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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:-発売日:-
2004/2/2 16:07:24
香木を使って建立された神秘的な密林の寺院。
うす暗い中に入り、年月と人の手によって磨きこまれた柱が延々と続く廊下を、年経た木々の匂いに包まれながら奥へ進む。
辺りの空気に甘いお香の香りが漂い、時間の流れが少しずつ遅くなっていくような感覚に囚われてゆく。
白檀やローズウッドなど香り高い樹木が、コクのある生クリームのようになめらかに、インドの黒コショウのようにスパイシーに情熱的に香り立ち、うっとりしてしまいます。
花や果実の香りが好きな方には、もしかすると受入れにくいかもしれません。
YSLの「ニュ」、Fマルの「ムスクラヴァジュー」等のお香系がお好きなら、試してみる価値があると思います。
樹木とスパイスで構成された、ダークで官能的な深い香りです。
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2010/8/8 10:13:34
一瞬、乾いた風が吹き抜けるような錯覚を覚える。
レモンと新鮮なバジル。
ナチュラルさとモダンさが見事に同居した香り。
ただしイマドキの香りのような軽やかさとは全く違います。
レモンは清涼飲料水のような香料っぽさでなく、果実を皮ごと絞った如く、苦味も刺激もあり。
バジルは生の葉をちぎって指先を嗅いだような青さ。
追いかけるようにジャスミンとスパイシーなカーネーション。
シプレー系の香水のような、独特の苦味が嗅ぎ分けられるようになります。
そうです。
この香りはモダンではあるけれど、2010年の今嗅ぐとクラシカルにさえ感じられるのです。
しかし、そこがとてもとても美しい。
甘ったるいバニラや軽いホワイトムスクでは決して表現できない、
気品とでもいいたくなるような凛とした力強さがあります。
今の年齢だからこの魅力の深さがより理解できるんだなぁと思います。
年齢を重ねることの喜びのようなものが感じられるんです。
エドモン・ルドニツカ作。
彼の「テレーズの香水」とよく似たベースの香りです。
愛する妻に捧げたというあの匂いが、まるで画家のサインのごとく、
くっきりと刻まれています。
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2007/7/14 22:08:30
英語でNARGHILEは<水ぎせる>の意味だそうです。
映画や絵本で見た、砂漠の国の人がたしなむ、水タバコ。
暑く乾いた空気に漂う恍惚の煙。
ハチミツとスパイスの入った熱いティのような甘さと
渋みのあるマニッシュなタバコの匂いが、交互に感じられます。
香りで、異国の空気を想像する。
エルメッセンスのテーマは『旅』だったのかもしれません。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:-発売日:-
2010/1/7 11:00:45
長い間チョコレートの香りを探してたんです。
パルファン・ジェネラーレのAomassaiやB&BWのチョコレートアンバーも
かなりイイ感じだったのですが。
今のところこれが一番好きです。
7.5mlボトルの色からしてすごいんです。濃いこげ茶色。
キャップには『shake me baby!』(=振ってね♪)なんていうシールが(笑)
キャップを開けて鼻を近づけると・・・チョコレート!
濃厚なチョコレートの匂いです。
それも、カカオ比率がすっごく高そうな。
思わず舐めてみたくなりますが・・・これは食べ物ではありません(笑)
肌に載せてしばらくはあまり香りません。
オイルベースだからです。
体温で温まってくると・・・とってもセクシーな香りが・・・。
普通チョコレートというとミルクの入った甘そうな板チョコかココアな香りを想像しますが、これは別もの。
150円の板チョコと1個数百円の生チョコの香りの違い、と言ったら語弊がありますが・・・。
(もちろん私は150円の板チョコも大好きです)
チョコレートの香りは、本当はセクシーでオリエンタルで、退廃的な雰囲気さえ漂うのだと気づかされました。
スパイシーなアンバーも投入されているようなので、その効果もあるかもしれません。
甘さとほろ苦さと酸味、眩暈を誘うような、めくるめくチョコレートの誘惑。
デカダンス・ショコラ。
(そういえばそんな名前のショコラティエがありましたっけ?)
でも不思議に重すぎず、カジュアルさもあるんですよ。
オリエンタルでグルマンでデカダンチックだけれども、気軽に使える。
そこがsmell bentのいいところだと思うんですよね。
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2014/3/30 18:25:00
秋から冬に似合う香り。
初めて嗅いだのは二十歳そこそこ。
トップノートが渋くて苦くて、これは無理だと思いました。
でもそのインパクトに圧倒された感覚はずっと記憶に残り続けて。
40代。
再び出会ってなんとなくスプレイしてみた。
素晴らしい香りじゃないか!
それから時々思い出しては使っています。
カボシャールって『強情っ張り』という意味だそう。なるほど。納得。
私にはこれはグレイのツイードまたはフランネルの香りなのです。
ウールの、少し固くて強い感触とストイック、でもニュアンスに富んだ陰影。
それからマットな黒のシルクのブラウスとか…プレスの効いた白いシャツ。
マニッシュとフェミニンの中間のセクシー。
媚びないけど色っぽい。
特にラストの、密やかに肌を包み込む辛口のムスクが心地よい。
ディオールのミス・ディオール(シェリーでないほう)がお好きならたぶん、
お気に召すかと思います。
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