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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・6,600円 / 100ml・9,790円発売日:-
2024/4/21 22:41:25
今年の「夏香水」の候補に入れたうちのひとつ。こちら、仮面で顔を隠している某ユーチューバーの元マネージャーさんが愛用していることで有名です。90年代からある香りなので、使い古された香り、といえばそれまでですが、それは決して「古くさい」という意味ではありません。現代的でとても瑞々しく、フルーティーで軽やか。ノートには入っていないのですが、アンバーグリスっぽい甘さもあります。持続力にやや欠けるというデメリットがありますが、真夏にバシャバシャ付けるのなら、これくらいがちょうどいいかも。1.2mlの公式サンプルを購入したのですが、今年の夏のうちに使い切りそうです。ただ、フルボトルを購入するか?、と言われると、そこまでではないかな……。お値打ちなので、高校生&大学生におすすめです。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:10ml・1,980円 / 50ml・5,280円 / 100ml・6,820円発売日:2004/1/15
2022/3/6 08:40:53
安っぽい香り。昔つるんでた安っぽい男の車に転がってた。香りに罪はないけど、この青いハートのボトルを見るとそいつの顔が思い浮かんで、幻滅する。香水をタバコの臭い消しと勘違いして、霧吹きのようにパシャパシャ使ってたけど、こんだけ安けりゃ、な……。
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2023/4/10 00:52:37
あなたは海派ですか、それとも山派ですか?――大通りの不躾なクラクションや緊急車両の忙しないサイレン、喋り出すと止まらない同僚の無益な愚痴(しかも声が大きい!)、そして一日に百通以上飛び交う仕事のメールにうんざりしたとき、わたしはひとりになったトイレの個室で、自分の原風景の中にある飛騨山脈の連峰を思い浮かべます。小学生の夏休み、今は亡き祖父母と、当時小学生だった妹と一緒に新穂高へ旅行に行きました。ロープウェイを登ると、そこには山頂に雪をうっすら残した北アルプスの山々がそびえていたのです。辺りに吹く風は夏なのにどこかひんやりと涼しげで、永遠に深呼吸をしていたいくらいとても澄んでいました。Aventusを購入して一年、次なるCreedを迎え入れたい気持ちになり、様々なサンプルを試し迷いに迷った結果、手元にSilver Mountain Waterが届きました。
実は、当初の予定ではこちらではなくMillsime Imprialを購入する方向で動いていました。海の潮風とアイリス、フルーティーノート、そしてラストに出てくるCreed特有のアンバーグリス(これは他のブランドでは嗅いだことのない、一度嗅いだら忘れられないくらい質の良いもの)に一目惚れしました。ただ、何度か試していると自分の中でもやもやした違和感を感じ始めたのです。そして、しばらくするとその「違和感」の正体に気付きました。おそらくなのですが、内陸部で育った自分にとって「海」や「潮風」というのは、所詮他人行儀にしか接することのできないものなのです。わたしの香水コレクションの中には、いわゆる「マリンノート(アクアノートとも呼ばれます)」のものはありません(廃盤と聞いて急いで100mlを取り寄せたTom FordのCosta Azzurraだけは例外として)。そもそも本物の海の匂いや空気感を知らないのですから、マリンノートを嗅いでも、ときめきや懐かしさ、切なさ、安心感といった直感的な感情は抱きにくいのです。
Silver Mountain Waterはアルプスの雪景色をイメージして作られたそうですが、そこにはちゃんと「緑のそよ風」も感じます。調べてみると、グリーンティーやブラックカラントが含まれているようです。だからなのでしょうか、真冬の完全な雪山というよりも、木々の葉の息吹を漂わせている、雪を残した初夏の山々が思い浮かびます。真冬に無性に着たくなるいわゆる「重い香り」ではないため、春夏秋にも使える汎用性の高さも購入の決め手になりました。そしてラストに残るムスクは、Millsime Imprialでも使用されている(ものとほぼ同一のものであろう)上質なアンバーグリス由来のものです。このラストがまさにCreedの香水そのものなのです。ブランドを体現する香りと言っても過言ではないでしょう。自然の風景にインスピレーションを受けつつも、香り自体は都会的で洗練されています。1995年に発表されたようですが、古臭さは微塵も感じません。そして不思議なことに、この香水を迎え入れてから「もっと違う香りも欲しい!」という香水沼住民特有の(?)衝動に苛まれなくなりました。シンプルな香りですが、だからこそいつまでも心地良いのです。
もしもあなたが、百貨店の香水カウンターやネットショップを徘徊するのが義務のようになっているのなら、一時の衝動や誘惑に突き動かされ、ただやみくもにボトルの数を集めているのなら、そしてその沼に沈んでいつしか息苦しくなり身動きがとれなくなっているのなら――銀色に燦めく山々の頂に思いをはせ、ゆっくり深呼吸してみてはいかがでしょうか……。
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2023/9/29 01:42:29
Terre D'Hermes(EDT)を初めて知ったのは、この香水の愛用者として名高いローランド様が世の中に認知されるよりも、ずっと前のことです(ローランドといわれれば、世の中の多くの人が真っ先に「シンセサイザー」を連想していた頃です)。まずもって、決してミーハーでクチコミをしているのではない、ということを申し述べておきたいのです。あれはたしか10年近く前のこと、たまたまサンプルが手に入り、この香りにお目にかかりました。その当時、男性用・女性用問わず泥沼のように買い漁っていたCHANELの香水、それらの複雑さと濃厚さとは一線を画す「洗練された気品」をTerre D'Hermesから感じ取りました。それ以来、わたしにとってHERMESのイメージはこの香りそのものとなりました。世の中の人が「HERMES」と聞いて「カレ」と呼ばれるスカーフや「バーキン」と呼ばれるバッグを真っ先に思い浮かべるのと同じように、この香りを思い浮かべるのです。香りは記憶と結びつき、香りによって昔の記憶が呼び起こされる、とよく言われますが、この香りはわたしに「HERMES」というメゾンの佇まいを鮮烈に想起させるのです。
この香りは「大地に根を張るオレンジ」のトップノートで幕を開けます。オレンジの香り、といえば私も常々愛用しているACQUA DI PARMAのArancia Di Capriが有名ですが、あちらが陽気な地中海を彷彿とさせる瑞々しいジューシーなオレンジなのに対し、こちらは大地を感じる土っぽいビターオレンジです。この時点で、年代や性別等によっては好き嫌いがはっきり分かれるかも知れません。柑橘系香料は「爽やかさ」「若さ」のみを象徴するものでは必ずしもなく、伝統的に男性のコロンやヘアトニックに用いられてきたことからも判るとおり、他の香料(Terre D'Hermesの場合はベチバーとパチュリ)との組み合わせ次第では「成熟」「円熟」を醸し出すこともあるのです。そういったコロンやヘアトニックを使う父親をもつ若い女性、もっと限定するならば、女子大生、女子中高生あたりはTerre D'Hermesの香りを「オッサン臭い」と否定的に捉えるかも知れません><。香り自体が悪いのではなく、そういった印象が彼女たちの記憶に刷り込まれてしまっているだけなのです。
そんな「好みの分かれそうな香り」であるというのも事実ですが、この香りには魔力がある、というのもまた、紛れもない事実のようです。他の方のレビューや動画サイトの「愛用香水紹介」を拝見していると、Terre D'Hermesを着ているときには「それは一体どこの香水ですか?」と訊かれることが多々ある、というコメントをよく見かけます。私が10年越しのフルボトル購入に至ったのには、そのような背景があります。言われてみれば確かに、この香りを纏っていると行く先々でいつもより丁寧に扱われるような気が……。香りは周りの人々の感情までもコントロールする――私の愛読書であるパトリック・ジュースキントの小説「香水(Das Parfum Die Geschichte eines Mrders)」にも同じようなことが描かれています。人気商売をされているローランド様がこの香りを愛用しているのも、納得なわけです。メゾン香水にしては価格がお手頃であり、1年中いつでも・どこでも使えるというコスパの高さは、私の香水コレクションの中でもずば抜けています。
余談になりますが、実は私も人気商売の端くれのようなものを生業としており、身だしなみの一つとして香水を纏うようにしています。様々な香りを使ってきましたが「いい香りですね」と言われた香水は意外に少ないです。史上最も使用したCHANELのAllure Hommeは他のレビューでも書きましたが、若い女性の受けが良かった。それからEGOISTE PLATINUM、これはふらっと立ち寄ったコンビニのおばちゃんに「いい匂いね!」と絶賛されました。そしてBleu de Chanel(EDT)、最近の定番ですが、こちらも「いい匂いがする〜♪」と褒められることが多いです。こうして並べてみると、どれもこれもCHANELばかりですね(汗)。CHANELの訴求力の強さなのか、はたまた、私の体臭との相性がいいのか、真実は闇の中。ただ、私にかつてないほどしつこく「どこの香水使ってますか? 教えてください!(教えてもらうまで帰りません!)」と訊いてきた女の子は、どうやらDiorのSauvageがいたくお気に入りだったみたいです。最後までもったいぶって教えなかったので、この場をお借りしてSちゃんには謝罪させていただきます。m(_ _)m
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