
- はるはる(・∀・)さん 認証済
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[口紅・ジェル・クリームチーク・コンシーラー・メイクアップキット・パレット]
容量・税込価格:9g・7,700円発売日:2017/8/25
2017/9/25 10:34:59
更新!新たな使用方法!やっぱりこれは最強にマルチなアイテムだった!!!
ハイライターをクリームシャドウのようにまぶたにオン!アイカラーのモチが向上です。
先行販売中に、池袋西武のBAさんに勧められ購入してしまいました。色白なので色は150です。
ルーセントパウダーを探しに行った際、ついでにとこちらを使ってメイクをしていただいたのですが、、
コンパクト一つで欲しいもの全てが手に入った!と思わず購入。
まずは コンシーラー。
薄づきでさらっとしたテクスチャーです。伸ばしていくと気になる部分がさらりとカバーされます。フィット感もあります。
こちらのパレット、3つ入っていると侮るなかれ。
さすがCHANELと唸りたくなるコンシーラー。
高品質です。
唇をぷくっと見せるためにベージュ系のリップライナーを探していたのですが、
こちらで代用できました。
BAさん伝授のやり方で唇中央上下にポンポンと輪郭を消すように塗ります。
上からリップを塗ると不思議と唇がぷっくりとするのです。
BAさんのこのテクニックに感動。
そしてハイライター
こちらもまた素晴らしい。普段はrmsのルミナイザーを使用していますが、もうこちらで十分です。十分どころか、輝きの自然さ、主張しすぎない謙虚さはこちらのほうが格上かもしれません。
目の周り、眉間の間、あらゆる場所を謙虚に、しかし確実にハイライトさせてくれます。
最後に リップ チーク
レンガのような秋らしいカラーが気に入りました。
自然な血色感
上品さ
を兼ね備えた真のある女性になれます。
リップとチークが同じカラーだと間違いなくセンスいいですよね!
浮かれた夏が過ぎ、秋はすこし落ち着いて、こんな上品な女性でいたいと思わせてくれます。
家族から急に美人になったと大好評でした!
急に立体感のある顔になり驚き
ポーチの中身はこちらとアイライナーのみで完結しそうです。
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- CamelliaSinensisさん
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[ルースパウダー]
税込価格:- (生産終了)発売日:2014/1/17
2024/4/2 19:39:49
★★★商品リニューアルにより終売しました★★★
リニューアル品のクチコミについては新設された商品ページの方にまとめました。
_______以前のクチコミ________
誰も読まなくてもドン引きされてもいいからこの無残な敗北感をここに書き捨てたい。
色は#02 CLAIR / LIGHT - 25g
恐ろしいことに20世紀の終わりに購入した初代メテオリットビーユを
2015年頃まで飽きずに使っていました。
私は元々持ち物にまったく拘りがなく、
モノが気に入れば壊れるか使い切るまで毎日同じ物を使い続ける性分なので
メテオリットビーユも何の問題もなく毎日快適に愛用して居りました。
この粉は恐ろしく優秀で、そもそも減る気配が全くありません。
ところがある日、買った化粧品を15年以上も使っているのはいくら何でもおかしい
とようやく思い立ち、ビーユを処分しました。
それからが大変。地獄の始まり。
素直にビーユを買い直すのが嫌で、
「同じような価格帯の粉ならどこも同じようなものだろう」とか
「もっと新しくて良い商品が見つかるに違いない」などと
安易に考えていた自分が馬鹿でした。
適当にデパコスや個人輸入で海外コスメを買い漁ってみても、
ツヤが気に入らない、光り方が粗いor細かすぎる、発色が気に入らない、
派手、仕上がりが気に入らない、品がない、ムラになる、ラメが目立つ、
ガワがダサイ、ブランドそのものが嫌い、等々。
買えば買うほどドツボ(勿論悪い意味で)に嵌まる。
結局メテオ処分から3年経った今、諦めてビーユを買い直すことにしました。
そろそろリニューアルするだろうと待ちましたが、一向にする気配もないので
コフレ発売を待って同じ色#02を(色名は初代と違うけど)。
正直な話、探し疲れました。
もううんざりです。金も時間も本当に無駄だった。
青緑が入っている仄かで上品な光沢のベイクドパウダーってなかなか見つからない。
この青緑のビーユとその他の色が複合して良い仕事してるんだろうなあ。
ツヤ出しパウダーやハイライトを日常生活で使用する上で一番大事なのは
「他人が至近距離で見て綺麗なこと」だと思います。
目的がカメラ映りだけならラメやツヤ感が粗い粉でも誤魔化せますが
リアルの肉眼は誤魔化せません。
見た目の可愛さ関係無く、気に入る人はとことん気に入ると思います。
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- doggyhonzawaさん
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Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:30ml・11,880円 / 50ml・16,940円 / 100ml・23,650円発売日:- (2019/7/5追加発売)
2014/2/13 00:49:42
「なんか、何かが、もの足りない」このコロンをつけるたび、いつも何となくそう感じる。←生意気だな
そんなことを言うと、どこからともなく、「ノン!ノン!ジョー・マローンの個々の香りは、そもそも1つの完成形ではなくて、いわば素材ね。彼女は、『フレグランス・コンバイニング』という考え方を提唱していて、それは2つの香りをブレンドすることではなく、付ける量や場所などを自身で考えて、自由に重ねづけするというフィロソフィーなの。それによって初めて、個々の香りが唯一無二のオリジナルな香りを作り出すのよ」と、BAさんもどきな声が聞こえてきそうなわけだが。顔とか斜めにして髪かきあげたぐらいにして。←嫌いなタイプではない
なるほど、「フレグランス・コンバイニング」か。さすがTMマーク(商標)をとるだけのことはある。おもしろい。
「それはまあ、わかるんだよな、でもなあ」とまたまた手首に付けた「ライム・バジル&マンダリン・コロン」の香りをかぎながら思う。
トップ。つけたて2分、酸味も苦みも強くないけれど、シトラス独特の高い香り。ライムの果皮を指で傷つけると、唾液の出そうな酸味と苦みが味わえるけど、あの独特の風味ではないな。オイルだ、まさに。高音で、天然洗剤に使用できそうな高純度のシトラスオイルの印象。ギターの手入れに使うレモンオイルっていうのがあるけど、あれをさらに蒸留かなんかして、純度を高めたような香り。
そして同時に下からあふれ出てくるお湯っぽい香り。んー、なんだろこれ?名前のイメージからバジルの「味」をイメージしていたけれど、ふだん調味料として口にしているバジルの香りとは思えない。何というか、お風呂上がりの何かの匂い。水が蒸発するときの、すこーしだけ雑味やカルキがまじったような湯気の匂い。そこにドライで甘みのないシトラスと、ちょい清涼感のあるハーブを1滴ずつたらした感じ。
つけてから2分で、高音域のライムオイル的な香りはどんどん揮発し、次第に強くなるグリーンな香り。淡いけれど、清潔感のある優しい香りだ。ほんのりとだが、甘さも出てくる。このあたりでマンダリンオイルの香に移っていったか。そして、10分もしないうちに、少し清涼感のあるうすいグリーンな香りに落ち着き、あとはそのままのテイストでドライダウン。
日によって30分で跡形もなく消え失せてしまうこともあれば、4時間以上うっすらとスッとしたグリーン香が鼻をかすめることもある。ライムもマンダリンもバジルも、素材としてはトップノートの素材なので、消えていくのが早いのはいたしかたなしだけど。
うすれていく香りの余韻を味わいながら、頭の中でまだ考えている。
うーん、やっぱ何か、もの足りない。単品じゃよさが味わえないとすると、いくつか持ってないと意味ないな。でも、ジョー・マローン、値段高いしな。30mlで7000円として、そしたら、コンバイニングのよさを楽しむためには最低2本は必要だから14000円かー。でもこれ、コロンだよな。いい香料使ってそうだけど、薄いからコスパ悪い。んー、単品じゃやっぱだめなんかな?大体コンバイニングって言ったって、身の回りにはもともといろんな匂いがあるんだし、だったらさ・・・・、あっ。
そうか!
急に瓦解する。そうだ、いいんだ、別にコンバイニングしなくたって!この香りに感じた「もの足りなさ」は、それゆえに、日常生活のさまざまな匂いにも調和していくはず。
例えば、食事中。確かに合う。もともと全て食べられる素材から抽出している香りのせいか、この香りは食事中も邪魔にならない。それどころか、軽く食欲をアップさせてくれる印象。
例えば、女性の身支度。シャンプーやヘアケア製品の混じった髪の香り、メイク用品の各々の香り、そして、ボディークリームや洋服の柔軟剤の香り。考えてみれば、女性は男性の何倍もの香りを当たり前に身に纏い、もともと複雑な香りを放っているはず。そこにこの香りが混じっても、ぶつかり合うことなく、邪魔になっていない印象。
そう考えたとたん、ジョー・マローンのすごさ、女性としての繊細な感覚に少しだけ触れられたような気がした。
「ライムバジル&マンダリンは、あなたのすでにまとっている香りにすっと合わせていきます。あなたの日常の香りになじんでいきます。だからこそ、最小限の構成なのです。」
そんなメッセージが聞こえたような気がした。
だからこれは単品でも使える香りだなと思う。なぜなら、日常のさまざまなシーンに、自動的にコンバイニングしてくれる種類の香りだと感じるから。
この香りは、「もの足りない」。そして、だからこそよいのだろう。「足るを知る」者にこそ作れる香りだから。
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- doggyhonzawaさん
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:-発売日:-
2018/1/27 12:21:43
1980年代、黒や白のモノトーンの洋服が並べられたシックな空間は、若者たちの憧れの場所だった。あえて色で勝負しない細密なデザイン、これまでにない大胆なカッティング、そして捻りのきいた布地の重ね合わせ。1枚何万円もするデザイナーズ・シャツが、本当にカッコよかった。そのブランドこそ、日本発世界のプレタポルテ、コム・デ・ギャルソン。
コム・デ・ギャルソン・ホワイトは、そんなギャルソンから、1995年に発売されたオードトワレだ。前年、スパイシーなオリエンタルとしてリリースされたオリジナルのオードパルファムから一転、ややマイルドになり使いやすいと評判になったホワイト、どんな香りなのか?
川久保玲氏が愛するという自立しない形状のぺブルボトル。斜めに差し込まれたノズルからスプレーする。一瞬、プラム様の芳醇なフルーツの香り。すぐさま下からシダーの清涼感。そしてそれらを響かせるスパイシーな風がどんどん強くなってくる。シダーのウッディな香りが、ホットスパイスに侵食されていく印象。ギリギリした苦みがすごい。歯科医で歯に詰められる辛くて苦い薬にも似たビリビリした香り。あるいは正露丸のような匂い。かなり刺激的だ。思わず、「どこがホワイト?」と思う。
5分ほどすると、フルーツ&シダーはいったん影をひそめ、中華料理に使う香辛料、シナモンやクローブなどをミックスした五香粉にも似たドライなスパイス香が一気に広がってきてミドルになる。強い苦みは消失して、香ばしいシナモンやクローブ、カルダモンが強くて、インドのスパイスチャイのようなイメージ。ただし、ミルクは除いたような感じ。なんか茶色。やっぱり「なぜ白?」と思ってしまう。
それでも、慣れるとくせになるシビレ感ではある。わずかなフルーツの甘さが時折顔をのぞかせるせいか、それともスッとした清涼感があるからだろうか。スパイスがじわじわ響くのに、スッキリしていて心地いい。どことなく、真っ白な陶器の皿に入ったエスニックな料理、厚めのホワイトマグカップから湯気を立てるスパイスティーを思わせる。ん、そういう意味で白?
ただ、ミドル〜ラストにかけてとても持続時間が短いように思う。付けてから3時間以内に香りがほとんど消失する。ドライダウンは本来、ベースのシダーが出てくるはずだが、スパイス香が強いせいか、独特の鉛筆を削ったときのような匂いは、ラストではあまり感じとれない。少しほこりっぽい乾いた古紙のような匂いのまま、フェードアウト。
ホワイトは、右手と左手の両方に付けると、かなり香り立ちが異なるオードトワレでもある。スパイス系を多く使っているので、そのへんの消失具合が異なるのだろう。スパイスの背後にはお香のようなじんわりスモーキーな香りもひかえていて、付けるたびに香り立ちが変わっておもしろい。酔わせるようなプラム系のフルーツ香が時折甘く感じられるところも心をぐっと惹きつける。おもしろいバランスの香りだと思う。オード・トワレ表記ながら、持続時間は短めなので、そのへんをよしとするかどうかは、使い方や個人の主観に依るだろう。自分としては、シャネルのエゴイストやアリュールに雰囲気が似ているのもあって、もう少し長く香るといいなあと感じる。好きな系統の香りだ。
コム・デ・ギャルソンといえば、服飾の全ての概念を一度崩して、川久保玲氏のセンスによって再構築された前衛的なデザインで世界的に有名だ。それでもギャルソンの服は単に常軌を逸した破壊的なものであったわけではない。大胆で繊細、可愛らしさと強烈さ、特殊なものと定番なもの。そんな相反する要素を上手にミックスしているバランス感覚こそ、ブランドの持ち味であるように感じるのだ。
80年代、「黒の衝撃」とも言われた黒服やドレスが街なかにあふれ出した時代。ギャルソンのシック&アヴァンギャルドは、時代を席巻していたように思う。そんな中、本当に目立った色こそ、仕立てのいいまっさらな白いシャツやブラウスだった。
当時、黒のギャルソンとも言われたから、あえて白を出したのかな。そんなこともふと思う。なぜホワイトなのか?そこに込められた哲学に、たぶんギャルソンは答えは持たない。それでも、着心地の良さげな白シャツやブラウスの下からこの香りを漂わせる人と街ですれちがったら、ちょっと足が止まるかもしれないなとも思う。
その白い香りの引き波に心奪われて、頭の中が一瞬、真っ白になって。
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- doggyhonzawaさん
認証済 -
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2018/3/3 23:48:02
その男に誘われたとき、女の心に紫のインクが一滴こぼれた。あ、どうしよう。答える暇を与えず、男は隣のスツールから腰を上げ、ホテル最上階のバーカウンターから去っていった。先ほど部屋番号のついたカードキーを渡され、耳元で囁かれた言葉が、さながら呪縛のように女の心に反すうしていた。「下の部屋で待ってるよ」
エルメスのイリス・オードトワレは、美しくてせつない香りがする。はかなさと脆さと、そしてどこか哀しげなニュアンスの強いフレグランス。まるで禁じられた恋を今も心のどこかで引きずっているような。
1999年、オリヴィア・ジャコベッティ作。ラルチザンのジング!やプルミエ・フィグエなどで知られる彼女の比較的初期の作品。その名の通り、イリスの香りをフィーチャーしていて、珍しくシングルノートのような雰囲気。他の香料とミックスした際に、それらの上にパウダリーでふんわりとした柔らかさと、バイオレットのような暗い香気をまとわせるタイプの使われ方が多いイリスをメインに引き立てようとした意欲作。
とはいえ、アイリス(イリス、オリスも同義)の天然香料であれば最も高価な香料と言われ、シャネルあたりでないとふんだんには使えないほどの代物。ここで使われているのは、どうやらイリスの人工香料であるイロンのようだ。それでも他の人工香料よりはずっと高価だと聞くけれど。
そんなエルメスのイリスをスプレーすると、トップは苦みのあるツンとした香りが広がってくる。一瞬、パチュリの墨っぽさかなと思うような土っぽいウッディな香りだ。だが、クレジットを見ても特に書いていない。アーモンド系のギリギリした苦みとカルダモンのほんのりスパイシーな感じか。柑橘が一切香らないトップはなぜか潔くも感じられる。
やがて2分もすると、澱粉のような粉系のベールとともに、わずかに暗いバイオレット系の香りがしてくる。淡いけれど、カーネーションのスパイシーフローラルも同時に香っている。クローブがほんのりという印象。このパウダリー&わずかなバイオレットが、イロンの香りだろう。シャネル19番のなめらかで上質なイリスとは違って、どこか一本調子な紫色の香りが続いていく。優しくて、それでもわずかに冷めているパウダリー。
ミドルが2時間ほど続くと、かなり香りが薄れてくる。ラストに残るのは、一段階明るさを増した粉っぽい香りと、どこかインセンスを思わせるウッディ系の低いニュアンスだ。全体に合成香料を多く使用していて、香りの変化はあまり感じられない。女性らしい柔らかさと穏やかさが表現されていて好ましく、甘さや爽やかさはほとんど感じられないタイプのフレグランスだ。体温高めの方だと持続時間は2時間程度で、かなりウッディな低い香りが出やすい。ムエットにつけると柔らかいバイオレット系の粉っぽさがずっと続くので、体温低めの女性はアイリスの香りがきれいに出て使いやすいだろう。
全体に、どこかもの悲しい陰のある香りといった印象が強く、静かでひかえめ、まろやかで優しい雰囲気。人一倍感受性が豊かで、それゆえに自分から相手のプライベートゾーンに入っていけないようなパーソナリティーを思い浮かべる。一見快活で誰にでもオープンに開いているように見える方にも、そんな自分はいるものだ。だから、自分の中の鬱や陰、傷といった部分が前面に出てきそうなとき、こんな内省的な香りがそばにあると、安定剤のように守ってくれそうな気がする。
女はひとしきり考えた。それでも答えが定まらず、カードキーをそっとバッグに入れてスツールから降りた。バーを出る前に、窓の外に広がるビル群の夜景を見つめた。男は直属の上司、そして彼の妻は元先輩だ。心の中に落ちたインクは、紫色の沁みになって深い憂いをたたえて広がっていた。女はバーを出て、トーンの落ちたベージュ色のカーペットの上を歩き始める。エレベーターホールまでのわずかな時間、女の足が不規則に進む。押すのは15階か、それとも1階か。
下向きのボタンが光り、目の前のエレベーターが到着を告げる。左右にドアが開く。女はゆっくりと乗りこむ。その瞬間、仕事終わりにつけたイリスの香りが不意に鼻をかすめた。女神イリスの逸話をぼんやりと思う。
ゼウスの妻、ヘラに仕えていた侍女イリス。彼女はゼウスに何度も求愛されたが断り続け、遂にヘラに「どこか遠くへ行かせてほしい」と頼み、虹の女神となって彼らの元を去ったという。
眼前でドアがゆっくりと閉じていく。女は一瞬バーで見た夜景を思い出す。目を閉じて微笑む。そして女の白い指が、行き先を示すボタンを押した。
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