




















2024/12/19 23:31:18
繁忙期疲れ果てて1万円以下ならブラインドしてもいいんじゃないなどと考えてビューティーデーにブラインドしました。
注文確定させたあとに近所のヨドバシに並んでいるのを見つけてしまい、かなり時間が経っていると思われるコットンを嗅いだのですが、それはまあまあ嫌いな香りで大変ショックでした。90〜2000年代初期によくあった安くてきついホワイトムスク系に感じられたので…。(好きなムスクももちろんあります!)
ウワー失敗したかなと思いながら届いた現物のキャップを取って直に嗅いでみると、ヨドバシのコットンと近い香りが…。棚の飾り確定かと落ち込みかけましたが、実際スプレーしてみると、意外にムスクは主張せず。お?と気持ちが上向き受け入れ態勢に。
つけたてはややシャープながら最初から甘さがあり、アマレットのようなリキュールぽさから始まって徐々に柔らかく丸く。ホワイトココアがクレジットされていますが、たしかにそんな、ホワイトチョコレートのようなクリーミーさが感じられます。角が取れてなめらかになってからの香り、好きです。
そんなにシヤージュはないですし、長く持続もしませんが、子ども〜ヤング向けにしてはしっかりした香りだと感じます。複雑というわけではないですが、甘いけれどグルマン一辺倒でなく、かわいらしいですが子どもっぽくはなく。
忙殺されているいま、ほっこりした甘さを求めてわりと手に取りがちなのですが、忙しくないフラットなときにちゃんと向き合ってみたいとも思っています。
2024/8/7 18:36:53
店頭で出していただけて、3回ほどムエットと肌とで試せたのでメモしておきます。なので評価は控えます。
香調は公式には
トップノート:
ベルガモット、ガルバナム、プチグレン
ミドルノート:
グリーンティー、マスティック、ピンクペッパー
ベースノート:
シダー、グリーンマテ、ヘイ
で、「イチジクの樹の木陰でお茶を飲む晴れた日の午後」を思わせる「地中海での休暇の記憶を思い描いた」香りとのこと。素敵ですね。フィグ系が好きなので発表時から楽しみにしていました。
ムエットにかけていただいた瞬間から海の香りがして、ヒーリーのセルマランが思い起こされるくらいかなり塩感強いです。ウリやスイカのよくあるアクア系マリン系というのではなく塩です。海塩。海や塩にあたるものは公式のノートには記載がありませんが、イメージは地中海なので意識はされているのではと勝手に感じました。
(この塩感ははじめてセルマランを試したときに、本物の海っぽいと散々レビュー読んだ上で試したため、「なるほど海だ!塩だ!」と感じたことが下敷きにあるので、近いものを塩と認識してしまうのではないかとは思います。ドライでビターなグリーン感という受け取り方もできそう。)
つけてしばらく、ムエットではフィグがほんのり感じられますが、私の肌では海でひと潜りしてきた直後かというくらい海水が強いです。海水感あるものの、ドライなので海に浸かっている感じではなく海から上がって水滴も乾いたけど塩っぽさが残っている肌という感じ。
鼻を引っ付けてがんばってほかのノートを探すと、かなりウッディに寄ったグリーンさは感じられます。シダー強めで、その奥に緑茶よりはマテ茶寄りの落ち着きのあるお茶感。鼻の吸引力を総動員してなんとなくフィグっぽい甘みがあるようなないような、というところ。
そこからムエットは海藻に傾いていき、肌ではなぜか煙が立ちました。どこからきたの?というスモーキーさ。この煙が30分続き、おどろくほど潔くパッと消えました。なんだったんでしょうか(三度試したうち三度ともそうでした)。そこからはまろやかになってあわい甘さも感じられるように。消える前が一番フィグを感じたかもしれません。
全体通してフィグ感が思ったよりなく、フィグ系だと手持ちの中で一番近いのはロジェガレのフィグリーフ(廃盤?)からベンゾインの甘さごっそり抜いたようなかなりウッディ/グリーン寄りのフィグかなと感じました。ロジェガレのフィグやディオリビエラのような甘く熟れたフルーティでかわいらしいフィグではなく、かといってフィロシコスのようなウェットな青さとミルキーさのあるフィグでもないです。果物より枝や葉を思わせる感じ。
フィグを期待したので最初に試したときはちょっとがっかりしましたが、なんだか癖になってはた迷惑にも何度か試してしまっています。「イチジクの樹の木陰でお茶を飲む晴れた日の午後」というのとも合致しない香りに感じていましたが、試すうちに合っているのでは??と思えてきました。晴れた日の午後とは思えないあまり明るさのない香りですが、木陰にいるのだからそりゃそうだよというか…。駆け出すような元気な香りではないですが、ほっと落ち着ける、寄り添ってくれるような香り。これはこれで好きです。
もともとイソップの香水を好む方はユニセックスと感じられるでしょうし、好きな香水の系統がミスディオールブルーミングブーケやチャンスオータンドゥルあたりだと超マスキュリンに感じられるかと思います。
フローラル調、せっけん調、甘みのあるシトラス、グルマン、この辺をお探しでしたら合わないと思います。フィグも(相性あるかと思いますが)あまり表に出てこないので、とろっと甘いフルーティ調を期待される方にも合わないかな。甘さ控えめの落ち着いたウッディ、グリーン、海水系を求める方には試してみてほしいです。
紙と肌で結構差があったので、肌質による違いも出そうですし、出来たらブラインドバイは避けた方がいいと思います!
2024/7/27 14:06:54
追記:
トラベルサイズにはキャップがないのが欠点と書きましたが、仕様変更でしょうか、今年(2025年)6月にアットコスメショッピングには取り扱いがなかったのでオフィシャルサイトからローズデューンのトラベルサイズ購入したらキャップついてました。文句なしです。
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アットコスメショッピングの会員ランク維持のために何か買わなくちゃと使命感に駆られてトラベルサイズ購入しました。期限内に購入したものの、入荷に時間がかかり発送が期限より後になってランク維持しそこねましたので、同じような状態の方は期限より十日は前に購入なさることをおすすめします。起点は購入日でなく発送日!大事ですね!泣
本当は夏だしワイルドミント&ラバンジンを試してみたかったのですが、トラベルサイズは長らく欠品状態。ほかに欠品している、たとえばウードアコードなどは公式オンラインショップでは在庫あるのですが、ワイルドミントのトラベルサイズは公式でも在庫切れ。小田切ヒロさんがおすすめしておられましたが、その影響でしょうか。海外の香水レビュアーも今年こぞってすすめているように感じます。
購入当時は在庫ありがフローラルミナーレしかなかったので特に期待もせず選んだのですが、なかなかどうして気に入りました。モルトンブラウンのフレグランスはEDTしか使ったことがなかったので、EDPこんなに強いんだ?!と驚いたほどパワフルに始まります。あんまり鼻近づけて嗅ぐとちょっと麻痺するくらい。
あたたかく、とても力強いフローラル。全体としてホワイトフローラル寄りに感じますが、イランイランのイエローフローラル要素もしっかり感じられ、石けんぽいクリーンなフローラルとまったりとろけるトロピカルフローラルの中間のような、甘さはあれどべたべたに甘すぎはしない、いいバランスだと感じます。ほんのりとだけですがマテ茶アコードのおかげでしょうか、若干の青さとさわやかさがあります。
公式に香りのキーワードとして「ユートピアン、ルミナス、ソーラー」とありますが、まさにそんな、太陽に照らされて輝く楽園のような香りです。時間の経過で大きな変化はしませんが、燦燦と輝く真昼の太陽から始まって、徐々に西に傾いて柔らかくなっていくような変化具合。つけたてだけちょっとうるさいですが、なじんでからは、楽園見つけた!ハッピー!というような若々しく元気な香りでもなく、もう何十年と楽園で過ごしているようなくつろいだ落ち着きがあります。
生花のキャラクターを丁度良く取り入れつつ香水としてまとめているので、使いやすいと感じました。一時期生花のような香りをトライしまくっていたのですが、ガッツリ生花に寄せてしまうと青臭すぎたり、ユリ系なんかは体臭のようなモワッと不愉快なところまで再現されてしまい、これつけて表歩けないわ…と、難しいなと感じるようになりました。青山フラワーマーケットの「リリー」なんかがそうで、ユリの咲き誇るあたたかく湿った温室に閉じ込められたかのような非常によくできた香りで往復ビンタくらったくらいに衝撃を受けたのですけども、どうにも外で使う勇気がないです。これくらいだといいなといういい感じのライン上にある香りかなと思いました。
もちがよく、自分から香ってくるのがわかるくらいなので拡散力もありそう。ボディローションやEDTも試してみたいです。
こちらのトラベルサイズの欠点はキャップがないこと。別売りのケースにセットしてねって書いてあります。でもキリアンとかだってケースつきもあるけど、(海外の公式では)単品のトラベルサイズだってキャップつきで売ってるのにな…とか思ってしまいます。ただその分かなり良心的なお値段なので(しかもこの円安にもかかわらず据え置いてくださってますよね…)、ありがたいです。よくある10mlのトラベルサイズと比べてかなり小さめで、箱に入れてもコンパクトなサイズなので、持ち運ぶことがあれば箱に入れたまま持ち歩こうかな。つるんとシンプルなケースよりもエンボス加工にシルバーの箔押しのある箱の方が正直魅力的に見えなくもないですし…。アットコスメショッピングにも各種の在庫が復活して2本3本と買ったらケース購入も考えようかなと思っています。
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:- (生産終了)発売日:2020/5/11
2021/3/5 19:15:18
昨年7月に購入して今までずーーーっと寝かせていました。
忘れていたわけではなくて、数回試してこれはアカンとなったので。しばらく置いておけば印象が変わるかもと期待して放置していました。この度めでたく好転しましたのでようやくのレビューです。というか購入した頃まだ登録されていなかったんですよね……アットコスメショッピングで買ったのに(笑)
ボタニカルコロンよりちょっぴり贅沢な?こちらボタニカルコロンアブソリュートコレクションは、ボタニカルコロンよりもやや賦香率が高く12%で揃えてあり(ボタニカルコロンは10%)オードトワレ相当です。87%が天然成分由来、100%ビーガン処方。
ビビッドなピンクに気分が上がるアクアアマンシアは、「タージマハルの庭園で花々が語る小抒情詩」がテーマ。ロマンチックですね。公式ではフルーティフローラル調、
トップ:グレープフルーツエッセンス
ハート:ハイビスカスアブソリュート
ベース:シダーウッドエッセンス
という構成になっています。
公式で焦点が当てられているハイビスカスアブソリュートは同じアオイ科でもトロロアオイ属のアベルモスクスモスカータスのもので、オクラの仲間。ハイビスカスに似た花をつけます。この花の種から抽出した香料が使用されているわけですが、ムスク調の香りです(香水界隈ではアンブレットシードと言った方がわかりやすいのかも)。ムスクにフルーティさを重ね、魅力的で新しい女性らしさを表現した香りとのこと。
トップはグレープフルーツがガツンときてかなりうるさいです。ほろ苦く、甘く、少々酸味もあるグレープフルーツ。海外のレビューで「エルメスのオードゥルバーブエカルラットに似てる」とあってそれを期待して買ったのですが……うーん。似てはいないというのが私の感想です。期待した分余計に違いの方が鼻につくのかなあとは思うのですけどね。。これも買ってすぐの方が「嘘でしょぜんぜん似てませんけど?!」という棘のある感想を抱いたのですが、今では「言わんとしていることはわかる」までになりました。
ルバーブエカルラットと比較すると、あちらもグレープフルーツのようなシトラス調の香りで始まりますが、こちらはよりほろ苦さが際立ったグレープフルーツ。そして甘さの部分がちょっとベタッとしていて、なおかつキツめ。軽快に弾けるようなシトラスじゃないので、夏用にと買ったものの妙な重さがあって、湿気地獄の盆地住まいだもんで夏ど真ん中は手が伸びないかもな?と。
この苦い・甘い・酸っぱいが購入してすぐは本当にやかましくてやかましくて。あまりきれいに混ざり合っていないなあという印象で、初回使用時はたまらず洗い流したほどに好みから外れた香りでした。
季節が移り変わり、気温や体温との兼ね合いかそれともここまで寝かせた甲斐あってかはたまた鼻が慣れたのか、だいぶ受け入れられるようになりました。今は、30分〜1時間後のムスクが強まり始めた頃からの香りは結構好きです。ほろ苦さがよく続くところも好き。キツさもだいぶすんなり薄れるようになった気がします。
最後まであまり大きな変化はしないタイプ。香り持ちいいです。できればこのシリーズとシンギュラーオーデパルファムもトラベルサイズ出してほしい。
ちなみに、ボタニカルコロンと銘打っているのですべて天然・植物由来と誤解されそうですが、たとえば色についてはタール系の赤色227号と黄色4号による色ですし、気になる方は避けましょう。
2020/10/10 03:14:51
手持ちのエレニシアは購入から結構な年数経っていること、保存状態がよろしくないことをまず記しておきます。つい先日お店でエレニシア試香してみて特に変わったようには感じませんでしたが、香りの展開の仕方が若干変わったような気がするのであまり参考にはならないかもしれません。
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ヴァイオレットリーフの青さが際立つグリーンフローラルで始まるエレニシア。フローラル調と相まって丸みのある青さながら、なかなかパワフルです。入浴剤にありそうな、悪く言ってしまえば人工的なグリーン感。体調が悪いと頭が痛くなってしまいます。ので、つけてから十分間ほどは鼻を近づけないようにしています。
青さが薄らいでくると、ガーデニアが主役に(イギリス公式はチュベローズの方を主体として推しているように見受けますが、私の鼻にはガーデニアの方が強いです)。日本のクリーミーな梔子とは違う、西洋的解釈のさっぱりしたガーデニアです。花は雨上がりにひと際香りが立つといいますが、こちらのガーデニアはいままさに雨を受けているさなかのような、しっとり濡れて雨の滴をいくつも湛えたガーデニアを思わせます。瓜っぽいわけではなく、ただどうしてだか水のイメージが浮かびます。瑞々しく芳醇。
付けたての喧しさから一転して、静謐で凛とした香りです。図書館で本に没頭している、伸びた背筋が凛々しい憧れのきれいなお姉さんのような。正統派のホワイトフローラルで、ここ数年主流のとろっと甘いチュベローズ系(グッチのブルームとか)のような華やかさは控えめで落ち着いた美しさのある香りだと思います。
私の肌の上だとガーデニアが一番長く続き、ゆっくりと(香調にクレジットされていませんが)オレンジブロッサムやネロリっぽくシフトしていきます。オレンジブロッサム調の香りがかなり酸っぱく傾いてしまう体質(肌質?)なのですが、こちらもほんの少し酸っぱくなります。つけたてでパワフルすぎるほどだった青さのおかげで酸っぱくなりすぎはせず不快感はない酸っぱさです。きゅんとする感じ。そこからはほとんど変化はなく、うっすらとだけバニラが香るようになっていつのまにか消えています。
つけたてから1時間半ほどは拡散力もあり、モチもよく数時間たっぷりと香ります。優秀。
ミドルくらいまでの香りはシャネルのガーデニアとよく似ていて、あちらにはあちらの良さがあり、正直香り自体はガーデニアの方が若干好み(より透明感あるように感じます)ですが持続力拡散力お値段と総合的なパフォーマンスはこちらの方が上かな〜と思います。ガーデニア好きだけれどもうちょっとお値段抑えたいわという方ぜひ試してみられてください。イギリス公式、たまに 50ml で39ポンドとかいうクレイジーな価格になったりしますので、在英の方要チェックです。
手持ちの劣化についてですが、5年ほど前に機内販売でミニボトルセットを購入しほとんど使わず保存していました。このミニボトル、キャップが恐ろしく脆くて…。5本中3本、球体の部分がちぎれて取れてしまい、エレニシアもその一つです。マラバーの破損状態が一番ひどく(揮発して明らかに減ってしまっている)エレニシアはまだマシな折れ方で減りがほとんどないのが唯一の救い。。
星採点甘めです 続きをみる