2015/1/6 22:31:14
昨年初冬頃、廃盤の噂を聞き、担当BAさんに無くなる前に必ず購入したいので、30ミリでも50ミリでも良いから、絶対に!連絡下さいとお願いしてありました。先日、1月16日には在庫引き上げ本部へ送るとの事で、30ミリを1本買って来ました。手持ちの物が未だ半分以上あるので購入した方は劣化させぬ様、当分は大事に在庫にしようと思います。昨年の口コミ時期は春でしたが冬でも優しいパウダリーな香り…。ボディローションも、とうの昔になくなり寂しい限りです。BAさん曰くボトルや名前が少し変わって再販されるかもはしれないんですけどね…との事。もし、未だお探しの方がいらっしゃるなら、この週末の三連休位が、ラストチャンスかもしれません。又、いつか会える日まで、さよならマジー…。☆7つに格上げします。
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私にはゲランの香りを纏う事で、自分が女性である事を、再確認出来る香りが多い。爽やかな笑顔だったり、ふんわりとした優しさを持つというイメージだったり、母というイメージだったり、少女時代を思い出してみたり・・・。何だか、とても抽象的だけれど、女性に生まれて来て良かったと思わせてくれる香りが多い。こちらも最近のHitという訳では無いのだけれど、春が、もうすぐそこまで来てる様な三寒四温の今頃には、ベストマッチする優しい香り。ランスタンは個人的に少し好みとは違うけれど、マジーは好きな香り。1番新しい「ラ プティット オートクチュール」よりは下という位置付け。共通するのは、ウッディが使われている事なのだろうか・・・。
他のブランドフレグランスには、ウッディ素材が入ると、良くも悪くも少し癖が混じるのにゲランには、それが無い。 こちらのマジーも、ゲラン独自のブレンドのウッドとアーモンドにより「ムスキナーデ」のホワイトムスクが暖かく香る。とある様に、パウダリーっぽくムスクの、薄いベールに自分が包まれている様に感じられる。(このムスクは、ルタンスや、トムフォードのホワイトムスクとは違って)
私は、自分から立ち上ってくる香りを、呼吸しながら自分も香りたいと思っているのですが、トワレでは、どうしても物足りない事が多いし、軽くなった分、本来の香料が香らず合成香料が匂い立つ事が多くなる為、真夏以外はパルファムより上の濃度の物が好き。
女性である事が喜びだと、感じさせてくれるゲランの香りはメゾン系には無い、歴史を感じます。
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2015/6/20 00:23:27
ついに、とうとう、ここへ到達したか…という境地のナエマのパルファム。
ナエマのオードパルファンもパルファムの香りも20年以上前から、肌にのせた事はありました。
ありはしましたが、「良い香り、好きな香り」 というだけで、所持する事の出来ない何か…ゲランの歴史的背景とか、一人の女としての自信とか…そんな何かを自分に持てない内は、所持出来ない香りだと自分の中での思いがあって購入には至らなかったナエマのパルファム。
例えれば、エルメスのケリーバッグも、お金さえ出せば半年から1年待って購入出来た20代。
けれど、女として熟成された時間や経験値を兼ね添えてブランドに負けず、バッグだけが目立ってしまう醜態も避けたいと思っていた20代。
30代でも、ケリーは未だ早いだろう、似合わないんじゃないかと思い続けた感覚と同じ様な気構えがナエマには、ありました。
でも、これは私の勝手なナエマやケリーに代表される様な「大人な女」にならないと似合わないという思い込みだと思います。
ただ、それらを身に付けても恥ずかしくない女になりたいと、努力は続けて来ました。
・・・いい女になったかどうかは、甚だ疑問・・・
「そろそろ、いいんじゃない?ナエマの香水を纏っても。」
と、問いかけた私に答えてくれた私がいました。
トップからローズとフルーツの甘やかで正装感もある馥郁とした香りに包まれます。オードパルファンは、香りの広がりがパルファムに比べると、どうしても大雑把に感じられてしまう…。決して悪くはないけれど…。
朝露をのせた薔薇の花が一番美しい様から、陽射しを浴びて徐々に、香りも薄れていく…そんなラスト。
ベースにおかれたバニラやサンダルウッドが単なる甘さを醸し出さないのは、ジャンポール・ゲランがナエマのミューズだと語ったカトリーヌ・ドヌーブの女優としての佇まいを感じさせるからだろうか。
ナエマのラストノートの様に私の最後も、こんな風に穏やかに、まろやかに終わらせられたら…と願わずにはいられない。
ほぼトップからラストまで私の肌の上では、香りが変化せずドライダウンする。
「ある国でもてなされていた予言者は、その国の姫の二人の運命が閉じ込められた2つの箱を二人の王女に渡します。やがて、美しく成長した二人の姫、ナエマとマハネの前に一人の王子が現れ二人は同時に恋に落ちます。好奇心旺盛なナエマは自分と王子の運命を知りたくて箱を開けると、ナエマの箱には、火の花が、マハネの箱には、水の流れが見えた。
水は安らぎの象徴、どんな形にも姿を変えられるけれど、全てを燃やす激しい愛の象徴の火。ナエマとマハネが同時に愛した王子をマハネに譲る決意をしたナエマ」というアラビアンナイトの物語。
…私の箱には、何が入っていたのだろう…。
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2015/4/21 16:50:30
本日、2015年4月21日発売のラルリジューズ。
ラルリジューズとは、修道女という意味。
無垢な魂を尊び、それを守りたいと願う心は冒涜への耐えがたい渇望に引き裂かれる。雪のようなジャスミンの純白と、厳格な信仰心の漆黒よ。
善なるものの束縛から我らを解き放て。 (公式より)
フランスの知性と言われるセルジュ・ルタンス氏は、1980年に資生堂とタッグを組み本格的にパルファムの制作を始め、1992年パリにレ・サロン・デュ・パレ・ロワイヤル・シセイドーをオープン。
そしてルタンスの名前を冠したブランド誕生が2000年という事は15年が経過した計算になる。
加えて今年3月からは、資生堂がセルジュ・ルタンスの商標権を買い取ったので、今後は資生堂が資本投入した旗艦店が欧州以外へも出店するとの事。ルタンス氏はクリエイティブ・ディレクターとしてブランドの育成に貢献するとの事。
今回のラルリジューズ、香調はオリエンタルフローラル
構成は、ジャスミン・インセンス・シベット
シベットとは、調べてみると霊猫香(レイビョウコウ)とも呼ばれるジャコウネコの分泌物の事。
香水の香りを長持ちさせる保留効果があり、花の香りをより花らしくさせ、成分の中に含まれるスカトールなる匂いを薄めるとジャスミンを思わせる香りになると判明。
この香りは可愛らしく香るフローラル(ジャスミン)という風情ではない。
付ける季節も人も選ぶ様な気がする。
墨汁を薄めた様な紫の液体。ルタンスらしいと言えばそうかもしれない。
トップから、スモーキーにジャスミンが香り、お香の香りも漂う。
ルタンス氏は冬の修道院で生まれたらしい。
ジャスミンの花びらは雪のように白く、彼が生まれた冬の日には雪が降っていたのだろうか・・・
そんな情景を思い浮かべてしまう。威風堂々としたフローラルの王道であるジャスミンではなく、そっと1輪、冷たい空気の中に置かれ、こんな孤高のジャスミンの香りもあるんだよと、語りかけられるような気がする。
雪が、やがて溶ける様に、ジャスミンの香りもフェードアウトしていく・・・
終始、一貫した香り立ち。
この純粋でピュアな白いジャスミンの香りは、ルタンス氏が生まれた修道院にいた修道女に思いを馳せたのだろうか・・・・。
冬に生まれたというルタンス氏を思いながら、纏う季節は秋から冬が似合いそうなラルリジューズ。
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クリスタル オー ヴェルト オードゥ トワレット コンサントレ(ヴァポリザター)
容量・税込価格:50ml・12,430円発売日:2009/4/17
2015/6/9 22:37:07
6月発売になる4番目のチャンスの試香にシャネルのカウンターに出掛けました。
優しげなグレープフルーツに仄かなジャスミンやホワイトムスクの織り成す香りは夏に嫌味なく使えるだろうと思いつつも予約にまでは至らず…。
責任者らしきBAさんと色々な話をしているうちに、20代前半から7〜8年程のメインの香りはNO.19だった事、その後,、ココのパルファムに心奪われ石鹸からボディ物から真夏以外はココが本当に好きだった話や、ゼクスのラ パウザが好きだとか、とりとめない話をしていると、彼女が出して来てくれたのは、このクリスタル オーヴェルトでした。「ラ パウザがお好きだと言われたので」と。
「草原を踏みしめ歩く様なクリスタルのオリジナルは、ちょっと違うと思いますが、こちらはどうですか?」と言われました。
アルコールと共にトップからシシリアンレモンやベルガモット、ネロリが包みこんで、フレッシュさが広がります。オリジナルのクリスタルは、その昔、何か違う!と敬遠してきた為、このオーヴェルトも同じ系統だろうと思い込んで手にさえ取った事がありませんでした。
チャンスの予約は、何処へやら、思わず「50ミリ下さい!」と言っていました。
昨年迄の夏は、ゲランのマンダリンバジリック、アニックのオーダドリアン、ジョーマローンのブラックベリー&ベイ+グレープフルーツ、アトリエコロンのグランネロリか、オレンジサングインに今年購入したポメロパラディを使う予定でしたが、間違いなく、このオーヴェルトも仲間入りです。
アニックのオーダドリアンの青々としたレモンだけじゃない、ポメロやバジリックの様な炭酸の様に弾ける感とも違う、繊細な透明感溢れたガーデンに爽やかに吹きわたる涼風の様な香り。
単なるフレッシュフローラルで終わらないのは、調香師ジャック・ポルジュが独自に追求したハニーサックルの香りをメインに据えているからだろう。
持続時間は、短い。オードトワレだから…と分かっていても短い。
でも、重ねて一吹き二吹きを続けても繊細さが、重さや、くどさを連れては来ないオーヴェルト。その爽やかさが儚いからからこそ又、愛おしい。
父親の香りを、再発見させてくれた息子…。
クリスタルのサード・アイテムのオーヴェルトに引き合わせてくれたチャンス4番目に感謝です。ありがとう。
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2021/1/8 00:00:43
昨年の12月に、以前@コスメのブログに書かせて頂いたLPTさんの個人向けストアで来年(2021年の事)1月に発売になる、シャネルの新しいゼクスの香りとあったので、1.5ミリのサンプルを購入しました。現品購入ではないので、評価は無しとします。
…好き嫌いがハッキリとしそうな香り。
個人的には、ラルチザンのアンバーエクストリームに似ている気がします。ただ、ラルチザンの方がバニラやラブダナムで甘さは上回ると思います。アンバーエクストリームの甘さが、苦手な方には、こちらの方が良いのかもしれません。
フルーティーフローラルが主流の日本では、ベージュ等の既存のゼクスの中では、異なる中東向けなフレグランスかなと感じます。
特に、湿気の強い真夏には……
これは、このル リオンに限った事では無く、ウード系やアンバー系を楽しめる季節が日本には、非常に短いためです。毎年毎年、温暖化が進むという事は、フレグランスの香りを楽しむ、味わうという事に於いても、マイナスでしかないのだと感じています。
アンバーの甘さを伴った香りは嫌いではありません。が、75ミリで25000円なら、アンバーエクストリームの50ミリを買うかなぁ…というのが本音。
けれど、コロナ禍の中 時々、私の嗅覚は大丈夫だろうか?と不安になって手持ちのフレグランスの香りを確認する事が しばしば…
香りを楽しめる事に、改めて感謝しています。
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