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SierrAさん
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ケイト / リップモンスター

ケイト

リップモンスター

NEW

[口紅]

税込価格:1,540円 (編集部調べ)発売日:2021/5/1 (2024/4/20追加発売)

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6購入品リピート

2023/8/16 14:24:22

【02】Pink banana
【12】誓いのルビー
【13】3:00AMの微酔
【07】ラスボス
【01】欲望の塊
【08】モーヴシャワー
【09】水晶玉のマダム
【103】秘めた炎
↑購入順。
※肌は明るめ、ブルベ夏(ミューテッド)の人です。

つけ心地はスルスルーっと滑らか。私は朝塗って午後まである程度は色が残ってます。上手くいけばフルタイム勤務でお直し一回レベルかな。全部同じケースの為見分けにくいですが、ポーチにはシールが貼ってある面を上にして縦に収納してます。色によって皮剥けする事があるのでそれさえなければなと思ってます。

※以下色味について※

【02】は素唇に黄味と赤味が足される感じで、チャーミング。ピンクの優しい部分が強過ぎずプラスされるものの子供っぽくならず、自然な血色感でした。13に比べるとアクティブでフレッシュ、トロッとした密度の高い甘さのある色にも感じます。相談事があったらちゃんと聞いてくれて、的確なアドバイスもくれて、時々笑わせてくれて、最後には励まされて、また会いたいと思わせる魅力のある、気さくで美人なお姉さんみたいな色。

【13】はミルキーな青みピンク。主張が強くないのでやや儚げで可憐さがある。夜中3時とゆーネーミングからは想像つかない色でした。これで3:00AM(しかも微酔)てあんた…すんごくあざとい女なのでは?(笑)2軒目、いやもしくは3軒目。なんならどちらかの家で迎える深夜3:00。年下男子に対しては下手に大人ぶって気負わせることもなく、年上男子が相手ならちょっぴり清純演じちゃう的なやつですね、わかります。個人的に定番色の中で1番馴染みが良くて使いやすい。

【12】深い色が苦手なのですが、外側をぼかして内側が濃くなるようなグラデにすると結構馴染みました。ほんの少し葡萄のような赤紫感が出て、大人っぽいというか年相応というか、やりすぎない強さが出ます。アイメイクも丁寧にして、肌はマットにして、このリップと同じような色味の単色ネイル合わせてバチバチに決めたらカッコいい。良い匂いしそうな女の色…とゆーかもう良い女の色だろこれ。

【07】12よりも優しくて、02や13よりも断然大人なローズ系。個人的にはちょっとディープすぎるかな?「口紅塗ってます!」な色っぽさがある。一見ナチュラルに見せかけてしっかり罠は仕掛けてある、みたいな。簡単には落とせなさそうな女って感じでしょうか。私こそがラスボスよって気分で塗るとちょっと気分上がりますよね。よくぞここまで来たわね的な(何のゲーム?)。ただ時間が経つとほんのちょっと荒れる気がする。

【01】色味は強いけど発色は優しめ。レディな赤とパワー系ピンクの美味しいとこだけ詰め込んだようなカラーです。大人っぽくも子供っぽくもあり「あっちも欲しい!こっちも欲しい!」なイイトコ取りの贅沢でワガママな子。どんな手使ってでも欲しいものは手に入れちゃうんだろうな…ヤレヤレ(褒めてる)。薄く塗れば割とナチュラルですが、重ねればピンナップガールっぽいと言うかパーティーにも連れて行けるなと思います。

【08】かなりの透け感。こちらはラメの分ほんっの少しですが抵抗を感じます。でも唇を擦り合わせてもザリザリした感触はなし。一度塗りだと透明感が爆発してたまらんピュア。紫系リップで純情感出るなんて思ってもみませんでした。なんなら可憐な少女やぞ。二度塗り以降は紫が強く出過ぎて私は苦手でした。ラメの主張は意外と無いのでデイリーにも良いかなと思いますが、07同様若干荒れる気がします。

【09】私の唇では黄色味のある赤、まさにスカーレットに発色。イエベに馴染む赤、ブルベにも浮かない赤ってとこでしょうか。青味ブラウンやピンク系アイシャドウとは驚く程相性悪かったので、普段使うなら他はニュートラルなベージュ~ブラウンメイクが似合いそうです。意外と暗さや威圧感は無いので印象として02の大人版って感じです。気さくなお姉さん。

【限定103】ミルクティーブラウンとあるけど、ミルクティーピンクの方がしっくり。02・13だと可愛すぎ、07だと気負っちゃう感じがあった人には是非。あれ?今日何も塗ってないのにコンディション最高じゃん?みたいな、自分の唇の中にある中でのベストな色に仕上げてくれる色でした。変身度は低いけど、確実にランクアップ。「何もしてないよ(笑)」って言ってたのにちゃーんとやってる強か系。一枚上手ってこの人の事です。限定じゃ無かったらこの色だけでも一生リピしたい程気に入ってます。

新色追加と共に編集・追記しました。

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doggyhonzawaさん
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シャネル / シャネル N°5パルファム

シャネル

シャネル N°5パルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:7.5ml・17,380円 / 7.5ml・18,150円 / 30ml・44,000円発売日:-

7購入品リピート

2016/6/25 12:26:16

世界で最も有名なひとしずくの秘宝。そして、世界一せつない香り。

シャネルのNo.5パルファムは、妙なる花々の香りと野卑な動物臭をブレンドし、アルデハイドでそれら何百種という香料を輝かせる巨大な幻想庭園。他の模倣を許さない、高価な香料を用いた配合とその奇跡のバランス。まさに琥珀色の宝石。その一滴は極上のシャルトリューズのごとく、時代を越えて人を酔わせ続けるエリクサー。

1921年、調香師エルネスト・ボーが提示した10本の香りの中から、ガブリエル・シャネルがその類まれな審美眼と洞察力で選び取ったこの作品は、あらゆる意味で世界を変え、そして今なお変え続けている。その秘密を5つの”L”で探る。

1つめはレジェンド(Legend)。No.5は幾多の「伝説」を生んだ。なぜ10本の香りからこれが選ばれたのか?アルデハイドを過剰投与した本当の理由は?パルファム・シャネルの経営をめぐる闘争の裏側は?などなど、いまだ謎に包まれた部分が多い。後付けされた推測が語り伝えられ、いつしか本人たちの手を離れ、作品であるNo.5にミステリアスな魅力を加えていった。時間と人々の語りが、あの小さな一瓶に歴史と評判という年輪を積み重ねたのだ。

2つめはレディ(Lady)。シャネルがLBDをデザインし、窮屈だった女性たちのコルセットを外させ、魂と身体を解放したことは有名だが、この香りもまた「新しい時代の女性」に進化する役割を担っていたことだ。当時、良家の淑女は単一花香、特にバラの香をまとい、高級娼婦らはジャスミンなどを付けるのが一般的とされ、女性たちは香りによっても縛られ、住み分けされていた。だが、No.5はそれらをミックスして「女性の香り」のシンボルとし、彼女たちを古き時代から解き放った。これが女性の価値観やあり方を大きく変えた。

3つめはラスティング(Lasting)。いつまでも心に残り、「永続」する香りだということ。
好きか嫌いかに関わらず、この香りは女性の人生のときどきに何度か現れ、そのたびに最大限の熱量で語りかけてくる。トップのアルデハイドのきらめきは、ミックスフルーツにかけたリキュールのように個々の香りの本質を引き出し、さらにそれらを1つにまとめて拡散させ、人を酔わせる。多量のインドールを含んだグラース産ジャスミン、希少なローズ・ドゥ・メをはじめ、80種をこえる天然香料の饗宴。それらの中には、シベットやムスクなど、獣の匂いも相当量ミックスされている。だから香りが持続する。香料の良さのみならず、心に強烈な獣の爪痕(つめあと)を残すからだ。

4つめはリリカル(Lyrical)。No.5は、あまたの感情を揺さぶる「叙情的」な香りだということ。そこに人は、女性自身の美しさとともに、光と影のように一対となっている女性の醜さをも見る。清らかさとダーティーさ、高慢さと謙虚さ。純真さとずるさ。天真爛漫さと計算高さ。可愛らしさと憎らしさ。そんな矛盾を内包する人の心にストレートに響く香りだ。なぜならNo.5は、「美しい花」と「ダーティーな獣の匂い」が協奏曲を奏で、そこにアルデハイドがコーラスとリバーヴを与え、爆音でブラストし続けるからだ。そのときどきの心の在り様が、同じ音や響きに共振してしまうのだ。

そして5つ目は、ラヴ(Love)。この香りは意外にも、傷ついた心、不安に震える魂を全身全霊で包みこむような優しさと「愛情」に満ち溢れた香りだ。No.5の功罪を1つ挙げるなら、やはりマリリン・モンローの存在だろう。彼女のおかげでアメリカで爆発的に売れた半面、彼女のセリフが元で、No.5は「男を誘惑する香り」といったイメージを人々の心に刻んでしまった。だがもう一度よく考えてみたい。なぜモンローはNo.5を愛したのか?なぜ「ベッドで身につけるのはNo.5を数滴だけ」と答えたのか?

それは、モンローが幼い頃から孤児院や親せきの家で育ち、母の愛に恵まれない不遇な少女時代を過ごしたことを知れば、自明の理だ。彼女は生きるために、男性の肉欲の対象となっても、女性からのバッシングにあっても、人前では笑顔をくずせなかった。そんなモンローの孤独、悲しみを包んでくれたのがNo.5だとしたら?それは、求めても得られなかった母の添い寝の代わりではなかったろうか。赤子のように体を丸め、No.5の香りに包まれ、母を想いながら彼女が眠っていたとしたら。そう思うと、No.5の琥珀色は違った色に見えてくる。

強く厳しく、けれど子の心の内を全て見透かしてなお微笑み、優しくたたずむ人。No.5はそんな母の姿を思わせる香り。愛し、憧れ、たとえ憎んでも、永遠に心から切り離せない、自分を生んでくれた人を思う香り。

だから切なくなる。世界で一番せつない香りになる。

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doggyhonzawaさん
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シャネル / シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット (ヴァポリザター)

シャネル

シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット (ヴァポリザター)

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:35ml・9,900円 / 35ml・11,550円 / 50ml・13,200円 / 100ml・18,700円 / -・11,550円 / -・16,500円 / -・23,100円発売日:2016/9/23 (2023/12/1追加発売)

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7購入品

2018/8/10 00:07:13

「あ、すごい。透明感があって甘いのにしっかりN°5の香りがする。」初めてシャネルのN°5ローをつけたとき、そう思った。今もはっきり覚えている。

2013年にシャネルの4代目調香師に就任したオリヴィエ・ポルジュが3年という歳月をかけてじっくりと作りこんだN°5の新しい形、それが水のような透明感をもつ新たな5番、N°5ロー・オードトワレだ。

試す前は少々冷ややかな姿勢でプレスリリースを追っていた感が否めない。映画にしても小説にしても、大ヒットした作品の続編またはサイドストーリーが作られる際には概してそうしたシニカルな視線がつきものだ。

それが見事にくつがえされた。シャネルN°5ローはすごい。1年使ってそう思う。その理由は次の3つだ。

1つめ。シャネルの「新時代のフェミニティ」を体現する透明感あるみずみずしいフローラルノートを提案していること。

5番と言えば希少価値の高いローズ・ドゥメとジャスミン、イランイランの濃厚なフローラルブレンドが有名だが、N°5ローでは最も入手しにくく高価なローズ香料がひかえめに感じられる。これはそうした天然ローズ香料がこの先供給の先細りすることも視野に入れて考えられた新時代のフローラルブーケなのだろう。このジャスミンとイランイランの配合には、どこか甘い蜜の香りも混じり、とてもバランスがよく美しい。インドールが効いたややアニマリックなシャネル独特のジャスミン、その下でわずかな暗いシェイドをつけるイランイランの低音との共演は見事だ。1秒ごとにふわりふわりと香り立ちが変わるトップ〜ミドルのフローラルブレンドに酔いしれてほしい。

2つめ。現代に安心して使える香料を駆使してN°5のレシピを徹底的に見直し、クリアーでウェッティーな香り立ちを両立させたこと。

これまでロー(水)という刻印をもつフレグランスの多くは、概してアクアノート、オゾンノートと呼ばれるような人工香料によるファセットが多く見られてきたが、N°5ローには瓜系の感じも潮の香りの感じも見られない。それでも十分に清らかでみずみずしさが随所に感じられる。これは賦香率をあえてオードトワレにしたことも関係していると思うが、トップのアルデハイドの拡散のあとに、わずかにペア―やライチを思わせるフルーティーさが垣間見られることがポイントだ。クレジットにはないものの、ピンクのチャンスで用いたマルメロの香りのように、こっくりとした甘さがジューシーさを伴ってフローラルに引き継がれている。これによってアルデハイド〜フルーティ〜フローラルへと香りがグラデーションしていく中で、果汁や蜜がしたたるような効果を上げているように思う。

3つめ。パウダリーとソーピーの絶妙なバランスで消え入るラストの美しさ。

本家5番のラストといえば、あたたかく包み込むようなサンダルウッド、ヴァニラ、ブルボンベチバーというウッディなエンディングが印象的だが、N°5ローではあえてサンダルウッドやベチバーを控え、ホワイトムスクとシダーのブレンドに置き換えた感がある。通常、ホワイトムスクというと、わずかにスチームしたような金属的なトーンがあって冷やかに感じられることが多いが、N°5ローのベースには温かく包み込むまろやかさがある。ミドルから続いているほのかな甘さがパウダリーに傾くか、ソーピーに傾くか、ムスク&シダーでうまくバランスをとっている印象。合成っぽさが感じられない穏やかさが秀逸。

トワレとは言いながら5〜8時間穏やかに香り続ける。付けてからの香料変化は次のような展開だ。

トップ。柔らかに拡散するアルデハイドの脂の匂い、イランイランの影のあるニュアンス。次々に揮発するシトラス分子のスプラッシュ。

ミドル。アルデハイドのきらめきの陰、ゆらゆら揺れるグリーンなローズと少し強めのジャスミン。甘くジューシーな水蜜と花の香り。

ラスト。とろけるようなハニー、クリーミーなヴァニラ、スーッと流れるようなパウダリー&ソーピーなホワイトムスク。わずかに温かみを添えるシダー。女性の肌にしっとりとした柔らかさ、優しさ、おだやかさを与える狂おしいベビーパウダーの匂い。

「水とかけてN°5ローと解く。その心は?」と問われたら、たぶんオリヴィエはニッコリ笑って答えるだろう。

それはどちらも貴女の日々の生活に絶対欠かせない物だと。

名香を1年に何度かドレッサーの奥から引っ張り出して秘密の暗号のように付ける時代は終焉したらしい。これからは毎日、好きな時に好きな場所に付けるべきだ。彼はこの作品でそう告げているようにも思える。

N°5ローはそんなオリヴィエ・ポルジュの自信が感じられる、女性なら誰しも1本持っていて損はない新時代の5番だ。

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インウイ / アイブロウパレット

インウイ

アイブロウパレット

[パウダーアイブロウ]

容量・税込価格:3.7g・3,300円 / 3.7g・4,400円発売日:2023/9/21

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7購入品

2023/9/30 21:34:31

唯一無二のブランド、インウイ。
こちらの復活を私は何年待ち続けたか。
資生堂の社長の英断に、拍手を贈ります。
赤いパッケージ、クオリティーの高さ、洗練された配色。
昔と変わりなく気持ちを上げてくれます。
一番の感動は、時間がこれだけ経過していても
今の顔に仕上がること。
ナチュラルだけどしっかり主張する眉毛が
ストレスなくするんと描けます。
今、メイクが楽しい人、ぜひ使ってみてください。
決して過去の素晴らしいメイクアイテムではありませんから。
今を代表する逸品ですから、ね。

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doggyhonzawaさん
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メゾン フランシス クルジャン / Le Beau Parfum

メゾン フランシス クルジャン

Le Beau Parfum

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

7購入品

2022/5/28 08:53:57

400本めの香水レビュー。ここまでちょうど9年間、書き続けてきた。週一度1本ペースだから、レビュー数じたいは多くはない。それでもその1本を書くために、香料分析、背景リサーチ、比較検討、推敲編集やらで、1本につき平均6時間はかかってるから、9年で400×6=2400時間は香水の勉強をしてきたことになる。←そのわりにわかってないけどな

珍しい機会なので、その400本の中から心に残っている香水をほんの少しまとめてみる。

◎最もリスペクトしたクラシック香水3本
・シャリマー(ゲラン) ・ルールブルーEDP(ゲラン) ・N°9(シャネル)

◎最も心に突き刺さった香水2本
・ラペルトワ(ラルチザンパフューム) ・フェミニテ・ドゥ・ボワ(セルジュ・ルタンス)

◎最も偏愛して日常使用してきた香水
・エンジェルEDP&EDT(ミュグレー) ・コローニュロワイヤル(ディオール)

◎出す作品どれも恐ろしくできがいいと思う香水ブランド
・ピュアディスタンス ・フラッサイ

◎400書いた中で心に焼きついているレビュー3つ
・ラペルトワ(ラルチザン・パフュ―ム) ・エンジェル(ミュグレー) ・ロストチェリー(トム・フォード)

世界中で年間何万本も新作が生まれる香水業界。その中にあって、これまで出会えた香水はまさに「ご縁」。そんな中、紹介する400番目の香水は、初めからちょっと「ごめんなさい」しておきたい作品。なぜなら日本未発売かつ限定品という超入手難しい系。たぶん自分も、この先もう1本ストックを入手することはできない。そういう意味では本来紹介するつもりはなかった香水。ただあまりにも香水としてできがよく、個人的にもラペルトワに匹敵するほど美しく、自分の性癖にぐっさり刺さった香りなので、このまま誰にも知られず消えていくのは悲しいと思ったから、そっとここに置いていく。

それは、フランシス・クルジャンが2015年にパリの百貨店プランタンの150周年記念のためだけに製作したル・ボー・パルファム。この香水は自分の中で特別すばらしい作品、極上品。星をつけるなら☆7満点のところ、☆70はつけたい香水。ただそれはもちろん自分にとっての超どストライクであって、貴方にとって好きな香り、またはベストマッチとは限らない。香水に「万人に好かれる香り」なんて存在しないからだ。

ルボーの香料イメージはシンプルだ。クレジットによると以下のとおり。

インドのチュベローズ&ジャスミン、チュニジアのオレンジブロッサム、マダガスカルのイランイラン。いわゆる濃厚なホワイトフローラルブーケ系統の香り。

ただ使用している花の香料はどれも高品質ですばらしく、同時にそれらを際立たせるための「つなぎ香料」が超絶いい。しかもナイスバランス。はっきり申し上げる。さすが天下のプランタン。これを作らせるために、クルジャンにどんだけ対価を支払ったのだろうというくらい、スペシャリティ香料をふんだんに使用しているように思う。つまり「売っても赤字」なくらいゴージャス&センシュアルな出来。だから周年記念の限定香水なのだろう。

ルボーを肌にのせる。その瞬間、あまりに甘くかぐわしい花の蜜の香に脳がよろめく。体がふらつく。矢吹ジョー渾身のクロスカウンター一発もらった気分。腰からくだけ落ちる。花園に倒れこむようにマットに沈む。お花畑で好きな女の子を追いかけるスローな白日夢を見る→人間終了。な開幕。それほど左脳崩壊で言葉にならない美しいフローラル爆弾なトップ。

それでも、カウント9でギリギリ立ち上がって香りを分析するなら

ルボーは偏愛するラルチザンのラペルトワにインスパイアされて創ったのでは?と思うくらい雰囲気が酷似している。クリーミーガーデニア&山椒という「花の優しさ&スパイスの棘」の取り合わせで、内面の感情を激しく揺さぶるラペルトワ。その山椒部分をごく微量のキャラメルノート&シナモンが代替するような形で、白い花束に甘いグルマンを補完している。これがたまらない。クルジャン、あなたさてはラペルトワのベースをヒントに、同ラルチザンのアムールノクターンを組み込みましたね?と言いたくなるくらい。わからない方はわからなくていい。これはほぼ自分にあてた周年記念レビューだ。

サイレージは5時間程度。ジャスミンの残香強めでルボーは消えてゆく。ルボーは「プランタンおめでとう!」で作られたけれど、その甘くてノーブルで、どこかノスタルジックなクリーミーな花束は、プランタンとクルジャンがあなたに贈る感謝の花束の香りだ。

いつもありがとう
あなたのおかげで 今があります
あなたの一日が 美しい香りに包まれますように

おめでとう あなたへ

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三太夫さん
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プロフィール
  • 年齢・・・43歳
  • 肌質・・・混合肌
  • 髪質・・・柔らかい
  • 髪量・・・少ない
  • 星座・・・山羊座
  • 血液型・・・AB型
趣味
  • ドライブ
  • お笑い
  • 旅行
  • ファッション
  • 読書

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自己紹介

自己診断でパーソナルカラーイエベ秋だと思い込んでいましたが、カウンターで診断してもらうとまさかのブルベ夏(イエベ秋セカンド)でした。第三者の視点って大… 続きをみる

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