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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:10ml・1,980円 / 50ml・5,280円 / 100ml・6,820円発売日:2004/1/15
2022/3/6 08:40:53
安っぽい香り。昔つるんでた安っぽい男の車に転がってた。香りに罪はないけど、この青いハートのボトルを見るとそいつの顔が思い浮かんで、幻滅する。香水をタバコの臭い消しと勘違いして、霧吹きのようにパシャパシャ使ってたけど、こんだけ安けりゃ、な……。
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2022/3/5 02:15:33
世界では熱狂的な信者が多く、メンズ香水の市場を大きく変えたゲームチェンジャー。巷ではAventusに手を出したら他の香水に戻ることは出来ない、といわれるほど人を虜にする魔力をもち、100mlで4万円以上もする(公式の定価は5万円超!)フルボトルを毎年購入してロット差を議論する変態的マニア(←褒め言葉)を生み出したともいわれる、伝説的な偉作。なのに日本ではあまり知られていない、まさにニッチなラグジュアリーブランドです。Chanel Egoiste Platinum、CK One、Eternity For Men、Bvlgari Pour Homme、D&G Light Blueなどは、香水マニアでなくても一度は耳にしたことはあるでしょう。けれど、Creedという250年以上の歴史を誇るブランドの名を知っている日本人は、少なくとも私の周りには、ほぼ存在しません。理由のひとつに、日本で流通しにくいことが挙げられましょう。輸入・販売を手がけていたブルーベル・ジャパンが2019年に取り扱いをやめてから、それがより顕著です。もう一つ理由を挙げるとすると、100mlのボトルに4万円以上出す香水マニアが日本の香り文化の中では現れにくいという現状があります。なので、この香水の名を知っているか否かは、ずばり、その人が香水マニアか否かを測る指標にもなり得るのです。
この香りとの最初の出会いは、ブルーベル・ジャパンが取り扱いをやめる前、ジェイアール名古屋タカシマヤのラトリエ・デ・パルファムにて。当時の私はすでにシャネルのメンズ香水をほとんど経験しており、Creed Aventusの名も何かの拍子に耳にしていました。フレグランスアドバイザーの方にお願いして、ムエットに吹き付けてもらいました。第一印象は、柑橘系? という感じで、確かに上品ではあるのですが、正直、ほとんど印象に残りませんでした(同時に試したD&G The One for Menのほうが、フェロモンムンムンでガツンと来ました、笑)。ただ、強烈に記憶に残っているのが、目玉が飛び出そうになるくらいのそのお値段。ブルーベルの取り扱い=国内正規品なので、それこそ5万円近くしたのではないでしょうか。こんな高い香水を買う人は余程の変態だわ(←褒め言葉)、自分はそんな変態にはなりたくないわ、なんて思った記憶があります。それ以来、この香りとの接点を全くもたないまま過ごしてきたのですが、時々、本当に何気ないふとしたきっかけで、この香りの記憶が思い浮かぶのです。そしてその記憶は、決して私を手放そうとしません。まるで、何かの魔法にかかってしまったかのように、です……。
ただ、フルボトルの購入にはどうしても踏み切れませんでした。なぜなら、Aventusは規格外品(いわゆる模造品)も多く出回っているからです。さらに、ネットの情報によると、材料の規制等により再調合(英語ではreformulationと呼びます)が繰り返された結果、かつてのロットに比べ香りが薄くなってしまっているという評価も知っていたからです。高額な買い物であるなら、絶対に失敗したくない。出来ることならブルーベルの正規品を購入したい。でも、現行品は平行輸入でしか手に入らない。海外の百貨店でAventusを買うためだけに渡航しちゃおうか?、などと思いを巡らせる日々が続きました。そんなある日、某香水専門のネットショップにてセール期間につきかなりお手頃な価格で販売されていました。私がかつて、国内では廃盤になった商品を何度か注文したことのある、信頼できるお店です。何度かお店の方とやりとりさせていただいた上で、この機会を逃したら次はないと決心し、3年越しの購入に至りました。
私が手に入れた2021年の現行品は、果たして数万円の価値があるのか――答えは、あります(これから購入を予定の方、どうぞご安心ください)。知人の所有する2010年代前半のロット(これは本当に素晴らしい!!!)に比べると、確かに、トップノートはパイナップル感が奥に引いてシトラスが強めに出ますし、ラストノートのオークモス・ムスクのスモーキーさは弱めでした。しかし、脇腹に2プッシュ・首の裏に1プッシュすると私の肌では10時間はちゃんと香っています。下着とワイシャツを通り越してスーツのジャケットにも香りが残ります。そして何より、「香水付けてますよー」という下世話なところ・嫌みなところが全くなく、「香りのオーラ」のようなものが自分の周りに形成されます。とくに海外レビューでは辛口の評価が多いですが、Aventusの魔力はいまだ健在です。そして何よりも、自分がこの香りを着ていると気持ちがよく、心がリラックス状態になります。これからの季節、おそらく重宝する香り。大切に着たいと思います。
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2022/2/16 01:33:36
この香りをはじめて試したとき、真冬の寒空の下、タイヤをガソリンで燃やしながらその傍らでキュウリをかじっている……という、何とも形容しがたい独特な印象をもちました。手首に吹き付けた香りで車酔いしそうになり、帰宅途中のコンビニで洗い流したくらいです。同じディオールでも、Dior Homme Original(リニューアル前のもの)やSauvageは最初から「好き!」が全面に出て即フルボトル購入に至ったのですが、Fahrenheitは「無理!」が真っ先に出たため、しばらくは見向きもしませんでした。それが今や、100mlのストックを常備するほどこの香りに魅了されています。1シーズン前の冬は、休日になると毎日この香りを着ていました。自分の中で香りの評価が第一印象から180°変わった香水は、Fahrenheitが最初なのです。
この香りの真骨頂は着てから数時間経ったころの、甘さのある(でも時々青っぽい)ウッディー・レザーの奥深さです。前に述べた第一印象の独特な香りは、正しい味わい方をすると案外鼻に馴染んでしまい気にならなくなります。手首に付けて至近距離で嗅ぐのではなく、お腹あたりに付けて服を着た状態で立ち上ってくる香りを味わうとFahrenheitの温もりや奥行きを感じることができるのです。夏場でも寝香水として使っていますが、午後の森林の中で微睡んでいるような錯覚を覚えます。私にとって、Allure Hommeのように周りの人に魅力を振りまく香りというよりも、自分の体温や呼吸、血液の流れを感じるための香り、それがFahrenheitなのです。もう少し世の中が落ち着いたら、亡き祖父母の暮らした田舎を訪れ、この香りとともに青嵐の吹き抜ける森林をひとりどこまでも歩いてゆきたいと思います。
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2022/2/13 01:48:16
Allure Hommeが人生で一番着た香りで、こちらは人生ではじめて一目惚れした香り。そして、私のシャネル香水第一号としてフルボトルを購入した思い出の品です。EGOISTEは外箱からして並々ならぬオーラを放っています。黒と白の一切の無駄を省いたシルエット、ミニマリズムの極致。「シンプルで着心地がよくて、無駄がない」というシャネルの服作りの精神を受け継いでいます。そして中身についても、長方形のボトルにシンプルなフォントで「EGOISTE CHANEL PARIS EAU DE TOILETTE」と記載されているのみ。今風の言葉を使うなら、「エモ」すぎません?? 香りの評価を度外視しても、このミニマリズム・エレガンスは私の所有している五十本以上の香水の中で一番です(あくまでも個人的な感想ですので、ご容赦いただきますよう……)。
はじめて出会ったのが、どういうきっかけで、どういう場所だったのかは定かではないのですが、最初に手にしたボトルは2010年代中頃にリニューアルされた現行品です。ドライなサンダルウッドとバニラ、タバコ、そしてシナモンが全面に出た、とてもシャープな香りでした。ただ、機会があってリニューアル前の香りを試したときに、少し違う印象をもったのです。ダマスクローズのフローラル感と熟成されたお酒っぽさを強く感じました。他の方が「ブランデー」と評されているのがとても納得です。着やすさでは現行品に軍配が上がるのですが、奥行きはリニューアル前のほうが一枚うわてです。みなさまも、機会がありましたらぜひリニューアル前の、キャップが縦長のほうをお試しください(微妙なニュアンスの違いですので、現行品も香りの構成はほとんど同じです、ご安心を)。
ただ、いずれにせよこの香りはその名の通り、他人を寄せ付けない独特のオーラをもっています。自分がいいと思った香りは人に勧めたりもするのですが、この香りだけは手放しで人に勧めることができません(だから★は5つ)。自分が着ているときもこの香りのオーラに呑み込まれてしまっている感じがして、ときに恥ずかしくさえなります。芸能人の愛用者を調べると、X JAPANのYOSHIKIさんや女優の天海祐希さんなど、そうそうたる顔ぶれが出てきます。着る人自体に並々ならぬオーラが備わっていないと私奴のように香りに負けてしまう、それが「EGOISTE」なのです(香り自体に罪はありませんし、本当にため息が出るくらいすばらしいのです……)。
この香りにかんする個人的なエピソードを二つほど。ある日、実家(マンション)に帰省した折り、少し遅れて帰宅した妹が「エレベーターに乗った瞬間お兄ちゃんが帰ってきたのがすぐに分かった、だってお兄ちゃんの匂いがしたもん♪」と言ったのを耳にし、なぜかうれしくなった記憶があります。もう一つはつい最近のこと、なんと、このEGOISTEと非常に似た香りが偶然すれ違った中学生くらいの女の子から漂ってきたのです。本当にEGOISTEの香りだったのかは知る由もありませんが(お父さん or お兄さん or 彼氏のボトルを拝借、なんてことがあるのでしょうか??)、この出来事がきっかけでクチコミを書くことにしました。胸元につけたEGOISTEの香りに癒やされて、今宵はいい夢を見られそうです。
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