- Cookieyukiさん
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- 51歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿142件
2020/9/26 04:18:40
もしマリリンモンローが麗しい人魚だとしたら、自分はサンマかトビウオだと思う。「お綺麗ですね」と言われることは皆無だが「動きが機敏ですね」と褒められることが多い。よく言えば超機能的な体型。全く大柄でもないのに時々男性と間違われる中性的なルックス。そんなヤツがシャネルNo.5を気に入ってつけ続けた感想。
トップはガツンとくるアルデハイド。ひと昔前の外国製の化粧石鹸みたい。コッテリしたオイリーさも感じる。アルデハイドの匂いとは何ぞやという質問をしたら、シャネルNo.5を嗅げと言われるほどザ アルデハイドな香り。この辺の香りは確かにキツい。
ここで好き嫌いが真っ二つに分かれそう。それをやり過ごすと、バラとジャスミン以外に何が入っているかさっぱり分からないが、レトロなイメージのパウダリーな女性らしい香りになる。一瞬ベビーパウダーのように感じる時もある。
懐かしいな。子供の頃憧れて前に座ってみた、祖母の鏡台はこんな香りだったような気がする。母は鏡台を持たずに引き出しに化粧品を入れていたが、その引き出しも似たような匂いがした。ココシャネルは女性の匂いの香水をリクエストしたそうだが、まさに包み込むような成熟した女性らしさを感じる。
それを過ぎると深みのある人肌のような匂いに。このステージが季節、湿度、体調などによって様々に感じられて面白い。クルクル変わって万華鏡みたい。アイリス+サンダルウッドだったり、ローズ+ジャスミンだったり、ムスク+バニラだったり。つけたまま一晩放置したら咲いたばかりの庭の薔薇の瑞々しい香りになって驚いたことも。
しかも消えゆく少し前が大好き。華やかさのあるフローラルやウッディノートにアニマルノートがかなりの割合で隠れているらしく、ある意味生々しいほど官能的で肉感的だ。そこには軽々しく口にするセクシーという概念を超えたものがある。自分の肌を形容するのに変な言葉だが、女性の生肌から匂い立つむっちりしっとりした色っぽい香り。絵画で例えるとメアリーカサットのお母さんと子供の絵肌かな。
そんなNo.5を気に入って、かなりの頻度でつけている。とはいえ職業柄様々な年代の人を相手にするので、TPOだけでなく会う人の年齢も視野に入れて香水を選んでいる。小学生かそれ以下なら柑橘系、ティーンエイジャーならフルーティフローラル、年配の方なら少しクラシックなものなど。
シャネルNo.5は30代以上の人を相手にする時によくつける。つける場所と量によって印象がかなり違う。つけすぎるとお高くとまった感じになるが、薄めに鼻から遠い所につけると軸のブレない気丈さと共に優しげな女性らしさのある素敵な印象になる。
ある日幼児ばかりを相手にするプロジェクトの時No.5を間違ってつけてしまった。嫌われないかビクビクしながら仕事開始。うっすらと香るようにつけているせいか、子供の表情には何の異変もない。
そのうち一人がギャン泣きしだした。慰めるために抱っこ。(コロナ騒ぎ前) すると私の胸をムニュムニュ触りだした。「3才くらいだしちょっと前までお乳飲んでたしね」と思うや否や、下ろしてと言わんばかりにバタバタしだした。
ゆっくり降ろすと一目散に母親のところに猛ダッシュ。香水が嫌なのかも、ヤバっ!後で上司に怒られるかなあ。
すると...
「あんなのオッ◯イじゃない!」
その子が大声で叫んだ。よかった、香水のことじゃなくて。その場にいたお母さん達も子供達も爆笑した。
幼児を沢山相手にしていたせいか、なんだか母と話したくなった。その夜母に電話して聞いてみた。「おばあちゃんかお母さんのどちらかシャネルNo.5使ってた?」
母が言うにはどちらも使ってない。そもそも香水つける習慣がない。どうも私の頭の中でNo.5の香りと母性が合体していただけらしい。ついでに「あんなのオッ◯イじゃない」事件を報告。すると....
「あんた、何にも分かってないねえ。女の胸の価値は色艶形、大きさでもない.....性能よ!」とのたまった。流石我が母は人生の先輩。
でも今まで私にはその性能とやらを確認する機会はなかった。たぶんこれからもないと思う。
それなら香りで女性らしさをプラス。という訳でシャネルNo.5をずっと愛用するつもり。
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2020/12/3 11:42:30
EDPを使っています。
甘いけれどフェミニンな甘さではなく、線の太い包容力のある香り、というのが
ヴォリュートの第一印象です。
トップは少し苦味を含んだタバコですが、タバコといっても中東の国のカフェで
嗜まれる水タバコの甘い香り。
少しシナモンの香りも感じますがあまりスパイスが強くはなく
アイリスのくぐもった花の香りとはちみつがどっとあふれて
何時間が甘い香りに包みこまれる幸せを感じます。
女らしいけれど華やかではない個性的な香りなので
どちらかというと30代後半くらいからの
落ち着いた感じの人に似合いそう。
始めはゲランのボワダルメニに似ているかな?と思ったんですが
こちらの方が若干親しみやすいというか、手が伸びやすい感じがします。
少しトーンが低めで拡散もあまりしないせいでしょうか。
家でネットしながら、ぼーっとしながら、この香りがそばにあったら
それだけで幸せ度数がいくつか上がりそうです。
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- ピン子3308さん 認証済
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- 41歳
- 混合肌
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2022/8/4 16:18:39
伊勢丹新宿本店で開催されていたビーガーデンイベントにて、アクアアレゴリアシリーズのテスターを全種嗅いだ際、ネロリアベチバーとの相性が良かったので、後日他店舗のキャンペーン中に新版を購入。
新仕様になった際、リフィルが出た点以外にも原材料に変化があったようです。公式サイトでメインに書かれているのはアルコールがオーガニックアルコールになった事だそうです。
旧版と新版の違いは、ジョジョ6部で世界が一巡する前後の差に似ているように感じます。(店員の方に同意を求めたらポカンとされたので、筆者しか腑に落ちない例えかもしれません。)
種類はEDTで、調香師はティエリー・ワッサーです。
旧品との比較を左右の手首で行ったところ、赤い果実の爽やかさは共通なので、暑い日にとても合います。
一方で、気温が低い時に感じたカシスやモスの葉っぱ感は旧作の方が目立ちました。新作にもあるにはありますが、ニュートラルスキンの筆者でトップの葉っぱを強く感じたのは5分程度でした。その後はグリーンとザクロの爽やかさが混ざってきて、移り変わります。
全体的に新版の方が香り方が弱いかもしれません。また、旧品と比べて格段に持続時間が短くなりました。アルコールがマイルドになった事でフルーティーフローラルが出てくるタイミングが早まりましたが、消えるのも早くなりました。
持続時間は4〜5時間程度でした。圧倒的に短くなったので、アルコールがオーガニックのマイルド品になったのが大きそうです。
体の別の部位に他のアクアアレゴリア品を使ってミクソロジーをした時に、ネロリアベチバーとはお互いにフルーティーさとグリーン感とウッディさを補完し合うようになるので、香りが横にも奥にも豊かになります。お勧めです。
気温が低い時に最初に感じるカシスと葉っぱの草っぽさが格段に和らいだおかげで、旧作に比べて口コミ評価が高くなると思っています。暑い日の夜、就寝前にデコルテ部分に使っても強すぎず快適に眠れます。
旧作で☆7を付けていたペラグラニータおよびハーバフレスカが☆7でなくなりましたが、こちらは☆7を維持しました。
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