- ゾーゾー・ソビエスキーさん
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- 50歳
- 普通肌
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2018/1/20 12:13:17
購入していないので、評価なしで。もし付けるなら☆0~1です。
2017年9月のリニューアル。「え、また…?」と思ったのは私だけでしょうか?
新作コスメ紹介のプレス記事には「ミス・ディオールに新し香りが仲間入り♪」と書かれたものもありましたが、あれは誤情報。新作仲間入りではなく、リニューアルです。
香りはかなり変わりました。もの凄く甘い。そしてトップから濃い。トップからラストまでほとんど変わりません。ラストだけは僅かにウッディが加わり、ミスディオール・ル・パルファムに近づきます。
ミス・ディオール・クラシックは言うまでもなくシプレーノートの金字塔的な存在です。
気品があり、贅沢さと爽やかさを併せ持つ、ディオールの看板的な香水。
これを現代的にアレンジして、『ミスディオール・シェリー』と銘打って発売されたのが2005年でした。
それは大胆なアレンジで、ストロベリー、キャラメル、ポップコーンのグルマンでコケティッシュな香りから、渋みのあるパチョリへとダイナミックな変化をみせる香水でした。
好き嫌いは分かれるものの、ユニークであり魅惑的であり、オモシロい香りでした。
その後オードトワレが出ますが、これが余りにも渋すぎて、特にアジア圏で不評だったようで、翌年慌てて修正してアジア向けに発売したのが「ブルーミングブーケ」でした。
その香りもマイナーチェンジを重ね、今では市場を拡大して人気香水です。
私ももう少し若かったら使いたかったなぁと思うような素敵な香りだと思います。
ただ市場をそこまで意識してモノづくりをするというのは、反面ブレにも繋がるのかもしれません。
実際、2011年から2012年にかけてディオールはユーザーを戸惑わせるような動きをしました。ミス・ディオールシェリーEDPの香調をいつの間にか変えていたのです。
ストロベリーからマンダリンに置き換え、キャラメルやポップコーンを抜きました。
それでいて元々の香りから大きくかけ離れない器用さで、前作よりもスッキリして、元々似ていると言われていたシャネルのココ・マドモアゼルそっくりになりました。
確かに悪くない香りでしたが、違和感を覚えたのは「いつの間にか」変えたということです。不評だったオードトワレの方は「新発売」と謳ってナタリー・ポートマンを起用し、大々的にプロモーションしたのを覚えていますが、オードパルファムの方は「じゃ、ついでに」という感じでいつの間にか変えていたので、「え?香水って、そういうモノだっけ??」と戸惑ったのです。こういうのって改善って言うのかな?いやいや、違うよね、と。
ちょうどその変わり目に、私はカウンターでミスディオール・シェリーEDPを購入したのですが、「もう来週には香りが変わりますよ」とは一言も言われなかったので余計にそう感じたのです。購入直後に香りが変わったことを知った時、あまりいい気はしませんでした。
(それから程なくして今度はネーミングも「シェリー」が無くなりました)
また、その頃私はディオールで、ちょうどバースデープレゼントを頂ける分のポイントを稼いでいたので、少しばかり楽しみにしていました。それも突然「廃止になりましたー」とあっさり。もともと厚かましい期待だったのかもしれませんが、扱いの雑さに、苦笑いが止まらないような、半笑いが止まってしまうような、微妙な気分になりました。
以来もう使っていなかったので今回のリニューアルに何の影響も被らずに済みました。
ですが、今回このくどい香りを嗅いだ時、すぐにミスディオールEDP2012年版がとても良く似合っていた若い女性の友人を思い出しました。
美しい女性で、彼女はその香りをとても上手く纏っていました。彼女と会うと、いつもミスディオールが透明なヴェールのようにフワリと香るのです。
ある日「この香りは貴方に似合ってるね」と思わず褒めると「ミスディオールです。私、香水は変えないんです。だって香りって…イメージとか記憶でしょ?」と言った姿が素敵でした。
だからこそ、こうもコロコロと香りを変えるメゾンってどうなのかなぁと思うのです。
何も目くじらを立てているわけではありません。
怒るでもなく、呆れるでもなく、ただシラケてしまうのです。
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