
- doggyhonzawaさん
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YOU OR SOMEONE LIKE YOU(あなたのような誰か)
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2019/6/1 00:24:23
ある日K子は夫のクローゼットの棚の隅に、見慣れない箱を見つけた。初夏の午後のことである。開け放した窓辺、柔らかな風がカーテンを揺らしていたが、それを見つけた瞬間、背中が冷たく感じられた。
白いボックスの角に青い目玉のような模様。K子はなぜかそのブルーアイに見つめられたような気がして一瞬息を飲んだ。そしてそっとその箱に手を伸ばした。
箱の中にはスクウェアなガラスボトルが入っていた。エタリーブルドランジェ"YOU OR
SOMEONE LIKE YOU"と書いてある。銀のキャップをとる。かすかにグリーンな香りが鼻をかすめる。香水だった。きっとどこかの女からもらったんだ。そう思った。
躊躇なく腕にスプレーした。すぐにクールなミントの香りと苦いグレープフルーツの香りに包まれた。その奥からメロンのような瓜系のみずみずしさが感じられた。細身のスーツを着た若い男性に似合いそうな香りだと思った。段腹と二重あごが目立ち始めた夫の横顔を思い出して鼻で笑った。そしてすぐ真顔になる。誰がこんな物を?夫に?
3分ほどして香りは少し苦味を帯び始めた。K子がもっているゲランの香水のトップに似ている。おそらくグレープフルーツ系の香料だろう、そう思った。夫はIT関連の企業に勤めていたが、昨年から関連会社に出向している。給料も下がった。事実上の左遷。ただ若い女性が多い職場だと聞いている。その中のだれか?それとも・・・。
気になってネットで調べてみた。日本語では「あなたのような誰か」と表記されていた。オードパルファム。香りの帝王ルカなんちゃらという人の本を書いたチャンドラー・バールの小説タイトルからとった名前だという。香りの構成は不明。わざと明らかにしないことで全体の香りを楽しんでもらうという意図。調香師はキャロライン・サバス。定価50mlで12500円(税別)。
もともとコスメショップに勤めていたのである程度香水の知識は持っていたが、エタリーブルドランジェもその調香師も知らなかった。どうやら最近都内で増えてきた香水専門店で売っているらしい。店舗は4ヶ所。新宿、銀座、六本木、そして池袋。だったらおそらく出所は池袋。夫の勤務先とは目と鼻の先だ。
小一時間も調べていたろうか。腕につけた香りは深くじんわりとしたグリーンノートが強く出始めていた。オゾニックな青いノートと混じるように冷たくややしびれるようなアーティフィシャル。どこかのガラス磨き洗剤で感じたような香りに近いと思った。夫の加齢臭を洗浄しようと若い子がねらったブラックジョークだろうか?笑えない。
いつのまにか日は傾いていた。居間に射す光が長くなっている。まだ洗濯も途中、今日やろうと思っていたワードローブの入れ替えも頓挫したままだ。香水なんてつけたこともない夫の、クローゼットの棚の隅、背の低いK子からは見えにくい位置に置かれていたこの爆弾を見つけたことで、心の中に落ちた黒いインクがじわじわと広がってゆく。買ったのはあなた?それとも。
もしもプレゼントだとしたら…。贈った相手をプロファイリングしてみる。トップは清涼感あるミント、苦味のあるグレープフルーツ、そしてこんもりとしたメロンの香り。贈り主は爽やかさとクールさ、そしてしっとりした雰囲気を好む女性だ。あるいは夫にそのイメージを投影しているのか。ミドルはグリーンノートのシャープさ、オゾンノートが醸し出す青空のような爽快感がキー。これは涼しい顔して仕事をさらりとこなすイメージだろうか。それともナチュラル指向?自然の雄大さを感じさせる香料ブレンドだから包容力を象徴しているようにも思える。夫にそんなものがあったろうか?それとも出向先ではそんなふうに見せているのか。疑問はつきなかった。そして静かに時と香りは流れた。
夜10時。夫が帰宅。遅い夕食。ビール。とりたてて会話もなく、ただ2人の無言をテレビの音が埋めるダイニングテーブル。いつものルーティン。不意に、新聞に顔をうずめていた夫が誰にともなくつぶやく。
「そうそう。今度の土曜日、ゴルフコンペ入った。泊まり。」
ちらりと新聞ごしに夫の表情をうかがう。目は新聞に落としたままだ。K子は立ちあがり、夫が手をつけなかった料理をトレーにのせながらさらりと言う。
「そう?幹事はだれ?またいつものように、あなた?それとも・・・」
一瞬手を止め、K子は夫の横顔を見つめたまま言った。
「あなたのような 誰か?」
その瞬間、ほんのわずか固まった夫の表情をK子は見逃さなかった。そしてそれからにっこり微笑んで言った。
「楽しみね。どうぞ行ってらっしゃい。」
K子の腕からラストのホワイトムスクが、柔らかく夜の静寂(しじま)に流れている。
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レ ゾー ドゥ シャネル パリ リヴィエラ オードゥ トワレット (ヴァポリザター)
容量・税込価格:50ml・16,280円 / 125ml・23,320円発売日:2019/6/1 (2021/6/4追加発売)
2019/6/23 10:24:31
世にも奇妙な、香りの用語が飛び交わない香りのレビューが始まるよ(白目)。
直感的なことしか言えない歯痒さお恥ずかしさ、駄鼻を駆使して駄文を記します(泣き笑い)。
シャネルや調香師さんが作り上げた上質な香りを、しかもどうやらシリーズらしいこの香りを、こんなレベルの楽しみ方をする人もいるんだな…くらいの薄目で読んで頂けたら幸いです(^^ゞ
頑張って伝えようとはしています(笑)。
そしてこの香り好きです(^ω^)
「ファーストインプレッションはバスクリン!」
わての鼻ね、こちらを嗅いだ時からバスクリン。
昔からある緑色のアレ。
と言うと若干のディスりを感じてしまうかもなので、いい意味でバスクリン!
もうその例えしか出てこない(^^ゞ
つまり(?)は、バスクリン香水・スピリットオブアユーラの香りを感じ取りまして。
アユーラの好きです。ただあちらは自分の中でお出掛けの香水というよりは、夜に家で纏う香りなんですよねえ。
完全に位置付けがプライベート空間用。寝具のリネンウォーターくらいの。
バスクリンだからかな??外行きじゃないっていうか。
で、こちらはそのバスクリンにもっと香水っぽさを含んだ香り。
「香水っぽさ」っちゃ何だよ、とお思いですよね!奇遇ですね、私も思ってます(笑)
その「香水っぽさ」を説明出来たら多分もっと香り語れちゃうのに(笑)。
とりあえずここでは、「香水っぽさ」=「奥行き」「複数の香り」等とします。
背景にあるその香水っぽさのおかげで、同じバスクリン系でもちゃんとしてる感がある。
完全自分向けのプライベート用ではなく、対外向けにもなれる。
吹き付けた部分に鼻を近付けるとバスクリンなんだけど、遠目にして感じるのは花々。一輪じゃなくて花々感。奥ゆかしいというよりは、賑やか(笑)。落ち着いているというよりは明るさがある感じ。
むかーーーし使っていたジルスチュアートのTHEジャスミンの香水(廃盤)もこんな感じだったかな。ジャスミンがワラワラ居る感じ。
晴れが似合う。気分が明るくなる、アゲ香水です(^ω^)
「時間とバスクリンの謎」
こちら、不思議なんですが、朝纏うよりも夜纏う方がより良く香る(°°)ふっっわ!と花々を感じた。
なんでだろう??そんなことってある???
前述で「家用じゃなく使える」的なこと言った傍から(笑)。
やっぱりバスクリン効果なのか。それともボディソープ等との相性なのか。一日の疲労や体調なのか。不思議。
勿論、日中も良い香りです(^^)
バスクリンを強く感じる時とジャスミンを強く感じる時とあるので、前向きに二通りの楽しみ方として捉えております。
体調によって必要な香りを運んでくれたらそれでいいや(^^ゞ
ほんとに鼻オンチでしょ?(笑)
「甘さ辛み爽やかさ」
香りの系統で言うと、爽やか。
でも、案外絶妙に甘さ辛みが入ってる気がする。
どちらも前面には出てないけれど。
爽やかさだけだったらきっと物足りない。
爽やかさに振り切ってない、何かに一辺倒ではない香り。
ユニセックスな香りは好きなのですが、メンズ向けのユニセックス、レディース向けのメンズ寄りのユニセックスは苦手で、「レディース向けのユニセックス寄り」が好き。もはやトンチのようなニュアンスの違いだけど(笑)。
辛過ぎない、甘過ぎない。でもその大部分を占めてるのはレディースっていう。
こちらはそのレディース向けのユニセックス寄りに感じられました(^^)有難いー。
「(余談の余談)香りと渇きと相性」
昔から、とある香り(香料?)に反応して喉が渇く(ような気になる)。
きっと香りに明るいかたならすぐわかるんだろうけど、それが何の香りかは私にはサッパリワカラナイ(*_*)
出来るもんならお鼻をお貸しして答えを得たい(笑)。
大体トップに含まれてて色んな香りの中でその香りだけ少し尖った感じ。ツンと。
春に買ったジョーマローンも喉が渇く。シャネルのチャンスも体調によって喉が渇く。
同じようなかたいないかな。香水あるあるなのかよくわからんのです。それとも強い香調に「酔う」の一種??
でも、こちらは大丈夫だったのでひとまず安心(^ω^)
喉の渇かないバスクリンフローラル(笑)、オススメです(^^ゞ
「喉が渇かない」というタグでも付けたくなりました(笑)。
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- doggyhonzawaさん
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2020/5/2 14:29:13
日本人が挙げる「世界三大美女」の一人、小野小町をイメージしたとされる香り。平安時代の六歌仙にして、その出自、容姿ともいまだ謎に包まれており、ミステリアスな美女として古今東西さまざまな逸話が語り伝えられている小野小町。
トバリはこのトワイライトロマンスを2019伊勢丹サロンドパルファムでデビューさせ、それ以後も伊勢丹新宿店限定にしている。50mlで13200円(税込)。まさに伊勢丹新宿シグネイチャーといった作品。ところがこの出来がすこぶるいい。
トバリはトワイライトロマンスを次のように紹介している。
「黄昏に染まる花々が織りなす“雅”の情景」
”雅やかな白檀、薄明かりの中に咲く金木犀と薄紅色の薔薇の美しさ。淡いロマンスのように心揺さぶるジャポニズムフローラルウッディの香り。”
結論から言うと確かにそんな香りだ。プラスティックっぽい固さがあるトップ。そこからクリーミー&フルーティーにラクトン系の甘い香りが広がる展開はキンモクセイ香水の特徴を表していてしっとり美しい。わずかにピンクローズの気配もする。ただそれだけではない。これは、とても切ない悲しみに満ちた孤独な香りだ。
トワイライトロマンスをプッシュする。瞬間、広がるのは甘い杏(あんず)の香り。そこにプラスティックやビニールを思わせるわずかなペトロノートが、キン!とはじくような冷たさで感じられる。甘くてフルーティーなトップに、影を落とすような金属的なスパイシー。この光と影のコントラストが明瞭なトップ。
3分ほどするとキンモクセイの主成分といっていいウンデカラクトンのフルーティーで甘い香りとクリーミーさが感じられるようになってくる。このミドルがすばらしい。先頃トバリの社長である橋本氏が某TV番組で最高のベルガモット香料を求めてイタリアに飛ぶ姿を拝見したが、このトワイライトロマンスに使われているキンモクセイも、もしかしたら中国南部、桂林にある世界的に有名なキンモクセイ天然香料生産の工場を訪れて交渉したのではないかと思ったほど。それほど印象的でまろやかなキンモクセイの香りだ。キリアンのグッドガールゴーンバッドのオスマンサスも軽やかなれど、天然っぽい複雑さと深みではこちらの方が上。
「赤黄色の金木犀の香りがしてたまらなくなって なぜか無駄に胸が騒いでしまう帰り道」
思わずフジファブリックの歌の一フレーズを口ずさんでしまう切ない夕暮れの香りだ。
この妙なるキンモクセイの香りがメインとなってミドルがずっと続くが、実際にはわずかにパウダリーなイオノンやアップルやピーチっぽいラクトン系も含まれているクリーミーフルーティーな香りだ。そして底の方にトバリ初期作品に多く使われていた酸味のあるウッディ、Hidden Japonism834もほんのわずか感じられる。(スモークフラワーとつけ比べ)
ただ、ラストは思いのほか早く訪れる。甘いキンモクセイフルーティーな香りが1〜2時間で消失し、その後はスッと力の抜けた淡いサンダルウッドと酸味ある乾いたウッディ香で終息。それは夕闇の中、部屋に灯りをともして焚きしめた香木の香り。平安時代、わずかな灯火の下、自分のために幾夜も通い続けてくれる思い人を待つ宵を思わせるラスト。今夜もあの人は来てくれるだろうか?そんな思いが儚い煙のように消えてゆく。全体で3〜4時間程度。
ウォーターリフレクション以降、トバリは新たなステージに入ったように思う。日本香堂とコラボした平安時代の香りを思わせるHidden Japonism834からいったん離れ、より日本らしさと天然香料がもつパワーを追求する方向に進んでいる気がする。トワイライトロマンスはその試金石だろうか。選びに選んだよい香料をメインに配置し、他の香料はそれを支える脇役に徹する。そんな強い思いがこの作品には感じられる。
夕暮れ空。山際を黒く染め、残照の赤が消えかかる頃。遠く近くたなびく霞。空の上方から、藍色の夜のとばりが下り始める。静かに忍び寄る孤独の気配。不意に胸が苦しくなる刹那。西の空にまたたく宵の明星。重ねてしまうあの人の面影。衣に焚きしめた赤黄色の花の香りだけが、夕闇の中、自分の存在を知らしめる印のように漂う。
かぎりなき思ひのままに夜も来む 夢路をさへに人はとがめじ 小野小町
”あなたへのかぎりない思いを抱える私に今日も一人の夜がおとずれ、私もまたこの思いのままにあなたの元へ参りとうございます。夢の旅路なら誰に咎められることもないでしょうから”
夢で逢うことさえ願う孤独と悲哀。人の夢の儚さ。思い人を待つ心にかかる夕月の色。
あの人に逢いたい。狂おしく思い焦がれる夕べにたなびく香り、トワイライトロマンス。
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2019/12/8 12:29:34
ピュアディスタンスのホワイトを知らなければよかった。この香水に出会わなければ、今も目の色を変えて世界中の香水を集めまくり、あれこれ試してはあーだこーだとくだらない能書きを垂れることに夢中になっていただろう。でもこの香水と出会って変わった。もうそんなにあれこれ探さなくていいかもしれない。そう思うようになった。だからちょっとだけこの香水に対する思いは複雑だ。この香水はあまりに美しくて少し哀しい。
ホワイトの第一印象は驚くべきものではなかった。初めて手首の内側にのせたとき、「柔らかくて、とてもなめらかで、どこかでかいだことがある香りだな。」と思った。静かに始まって、一日中ほんのり甘いパウダリーフローラルな香りが鼻を喜ばせ、自分の周りだけが特別な白いヴェールに包まれたように感じた。賦香率38%はすごすぎる。付けた手首をハンドウォッシュで洗ってもいい香りが残っているほど。この香りをウェディングドレスに例える方が多いのも頷ける。永遠の白。永遠に続く幸せ。欧米では、結婚される女性にプレゼントする方も多いと聞く。わかる。この香水はあまりに美しくてやさしい。
ホワイトの香りに包まれていると、どこか近くで聞こえないくらいの美しい音色が優しく鳴り響いている。そんな感じがする。まるで一流の交響楽団の音出しのようだ。弦楽器が静かにフェードインして、個々の楽器の高さでチューニングをはじめる。やがて木管や金管が唇の湿り具合と空間の響き具合をみるようにゆっくりと楽器に空気を送りこむ。あの静謐で、まろやかで、上質な音空間にふわりとそよぐノーブルな香りだ。あるいは幼い頃に添い寝してくれたあたたかな母の匂い。この香水はあまりに美しくてほんのり切ない。
きっとこれを創った人はとても優しい人だ。ホワイトの香りをかぐたびにそう思うようになった。そのシームレスでどこまでもスムースな香料のシンフォニーに耳を傾けていると、いつしか調香師の魂にシンクロしていく。これを創った方は、とても繊細で傷つきやすく、それでもその分、弱い相手の気持ちをおもんばかれる人だろう、そう思う。調香はアントワーヌ・リー。少しワイルドな見た目の男性調香師だ。2004年にアルマーニコードを発表したことで一躍注目され、以後多くの作品を手がけている人気調香師。彼が一年をかけてじっくりと取り組んだ作品、それがこのホワイトだ。
だが、真に熱狂的な方は別にいる。彼のような人気調香師をして一年かけてじっくり納得いくまで作品を創らせ続けたピュアディスタンス社長、ヤン・エワウト・フォス氏だ。このホワイトは彼の情熱の賜物だと思う。アントワーヌ氏は、フォス氏の強烈な圧しと情熱に全身全霊で応えたのだろう、そう思う。本当にすごいのは彼だ。
フォス氏はこの世界にただすばらしい物を生み出したいと願うパッションの塊のような人だと思う。たとえ自分で調香はできなくとも、持ち前の感性で本物を明確にかぎ分けられる天性の芸術家なのだろう。そして最高の作品を創るためならつぎこむ資金にも糸目をつけないような。だからすごい香水ができるのは必然なのだ。彼がお金儲けのために香水を創っていないことは、その美しい化粧ケースに触れた瞬間からはっきり分かる。彼は仕事に一切の妥協を許さない方だろう。ピュアディスタンスはたとえサンプルセット一つをとっても、天蓋付きのふかふかのベッドに横たわった美しい宝石のように大切に大切に提供している。ボトルの箱の方には社長自らのサインを入れて。彼はそうやって作品に魂を注いでいる。だから、この香水はあまりに情熱的すぎてぐっとくる。
最高の調香師に最高の香料を与えて、何度も納得いくまで作品を創ってもらう。香水好きな方にとってこれ以上の喜びはないだろう。そして生まれた美しい香りを世界中の人に届ける。そこにあるのは拝金主義とは全く逆の志だ。それは愛を与える行為そのものだから。
興味を持たれたらホワイトについてぜひ調べてみてほしい。この香水に関しては、香料がどうだとかトップがどうだとか言うつもりはない。ただ、ただ、試してみてほしいだけだ。自分の肌から立ちのぼる世界最高クラスの香りを。そして感じてほしい。そのとき見える世界の美しさを。そばにいて微笑んでくれるかけがえのない人の大切さを。
一人でいてはいけない。一人心を閉ざしてうつむいていてはいけない。嫉妬や憎しみで心を黒くしてはいけない。あなたがこの美しい世界にいられる時間はとても短い。愛する家族、友人、恋人と手をたずさえ、心を抱きしめ、その笑顔とともに、あなたにはいつも笑顔でいてほしい。
ピュアディスタンスのホワイトはそう語りかける。この香水はあまりに美しくて、あなたが愛しい。
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容量・税込価格:5.2g・13,640円 / 5.6g・13,640円 / 6g・13,640円 / 7g・13,640円 / 8g・13,640円 / 9g・13,640円 / 10g・13,640円 / -・12,650円 / -・13,640円発売日:2013/2/27 (2026/1/2追加発売)
2019/1/19 02:50:43
27Aヴァージンオーキッド。順当に安定人気になりそうな「美人シャドウ」ですね。
低彩度低コントラスト。艶はあるけどぎらつかないサテン質感、色味の主張はない、
コンサバで上品、フェミニン寄りベーシックというか、控えめなコントゥアメイクに向いてます。
ある意味、この色番をトムフォードで購入する必要はあるのかというところですが、
エッジの効いた押し出しの強いモードメイクはキャラではなく苦手、でもTFシャドウを使いたい!という私のようなニーズは結構あると思います。それにピタッとはまる色番も時おり造ってくれるのは戦略なのか、一種のシャレなのかは分からないけど、TF上陸5年超でやっとTFシャドウデビューが私にもできました。
(TU撃沈と一度購入撃沈もしているので、実際使えるパレットは今回が初です)
【色】
これが・・・
TF本国公式サイトや百貨店通販サイトで見ると、とっても典型的にブルーベース(夏)向きの、全体にかなり青みがかったシェードに見えますが、実物はやや黄よりの要素もあるニュートラルな色番です。夏と春の中間を取ったようなカラーで、ある意味絶妙。
発売情報を見たときは「YSLクチュールクルールパレット7番に激似!」(ということは、シャネル レベージュパレットルガールライトにも似てる?)と思ったのですが、結構違います。やっぱり、コスメの色は似ているようでも決してかぶらないですね(だから手持ちが増えていっちゃうんですが)。
左上のオフホワイト…肌上の発色はやや黄みよりです。百貨店通販ではアイシーピンクのような色見本になっているものもありますが、実物はかなり違いますね。
かすかにイエローの光を含んだ白です。ピンクみは無し。
右上のピンク…カッパーを薄めたような、ローズベージュのような色。青みのとても強いピンクではありません。
左下のグレー…クールグレーではなく、パーソナルカラー的にいえば春タイプのウォームグレー。
右下のブラウン…濃いココア、ワインをふくんだモーブブラウンにも見え、これが4色の中では最もブルーベース色といえます。
公式や百貨店通販の青みの強く出た色見本のみで購入したら、結構「ん?」と思うかもしれないです。
それでもやはり色を重ねていった全体的イメージはモーブブラウン。
一番このシェードが似合うのは夏タイプ、特にセカンド春の方、
その次に春タイプでセカンド夏の方かなと思います。
この解説、私の購入する色ものでとても多いですが、私が前者だから(笑)。
で、いつも書いてますがこの2パターンは日本人女性に本当にとても多い出現率なので、
日本向けマーケティングをして造った色番なんじゃないかと思うほどですね(それはないとは思うけど 笑。)
いずれにしてもパーソナルカラーなど抜きにしても、こういったベーシック+ニュアンスカラーの色出しも、精妙というか絶妙です。単純な色みではない。
発売されている限り、安定人気のシェードでしょうね。
【質】
いいです。Aの付いた色番の詳細を知らない(店頭でも聞いてない)私ですが、ウエット使用もできるのでしたっけ。
私はドライ使用のみですが、塗布した面が非常に滑らかに見えるというかキメカバーをしてくれる印象です。
腕に塗ったスウォッチでも少しそれが判るというか、手の場合下地やファンデなど塗らず素肌に塗布なわけですが、表面がととのった質感に見えます。
【他】
・毎度シャドウはこの話ですみませんが私は過敏瞼なので、本当に個人的にうれしかったのですが、この色番はカブレません。
過去、クォードのとうに廃番色ですがライラックドリームで自分史上最大の瞼カブレを起こした事があり、数度のTU撃沈とあわせてTFのアイシャドウにはもう縁がないのかと諦めていたので、今回うれしさひとしおです。但しタール色素は、赤系はないですが右下のみ含有してます(画像参照)。
・今回は阿倍野近鉄で購入。梅田阪急より広々したカウンターなのでゆっくり見たい時オススメですよ。
【画像】
比較詳細はまたブログのほうにアップしようかと思っていますが。
文中に出てきた、わりと似た色味のパレットとの比較。
左画像に並んでるパレットの順番通りのスウォッチ、
シャネル→レベージュパレットルガール ライト、
YSL→クチュールクルールパレット 7番パリジェンヌと並べました。
どれもナチュラル・ヌーディコンセプトの色番なので消え入りそうなうすぼんやりスウォッチです(笑)が、TFが一番ヌーディーかつ青みが少ない。
※成分表示の画像を鮮明なものに入替。(2018/1/19)
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