Hikari.Sさんのディオール / ミス ディオール ブルーミング ブーケ オードゥトワレへのクチコミ |
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2024/4/7 01:00:48
MuglerのAngelを除いて、初めて女性用の香水をレビューさせていただきます。今から5年ほど前、当時小学6年生だった姪と大須に遊びに行ったときに、今はもう閉店してしまった並行輸入品の香水がたくさん置いてあるお店で、ねだられて買ってあげた香りです。小学生がDiorですか……と一瞬身構えた記憶があります。彼女の母親(つまりわたしの姉)がファッション系の仕事をしているため、自宅にはそういった関係の雑誌がたくさん置いてあり、当時の姪も毎月欠かさずニコラを買っていたくらいなので、ファッションやメイク、フレグランスに興味をもって、さらに背伸びしたい年頃だったのだと思います。
それと、わたし自身がDiorのメンズ香水を愛用していたのもどこかで影響しているのかも知れません。姉は離婚してからとくに仕事一筋で、わたしがキッズシッターのような役割を担っていたため、週末になると彼女の勉強を見てあげたり、アッシーくん(古い?)として郊外のショッピングモールに連れて行ってあげたりすることが多々ありました。私に会うなり、彼女はいつも「それどこの香水?(くんくん)」としつこく訊いてくるのが日常で、小学生なのにChanelやDior、Yves Saint Laurent、Tom Ford、Versaceというブランド名を何気ない会話の中で淀みなくスラスラ口に出せる(末恐ろしい)子どもになっていました。
2019年当時はまだ、香水の値上がりも今ほど激しくなかった頃なので、50mlが10,000円しないくらいで買えたと思います。わたしとは違って香りに移り気ではない姪は、その日からずっとブルーミングブーケを愛用しています。4月から高校2年生になりますが、校則でバイトは禁止になっているので、母親やわたしからのお小遣いをやりくりして、瓶が空になったらタカシマヤに行って買う、を繰り返しているそうです。「同じのばかり使ってて飽きないの?(飽きるでしょ)」と姪に訊くのですが、彼女にとってはコロナで日常生活が不自由になってしまう前の「思い出の香り」だそうで、ブルーミングブーケを纏っていると何となく落ち着くのだそうです。別の香水をプレゼントしてあげようかな、とも思うのですが、彼女の超頑固な性格はおむつの頃から嫌というほど知っているので、そっとしておいてあげています。
自分では使わない香りなので「評価しない」にしておきましたが、若い女性に好まれる香りであることは間違いないと思います。あらためて調べてみましたが、ピンクピオニーがノートに入っているのですね。ピオニーの香りは不安やストレスを和らげる「リラックス効果」があるそうで、彼女が「何となく落ち着く」と言うのはあながち間違いではないようです。中学進学と同時にキッズシッターもお役御免になり、高校生になってからは勉強も部活も(睡眠時間を確保するのが難しいくらい)忙しいみたいで、最近は数ヶ月に1度顔を合わせる程度なのですが、「それどこの香水?」攻撃と、大きな二重の目尻がきゅっと下がる特徴的な笑い方と、ブルーミングブーケの香りはいつまでも変わらないままです。
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