2017/12/10 16:51:21
2004年に発売されたエルメッセンスのオスマントゥ ユンナンは、ジャン=クロード・エレナの腕が存分に発揮された、非常に完成された香りだと思う。おそらく、使われている素材はシンプルでありながらも、香りの流れが計算し尽くされていて一切の無駄がない。
このフレグランスについて、公式の説明には
「北京の故宮を訪れた時、どこからともなく漂ってくる魅惑的な香り。香りに導かれ、故宮を奥の方に進んで行くと満開のオスマンサスが目の前に現れました。11月、その花は小さな外見に合わずアプリコットのような、存在感があるフリージアのような香りを放っていました。風光明媚な雲南(ユンナン)省のお茶に香りのイメージが重なってこのフレグランスが生まれました」
とあり、ジャン=クロード・エレナの故宮でインスピレーションを得た香りが、そのまま再現されていると感じる。
トップはシトラス-グリーン。金柑のような酸味のあるシトラスと、爽やかなティーの香り。ティーの甘さがなく、シトラスの甘さがとてもみずみずしい。
ミドルはフローラル-フルーティ。アプリコットの酸味やみずみずしさの強いキンモクセイの香り。酸味でフレッシュ感、みずみずしい透明感が合わさることで、美しいキンモクセイが香り立つ。
ベースはフルーティ-ウッディ。みずみずしさが弱まり、ツンとするフレッシュなキンモクセイに。その後、フレッシュ感が収まり、フリージアの香りに。フリージアの奥に少し燻したようなティーが香ることで、淡いアプリコットティのような香りで終わる。
香りの流れは、シトラスとティとアプリコットのフレッシュな香りからスタート。その残香とフリージアが合わさることで、透明感のあるキンモクセイの香りに。さらにその残香に少しレザー調の燻したティが合わさることで、淡いアプリコットティの香りに。この流れを邪魔するような香りは全て排除されていて、全体的には透明感のある水彩画のような香りに仕上げられている。
ジャン=クロード・エレナの技が冴え渡る逸品だ。
急に空気が乾燥し始める11月から春先にかけて、柔らかい甘さや温もりに包まれたくなる一方で、凛とした空気に身体を晒していたい気分の時に、この透明感のあるキンモクセイの香りは、その凛とした空気を濁すことなく、淡いオレンジ色の彩りをそっと添えてくれるようだ。
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2008/2/27 22:27:28
円柱形の、暖かい色調の黄色いパッケージを持ち上げるように開けると、
光沢のある黄色いサテンが張られた台座と、
ろうそくの光を思わせるまろやかな金色の液体が入ったボトルが現れます。
息子が「丸い(香水)」と呼ぶ、背の低い円柱が台形になったようなボトルです。
エルメスのイリスですと
私の肌にはあまりなじまず冷たさ・青さが目立ってしまうのですが
こちらは暖かくてほんのり甘いので肌になじみます。
イプサのオードパルファンにより近い感じでした。
ラストノートに近づくほどに香り高く香るので、
付けていく場所と時間を逆算する必要があります。
ミドルまでは控えめなフローラルなのに、
ラストではクラシカルなオリエンタルという感じです。
ランチからの外出時、品のよいスーツで決めたときに。
夕焼けがあなたの横顔に美しい陰影をもたらす頃には
隠し切れない情熱が香りとなって立ち上り、
あなたの隣にいる人を「行動」させるはず。
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2009/9/26 10:45:08
2ml入りスプレータイプのオードトワレのサンプルのクチコミです。
2004年に発表され、現在ではオードトワレ、オードパルファンの他にも、バスライン等があります。
主な香りは、公式サイトによれば
アイリス、カラブリアン ベルガモット、シシリアン マンダリン、スターアニス、シダーブロッサム、オレンジブロッサム、マダガスカル バニラです。
クリスタル アンバーも載っていましたが、香調なのか、材料名なのかは解りません。
トップは甘さのないベルガモットが香り、次第にアイリスのパウダリーの比重が増していく感じです。最後はやさしいパウダリー。最初から最後まで甘さは控えめで、かろうじて女性用だと感じる程度の甘さです。バニラも使用されている事を知らなければ判らないと思います。
また私はアニスやシダーが苦手なのですが、これらも感じません。
全体的な印象は、上品でフォーマルな主張しすぎない香りです。
アイリスの香りで、もう少しポピュラーなエルメスの「イリス」と比較すると、「イリス ノビレ」はベルガモットがきいている分甘さが少なく、深みがあるように思います。
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