1番高いところにつけて自然なツヤ感のある顔にしたくて買ったけどこんなところにも使えるとは、、、
今はとりあえずクマのみで話したけど、小鼻の周りの赤みとかニキビ跡とかそんなくらいの赤みは全体をくるくるってしてちょんちょんつけとけばテク要らずで消える。
かなり優秀な商品だと思います。
全体が崩れたりしない人は部分的なお直しでも使えるよ!私はお直し用のファンデ代わりに持ち歩いてる!コンパクトも小さいからかさばらないしね。
私の中のベストコスメ!
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- 51歳
- 乾燥肌
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2017/9/16 17:22:56
天才の作品の中で最もすばらしいのは、初期衝動がこれでもかと詰めこまれた若い頃の作品だ。そう思っている。粗削りであったり、人を選んだりするにしても、類まれな情熱がそこにはあるからだ。
もしどこかで運よくグッチ・プールオムのボトルを見つけたら、是非その香りを試してみてほしい。そこには若き日のトム・フォードが求めてやまなかった「男のための香り」が凝縮されている。さながら、彼が現在展開しているプライヴェート・ブレンドのブラックボトルのエッセンスを全て少しずつ混ぜて作ったようなフレグランス。それが、グッチ・プールオムだ。運がよければ、というのは、すでに廃盤になっている香りであることと、保管状態のいいボトルを探しているファンが多いためだ。オークションでもフリマでも、出品されるやいなや売り切れている。
グッチ・プールオムは、2003年にトム・フォードがミシェル・アルメラックに調香を依頼した作品。言わずと知れた名作、グッチ・ラッシュを手掛けた調香師。現在グッチからは、ボトルデザインが同じでゴールドキャップにブルーの液体色のグッチ・プールオム2、そして名前で間違えやすいグッチ・バイ・グッチ・プールオムほか、多くのメンズ・フレグランスが出ているが、この作品は間違いなくそれらを凌駕していると思う。だからグッチは一番の作品を廃盤にしたような気がしてならない。理由は定かではないけれど。
グッチ・プールオムの香りを端的に言うなら、インセンス(お香)が強いウォーム&スパイシー、ウッディ&バルサミックな男の香りだ。これはかなり相手を選ぶ系。40代以上で人生の酸いも甘いも経験した男が、キリッとした身だしなみと共に漂わせるような香り。少なくともJKやOLからオヤジと呼ばれている人には敷居が高い。凛とした気構えをもち、背筋を正している「男」にこそふさわしい香り。当然、苦手な方、嫌いという方が多いだろう。特に女性には。だが好き嫌いは別にして、この調香は本当にすばらしいと思う。
ガッシリした重たいキャップを外してスプレーすると、瞬時にベルガモットのすがすがしい香気。それがペッパー系のピリッとした感じとグリーン様の透明感を連れてくる。そしてすぐ、こんもりとしたアンバーの香りが漂い始める。くぐもった粘り気を感じさせる樹脂系の香り。その後ドライなインセンス香が、アルテミジアやバジルのスッキリした苦みとともに立ち上ってくる。3分たらずのトップ。けれど、たくさんの香料がいいバランスでブレンドされていることがうかがえるオープニング。
やがて香りが落ち着いてミドルになると、スモーキーなお香に、若干のレザーノート、そして深くローストしたようなタバコノートがわずかに混じって、えも言われぬ男っぽい香りになる。割合で言うと、インセンス:レザー:タバコ=6:3:1くらいのイメージ。もちろん日によっても人によってもこの出方は異なり、レザーがやや強めに出ることもある。このミドルは、中東の寺院を思わせるインセンスよりずっとシャープでドライ。清涼感があるマイルドなお香で、日本のお寺の雰囲気や花火から出る煙のような感じに近い。火薬っぽく感じるスパイシーさという人もいるだろう。温かみと涼やかさが同時に香るウッディに、奥からじわじわとスパイシーな煙が出てきて、知らない間にとりこになる。さながら、微笑をたたえた紳士が、眼鏡の奥から時折見せるストイックな知的欲望にふれたかのように。
そんなミドルがとても長く続く。実はこのフレグランス、ちょっと付けただけで、乾いたお香がまる1日穏やかに漂っていることも珍しくない。だから、どこまでミドルでどこからがラストかよくわからない。気が付くと、お香の香りは香ばしい木の香りとわずかに甘いアンバーのミックスになっている。そんな雰囲気。消え入りそうな頃にはクリーミーなヴァニラのような残香も感じられる。
ジョー・マローンのインテンス・シリーズ、トム・フォードのプライベート・ブレンド、そして、スパイスにこだわるセルジュ・ルタンスなどがお好きな方は、比較的気に入るタイプの香りだと思う。気温が低くなって肌寒くなってきたとき、こういう温かくてお香を思わせる香りは、心にとても沁みる。秋〜冬、仕立てのいいツイードのジャケットをさりげなく着こなしているようなミドルエイジの男性に、この乾いた香りはとても似合うだろう。
グッチ・プールオムは、2人の天才のコラボから生まれた傑作。トム・フォードが求めた光と、心の中の闇。それは、白黒三角チェックの格子柄ボックスにも投影されているようで興味深い。
その煙は、女と火の扱いを心得た男の香り。孤独な瞑想を楽しめる男の香り。トム・フォードの初期衝動を結集した、白と黒の煙。
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2016/1/21 17:45:47
ロイヤルブラウンとリアルブラウンを購入しました。
しっとりとしたパウダーで肌馴染み良くラメも上品。
持ちも良いです。(MACのアイシャドウ用クリームベース使用)
全色タッチアップしてみた感想です。
【SR01 ベージュブラウン】
誰にでも似合う万能カラー。メイク初心者さんにはとても使いやすいと思います。
4色の中で一番ナチュラルなのでオフィスメイク、普段使いには間違いないお色だと思います。
【SR02 リアルブラウン】
私の肌(ブルーベース冬)には、ややゴールドよりのブラウンに発色しました。
4色の中で一番、メリハリがあるカラーバリエーションなので
目ヂカラ、立体感重視であれば、このお色が一番使いやすいと思います。
【SR03 ロイヤルブラウン】
赤みが強く女性らしい柔らかい雰囲気。
肌馴染み良く、キレイなグラデーションがつくりやすいです。
ただ、黒のアイラインをしっかり引かないと、腫れぼったいような、ぼんやりした印象になるので
アイラインは苦手!という方は避けた方がよいかもしれません。
また、目の形を選ぶカラーでもあるので、一重、奥二重の方は使いにくいかもしれません。
【SR04 スモーキーブラウン】
他の3色と比べると、ラメ感&発色控えめ。
赤みが無くすっきり。クールビューティーな仕上がり。
一重、奥二重の方も使いやすいカラーだと思います。
ただ、この手のカラーは時間が経ってくると、くすんでしまうことがあるので
購入前にタッチアップして様子を見た方がよいかもしれません。
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2016/2/8 19:07:35
現品ラインで購入しました~~~☆*:.。. サンプルをもらって2回目使用したときに色がなんか暗いような気がして「これは第三者の意見が必要だな」と思いドラッグストアへ美容部員さんに この色でいいか聞こうと思って行ったらその日に限って美容部員さんがいない( ̄▽ ̄)
しょうがないから いちど全部拭き取ってオークルBを塗って見たところ、明らかに下地を塗りすぎたのも手伝って、バカ殿オンナバージョン( ̄▽ ̄)
オークルCを購入σ(^_^;)
レイシャスと比べていたけれど、あの時は若かったので、歳を重ねるごとに肌が衰えるのは当たり前ヽ(´o`;しかもスキンケアに目覚めたのは2年半程前だから余計(; ̄ェ ̄)
そんな肌をここまできれいに見せてくれるのはこれしかない!!とゆーことで☆*:.。.
特に頬の上あたりのツヤがとても綺麗なんですよねえ~~~*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*カネボウさんのかなりの努力が目に見えてわかる商品デス♪(´ε` )
ただ………マキアージュ、エスプリーク、レヴューのパウダリーファンデーションがほとんど手つかずで残ってるんだけどどないしましょう( ̄▽ ̄)
このファンデーションつけてて誰かにお肌を褒められたら★7にします~~~(・ω・)ノ
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この商品どうしてもどうしても試してみたくってドラッグストアへ試供品もらいに行ってきました~~~(=゜ω゜)ノ
下地とファンデだけでツヤ肌完成するなんて最高じゃん!!とゆー面倒くさがり、あきたけち( ̄▽ ̄)
もうすぐなくなってしまうドラッグストアの美容部員さん、お世話になりました(涙)
私の癒しの場所マツキヨ………(遠い目………)
その昔(昔話じゃないですよ( ̄▽ ̄))花王の【レイシャス】が生産終了になってからファンデーション類はずっとカネボウです☆
いまだにツヤ系で レイシャスを超えるパウダーファンデーションはないと思っています。あれはまさに神ファンデだった……。
幻のファンデと似た感じの商品に出会えるか、はたまた超えるか試してみたくなった次第です☆
いつも色はオークルBなのですが、下地で肌のトーンアップしてくれるのでオークルCでもいいかなと思いました(・ω・)ノ
下地と一緒に使うことによって効果を最大限に発揮するのでしょうね~~~☆*:.。. 下地はサラッサラのつるつるで、かといって乾燥するわけではなく、とても好印象でしたヨ( ^ω^ )
パウダーファンデは薄付きで重ねて塗ることによってシミ、毛穴を完全にまではいかないけれどまあまあカバーしてくれます。
そして適度な艶感☆
重ねても重ねても厚塗り感が感がなく、ツヤ系というと ほとんどがラメを入れてごまかしているというか………ラメとツヤは別物だと思うんですけどね………( ̄▽ ̄)
そのラメが入ってないのに、ここまでの商品を作れるのはすごいと思います☆………が、購入するかというと悩んでしまいます(ノ_<)
いろいろな角度から見て、いいなぁと思ったり微妙だと思ったり………(´・_・`)
どうしてもレイシャスと比べてしまう自分がいる(ノ_<)
こちらの商品、本当は去年の春に発売予定だったそうです。ですがマキアージュのファンデーション発売によって1年発売を伸ばしたそうです。その間にもいろいろ試行錯誤してものすごくがんばって この商品をつくりあげたそうです☆
確かにすごく良い商品だと思うので、もう少し悩みます(ノ_<)
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