2012/11/11 21:51:51
夏場に愛用しておりました。
体だけでなく顔もこれで洗ってました。
ドラッグストアに行くとものすごい種類の洗顔料やボディソープが並んでます。
いろんな物を試したのですが、洗い上がりがどうしても好きじゃないのです。
肌の上に目には見えないけど得体の知れない膜が張り付いた感じで…。
なんとなくヌルっとしてるのも嫌ですし、夏場だと湿疹になり易いような。
(あくまでも個人的感想です)
石けんなら洗い上がりがさっぱり、スッキリ。
余分な皮脂も汚れも綺麗に落ちて肌がキュキュっと引き締まります。
落ち過ぎてあとで突っ張る石けんも中にはあるのですが、これは大丈夫でした。
洗顔後はすぐにローションとホホバオイルを塗るので、乾燥も感じませんでした。
香りはベランダで育てているローズマリーの葉っぱを摘んだのとほぼ同じ。
やや青臭く独特の清涼感と薬臭さがあります。
さらに元々の石けんの匂いも混ざっているので、人によっては苦手かと思われます。
私には気分が落ち着く匂いでしたけど、購入前に袋の上から嗅いでみるのをオススメします。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
2012/9/29 12:45:34
スィートパチュリ。
甘くてパウダリーで仄かに花のニュアンスがあるどこかミステリアスな香り。
レミニッセンスの香りはこれとReminiscence by Reminiscenceを持っていますが、
共通項がパチュリとバニラの醸し出すカジュアルでありながらマジカルなムード。
特にこちらはそのパチュリをメインに据えた香り。
スプレイした瞬間からパチュリ特有の温かくて少し薬草っぽい癖のある香りが
広がります。
パチュリ苦手な方はたぶん、ここでめげてしまうでしょう…。
しかし10分もするとふんわりとローズっぽい香りとバニラが漂いはじめ、程よいパウダリーが
パチュリをふんわり包み込み、なんともいえない柔らかさへ。
トップで刺すように刺激的なパチュリは焦げたチョコレートのようですが、
ミドル以降はそれが和らいで優しいココアの色合いに変化する感じ。
肌馴染みがとてもいいんです。
コットンにも、麻にも、たぶん冬のウールの服にも似合う。
その昔、パチュリはヒッピーが愛用した香りだそう。
(マリワナの匂いをカバーするためだったという説もありますが…)
なるほど。
愛と平和と自然を訴えた彼らに、この香りはよく似合いそう。
パチュリ主体の香りは、一つ間違えるとアジア雑貨店の匂いになりそうですが、
程よく洗練されているので、そんな心配もなし。
とても使い易いパチュリです。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
2012/9/18 16:10:16
アンバーの水?
香りの名前自体に矛盾があるんですけど…ラルチザンの香水の日本向けのネーミングは
ちょっとメルヘンチックで不思議なものが多いですよね。
アンバー=抹香、典型的なお香の香り。それの、水とは。
でもオリジナルのネーミングも L'eau D'ambreやっぱりアンバーの水、です。
香りを纏ってみるとよくわかりました。
ゲランのシャリマーなどのベースに通じる、アンバーのまとわり付くようなスモーキーさや
松脂のような粘りのある質感を慎重に取り除き、軽やかにさらさらと纏うための香り。
スプレイしたときはベルガモットの柑橘が香り、シナモンのようなスパイシーさが
飛び出してきますが、やがて天花粉とお香のミックスされた柔らかい印象に落ち着きます。
ちゃんとアンバーらしさは感じますが、とても肌に近いところで香り続ける。
肩の力を抜いてオリエンタルな美しい香りを気軽につかうためのアレンジ。
特にパチョリとバニラが柔らかく長く香り続けるラストが好き。
これなら湿気の多い季節でも使えるんじゃないでしょうか。
調香はJ.C.エレナ。
彼らしいシンプルでミニマルな解釈で再構成されたアンバーだと思います。
追記)
J.C.エレナはエルメッセンスのシリーズでAMBRE NARGUIREを手がけています。
こちらはハチミツやカラメルのような甘さ、タバコのスモーキーさが加わって
複雑な印象ですが、最後に肌に残る匂いは似ています。
きっとこの香りが彼の<アンバーのイメージ>なんでしょうね。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
2012/8/28 19:26:50
『Bois Naufrage』とはフランス語で『難破の森』と訳されるようです。
フランスの有名な写真家Lucien Clergueの、ヌードフォトのタイトルから
名づけられたとか。
香り自体はイチジクとすーっとするハーブと樹木のミックス。
夏にいいかな?と購入したのですが、意外に甘さが強く出てしまい、寧ろ春から初夏、秋口に似合いそう。
ただ、私はどんな香りも<甘く>香ってしまう肌質なので、その影響もあるかもしれません。
全体の印象は意味深なネーミングから想像するよりずっとシンプルでモダン。
トップはイチジクの葉とミントがパアッと明るく弾け、次にシャープな樹木っぽい香りが現れます。
やや鉱物っぽいこの匂いはなんだろう?と香りのエッセンスを調べると
<マリンアコード>と表示されていました。
成程。海辺の砂浜のイメージなんでしょうね。
色に例えるなら、モノクロ写真の肌の色…微かなシルバーグレイ。
そう、色といい質感といい、イメージソースとなった写真そのもの。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
2012/8/28 18:44:59
気がつけばもう夏も終わりですが…。
『ひと夏の夕暮れ』
でも涼やかな風を感じる初秋にも似合う香りだと思います。
オリヴィア・ジャコベッティらしい香り。
つまりシンプルでナチュラルで飾らない。
ドラマティックに変化しないし、幻惑されるような複雑さもない。
柔らかいクローバーの野原のような爽やかな緑と微かな野の花。
透き通った水色の空に浮かぶ真っ白い雲。
その上を吹き渡ってくる風、風になびく洗い立ての麻のシーツ。
スプレイした瞬間から最後まで仄かに香り続けます。
ベースは優しいホワイトムスク。
そのアコードはフレデリック・マルのアンパッサンにそっくり。
ただ、アンパッサンの花屋の店先のような儚さではなく、もっと素朴で自由な印象です。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品