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2025/10/15 22:12:43
シャリマー100周年を祝うのはミレジムベルガモットか?ミレジムローズか?と思っていたらまさかのミレジムシリーズはスキップ、満を持して発売されたのはシャリマーレソンス。お馴染みのボトルにトレードマークはアールデコ調のロゴ、なんでも前評判だと「ミレジムヴァニラとドゥーブルヴァニーユのミックスみたい」らしい。ミレジムヴァニラはシリーズの始まりで即完売した幻のミレジム、ドゥーブルヴァニーユはラールエラマティエールの大ベストセラー、そんなふたつが合わさったような香りとはどんなものなのか?
てっきり限定品だと思っていたが、なんとこのレソンスはしばらくレギュラー品らしい。シャリマーのドジョウが定番入りとか、ひょっとしてコローニュ以来?そんなことを考えながら付けてみる。トップはシャリマーなのでやっぱりベルガモット。でも通常EDPのようなオイルっぽい感じはないな。スッキリ爽やかでキレイめ。スパイシーなファセットもない。オリジナルと比べるとかなり抑えめでまるみのある印象のトップ。この時点で隠しきれない芳醇なバニラの芳香の気配がする。
ベルガモットの酸味がやわらぐと、とろりと濃厚なバニラが存在感を増してくる。ゲランのバニラは間違いなく至高のバニラ香のひとつ、とろけるように甘いだけでなく、ウッディのようなファセット、ほんの少しのフルーティーさも感じられて、それだけでひとつの香水として成立してもおかしくない。レソンスのミドルは、そんなゲランのバニラを思う存分楽しめる。年々微妙に値上げされているが、それでもこの価格でこのクオリティを提供してくれるのはさすがとしか言いようがない。
ドライダウンになると、インセンス的なスモーキーさ、微量のレザー感が出てくるがあくまで控えめ。肌に残るのはどこまでも滑らかなバニラ。それをホワイトムスクがまとめあげてフィニッシュ。新配合されたホワイトムスクがいったいどのようなものなのかは不明だが、過度にパウダリーだったりボリューミーだったりはせずしっとりと肌馴染みのいいもののようだ。
全体像を通常EDPと比べると、
・オーバードーズされていたベルガモットを控えめに
・スパイシーなファセットも抑えめに
・アニマリックなレザーやアンバー、インセンスも出力ダウンさせ
・エチルバニリン(元のシャリマーのバニラは人造バニラ)だけでなく香り豊かな天然バニラをふんだんに使い
・肌馴染みのいいホワイトムスクでドライダウンを整え
今の時代にマッチした新しいシャリマーに仕立てられている、まさに令和版シャリマー。そもそも通常EDPもPの尖った部分を丸めたものなのだが、レソンスはそれをさらに今風にした感じだ。
とても優等生な香りではあるが、オリジナルシャリマーへの愛が深い方にはややおとなしすぎるかもしれない。「あのクセがいいんだよ」というなら通常版、とくにPをどうぞ。別にレソンスがオリジナルと置き換わったわけじゃない、こういう解釈もありますよ、というだけの話。
2025年、100周年を迎えたシャリマーは新しい愛の形を手に入れた。芳醇なバニラを主軸に据えた神殿。それがシャリマーレソンス。
ノート:ブルボンバニラ、エチルバニリン、バニラ、アイリス、ベルガモット、ローズ
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(parfumoより)
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2021/4/8 17:10:02
【公式より】
著名な調香師、オリヴィア・ジャコベッティとパートナーシップを組み設計した、フランソワ・ナーズ初のシグネチャーフレグランス
プルメリアとお香の煙にタヒチ島の国花であるティアレとサンダルウッドが戯れあい、トップノートに響きます。
控えめな深みのある香りが、ミニマルでモダン、予想外のオーラを呼び覚まします。
光と闇、官能性と個性、ミニマルでモダン、といった抽象的なコントラストを表現し、“オーデイシャス=大胆”を体現する自己表現のための香りです。
トップノート:誘いかけるようなプルメリア、スモーキーなインセンス(お香の煙)
ミドルノート:官能的なティアレ、イランイラン、サンダルウッド
ベースノート:ほのかに香るホワイトシダー、ホワイトムスク
調香師:オリヴィア ジャコベッティ
2019年
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口コミが少なくてびっくり( ゜Д゜)
いい香りですよ。
レシピの通りに変化していくと思いました。
トップからお花に加えてお香の香りがします。
すごく落ち着く香り。
ボトルからもわかるように陰と陽を表現しているようで、プルメリアの陽とお香の煙の陰ですかね。
ミドルからは花の甘さが少し出てきます。
ティアレが好きでこの香りを楽しみにしていましたが、サンダルウッドの方が主張しています。
ティアレ対イランイラン&サンダルウッド、ここも陽と陰ですね。
ラストに向けては花の香りは落ち着き、お香やムスクが香ります。
わたし的には華やかでパーッとした香りではなく、落ち着いたミステリアスな香りのイメージです。
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2018/10/18 22:06:08
思っていたより爽やかでかわいい香りでした。
でも、個性的。
簡単に言うなれば、杉とプラムとスパイスのコラボ、ですかね。
うっそうとした森の中に一歩足を踏み入れた時の感覚。
静けさの中で、自分を取り囲む清々しい木の香りと、どこからか漂ってくる甘酸っぱいフルーツの香りを胸に吸い込む。
香りのイメージには透明感があります。
スプレーして始めに鼻につくのは杉の香りですが、それに果物の甘酸っぱい香りとスパイシーさが混じっているのに気が付きます。
中盤からは丁子のスパイシーさが強くなると同時にパウダリーな感じもいくらか出てくるのですがクセはなく、透明感は続きます。
液体の色が、この香りの雰囲気をよく表現しているなぁ〜と感心。
一年を通して使えそうですね。
透明感のある、ナチュラルな雰囲気の女性にお似合いでしょう。
私の肌ではたいていどんな香りもムエットより甘く香ります。
この香りもティッシュではもっとウッディが強く出てユニセックスぽかったです。
香り立ちはかなり穏やか、持続性に欠けます。
自分の好みでもないので星をつけるなら3。
(試したのはニューバージョン。量り売りです)
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2019/2/8 23:54:43
セルジュルタンスの香水といえば、ノンブルノワールとフェミニテデュボアが二大傑作。
ノンブルノワールは残念なことに製造中止ですが、フェミニテデュボアはまだ健在。
ウッディ系の香りから、女性的なニュアンスを発見したセルジュルタンスが、資生堂のために作ったという香り。
発売当初の1992年代には、ウッディ系=メンズというイメージが強かった時代だったそうで、ウッディ系を唱うレディース香水は新鮮に映ったそうです。
発売から終売まで、海外資生堂のみでの販売ということもあり、基本資生堂のグローバル戦略の1つとしてのフレグランスだったようで、当時かなり話題になり、人気も高かったそうです。
ルタンスのラインに組み込まれることで、多少処方が変わったものの販売が続き、めでたく日本国内でも手に入るようになった香水です。
先ずは今セルジュルタンスのパフュームラインで販売中の、現代版フェミニテデュボアの香りについて。
香りを例えると、ミルキーな木材の香り。
絶妙なユニセックス。ですが、女性がつけると、非常に深い女性らしさを一層引き立ててくれる香りです。
トップはウッディとお香のような煙たい香り立ち。
あっというまにミドルに切り替わり、温かいふんわりとしたミルキーな香りに。どこか懐かしくて、優しい香りです。
本当にいい香りで、男女共に似合う香水だと思います。
大昔、茶道を部活で習っていた時、先生が部活の前お香を焚いてくれていたのですが、その時に部屋に残った残り香を思い出しました。
ですが、残念ながら香りの持ちはあまり良くなく、4-5時間くらいで香りは飛んでしまいます。
元祖のフェミニテデュボアは、もっと香りの持ちは良かったようで、多少処方が変わってしまっているそうです。
とはいえ、当時の香りはある程度忠実に再現されています。
元祖フェミニテデュボアは、パルファムのみ所持しています。この香りのイメージを忠実に表現した紫色の美しい曲線を描いたボトル。
パルファムなので、オーデパルファムと比べるのも何なのですが、現行フェミニテと比べると、トップのシダーウッドとシナモンの痺れるような香りがグッと強く、コッテリとした甘さがじんわりと持続します。
当時の人たちはこの香りに魅了されていたのだなぁと、しみじみと楽しませていただいています。
まあ、現行フェミニテでも十二分に完成度も高く、べらぼうにいい香りです。
他メーカーのニッチ系フレグランスメゾンの香水で、フェミニテに香りが近い、ウッディ&フローラルフルーティ系の香水は最近ちょこちょこあるんですが、それらと比べても、ルタンスのフェミニテはオンリーワンの風格を漂わせております。
これ系の香水は、大抵ラストノートがありきたりなウード系になったり、ウッディバニラの甘ったるい感じになったりして、結局どこかで嗅いだことある香り…になりがちなんですが、フェミニテは最後まで「ああ、フェミニテだ…」という香りでフィニッシュまで走り抜けます。(もしかしたら、それが香りの持ちが悪い理由なのかもしれませんが)
ルタンスの最高傑作の1つ、フェミニテデュボア、是非たくさんの人に手に取っていただきたい香水です。
とはいえ…香りの持ちの悪さだけが難点なので、星を1つ減らし、星6つです。
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2019/11/24 22:58:59
七月にサンプル貰ってずっと放置してたのですが、纏ってみました。
こ、これは!!
高野山のかほり!?
いや、いい匂いのお坊さん(大して変わらんしw
上質なお焼香の香り……(語彙が足りませんが褒めてますw
ただこれ、スーッと鼻にメントールのように抜ける感じが針葉樹のようで清々しい。お香の香りと一言では言い表せない……
そう……この甘い樹々の香りに混じって私の肌では金木犀のように香ります。
このお香の感覚も、苦味、酸味、甘味、辛味があってわずかに沈香に近い。
私の持ってる沈香を炙ってみると近い香りがします。
そしてこのバニラの芳醇さはシャリマーにも劣らぬ味わいがありますよ!
帝国ホテルでは、ベルリンの少女レフィラブルと灰の乙女を買ったのですが、
うーん、芳しい……
購入品より芳しい……
トップノートの印象でサンプル貰って、いざつけてみたら……この清浄さはなんでしょう。
神々しくもある……弥勒さん……
散財という煩悩を打ち払っておくれ……
そしてやっぱり金木犀の香りがする(笑
あと、トップノートの一部が新製品の「悪魔の寝床」に似た何かを感じます。
あちらはもっとドライで熱く、くすぶり続ける印象。
こちらは静寂かつ暖かい。
うーん……マーベラス(*´-`)
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