2010/8/22 11:28:41
2010年6月発売のオードパルファンです。
憧れていたイリス(ニオイアヤメ)が使われていると知り、
「パルファン サトリ」さんの店舗で試して購入しました。
ここ一ヶ月ほど、頻繁につけてみていますが
ホワイトフローラル系の淡く穏やかな香りで、
梅雨の時期や夏にも使いやすいフレグランスだと思います。
商品説明によると
【トップノート】
レモン、ベルガモット、エレミ、リーフィグリーン
【ミドルノート】
イリス(アイリス、ニオイアヤメ)、バイオレット、ミモザ、ローズ
【ラストノート】
オリバナム、サンダルウッド、ホワイトムスク
です。
「和」を意識したフレグランスらしく、
トップのシトラス系の香りは、全体のどこかオリエンタルな感じと
あいまって、きりっとした印象。
ミドル〜ラストは、イメージで言うと「白桃の表面」です。
パウダリーで、やわらかくかすかに甘くて。
「剥いて食べるときの桃」ほどみずみずしく、かつ官能的なイメージではありませんが…
(桃は官能的なイメージで使われることもありますよね?)
ほのかな香りの奥にセクシーさが隠れている感じです。
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2019/1/18 22:29:59
唇が荒れないティントは、あります!
スタップ細胞みたいな書き出しになってしまいましたが、マイ・ベスト・オブ・ティントです。
朝のメイクやお化粧直しで塗りたい本気のリップは別にあって、
それ以外の「つなぎ」として使ってるんですが、
つなぎリップに求めるのは、
・鏡を見なくても塗れること
・色持ちがよいこと
・保湿力に優れていること
そういうリップはたくさん試しましたが、
オペラ、ニベアのカラーリップ、リップザカラー、リトルレディリュクス…
ぜんぶ荒れるのでお手上げ状態でした。
でも、マリップは違った。
荒れないどころか、超潤う!
色持ちもよし!
塗る部分の先がとがってるからミラーレスでも塗りやすい!
はい、条件そろいました。
濃密な膜が張ったような使用感で、しっかりうるおいが続くし、
色や艶もナチュラル!
落ち方もきれいです。
そう、完璧なんです。
ただ一点を除いては…。
原因は確かではないんですが、
昨年の夏、突如異臭を放ち始めたのです…。
あまりに暑くて変な匂いになっちゃったの???
しかも嗅いだことないえげつない匂いだよ???
とても口に塗る気持ちにはなれない匂いだよ???
で、使うのをやめちゃったんですが、やっぱりほかにいいリップがなくて買い直しました。
今年の夏、異臭を放ち始めないことを祈ります…。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・13,200円発売日:2005年
2014/4/5 07:11:46
グリーン・ムスキー・シプレ。
こちらの香りはフゼア族ではないですし、シダに香りもないですけれど、
私にとってはとびきり理想的でうつくしい羊歯の匂いに思われます。
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苔清水
シトラスシプレー
Top レモン/ベルガモット/ハーブ
Mid ミュゲ/ジャスミン
Last ムスク/ウッディ/モス/パチュリ
(パンフレットより転載)
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友人が付けていたものを匂った時の感想です。
リタッチもして貰ったので、top-midくらいの印象と思って下さい。
オフィシャルにはシトラスシプレとありますが、グリーンシプレとムスキーノートの組み合わせに感じました。甘さはほとんど感じません。
苔清水の名前通り、トップにほんの少し配されたアクアノートが真水的で、草木の匂いと合わさり渓流の爽やかな趣を感じます。僅かなアクアノートはしばらくすると消えてしまいますが、澄んだ水の流れの印象はトーンの高い透明なムスク香によって引き継がれていて、苔の香りをはらむこのムスキートーンが本当に美しいです!
そこにミュゲが透明感をそえ、モス、パチュリ、樹木等が合わさることで少し陰ったシプレを形成していると思うのですが、シプレ感はそこまで強くなく、ムスキーノートに存在感があるので、新鮮で、こういう系統のシプレってとっても素敵だと思います。
深山の渓流、苔むす下生え、その周辺の全体的な香気の印象を絵画的に、清潔に、写し取ったらこういう匂いになるのかなあ。
このブランドの他の香水にも感じましたが、香りの立ち方や漂い方が独特で、この感じは、今まで嗅いだことのあるどのファッションフレグランスやニッチフレグランスにも、国産外資を問わず、ちょっと思い当たるものがありませんでした。
ざっくりといってしまえば、相対的に重さの少ない調香ということになるのかもしれませんが、肌にのせてみて香りにぺたっとした所や「安さ」のような部分が(少なくとも私の鼻には)全く感じられず、さらさらと軽やかで、自然。ひどく作り込まれているのでも、野生というのでもないのですが、なんというか清楚な、自然さと奥行きがあります。
それでいて匂いが淡いわけでも、素朴なわけでもなく、拡散性や持続が弱いのでもない、不思議な香り方。
また一方で、どなたが嗅いだとしても、良質な素材で丁寧につくられているという意味での「質の良さ」や、俗っぽい言い方をすれば「高価な」匂いであることを直感するのではないかと思うので、そのあたり隙がありません。
個人的なイメージではこちらの香りは、素材に例えると、セロファンではなくて、同様に軽いながら、ほんの少し毛足を感じるような薄手の絹布です。
更に、その絹布を肌にのせ、巻き付けると、いつのまにか絹と皮膚とが溶けて同化してゆき、そこから肌が芳しくにおいだす...というのが匂い立ち方、というか(ちょっとものすごくロマンチックな言い方ですけど)...この独特の絹布的な匂い立ちは、東アジア系の薄く張った肌、湿度をもった空気といった地勢的条件に他に無く合うもののような気がします。
実際、移り香・残り香がひじょうに美しかったです。
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- モニター・プレゼント (提供元:未記入)
2017/12/17 02:01:09
〈追記〉
その後リピートしました。星は変わらず7です。
華と諦観が織り交ざったような気品のあるアコード。本当に「大人の香り」です。
このように生産量や販路が限られている類のフレグランスの寂しい点を挙げれば、
使っている人の絶対数・一般認知度が低い故に、同一香の使用者同志でエンパシーを感じる事がネット上であってすら本当に稀な機会しかないという事でしょうか。
-----以下2016/11/20のクチコミ(総て残したかったですが一部割愛)-----
2年前、千駄ヶ谷のサロンを直接訪問し購入。以来、私の「基本の1本」のひとつ。
無駄な重みがなく、煌めき感があって軽やかですが軽すぎるわけでもなく。シンプルなノートですが優美かつあらゆる意味でバランスが取れており、大人の境地です。
賦香率の分類はEDP。
公式の構成要素は、本ブランドの場合、他フレグランスのクチコミで書いたようなプロモーション用文言とは違うと私は思いますので転記しますと、
〈トップ〉マスカット
〈ミドル〉ローズ、ジャスミン、バイオレット
〈ラスト〉ムスク、サンダルウッド、ウッディ
実感としては、私の場合、順にというよりはこれらの香りは並列して現れ、トップ〜ラスト迄の香り立ちの変化は少ないです。ムスクがやや強めなのでそれが苦手な方にはお勧めできないですが。
香料の質も市場の量産流通系とは根本的に違い非常に良質。全ての要素に雑味がなく透明感あり。かといって、香料の質を相当奢っている有名ブランドの高価格帯ラインなどとも香りの性質が違っています(単純比較できない)。
文章では限界がありすぎて、一度嗅いでみて下さいとしかいいようが無いのですけれど。
海外ブランドの香り(って流通はそれが殆どですが)は、確かに使いづらいものが多いです。部分的には優れた要素があるものでも、一日通して疲弊せずに付けられるものは割合として少なめ。付け方に気をつけないとあっという間に香害源となりますし。
パルファンサトリの香りは日本の日常生活で使用するのに最適なように、香りの濃度、持続時間、拡散性ともに絶妙に計算されていると思います。やわらかに香り立ち、日中一度僅かに付け直すのが丁度よい感じ。香りに疲弊したり頭痛が起こる事は全く無し。くどい残り香は一切なく服にも移りません。単に濃度が淡いのでは断じてなく、高精細感・密度感と控えめな香り立ちが両立しています。
安価ではないですが、良質さ、容量などの諸要素含め適正価格。
トップノートのみの印象の良さに全く頼っていないのも特長なのですが、その辺りの事はパルファンサトリのサイトに記載されており、私の中途半端な説明によってブランドの意図を変質させて伝えてしまっては申し訳ないので、ブランドコンセプトは公式サイトをご覧いただく事をお勧めします。
この香りをレビューする大前提としてこのフレグランスブランドの立ち位置の説明の必要があった為、長々とすみませんでした。
【季節】
夏以外。春、秋、冬向き。中でも春、秋のストールが必要な位の冷涼な肌寒い気候の日に綺麗に香りたちます。温度湿度等の条件がピッタリ合って、この香りが高精細に3D的に立ち上がってきた時はもう〈至福〉です。
【シーン】
完全に「オンの香り」。
とても優しい香りですが、リラックスタイムには全く不適。
頂いたリーフレットの説明では「お出かけに」となっていましたが、まさに精神賦活系の香りです。
気負わない外出にもいいですが、仕事またはある程度の緊張感を維持する必要のあるあらゆるシーンに向いています。
まるで低反発クッションのようにその人をそっと底支えしつつ、何かと対峙する気力を保たせてくれます。ネーミングの「紫の上」、そのキャラクターイメージと香りがまさに合致していて感心します。
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◆誤解を招かないように付け加えますと、黄金期がとうに過ぎ去ったといえども私は海外ブランドのフレグランスもとても好きですしこれからも購入します。ほんとうに、同一線上では比べられないし、香りの世界は奥が深いです。
◆少量生産のメゾンフレグランスと比較するのはこれも無理はありますが、日常生活に使い易くアート性も高いという意味で、国内メーカーではかつては資生堂およびその系列が大変良かったのですけど、現在はフレグランスの分野からかなり手を引き気味ですので、パルファンサトリにはこれからも期待しています。この志の火を絶やさずに是非長くフレグランス製造を続けていってほしいと願います。
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